NO.1273 民主党の一人勝ちを心配する声が大きくなっているようですが・・・。
各種の調査で民主党の比例は40%以上と出ており、政権交代は確実で民主の圧勝ムードです。
3歳の長手オランダシシガシラ、25センチと大きいが頭の出が遅い・・・。
ところがここに来て、民主の一人勝ちを危惧する声が大きくなってきています。
それは、政権に近づいた民主党の「現実路線化」「後退」・・・への危惧と重なっています。
例えば、Afternoon Cafeさんの「民主党がアメリカ様子飼いの第二自民党にならないように要求し続けましょう 」のように・・・。
民主政権の行方を占う主なファクターは、
・いかに新自由主義から脱却して、格差解消するか。
財源を確保するなら間接税である消費税を一律上げるのではなく、品目により消費税の税率を変えたり大企業優遇税制を見直したりできるか、つまり財界の利益優先型政治にならないこと
・いかにアメリカべったりのご機嫌取り追従から脱却するか
ではないかと思います。
非核三原則見直し発言、インド洋給油継続、地位協定や思いやり予算に対する態度の軟化は、民主党が自民のようにアメリカ様に仕えようという姿勢に変わりつつあることを示しています。
アメリカと財界、この二つにいい顔をすればするほど国民の方を向いた政治ではなくなってきます。逆にこの二つにNOと言えた分、国民の方を向いた政治になってくるでしょう。
国民の方を向いた政治を望んでいるから民主党に支持が集まっているのだということを、常に民主党に思い起こさせるために、常に民主党を厳しく監視していかねばならないとあらためて痛感します。
民主党がアメリカ様子飼いの第二自民党になるならば、政権交代の意味はありません。(部分引用)
今、政権交代を確実なものにすると同時に、その後の政治をどう選択するかが、有権者の意識に強く上りはじめ、政権交代の中身が問われてきています。
先ず、平和への結集ブログは、政権交代が確実になる投票行動について提起しています。
民主党の比例区勝ち過ぎを修正することで、政権交代が確実になる
2007参院選のデータを使って、衆院選比例区で民主党の票を他野党に移譲した場合、野党全体の比例区議席数がどのように変化するかをシミュレーションしました。(2007参院選比例区での民主党の得票率は39.5%で、2009東京都議会議員選挙での民主党の得票率は40.8%。)
民主党の比例区票を80%他野党に移譲すると、野党全体の比例区議席数は変化せずに、民主党と他野党全体のそれぞれで、比例区得票率と全国議席獲得率が一致するようになります。
投票パターンがそのようにシフトすることで、民主党以外の支持者が小選挙区で民主党候補に投票するモチベーションが高まり、政権交代がより確実になるでしょう。民主党単独ではない、野党連合政権が誕生することで、政策面で民意を反映できるメリットも、当然あります。
【目次】
1. 民主党の比例区票を他野党に移譲すると、野党全体の比例区議席が増えることがある
2. 小数野党の比例区票を少々民主党に移譲しても、野党全体の比例区議席は数議席しか増加しない
3. 民主党の比例区票を他野党に移譲しても、野党全体の比例区議席は数議席しか減少しない
4. 2007参院選小選挙区――民主党の17勝6敗だが、民主党の実力は7勝16敗以下だった
5. 完全比例代表制を基準にすると、民主党は約70議席を超過獲得し、他野党は約70議席を獲り損ねる
6. 民主党の比例区票を80%他野党に移譲すると、民主党と他野党全体で比例区得票率と全国議席獲得率が一致する
7. 民主党支持者が比例区で努めて小数野党に投票することで、政権交代が確実になる
さらに、
民主党に1人勝ちさせないことも今後に重要
民主党政権の運営に少数野党を参画させる投票方法がある 東本高志2009/07/24では、最近の民主党の政策の「後退」を挙げながら、次のように述べています。
・・・上記のとおり、民主党が総選挙後に政権政党となったとして、同党に国政を委ねることに私は大きな危惧を持っています。政権交代を単なる「政局交代」に堕させないためには、要は民主党に1人勝ちさせないことだと私は思います。
さてそこで、民主党に1人勝ちをさせないためにはどうすればよいか、という問題になります。
ご承知のとおり、衆院選の選挙方式は小選挙区と比例選挙区の2票投票制です。その2票投票制の利を最大限活かして、小選挙区では当選可能性の高い野党候補(現況から民主党候補への投票というケースが多くなることは避けられません)に投票し、比例区では民主党への投票は避け、共産、社民などの少数政党に投票するのです。こういう有権者(注参照)の投票行為の選択が民主党を中心とする政権交代を実現するとともに、少数政党の議席をも最大化する、現状で最も有効な方法であろう、と私は考えています。・・・(部分引用)
当道場は、ブログ開設してもうすぐ2年になりますが、この間時々の政治の事実を見ながら、民主党のこうした「不安」については、「情勢が発展し政権に近づくと民主党の本質はいよいよ明らかになるだろう」と指摘してきましたが、残念ながらそうなりつつあります。
先ずは自公政権を確実に終焉させること、そして変わるであろう民主党(中心の)政権が、国民の期待と願いに沿うように監視し、或いはブレーキをかけ、或いは建設的な提言をする政党が必要になります。
そこに日本共産党が名乗りを上げているんですが、その共産党について、民主党員を公言しているさとうしゅういちさんが論評している次の記事は「公平な目」で、なかなか面白いです。
私が言うと手前味噌になりますから、民主党員による「共産党論」もあわせてお読みください。
共産党「建設的野党」宣言のインパクト
「孤立路線」から「変化の促進者」へ、政界のパワーバランスに大きな影響力
・・・だからこそ、「比例は共産党へ!」と、お願いしたいです。
「大脇道場」消費税増税反対キャンペーン中!
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html
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2009.07.24 | | Comments(3) | Trackback(5) | ・2009総選挙Ⅱ
