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NO.1663 「くつがえせるとも!くつがえさなきゃ!」  条約を覆した歴史がある

沖縄出身の青年が、

苦しいかもしれないけど、きれいごとを言っていきませんか?
みんながきれいごと言っとけば綺麗が実現すると思います。
だから僕は前は基地と経済を天秤に掛けてたけど、きれいごとを言うことにしました。

とにかく、抑止力でしか世界平和が実現できないとなれば悲しすぎる。

本当は、
誰もがいらないと思っている武力のために、
誰もが美しいと思っている海が消えるのは、いかがなものか。
国民みんなで、絶望はくつがえせないのか。

と語りかけてきたので、「くつがえせるとも!くつがえさなきゃ!」 と書いた。

      ドクダミ3432
      ここでシーサーならよかったけど、ただの鬼瓦!

 確かに大変だが、過去にくつがえした経験がある。
今度の「辺野古移設、徳之島分散」声明なんて、たかだか「2+2」の合意だろう。条約でもなんでもない。
憲法に次ぐ拘束力のある条約をくつがえした歴史があるじゃないか。沖縄県民(その時は県民じゃなかったけど)運動と、それに連帯した日本中の世論と運動で。民主主義の力ですよ。

 先の戦争の戦後処理で連合国との間で結んだサンフランシスコ講和条約
その3条で、日本は沖縄本島を初めとする琉球諸島の領有権を放棄させられた。

 しかし、沖縄県民の本土復帰の願いとこれに連帯する本土のたたかいが、サンフランシスコ条約の厚い壁を破り、1972年の沖縄施政権返還に結びついた。もちろん、本土並み返還とは行かず「基地付き」「核付き」の弱点が、今日に及ぶ沖縄の人々の苦しみにつながるのだが・・・。

 こんどの「普天間基地無条件返還」のたたかいは、沖縄から日本から米軍基地をなくすたたかいの新たな出発にもなる。そして日米安保をも問う、真の独立をかけたたたかいへの発展の契機を含んでいる。
「くつがえせるとも!くつがえさなきゃ!」
それは対米従属を断ち切り、アメリカに対等にモノ言う政治に前進させるたたかいでもある。

 そこで大事なのが本土の私たち。
是非このブログにアクセスして欲しい。「写真で見る・知る沖縄」
当道場のリンクに加えさせてさせていただきました。(我樹丸さん、よろしく!)
先ずは知る努力をしてみよう。
そこからたたかいが広がる。
 
 そして、こんな話もある。
タイムズ紙に反論投稿 下地琉大名誉教授(琉球新報 2010年5月30日)

 【米ワシントン29日=与那嶺路代本紙特派員】米軍普天間飛行場が辺野古移設となったことを「オバマ政権の勝利」と書いた米ニューヨーク・タイムズ紙に対し、下地良男琉球大名誉教授は「米国の民主主義の原則に反した勝利は自滅的だ」との反論を投書した。同紙の28日付読者欄に掲載された。
      下地氏
      下地良男氏

 下地氏は編集者あてに「確かに、2006年合意にこだわるオバマ政権の圧力に、鳩山政権は負けた。だがオバマ政権は、その勝利が自滅的であることに気付くべきだ。非民主主義の国々に対してワシントンが主張する民主主義の原則に、矛盾している」と指摘。「大多数の沖縄県民は沖縄に基地を置くことに反対している。よくもオバマ氏は、同胞である鳩山氏の意思を無視することができますね」と痛烈に批判した。下地氏は名護市辺野古の海を写真に収め、写真集を出版するなどして、県内移設に反対している。


こんな話だって。
アメリかのデニス・J・クシニッチ下院議員が米議会の中で「沖縄の人々の闘いを支援」する声明を出している。

     デニス・クシニッチ

『日本の人々への連帯メッセージ 在日米軍基地をめぐって』2010年4月25日

沖縄の人々は長い間、在沖米軍基地再編に反対を表明してきました。彼らのその強い意志は、本年初旬の稲嶺進氏を市長に選出した選挙での圧倒的な票に明らかです。稲嶺氏は名護市に米軍基地を建設しないとの公約で選挙運動した候補者です。

先週、私は米下院歳出委員会防衛小委員会の委員長に手紙を送り、普天間基地に駐留する米軍海兵隊の名護市への移転計画についての私の懸念を表明しました。海兵隊がその部隊を名護市へと移そうとするに際し、その議論には地元住民の視点がまったく存在していないのだ、と。

稲嶺市長の選出は、自分達の環境と暮らしを守ろうとする地元の人々の勇敢なる闘いにおける重要で象徴的な勝利でした。沖縄の人々の懸念が考慮されなければなりません。基地移転への彼らの強い反対、そして新たな軍事基地建設から生じるであろう環境上、経済上の損害を脇に押しやることはできません。その地の
海洋生物に自然の生息地を提供してきた脆弱な珊瑚礁は、地元漁民の経済的基盤と共に脅かされています。

私は沖縄の人々の懸念が米国連邦議会の中に確実に伝わるよう沖縄の人々の闘いを支援し、彼らの土地と環境を擁護する努力を続けます。

たたかいは拡がるもの。それが正義であればこそ拡げなければ。

 だから、普天間基地無は条件返還を!

