NO.2070 東電 大赤字で補償は無理?そんな事はない、多額の資産で補償の体力は十分だそうだ。
昨夜のテレビニュース、「東電が赤字で大変だ、大変だ」と騒いでいた。
今日は土曜日だし、読んでくれる人も少ないから・・・と思ったが、どうしても気になるので・・・。
報道では、東電の赤字と株価がどうだ、銀行との関係がどうだ等など、不安を煽っているようだ。
決算の概略は、
売上高・・・連結で前年度比7・0%増の5兆3685億円、単独では同7・1%増の5兆1463億円。
経常利益は・・・連結で同55・5%増の3176億円、単独では同70・9%増の2710億円。
連結純損益・・・1兆2473億円の赤字。金融機関を除く日本企業では史上最大の赤字。
えらい儲かってるのに赤字?
それは、東日本大震災により被災した資産の復旧などの特別損失を1兆776億円計上したから。
一体どういうことなのか、経営・経理に疎い私としては専門家の話に耳を傾けてみようと思うのだ。
大赤字で補償が大変?
税理士の浦野弘明さんは、「単年度で大きな赤字とするのは、賠償が大変だとの印象を与え、責任を回避する意図を感じる」と指摘している。
以下、氏の話を紹介しておきます。
「一方、貸借対照表を見ると、利益剰余金は5000億近く、使用済核燃料再処理引当金は1兆1000億。また、4兆4000億の社債券や3兆4000億ある長期借入金などは、返済や償還が必要です。しかし、貸し手の責任は問われなければなりません。」
補償の体力は十分
「実際、東電の資産を見ると、現金および預金は2兆2500億。投資、その他の資産で2兆1300億円もある。電気事業以外の固定資産を5200億もっているが、取引原価で計上しているなら、実際にはこの数倍の資産になるはずだ。8700億円持っている核燃料は、せめて稼動していない原発分は引き取ってもらえばいい。」
「こうしたことを考えると、国民負担なしで原発の被害者に全面的に補償する体力は十分ある。その場合、金融機関などの協力が必要だ。」
なるほど、体力は十分ということか。
東電は最初から責任逃れのための言い訳だけ。
想定外だったからやむをえない、免責を、大赤字だから、補償は難しい国の支援を、と。
清水正孝社長が6月28日付で引責辞任するという。
西沢次期社長は、損害賠償について「国の支援も受けながら公正・迅速に対応する」と語り、保養所など厚生施設の全廃、電力供給以外の事業からの撤退によって6000億円以上の資金確保を目指すことを明らかにした。
また、福島第1原発1~4号機の廃炉と、7、8号機の増設計画の中止も正式決定した。現地に「安定化センター」を新設し事故対応するという。
流石に、電気料金の値上げについては、「言及する段階ではない」(清水社長)と明言を避けた。
廃炉と事故対応は当然。
補償についてはすべての資産を明らかにして、先ずは自ら責任を果たすべきだ。
甘えんなよ!自己責任を果たせ!
こういうときこそ「自己責任」を問うべきだろう。
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2011.05.21 | | Comments(1) | Trackback(0) | ・震災救援・復興
