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NO.354 「進学断念し家出」・・・岡山・線路突き落とし事件の少年の胸のうちは?

みなさん こんにちわ。
今日は、ちょっと重苦しい話・・・。お付き合い下さい。
少年による無差別殺人事件。
一昨日、帰宅すると娘が「誰でもいいから人を殺して刑務所に行きたかったってよ」と事件のことを教えてくれた。知的に遅れた娘にも衝撃だったのだろう。なんとも、先日の通り魔殺傷事件といい嫌なニュースが続くものだ。
進学断念し家出」少年が供述 岡山・線路突き落とし">進学断念し家出」少年が供述 岡山・線路突き落としより部分引用。


岡山市のJR岡山駅で岡山県職員假谷(かりや)国明さん(38)が大阪府大東市の少年(18)に線路に突き落とされ、電車にはねられて死亡した事件で、少年が、家出をした理由の一つとして経済的事情で大学進学断念したことを挙げていることが26日わかった。岡山県警は動機につながる可能性もあるとみて調べている。また、少年の父親(56)が同日、記者会見して被害者や遺族に謝罪した。

 少年は調べに「進学希望があったが、経済的な理由であきらめたことが家出の原因の一つ」と供述。県警は少年が投げやりな心境になっていた可能性もあるとみている。

 父親によると、少年は気が弱く、子犬にも追いかけられていた。小、中学校時代にいじめを受け、ゲームソフトを取られたり暴行されたりした。中学卒業後に一度だけ「いつかやり返したるねん」と口走ったことがあったが、父親が諭すと「分かってる」と答え、以後は触れなかったという。

 いじめから逃れるため高校は自宅から離れた府立へ。少年は大学進学を希望したが、父親が「貧乏で進学させるだけの金がない」と言うと、少年は「1、2年働いて金をため、国立大学にいけるように頑張る」と話したという。

 少年は、24日にはハローワークに行き、事件当日の25日朝は、勤めに出る父親とパートの母親(55)を自宅で見送った。出勤後、父親が携帯電話で「就職に向けて頑張って運動しなさい」と伝えると、少年は「はーい」と答えた。しかし、昼休みには珍しく携帯電話がつながらなかった。少年の携帯電話は家に残され、午後8時になっても帰宅しなかったため、警察に家出人捜索願を出した。


 関連報道を見ても、真面目でおとなしい普通の少年という。
どんな理由があろうと、こんな犯行が許されていい訳はない。しかし、少年の特殊個別な問題にしてはいけないと思う。。犯行の背景に何があったのかを、明らかにする事が「普通の少年」たちを、犯罪から守る事にもつながるのではないか。

 成績もそこそこ良くて国立大学への進学を希望していたが、お父さんは派遣で、お母さんはパートの働きでは「貧乏で進学させるだけの金がない」と言うということになり、少年は「1、2年働いて金をため、国立大学にいけるように頑張る」と話したという。そして、求職活動もしていた矢先・・・。目の前の困難に押しつぶされ、将来にまでも希望が見えなくなってしまったのだろうか。

 私は少年の犯罪をかばうつもりはない。
被害者の家族や子供たちの事を思えば憎しみも募る。大学に進学できなかっただけで、短絡的自己中心的な行動だという批判もその通りだ。

 しかし、である。
この少年もまた、貧困と高い学費という日本社会の被害者ではないかと思われるのである。貧困ゆえに将来への希望を閉ざしてしまった少年の胸のうちが、その絶望感が解るよう様な気がする。

 かつて、私が少年のころ島の中学校では、100人のうち30人が集団就職で、都会に出て行った。殆どが「お金がないから」でそれが当たり前でも,あった。そんななか両親は離農して都会に引っ越してまで、私達兄弟の進学を支えてくれた。そんなのは例外であろう。

 この少年の両親もつましく真面目に働いて、育ててきたであろうに、派遣とパートの給料では息子の願いに応える事はかなわなかったのだろうか。「心の奥まで見えなかった」という。なんとも親心を思うと、切なく悲しいものがこみ上げてくる。

 少年も、いじめにあった経歴などからすると、腹を割って相談できる人もいなかったのだろうか。孤独が痛々しい。


 日本の学費は世界に例を見ない異常な高さである。
国立大学の初年度納付金は82万円。私立は131万円。格差の広がりのなかで、高額費が進学断念の理由になってきている。
せめて、先進国並みの安い学費と給付型の奨学金でもあれば、少年は希望を持ち続ける事ができたのかもしれない。


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2008.03.28 | | Comments(6) | Trackback(0) | ・社会評論Ⅰ

コメント

痛ましい事件です

被害者は勿論、加害者も痛ましいですね。
先の展望が見えなかった少年に希望が持てるようになっていれば事件は起きなかったのに残念です。
個人差は有るでしょうが、18歳、あやふやで揺れ動く年頃の肩には重すぎたのでしょうね。
双方の親御さんの気持ちを考えるとやりきれない思いでいっぱいです。

やはり個人だけではなく、若者の芽を摘むような国のありようにも問題があるでしょう。

2008-03-28 金 19:10:13 | URL | ネコちゃん #- [ 編集]

ネコちゃんへ。

複雑です。
今日も、東京で一家無理心中と見られる大事件がありましたね。

その行為そのものは許されない犯罪です。
厳罰に処すべきだと言う意見も根強くあります。
厳罰主義で縛ったとしても、犯罪はなくならないでしょう。
貧困は犯罪を誘発(この表現が適切かどうかはありますが)します。
社会そのもののあり方、ひいては政治の役割をも検証することを抜きに、このような悲劇をなくすことは出来ないと思います。