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テーマ:沖縄米軍基地問題 - ジャンル:政治・経済

2010.06.02 | | Comments(3) | Trackback(3) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1661 「三兎追う者もまた一兎も得ず」 而して身を滅ぼす・・・

 本日の一番人気は福島瑞穂氏のようだ。朝からテレビに出ずっぱりだった。

      朝焼け3449
      久しぶりに夜明けの空を
      明日から又天気が崩れるそうだ・・・。


 ところで、「二兎追う者は一兎も得ず」という。

 鳩山さんはどうだろう。
ぶら下がり会見でのカメラ目線がなんとも異様で、哀れをも誘う。
「もう、ご苦労さん。お辞めになれば」といいたい。

「沖縄県民の理解」「連立与党内の合意」「アメリカの理解」・・・三兎を追ったのであった。
結果、得たのは「アメリカの理解」の一兎のみ?
電話でオバマ大統領に報告したら評価されたそうだが、しかし、果たして現実に「アメリカに理解」される結果をもたらすことができるだろうか。

 自公政権の「辺野古移設」方針は14年間も杭一本打つことができなかった。
沖縄の民意は、比べ物にならないぐらい固く団結してきている。
「三兎追う者もまた一兎も得ず」ということになるであろう。

 そればかりではない。
政権のパートナーも失ってしまった。
「私は言葉に責任を持つ政治をやりたい思っています。」
鳩山総理や歴代の指導的政治家と対称をなす、国民の期待がまさにそこにあった政治家の姿勢。
過去はどうであれ、福島瑞穂氏の言葉は、社民党起死回生の満塁ホームランにも匹敵するインパクトを国民に与えているようだ。(連立に組した社民党の責任を免罪するものではないが・・・)

 福島瑞穂という政治家が、飛鳥田一雄委員長以来の伝統的な社会党・社民党的政治家を脱皮しているのなら、・・・そうあって欲しいと期待しつつ、”沖縄県民の願い”の立場に立つ道を貫いて欲しいものだ。

 しかし、ここまで来ても「是々非々」といいつつ、国会運営も選挙協力もするというから、難しいかな。
いっその事、志位さんが過去のことは大目に見て、「もう移設先探しは卒業して、無条件撤去で一緒にやりませんか」と声をかけてみてもいいんじゃないかな。
それとも志位さん、イケメンじゃないから口説けないかな?
男は中身なんだけど・・・。

 瑞穂たん、この際、もう「移設先」探しは卒業しよう!

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2010.05.31 | | Comments(3) | Trackback(1) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1658 「国民みんなで、絶望はくつがえせないのか。」 沖縄出身の24歳 「普天間基地移設問題について本気で書いたので、読んでください。」 MONGOL800 / 琉球愛歌 (動画)

 たまに時間をとってよそ様のブログを覗くと、色々と気になるものです。

      ドクダミ3429
      イカりソウ 又の名前はサンシクヨウソウ 三枝九葉草です。
      その字の如く、三つに枝分かれして九つの葉っぱがあります。
      写真では見難いけど・・・。観葉植物としても十分!


 今日はなんと言っても、社民党の連立離脱が一番ニュースのようです。例によって政局趣味の報道が目立ちます。賛否両論のようですが、しっかりと”沖縄の声”を背負って信を貫き通して欲しいものです。


 今日はもうひとつ。紹介したいブログ記事があります。
それは、「ナガハマヒロキのネオトーキョー絵巻」
いわゆる政治ブログを書く方ではありません。
自己紹介には以下のように書いています。

長濱広樹
1986年生。浦添市出身。
05年4月パーソナリティーデビュー。09年4月から東京に拠点を移す。55歳でのアーリーリタイア希望。

 ラジオのパーソナリティ?政治的な発言はしにくいかもしれませんね。
実際これまでは、一切ないようです。

 ツイッターでは、数日前から初めて次のように呟いていたようです。

犠牲を被ってきた沖縄を完全に他人事として見てる。県の首長ですら熱量が違うのは愕然。 RT @ChibanaTatsumi 森田健作・千葉県知事の発言は一番ひどい。「首相は沖縄の問題を全国に飛び火させるつもりか」って、国防は国全体の問題だから国民全体で議論するのが当たり前だろーが。
11:02 PM May 27th webから

何故やってあげてるんだという上から目線になれるのか。 RT @sumichi_tushin 岡田外相は宜野湾市の伊波市長が県内移設に反対している事に関し「普天間の危険性除去ということで政府を挙げて努力している。地元の市長が県内移設はだめだとか言うのは納得できない」と批判した。
10:49 PM May 27th webから

 そして、意を決したかのように、

今回の普天間問題に関する考えをブログに書きました。140文字では書ききれないことを真剣に書きました。今の気持ちの記録としても。個人がどんどん発信しないといけない。みなさんにも見て欲しいです。http://menzhiroki.ti-da.net/
1:05 AM May 29th webから

 24歳の若者が仕事のリスクを背負いながら、ブログで次のように語りかけるのです。

苦しいかもしれないけど、きれいごとを言っていきませんか?
みんながきれいごと言っとけば綺麗が実現すると思います。
だから僕は前は基地と経済を天秤に掛けてたけど、きれいごとを言うことにしました。

とにかく、抑止力でしか世界平和が実現できないとなれば悲しすぎる。

本当は、
誰もがいらないと思っている武力のために、
誰もが美しいと思っている海が消えるのは、いかがなものか。
国民みんなで、絶望はくつがえせないのか。

 前置きが長くなりましたが、その勇気ある「本気」を、以下、全文転載させていただきます。

2010年05月29日
「普天間基地問題について本気で書いたので、読んでください。」

ちょっと勇気を出して普天間基地移設問題について書いてみたいと思います。
マジで書くので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

