NO.1162 「ご都合主義」と、「衆愚政治の薦め」。
小言を二つほど。
事物は、一面的には存在しない。
政治闘争も然りであり、世論もまた然り。
民主党代表選の後の世論調査が出揃ったようだが・・・。
細かい分析はさておき、概ねそんなものかなという印象だ。
それはそれでいいのだが、ご都合主義の評価には気分いいものは感じない。
こちらを頂点とする小沢支持者。植草一秀の『知られざる真実』「逆風下で党勢急騰を示す鳩山民主党世論調査」
という。世論調査では、民主党の党勢が急激な回復を示した。世論調査数値は、民主党の党勢が3月3日の政治謀略疑惑事件発生以前の水準に回帰した。
もちろん、物事を平面的・一面的でとらえるべきではない。マスコミの世論調査も、完璧で公平なんてありえない。それは主体的に読み解くものであり、批判的な読み方が重要だ。
今回の読み方について言えば、「鳩山氏に期待するか」は「する」「しない」は拮抗しているし、「麻生か、鳩山か」の択一の結果でもある・・・、それはそれで細かいことを言うつもりは無いが、都合が悪い結果には、「マスゴミの捏造」で片付けてきたのだから、ご都合主義の我田引水といわれても仕方ないだろう。そんなもの引き合いに出さずに持論を述べられればいい。
次はこちら。上草氏が「力をあわせたい」という「多くの優れたブロガーの一人」という天木直人のブログ「政策」、「政策」と叫ぶメディアの愚。
と、いう。今の国民生活の窮状を救うのに、多くの高邁な政策など要らない。
単純でも、一つでもいいから、これが実現されればいい、という政策があればいい。
なによりもそれを早く実現してくれればいい。
それらをすでに鳩山民主党代表は繰り返し述べている。実現してみせると言っている。
それで十分ではないか。後はやらせてみるだけだ。政権をとらせてみるだけだ。
それでだめなら引きずり降ろせば言いだけの話だ。(部分引用)
将に「衆愚政治」の薦め。
批判して来た小泉の「郵政民営化選挙」のポピュリズムとどこが違うというのか?
変わろうとする政権・政策の中身が基本において、その違いを見出せないと、こういうことになるのか・・・。
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2009.05.19 | | Comments(3) | Trackback(0) | ・社会評論Ⅱ