それにしても、親や家族のことを思うと、本当にやりきれないですね。

コメントありがとうございました。

2008-03-28 金 23:12:47 | URL | 友→ネコちゃんへ。 #- [ 編集]

高すぎっ!! 学費

 はじめまして(コメントは初めてと思います)。いつも?読んでますよー・・

 実はうちの「みかん箱入り息子」がちょうど同じくらいの年齢で、みかんも一浪の末やっと今年、念願のとある国公立(今は「法人」)に合格し・・・旅立ちの準備に追われている最中の事件でした。
 ・・・・・・
 ・・・・・・
 それにしても「学費」の高いこと(大涙)。うちはホンマ、たった一人「公立」にやるのさえ、2年目からの学費どころか、年2回の授業料さえ(30万×2)、もう今から心配でたまりません。両親揃ってて、一人っ子なのに(!)ですよ(怒)・・・・奨学金をいくらかずつ「貯金」させる予定です。今どき300人くらいの寮がある(珍しいらしい)、いい大学で助かります。食費と寮費(2食)で2万くらいとかって。助かりますっ。貧しい親で、申し訳ないですけど。しっかり勉強して欲しいです。
 「私立と公立の格差をなくす」というのは、公立の学費を上げることじゃないでしょー!!ほんのこないだ(ウン十年前)まで、年間1万とか3万だったのにね。

 友さんのブログ見て、いろいろ考えました。

2008-03-29 土 07:54:25 | URL | ヒルトップのうさぎ #- [ 編集]

僕らの時代の45倍。

ヒルトップのうさぎさんへ。
はじめまして、いらっしゃいませ。

学費、いつの間にこんなに高くなったとやー!ですね。
国立は、私達のころに比べて45倍。物価(食料品)の伸びが3倍として、学費の異常な値上げぶりが見えますね。
明日当たり日本の学費問題を国際比較でエントリーします。よろしければ又お読み下さい。

私も学生時代は寮でした。家賃ただ同然で助かりました。
しかし今時2食付で2万円は、ほんとに助かりますね。しっかり勉強してもらって、その成果を還元してもらわなきゃ!

一人息子の旅立ちですか。
寂しさに、おかしくなりませんように・・・!

ご愛読?ありがとうございます。
コメントもどしどし、よろしくお願します。

2008-03-29 土 09:42:18 | URL | 友→ヒルトップのうさぎさんへ #- [ 編集]

学費と奨学金

 私は貧乏な家から大学にいかせてもらいました。 (国立)大学入学は1963年です。 大学の授業料は年間12000円(月額1000円)。 育英会の奨学金(自宅通学)は月額5000円でした。 40Km離れた大学までの国鉄定期券が月額1000円程度。 奨学金で授業料と定期券を買っても半分以上残ったのです。 これで親に頼らず(正確には衣食住を頼っていた)大学に行けました。 貧乏でも大学に行けたのです。  (稼いで家族を支えなくてはならない人も少なくなかったので、その人たちに比べたら私は恵まれた方でした) 今は皆さんご承知のように奨学金を全部はたいても遠く及びません。  貧乏な親のもとに生まれたら(そんなに貧困というほど貧乏でなくても)自分で大学に行けなくなったのです。  税金の使い方に節操がなく、税金や公共料金の集め方にも哲学がない。 取れるところから(無理にでも)金を取り上げ、集まった金は利権がらみの無駄遣いをする。  もうこれは無法地帯です。 将来ある若者に学ぶ機会を与える考えがない。 国をどのようにしていくかという将来像を描いていない。  自分さえよければいい。 今さえ楽ならいい。 これでは政治不在です。  これが日本の姿です。 今の調子では、直すのに100年単位の時間を必要とするのではないかと思っています。 私の考えではこのような問題は文化(歴史的に出来上がった体質)の問題であり、一部の官僚や、政治家だけの悪行であるとは思わないからです。  国民が立ち上がってこのような国の姿に反対し、戦わなければ国民は『被害者』だといっていられないと思うのです。  孫たちに対する『加害者』になってしまう。 

2008-03-31 月 15:33:21 | URL | ヒロシです #- [ 編集]

まったく同感、同感です。

ヒロシさんへ。
私は、1972年入学。その年間12000円が3倍化されようとするときの学費値上げ反対の運動で、大学は学生ストで数ヶ月休講になりました。
その取り組みの中で、私も色々と社会に目を向け考えるきっかけをつかみました。
結局3倍化されましたが、それでも額は今に比べれば知れたものでした。
奨学金は月12000円ほどだったと記憶しています。少しバイトをして、親からは月1万ほどの仕送りをしてもらっていました。
寮には仕送りのない学生もたくさんいました。
いまや、10万円の仕送りは学費とは別に、ざらのようです。
命も暮らしも教育も、金、金、金。

ヒロシさんのおっしゃる通りだと思います。
特に 「国民が立ち上がってこのような国の姿に反対し、戦わなければ国民は『被害者』だといっていられないと思うのです。  孫たちに対する『加害者』になってしまう。」については、ただ現実を嘆き批判するだけではなく、自分がその問題とどう関わっているのか、それを見極め主体的に生きると言う点において、強く共感します。
いつも気合のこもったコメントを、ありがとうございます。

2008-03-31 月 22:34:22 | URL | 友→ヒロシさんへ。 #- [ 編集]

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