まず、昔からあったこの問題を今回、何がここまで怒らせたかと言うと、
県民をただ単に期待させてしまったからじゃないと思うんです。

自民党政権だったころは、普天間基地の辺野古への移設が確定してしまっていたのだけれど、
それでも辺野古の人たちは移設させまいと当番制で座り込みを続けてきた。
しかし、当時とは県政も変わり、市長も変わり、政権も変わって、
本格的に普天間基地は県外に移設してもらえるもんだと当然のように期待した。

henokooba-

県外移設と言っても、
県外に負担を押し付けたいという気持ちはない。
ただただ矢くしてしまって欲しいという気持ちが溢れただけの話。

沖縄のことを考えてくれている鳩山代表の言葉を信じた。
でも結局八方美人がバレて、振り回されるだけ振り回されて現行案に戻った。
しかも事後報告で全く筋を通さないやり方で。

こんな最大のチャンス、国民みんなで国の安全保障と沖縄の基地問題に
向き合えるチャンスができたというのに、結局一周回って現行案にまた落ち着く。

これではもう何をやっても沖縄から基地が無くならないのではないかという
絶望感が、もうそれを通り越して怒りに変わって行ってると思うんです。
民意も反映されない。植民地同然のような扱いで。

納得いく言葉ひとつなくて「理解を頂きたい」の一点張りで。
沖縄の優しい人たちも、同情する隙間もない今回の姿勢。

日米関係が大事なのは重々承知。
でも、総理はひとつでも民意を背負ってオバマと交渉してくれたのか?
「基地の縮小という案も模索しませんか?」っていう一言を言ってくれたのか?
政権が変わっても相変わらず、もの言うこともできないのか?

もうこの国の民主主義は終わってしまった。
その絶望感が今回の怒りだと思います。


また、沖縄と本土(ここでは抽象的な意。)での感触についても思うことがあります。

どうもメディアでは面白みのある「鳩山バッシング」をするために
普天間問題を引き合いに出してる感はある。
野党議員もこれまた、普天間問題を引き合いに出して与党バッシングに勤しむ。

そうじゃなくて、同じ日本国民であり、
国会議員なんだから一緒になってみんなで考えていかんと。
見てて、当事者たちはダシにされてるなぁって思うよ。
国防とどんなに密なテーマであるかが伝わってない。

そして、どこか他人行儀な人たち。
千葉県の森田健一知事は全国知事会で、
「総理は沖縄の問題を全国に飛び火させる気か。」と言ったらしい。
ひとつの県の一首長がこんな発言。国防関連なんだからもともと全国で扱う問題だろ。

何も知らない無知な人は、日本のために沖縄は犠牲になれという。
でも今までどれだけ沖縄は犠牲になってきたのか。

sentou.jpg

第二次世界大戦では地上戦が行われ、
約50万人の人口のうち民間人だけで約10万人も死んだ。
そんな土地に人殺しの訓練をする基地のほとんどがある。
えぐられた傷にハバネロこすりつけているようなもんですよ本来。


沖縄の主張は決して一方的なものではない。
小学校や大学にヘリが墜ちたことすら知らない人に、我慢しれとか言われたくない。
それ言うなら、ある程度勉強してから消化した上で言って欲しい。

だから僕は、例えば最近で言うと八ッ場ダムの問題なんかは、
税の歳出に関わるみんな知らないといけない問題だと思うから解ろうとする。
無知ではいけないと思うから、普天間以外のことも解ろうとする。
当事者意識の薄い人たちに投げかけるという上で、僕が無知なら説得力がなくて意味がない。
今回、主観だけで書いているわけではない。

だから、みんなにも分かって欲しい。
なんでこんなに沖縄の人たちが憤っているかを。
単なる一過性の怒りじゃないことを。
そして国全体の問題なんだと。

普通だったら暴動レベルだと思うけど、沖縄の人は平和を望むから暴力は使わない。
琉球愛歌/モンゴル800の、「琉球の心、武力使わず自然を愛する」
という歌詞がここに来てズシンと響く。


当たり前の話だが実は県内にも推進派はいる。
経済面で基地の恩恵を受けていることも反対派の人たちはみんな承知している。
でもこの先100年、200年同じ状況を続けて行かないといけないのか?
県経済も今、基地依存を脱却しないでいつ踏ん張ろう。

苦しいかもしれないけど、きれいごとを言っていきませんか?
みんながきれいごと言っとけば綺麗が実現すると思います。
だから僕は前は基地と経済を天秤に掛けてたけど、きれいごとを言うことにしました。

とにかく、抑止力でしか世界平和が実現できないとなれば悲しすぎる。

本当は、
誰もがいらないと思っている武力のために、
誰もが美しいと思っている海が消えるのは、いかがなものか。
国民みんなで、絶望はくつがえせないのか。

以上、転載。

MONGOL800 / 琉球愛歌

~琉球愛歌~

作詞 Kiyosaku Uezu 
作曲 モンゴル800

泣かないで人々よ あなたのため明日のため
すべての国よ うわべだけの付き合いやめて
忘れるな琉球の心 武力使わず 自然を愛する
自分を捨てて誰かのため何かができる

日々あなた思い 一生が終わればいい
日々の暮らしの中 間違いだらけこの世の中

責任たらい廻し 子は親殺し 平気な顔
貧しい国見殺し 無力な自分 くずれる今

泣かないで人々よ あなたのため明日のため
すべての国よ うわべだけの付き合いやめて
忘れるな琉球の心 武力使わず 自然を愛する
自分を捨てて誰かのため何かができる

日々あなた思い あなた思い 一生が終わればいい
日々あなた思い あなた思い 一生が終えてもいい
日々あなたと僕 あなたと僕 一生を終えようか
日々あなたと僕 あなたと僕 一生を終えようか
あなたと僕 一生を終えようか
あなたと僕 一生を終えようか

