NO.611 知られざる?民主党・・・その(3)、後期高齢者医療制度導入にも手を貸す。
政党を見るときは、言ってる事とあわせて、やってきたことを見なければならない。
と言うことで、民主党はこの間、自公政権の社会保障改悪に手を貸してきたじゃないかということを書いてきましたが・・・。
その記事NO.609 知られざる?民主党・・・その(2)、社会保障改悪に手を貸す。が、NPJ お薦め ブログ で紹介されました。
同じ日に紹介された以下の3本の記事もオススメです。
「世界の片隅でニュースを読む 」さんの 「自民党も民主党も「貧困と格差」おいてけぼり 」
http://sekakata.exblog.jp/7508441/
「花・髪切と思考の浮游空間」さんの 「 麻生も、小沢も日本を変えることはできない。」
http://blog.goo.ne.jp/longicorn/e/3563ed625d93d88c4477c2580aa0c697
「きまぐれな日々」さんの「小沢民主党の課題~どこまで財界と対峙できるか」
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-742.html
手前味噌ではありますが、「選者」の見識を評価するものです。
昨日は彼岸の中日。彼岸・悲願花を撮りにいきました。
今日も真っ赤な情熱を持って?書きます。
民主党、後期高齢者医療制度導入にも手を貸す!
後期高齢者医療制度については、小沢一郎の基本政策では「①後期高齢者医療制度は廃止し、医療制度を一元化する。」と言っていますが・・・?
この政策文言そのものは支持できます。当然です。
今年4月に実施された後期高齢者医療制度は、75歳以上の高齢者を国保や健保から切り離し、負担増や受けられる医療の制限に追い込む、世界に例のない年齢差別のしくみです。「姥捨て山だ!」等とお年寄りから、悲鳴ともつかない怒り・批判が高まっています。
政府は破綻を手直ししながら、とうとう当の大臣である舛添厚労省が「見直し」だとか「廃止」だとか、「これは一議員としてだ」とか「麻生総理とも話がついている」だとか、訳わからなくトチ狂うところまで来ています。責任は放り出し、次の大臣狙いの発言かとも・・・。ま、これで済むなら日本も「オメデタイ」国柄になるんだが・・・。
制度導入までの各党の態度。
先ずは、1997年6月12日の参院厚生委員会。健康保険法改悪案の審議の際、高齢者医療制度について「新たな制度の創設も含めた抜本的見直しを行う」と、新制度創設を求める付帯決議案が提出され、日本共産党以外の各党が賛成しました。
これを受けて同年8月7日、当時の小泉厚生相が「新たな高齢者医療制度は、若年者の医療保険制度とは別建て」という厚生省案を発表。次第に若年者と別建ての新たな高齢者医療制度が具体化されます。
決定的な場面で”共犯”した民主党
そして、決定的な場面となった、00年11月30日の参院国民福祉委員会。
健康保険法改悪案採択の直後、付帯決議案が提出されました。
「新たな高齢者医療制度等の創設については、早急に検討し、平成14年度(02年度)に必ず実施する」「老人医療及び慢性期医療については、包括・定額化を更に進める」など、現行制度の骨格となる考え方が盛り込まれました。
この付帯決議は自民党、保守党、民主党、公明党、社民党などが共同提案したもので、日本共産党だけが反対しました。民主党自身が提案者となっていたのです。
かくて、06年6月14日、後期高齢者医療制度を盛り込んだ医療改悪法が自民党、公明党の賛成多数で可決・成立を見ることになります。
民主党、社民党は反対したものの、「後期高齢者医療の新たな診療報酬体系」を求めた付帯決議案(差別医療の実質的な裏づけ)には賛成しました(13日)。この決議案に反対したのも日本共産党だけでした。
以上が後期高齢者医療制度をめぐる民主党が関わった「政治の事実」です。
厚労省の年表資料にも「共産党以外賛成」と明記され、当時の厚労相だった川崎二郎衆院議員は06年の論戦を振り返り、「日本共産党だけはちゃんと本質を突いていた」と語っています。
共産以外の他の野党は、ふたを開けてみて悪法の全容がわかり、国民の怒りがあまりにも強く、「こりゃいかん」となったものです。見抜く力がなかったのか、それとも確信犯か?
この一連の政治的事実を見れば、自らの行いに一言の反省もなく、基本政策で「①後期高齢者医療制度は廃止し、医療制度を一元化する。」と言ってみたところで・・・。
子どもたちが集団でいじめをする。みんなに「それは悪い!」と言われ、その中の何人かが手のひらを返したように「いじめは悪い!」と言い出す。「ちょっと待てよ。ちゃんと反省してからいうべきだろう」・・・それが普通じゃない?
10年前から反対運動を呼びかけた共産党
日本共産党は制度の原型が現れた約10年前から狙いを見抜き、反対を貫き、決定的な場面を迎える2000年11月の第22回党大会では、「憲法25条に保障された生存権の根本が脅かされる」と、反対運動を呼びかけました。
数は少なくとも、初めは1人でも、問題を見抜きぶれない共産党のたたかいがあったからこそ、国民の世論がつくられ、野党4党共同による後期高齢者医療制度廃止法案の国会提出、参議院での可決という歴史的な情勢を作ってきたと言えるのではないでしょうか。
数が多いから椅子取りゲームには有利でしょう。しかし、国民にとってどんな椅子が必要なのか。
政権交代を願い、民主党を、といっている人たちは、どんな政権か、どんな中身の政治をするのかを今一度考えてみてはいかがでしょうか。「政権交代」と言う言葉の前に思考停止してはいませんか。
正直なところ、どう転んでも共産党が一番多くなることはないでしょうけど・・・。たったこれだけの数でも国会を動かしてきた。正論を持った共産党をもっと大きくしてみたらどうでしょう。
共産党も、さすがに「確かな野党」というスローガンは取り下げたらしいが、遠慮せず「共産党の大躍進で、政権交代を!」と掲げたらどうでしょう?!もっと構えを大きく、旗を振って。それぐらいの中身は持っていると思うんだが・・・。
アカの壁 打ち破らんかな 悲願花!
ご参考に。
NO.593 小沢民主党で行き詰った政治を変えられるか?
「大脇道場」消費税増税反対キャンペーン中!http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html

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2008.09.24 | | Comments(3) | Trackback(3) | ・民主党批判Ⅰ
