NO.65 NHKスペシャル「家族の肖像」を観て・・・。
俺、家族物にはめっぽう弱い。それに、「島」とか「別れ」とかがつくともうだめだ。涙が出て困る。
今回は、島は無かったが、「別れ」が起点。
昨夜のNHKスペシャル「家族の肖像」第4集。
阪神淡路大震災で親を失った少年と少女が、今若い父と母になった姿を追うドキュメンタリー。
6年生で、両親をなくした綾香さん。
妊娠して婚姻届けを出すが、家族を持つことがイメージできず、「家族だっていつまでも一緒にいられるわけ無いじゃない」と、苦しみ「赤ちゃん捨てようか」と夫にメールを送る。(この夫かずのりさんが優しいんだな)
12年間家族との思い出を忘れることで生きてきたのだ。
臨月すぎてもつわりは無く、「お母さんになるんだと強く思いなさい」と、医者に励まされるが・・・。
手術で出産することになる。・・・生まれたての女の子の映像に、「パパとママに会いたい!」と泣き叫ぶ、病室にこだまする綾香さんの声が重なる。
誠さんは、5年生の時に母と兄を亡くした。
父は、5年前、酒におぼれ借金を残し蒸発した。3年前に結婚し、2歳の息子がいるが、自分を捨てた父には一生会わないと言う。
(この奥さんが又、なんとも言えず優しいんだな、自身も左手に麻痺があり、誠さんの心の痛みをさりげなく包むやさしさが感じられた)
そんな時2人目の子を授かったのを知り、父に電話をする。
「妻とこの子がいなくなるなんてたまらない」と、はじめて、父の胸の内を思う。
そこにいる家族。
望んでも一緒にいられなかった家族。
なかなかの秀作でした。
家族。
種子島の田舎で、苦労と共にまっすぐに大事にされて育った私は、
今親になり、
家族の大切さとか、あり難さとか、そんな言葉ではなく、
娘たちの人生にとって大事なものを伝えているのだろうか、
まったく自信が無い。
私の親は、言葉で家族はとか、人生はとか、生きるとはとか、なにも気の効いたことは言った事がない。
でも、私は、自分の人生のその原点を、家族と種子島で暮らした日々に位置づけている。
娘たちが家族を持つ時、
娘たちは何を思うだろうか。
今ある家族は、
娘たちの中にどういう風にいきるのだろうか。
しみじみ考えさせられた。
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2007.09.18 | | Comments(3) | Trackback(0) | ・マスコミ・テレビ・新聞Ⅰ