あなたのため 明日のため
すべての国よ うわべだけの付き合いやめて
琉球の心 武力使わず 自然を愛する
自分を捨てて誰かのため何かができる

ららら・・・

モンゴル800って初めて知ったけど、え?紅白に呼ばれたこともあるとか、辞退したらしいが・・・。
ユー・チューブには以下のコメントも・・・。

「世界の人がこの歌に共感してくれたらいいな。私は琉球出身。戦争の話しを聞かされ育ってきた。戦争はとても悲しい過ちだ。日本が今戦争をしない国になってよかった。平和を訴えれる国になって本当よかった。世界から戦争をなくすことは簡単なことじゃないだろう。だけどいつか過ちに気付き戦争のない世界になれたらといい。戦争というものは本当にくそだ 」

「 ほんといい歌!
歌詞ちゃんと伝わってきて
モンパチには泣かされるなぁ・・・。
コノヤロー!大好き♥ 」

「 鳩山!この歌噛みしめろ!
みんな!立ち上がれ!GETUPSTANDUP!
沖縄はなぜか行きたくなる優しい場所。
チャンスがあれば定期的に出向きます。
沖縄の人の気持ちになると涙が止まりません。」

「 「平和」や「戦争」の問題を,自分とは関係ないと避けてきた自分を恥ずかしく思った。
モンパチありがとう。
自分に何が出来るのか今は見当もつかないけれど,避けることはやめにします。」

         
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2010.05.30 | | Comments(7) | Trackback(1) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1655 歌;「沖縄を返せ」「 一坪たりとも渡すまい」 & 民意は覆せない 辺野古「移設」 日米共同発表

 ここは転載だけで・・・。(皆さん、良い週末を!)

沖縄を返せ

作詞 全司法福岡高裁支部
作曲 荒木  栄

1 固き土を破りて 民族の怒りに燃える島 沖縄よ
 我等と我等の祖先が 血と汗をもて
 守り育てた 沖縄よ
  ■我等は叫ぶ沖縄よ 我等のものだ沖縄は
  ■沖縄を返せ (返せ) 沖縄を返せ


2 固き土を破りて 民族の怒りに燃える島 沖縄よ
 我等と我等の祖先が血と汗をもて
 守り育てた 沖縄よ
  ■我等は叫ぶ沖縄よ ……ref……


一坪たりとも渡すまい

作詞 作曲
沖縄青年合唱団/佐久川末子
昆布土地を守る会
第4次日本のうたごえ代表団

1 東シナ海前にして わしらが生きた土地がある  
  ■この土地こそわしらが命 祖先譲りの宝物

2 われらはもはや騙されぬ 老いた固き手の平は
  ■野良の仕事の傷の跡 一坪たりとも渡すまい

3 黒い殺人機が今日も ベトナムの友を撃ちに行く
  ■世界を結ぶこの空を 再び戦(いくさ)でけがすまい


楽譜

      ドクダミ3425


2010年5月29日(土)「しんぶん赤旗」

民意は覆せない
辺野古「移設」 日米共同発表

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 鳩山政権の転落はとどまることをしらない―。28日に発表された沖縄・米海兵隊普天間基地「移設」に関する日米共同発表を一読して、そう感ぜざるを得ませんでした。

米国のどう喝に
 民主党政権が誕生した背景の一つは、戦後60年以上続いた対米追随の自民党政治に有権者がノーを突きつけたからでした。そうした有権者の動向を民主党なりにとらえて、「対等で緊密な日米関係を築く」「普天間基地を国外、最低でも沖縄県外に」と公約したのでした。

 しかし、昨年10月下旬に来日したゲーツ米国防長官の「辺野古に基地をつくらなければ土地は返さない」との、使い古されたどう喝外交で民主党政権は簡単に方針転換しました。

 「現行案(辺野古沿岸部の埋め立て)の正しさを最初に北沢さん(防衛相)、岡田さん(外相)が学習し、次に平野さん(官房長官)、最後に首相が学習している最中だ」

 防衛省関係者の言葉通り、首相は「沖縄の海兵隊の機能の一部だけを移転することは事実上、不可能」(5月27日)だと“学習”し、ついに普天間基地「移設先」として、自公政権と同様、沖縄県名護市の辺野古にたどり着きました。

 自らの公約を投げ捨てたばかりか、「県内移設反対」という沖縄県民の総意をここまで踏みつけにするのか―「裏切りだ」という声があがるのは当然です。

 しかも、共同発表では、在沖縄米軍の訓練の本土へのさらなる拡大や、「環境」を口実にした米軍「思いやり予算」の費目追加、そして島ぐるみで普天間「移設」に反対する鹿児島県徳之島への「適切な施設」の整備=米軍基地建設の検討まで盛り込み、いっそう米側に有利となっています。財源はすべて、日本国民の税金です。

「抑止力」の名で
 沖縄県や全国に基地負担を押し付けるための合理化論として、首相が繰り返すのが「海兵隊=抑止力」論です。

 しかし、現時点での海兵隊の主任務はアフガニスタンでの「対テロ」戦争であり、他国との訓練などで年間の半分以上、海外展開しているのが実態です。

 27日の全国知事会議でも「首相の説明では、海兵隊が抑止力としてどう役立っているのか、明らかではない」(新潟県・泉田裕彦知事)との疑問が出されました。

 共同文書で名指しされた沖縄県、鹿児島県では日米合意反対の声がわき起こっています。いくら日米共同発表という「紙」を出しても、民意はくつがえせないし、民意を無視した日米合意を許さないでしょう。(竹下岳)





