NO.1343 もっと関心を持たないといかんね。・・・国民審査:最高裁長官と8人の判事全員が信任
今日は、こちら、最高裁裁判官の国民審査についても一言。
国民審査:最高裁長官と8人の判事全員が信任(毎日 2009年8月31日 )
総務省は31日、衆院選とともに投票された最高裁判所裁判官に対する国民審査の結果を発表した。審査対象になった竹崎博允(ひろのぶ)最高裁長官と8人の判事全員が信任された。有効票に対する罷免を求める率(罷免率)はほぼ前回並みの6.00~7.73%だった。
投票者数は前回より200万7404人多い6945万4375人。投票率は前回を1.33ポイント上回る66.82%だった。衆院選の「1票の格差」を巡る07年の最高裁判決にかかわったのは9人のうち3人。この中で合憲とする多数意見を出した涌井紀夫裁判官が罷免率トップに、同じく合憲とした那須弘平裁判官が2位となった。罷免率が50%を超えると罷免されるが、過去に例はない。
一方、法律で国民審査の期日前投票の期間が投票日7日前からと規定され、衆院選より4日短いため投票できなかった有権者もおり、投票率は衆院選小選挙区(69・28%)より2ポイント以上低かった。衆院選と同時の審査とあって、実績がない裁判官が任命後間もなく審査対象となることを含め、制度上の問題も指摘されている。【銭場裕司】
これって、どう考えても積極的に信任されたわけではないですよね。
むしろ国民の関心が低く、罷免はされなかったというべきでしょう。
うちの娘が、投票所で「何これ?わからん・・・」って、無印で入れていた・・・。
「棄権」がないから、無印は信任になってしまう仕組みだ。
「あ、しまった!話していなかった」と反省したものだ。
投票率が上がったとは言え、それは衆院選の投票に行けば審査の用紙も配られるわけですから当然でしょう。
この罷免率6~7%台というのは、まあ常識的に考えて、普通に関心を持って積極的に審査に参加した人はその倍ぐらいという事ではないでしょうか。その他の80%ほどの人たちは、うちの娘たちに近い感じの「分からない」か無関心な方たちではないでしょうか?
×印が半数を超えると罷免されるが、×印が最も多かったのは涌井紀夫氏(裁判官出身)で、有効投票の7.73%にあたる517万6090票だったそうだ。
これだけの人がダメだと言ってもゆうゆうと信任ということになる。
罷免には、6945万4375人の半分、3472万7188人が必要だ。
これじゃあ、罷免なんて絶対にありえないような気がする・・・!
なんかハレンチ罪か、とんでもないことをやらかしてメディアで大騒ぎになり有名人にならない限り。でもそんな場合にはもう既に止めているでしょうしね。
こんな仕組みでいいのでしょうか。
もっと関心を持たないといけないね。
もう一度、おさらい。
NO.1314 最高裁を憲法と人権の砦に 第21回最高裁裁判官国民審査対象裁判官の横顔
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1348.html
内容は、
「日本民主法律家協会が、
最高裁を憲法と人権の砦に変えよう!
私たちには最高裁裁判官をやめさせる権利があります。
憲法と人権をないがしろにする裁判官には、×を
政府や大企業にいいなりの裁判官には、×を」
「第21回最高裁判所裁判官国民審査に関しての要望書」も、あります。
審査の問題点を指摘し改善を要求したものです。ご参考に。
「大脇道場」消費税増税反対キャンペーン中!
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html
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テーマ:政治・経済・時事問題 - ジャンル:政治・経済
2009.08.31 | | Comments(5) | Trackback(2) | ・社会評論Ⅱ