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2010.05.29 | | Comments(1) | Trackback(1) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1654 福島大臣罷免問題が明らかにしたこと

 「国民の皆さんは沖縄の痛みをわが身のことと考え、沖縄の負担軽減にご協力いただきたい。」
福島瑞穂大臣を罷免した後の記者会見での鳩山総理の発言だそうです。

 「辺野古」と記しただけではなく「徳之島」も記し、米軍の訓練を何の規制もなく全国に広げようとする「日米共同発表」。自公政権の「合意」に回帰しただけではなく、さらに危険な「最悪の選択」と言わなければなりません。

 鳩山総理は、かつて野党時代(05年7月)に、「普天間基地移設ついては、辺野古沖が事実上不可能になった」「代替施設なき返還をアメリカに求めるべきだ」と当時の自公政権に迫っていたことも記憶していていいでしょう。180度の急旋回でした。


 雨の中、沖縄県民の怒りは爆発です。
【普天間】 怒りに燃える名護市民!(速報)
 「写真で見る・知る沖縄」 5/29
より部分転載。

鳩山政権が日米共同声明を出した5月28日、移転先とされた名護市で、
雨の降りしきる中、緊急の市民集会が開かれました。

老人
集会前に号外を読む地元の老人。

おばあ
辺野古で座り込んでいる ”オバーたち” も
「軍事基地は、海にも陸にもいらない」 と訴える。

9条
「稲嶺市長、われらが誇り」

怨念
”怨”  
「鳩山よ政治家をやめろ」
名護市民の怒りは燃え上がっている。

地元の頭越しにつくられた日米合意をもって、
新しい基地を建設しようとしても、それは破たんへと進むしかないだろう。


 さて、福島氏の罷免についてですが、ご本人のブログに書いています。
福島みずほ のどきどき日記より。

 私の罷免は、沖縄を切り捨てることであり、国民を裏切ることです。

 私は沖縄を裏切ることはできません。
 これ以上の負担の押し付けに加担することはできません。

 日米共同声明に普天間基地の移設先として、辺野古沖が明記れ、それを容認する署名はできません。

 私は言葉に責任を持つ政治をやりたい思っています。

 沖縄・国民・世界中の人と手を結んで問題解決に邁進していきます。

 皆さんと一緒に新しい時代を切り開いていきたいと思います。

 何かとふらふら頼りない社民党ではありますが、この件については評価できるでしょう。何よりも世論の力というべきです。ぜひとも貫いて欲しいものです。


 ここで、連立政権の枠組みを揺るがす事態にまで発展した福島大臣罷免問題について少し考えて見たいと思います。

「移設先探し」の破綻
 福島氏罷免は、何よりも、世論の怒りとアメリカいいなりの政権との矛盾の集中的な表れだといえるでしょう。
 鳩山政権が固執してきた「移設条件付き返還」路線の破たんの証明です。「世界一危険」な普天間基地の「移設」先は日本のどこにもないのが民意の結論です。しかし、鳩山政権と連立与党は「抑止力」論に呪われ、「移設先」探しに終始した。その結果、徳之島をはじめ、「移設先」にあげられた自治体や住民からことごとく強烈な反対にあうはめとなった。

 こうした展望のない「移設先」探しが、必然的に、自公時代と同様の「辺野古」に回帰したうえ、米軍訓練を全国に拡大するというより悪い・最悪の案に行き着いたのです。

社民党の責任は免れない
 世論の力を背景にした福島氏の署名拒否は評価するものの、それで、社民党が「移設条件付き返還」路線を共同で推進してきたことが免罪されるわけではありません。
 福島氏自身、「新たな『移設先』探しは内閣を挙げてやることだ。閣僚全員の責任だ」といい、「移設先」を検討する協議機関の設置を要求した経緯があります。社民党としても、米領グアムをはじめ、長崎県の自衛隊大村基地や佐賀空港など九州への「移設案」を提起し、各地で強い批判をあびてきました。

 連立政権共同の「移設先」探しが行き詰まり、、自公路線に回帰したばかりではなく、それよりも悪い案を出してきた今、そのことへの社民党の共同責任は免れないでしょう。

 福島党首と社民党が、そういう厳しい反省の下に再出発できるならば、社民党への信頼も回復し、大いに後押しすることができるでしょう。

普天間基地は無条件撤去しかない!
 結局、福島大臣罷免問題が明らかにしたのは、「県内移設反対」という沖縄県民の願いにこたえる道は、「移設先」探しではなく、普天間基地は無条件撤去しかないということ。そして、それをアメリカに堂々と言える政治をつくるということではないでしょうか。

 ここぞとばかり、政局論に矮小化するマスメディアの議論を乗り越え、普天間基地の無条件撤去を求める世論をさらに盛り上げることが必要ではないでしょうか。

普天間基地は無条件撤去しかない!

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2010.05.29 | | Comments(2) | Trackback(6) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1652 怒り!こんな「共同声明」など認められない! アメリカの要求に屈服した屈辱的な「日米共同声明」

怒り!こんな「共同声明」など認められない!
 案の定、アメリカにはモノがいえなかった!!
宗主国にはポチっとへつらう植民地外交、奴隷外交だ。(え?植民地や奴隷には外交権なんてない?ま、硬いこといいなさんな。) 

 日米安全保障協議委員会(SCC)メンバーの岡田克也外相、北沢俊美防衛相、クリントン国務長官、ゲーツ国防長官が連名で28日、共同声明全文を発表した。

       七段花3424

「辺野古」「徳之島」を明記

 「普天間基地は辺野古に移設し、基地機能を徳之島などに分散しなければ普天間の返還も、グアム移転もしない」と読める。沖縄県民の声を蹂躙し、アメリカの要求に屈服した屈辱的な声明だ。

 以下、ざっと見た要点だけを引用しておく。(急いでいるのでポイントがずれるところがあるかもしれないが・・・)

・・・日米同盟が日本の防衛のみならず、アジア太平洋地域の平和、安全及び繁栄にとっても引き続き不可欠であることを再確認した。

・・・日本は、地域の平和及び安定に寄与するうえで積極的な役割を果たすとの決意を再確認した。さらに、沖縄を含む日本における米軍の堅固な前方のプレゼンスが、日本を防衛し、地域の安定を維持するために必要な抑止力と能力を提供することを認識した。

・・・日米同盟を21世紀の新たな課題にふさわしいものとすることができるよう幅広い分野における安全保障協力を推進し、深化させていくことを決意した。


・・・閣僚は、09年2月17日の在沖縄海兵隊のグアム移転に係る協定(グアム協定)に定められたように、第3海兵機動展開部隊(MEF)の要員約8千人及びその家族約9千人の沖縄から米領グアムヘの移転は、代替施設の完成に向けての具体的な進展にかかっていることを再確認した。


・・・両政府は、オーバーランを含み、護岸を除いて1800メートルの長さの滑走路を持つ代替施設をキャンプ・シュワブ辺野古崎地区及びこれに隣接する水域に設置する意図を確認した。

 【訓練移転】

・・・両政府は、二国間及び単独の訓練を含め、米軍の活動の沖縄県外への移転を拡充することを決意した。この関連で、適切な施設が整備されることを条件として、鹿児島県・徳之島の活用が検討される。日本本土の自衛隊の施設・区域も活用され得る。

 【グアム移転】

・・・両政府は、09年2月17日のグアム協定に従い、3.MEFの要員約8千人及びその家族約9千人の沖縄からグアムヘの移転が着実に実施されることを確認した。このグアムヘの移転は、代替施設の完成に向けての日本政府による具体的な進展にかかっている。

 【沖縄の自治体との意思疎通及び協力】

・・・両政府は、米軍のプレゼンスに関連する諸問題について、沖縄の自治体との意思疎通を強化する意図を確認した。

・・・この安全保障に係る対話においては、伝統的な安全保障上の脅威に取り組むとともに、新たな協力分野にも焦点を当てる。

 「沖縄の自治体との意思疎通を強化する意図を確認」?へそが茶を沸かすぞ!だったら普天間の即時無条件返還だろう!

 それでもまだ鳩山総理を免罪し、真の敵はアメリカと官僚だとほざくブロガーがいる。県民の声を背負い、その真の敵に立ち向かうのが総理の責任と言うものだ。

 与党内があわただしいようだ。
社民党福島党首は政権に恋々とせず、毅然と沖縄の声に応える立場を貫いて欲しい。
与党180議員の署名提出 将来の国外・県外移設明記の政府方針求めと報道されている。「将来の国外・県外移設を実現する連立与党・政府の基本方針を策定することを求める」などと言わず、「公約どおり即座に」と要求すべきだ。さもなくば単なるパフォーマンスと批判されても仕方ないだろう。

 本土の大手メディアは、政局趣味の報道はやめて、沖縄のメディアを見習うべきだ!

 当道場は「鳩山政権打倒」のスローガンの検討に入る。
 以上、取り急ぎ・・・。

追記:「与党180議員の署名」とはこれ

「内閣総理大臣 鳩山由紀夫殿」宛ての「5.27普天間問題緊急声明」
表題は、「普天間飛行場について、将来の国外・県外移設を実現する連立与党・政府の基本方針を策定することを求めます。」

内容は
「私たちは、昨年の総選挙で鳩山代表(現総理)が国民の皆様に約束した「できれば国外、最低
でも県外」の移設案を、沖縄県民の皆様、国民全体の皆様と心を一つにして、政府は米国政府と交渉・協議すべきだと思います。」

「私たちの考えは、在沖縄米海兵隊について、2014年までにグアムに8000人を移設するとするグアム協定を維持しつつ、残りの部隊についても、例えばテニアンに移設することです。」

 はじめの内容は悪くない。なのになぜ表題が「将来の国外・県外移設」なのだ?
二つ目は余計。移設先探しは無用。無条件撤去だ。


屈辱的な「日米共同声明」は認めない!

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2010.05.28 | | Comments(0) | Trackback(4) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1649 「県民の危険や苦労を売り渡すような野卑な団体には成り下がりたくない」 普天間の県内「移設」 沖縄経済界も反対

 村野瀬玲奈さんのところで知った琉球新法の記事。玲奈さん、意義ある広報、毎度感謝です。
これは、国民の間に根強くある誤解を解かなくちゃね!

      テンバイ3408

 昨日の職員終礼で、民主党が普天間に続き、今度は自民とともに障害者自立支援法を廃止するという約束を破ろうとする危険な動きについて話し合った時、・・・それはもう、唖然呆然、そして怒りだったのだが、その中で沖縄の経済問題が話題になった。

 沖縄に住んだことがあるというカクが、「沖縄経済は50%ぐらいは基地に依存していると思っていた」と言うので、私は、「今は10%をはるかに割っている。今度の鳩山総理の辺野古移設には沖縄の経済界も反発している」と答えておいたが、この記事は格好の資料だ。

 今、メディアの本領・ジャーナリズム根性を発揮しているのは沖縄のメディアだけ?
転載しておきます。カク、変化を見極めしっかり現状を認識しておけよ。(字体変更、色付けは友さん)

 琉球新法 社説 普天間と振興策/アメとムチもはや通じず 経済発展阻むのは基地(2010年5月25日)

 来県した鳩山由紀夫首相と懇談した県経済団体会議が、経済状況の報告を拒否した。首相の思惑に肩すかしを食らわせた格好だ。

 首相は、沖縄側から「県経済の状況は厳しい」と言ってもらい、さも沖縄の願いを受け止めたかのように装って、振興に取り組む姿勢を示すつもりだったはずだ。そしてその映像を全国に流し、「沖縄は実は基地を望んでおり、県内移設はそう悪い話ではない」という誤った印象を国民に植え付けたかったのだろう。

 経済団体側はその思惑を察知した。知念栄治議長は冒頭、「経済問題を話し合う環境ではなさそうだ」と述べて、基地と振興策とのリンク論をけん制した。

◆優れた判断

 国民向けの印象操作で、経済団体側が政府より一枚上手だった形だ。優れた判断と言える。「県民の危険や苦労を売り渡すような野卑な団体には成り下がりたくない」(呉屋守将県建設産業団体連合会長)といった発言に、喝采(かっさい)を送った県民は少なくないだろう。

 政府はこれで思い知ったはずだ。アメとムチを振りかざす一昔前の手法は、もはや県民に通用しないということを。それにしても、振興策をちらつかせれば途端に沖縄はなびく、と政府がいまだに見ていたことには驚く。1月の名護市長選でその手法が効果を失ったのは明らかだったはずだ。過去の出来事から教訓を導く能力が、彼らには決定的に欠けている。

 政府の言う「振興策」は地域を振興などしなかった。北部振興策は市町村財政を極端な国依存型にしたにすぎず、名護市の失業率は10年前に比べむしろ悪化した。

 市民はもう「振興策」の幻想性に気づいている。姑息(こそく)な工作にもはや効果はない。直ちにやめた方が政府のためだ。

 問題は、考え方を改めるべきなのは政府だけではないということだ。沖縄経済は基地がなければ成り立たない、経済のためにいずれは受け入れる、という誤った見方が今も国民の間に根強くある。それを払拭(ふっしょく)しなければならない。

 沖縄経済が一時期、基地に大きく依存していたのは確かだ。1950年代には基地関連収入が県民総生産の50%を超えていた。復帰時点で15・5%だ。だがその割合は年々減り、2007年は5・3%にすぎない。

 基地は県土全体の10・2%、沖縄本島の18・4%を占める。それが5%程度の「稼ぎ」しかないのでは、効率が著しく低い土地の使い方と言うほかない。

 基地であるより返還した方が経済効果が大きいのは、返還跡地を見ても明らかだ。那覇新都心の生産誘発額は返還前の16倍に上る。北谷町の美浜・ハンビーにいたっては215倍にはね上がった。

 雇用の面でも、土地を民間に使わせた方がはるかに効果的だ。うるま市みどり町で働く人の数は、米軍天願通信所だったころに比べると293倍に増えた。那覇市の小禄金城地区でも12倍に上る。

◆機会損失は莫大

 会計学に「機会損失」という概念がある。最善の行動を取らなかったために、利益を得る機会を逃してしまうことを言う。

 基地と経済にもあてはまる概念だ。基地になった土地を、もし民間が使っていればどうだったか。
 例えば普天間飛行場の基地収入と、基地の外の宜野湾市域の純生産を比べると、1ヘクタール当たりで基地の外が2・5倍も高い。浦添市のキャンプ・キンザーも同様だ。沖縄の膨大な基地面積を考えると、失われた生産額は莫(ばく)大(だい)だろう。

 基地のために交通が阻害されてきた弊害も見逃せない。渋滞による経済コストも考えれば、機会損失はなお膨らむ。
 富川盛武沖縄国際大学長は「土地や労働力の基地への投入が市場メカニズムにつながらず、経済の足かせになっている」と指摘している。基地が経済発展を阻んでいるのは火を見るより明らかだ。
 経済のためにも基地は返還した方がよい。返還跡地の発展ぶりを見ているから、県民はそれを肌で知っている。今回の経済団体の行動も、その反映と言えよう。

 だが本土には十分に伝わっていない。残念な事態だが、繰り返し沖縄の実態を説き、根気強く誤解を取り除くしかない。

 言うまでもないが、基地の最大の弊害は事件・事故による人権の侵害だ。この社会的コストは「振興策」などで決して取り戻せないことも、肝に銘じたい。


 言うとおり印象による誤解は広く存在していると思われる。誤解を払拭するために微力でも力になれば・・・。「県民の危険や苦労を売り渡すような野卑な団体には成り下がりたくない」には、友さんも大喝采!!

沖縄にはもう姑息なアメとムチは通用しない!

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2010.05.27 | | Comments(2) | Trackback(2) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1647 ”あなた好み”にとろけてしまうか 正念場の社民党

 ”連立維持”のために言葉いじり!こんなの、玉虫色じゃなくてなんて言うのだろう?
・・・そうか、”二枚舌”か、ダブタン!
こんな子どもだましのトリック(?)がまかり通るのか!?
”沖縄県民の声”は二の次三の次で、どこにも見えない!

      シモツケ3420
      ニワナナカマド

辺野古明記せず 閣議決定へ(NHKニュース 5月26日 18時57分 )

 沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題で、政府は、社民党が名護市辺野古への移設に反対していることから、移設先を明示せず、いっそうの負担軽減と県外への移設を追求するなどとした政府方針を28日の閣議で決めたいとしており、閣僚の署名がいらない総理大臣発言にとどめることも検討しています。

この問題をめぐって、政府は、名護市辺野古に滑走路を建設するとともに、基地機能の沖縄県外への分散移転を検討することなどを盛り込んだ共同声明を日米の外務・防衛の閣僚名で取りまとめたうえで、28日の閣議で、政府方針を確認したいとしています。
 しかし、社民党は、辺野古への移設に反対しており、政府が、アメリカとの間で正式に合意した場合には、連立政権から離脱すべきだという意見が出ています。

 こうした情勢を踏まえ、政府は、日米の共同声明とは別に、移設先を明示せず、いっそうの負担軽減と県外への移設を追求するなどとした政府方針を、28日の閣議で、了解もしくは決定の形で決めたいとして調整をしています。

 ただ社民党党首の福島消費者・少子化担当大臣は、共同声明に辺野古が明記された場合、閣議での署名に応じられない姿勢を示していることから、閣僚の署名がいらない総理大臣発言にとどめることも検討しており、政府は、連立政権維持の観点から、社民党に理解と協力を求めることにしています。

 社民党が駄々をこねるから、民主党としては、何とかなだめて連立離脱を回避したいというだけの話。不思議と、メディアはこの”子どもだまし”の”二枚舌”を批判しない。沖縄県民不在の政治ごっこだ!

 社民党の福島瑞穂党首は、日米合意に「辺野古」が明記されたら、政府方針に明記されなくてもサインはしない方針だそうです。
福島党首 合意文に辺野古明記なら罷免でも反対(テレ朝ニュース 05/26 17:06)

 普天間基地の移設問題で、社民党の福島党首は、政府の方針に「辺野古」と書かれなくても日米合意に「辺野古」と明記された場合、たとえ大臣を罷免されても反対の姿勢を貫く考えを強調しました。

 社民党・福島党首:「仮に『辺野古』という文言が(政府方針に)入っていなかったとしても、日米合意を前提としているわけですから、閣議で賛成はいたしません。サインはいたしません」「(Q.閣僚を罷免されることも考えられるが)それは相手方が決められることだと思います」
 福島党首はこのように述べ、大臣を罷免されても「辺野古」への移設には反対する考えを強調しました。


 鳩山首相が23日、沖縄県知事初め関係者に明らかにした、普天間基地の辺野古付近「移設」は政権としての「結論」だ。連立を構成する社民党、国民新党も共同責任を免れるわけではない。
 福島党首が急きょ、沖縄に飛んで知事に言い訳しようとも・・・だ。
・・・ってか、福島党首が行くべきは沖縄じゃないだろう。官邸に乗り込んで、鳩山総理を詰めなきゃならんのじゃないのか?

社民党の迷走・逆走

 社民党は2009年の総選挙で、米軍普天間基地の「閉鎖・返還」を主張し、辺野古への新基地建設反対を公約した。ところが、変節は3党連立政権の政策合意(昨年9月9日)に向けて始まった。

 その時、阿部知子政審会長は「連立を可能にしたいとの前提だから、なるべく協調できるようにした」と述べ、米軍普天間基地の「閉鎖・返還」という総選挙公約を投げ捨てたことを認めた。

 さらに社民党は、「日米同盟の強化に反対」という自らの公約も投げ捨て、「沖縄県民の負担軽減の観点から、日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」と、あいまいな表現の3党合意文書の作成に参加。鳩山政権が県民の声を無視して新基地を押しつけるおぜん立てづくりに協力したのだった。

 福島党首がどう動こうが何を言おうが、「逆走」の共同責任からは絶対に免れない。与党としての共同責任にはほおかむりし、そして政権にしがみつきながら、今更「県外・国外移設」を口にするのは、欺瞞以外の何物でもない。

とは言えここは頑張ってもらわなきゃ

 もっとも、過ちを認め政権離脱しても徹底して”沖縄の声”を代弁するなら、今からでも遅くはないだろう。
 福島党首は、閣議決定か閣議了解かが検討されている政府方針に関しては「文書に辺野古の文字が入らなくても、日米合意に辺野古と明記されれば、閣議にどんな文書が出てこようが賛成しない」と言明し、鳩山由紀夫首相に罷免されてもやむを得ないと語ったそうだ。(そんなこと言うと、日米合意にも辺野古を書かないやり方を考えたり・・・?)

 甘い言葉に抱き込まれ、あなた好みに骨の髄までとろけてしまうか、それとも、”離婚”してでも敢然と自分らしく生きるか・・・?(自分らしくって言っても・・・、なよなよしたのが社民党らしいんだもん。救いはあるのかね。)

 いや、ここはやっぱり頑張って”沖縄の声”をしっかり背負って頑張って欲しいものだ。そうすれば「社民党再生なり」と後世に語り継がれることになるでしょう。

とろけてなくなるか、社民党は正念場!村山富一の轍を踏むなかれ!


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2010.05.27 | | Comments(1) | Trackback(2) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1645 「宇宙人」。

 サッカー日本代表は、多難なようですね。 

      シモツケ3419

 昨日の韓国戦でいいところなく完敗した岡田ジャパン。
岡田武史監督は、ワールドカップでの指揮を辞退したいともらしたらしいことが伝えられていたが・・・。
スイス合宿に向かう直前の今日、鳩山総理を表敬訪問したそうだ。

 「ただ共に国民の期待に応えられない状況が続いているだけに、いまひとつ気勢が上がらない顔合わせとなった。」などと報じられている。だろうな、オウンゴールの鳩山さんが相手じゃね。

 スポーツも結果が問われるから・・・。ま、気を取り直して本番で頑張って欲しいものですね。

 鳩山さんは「プレッシャーもあると思うが、日本の人に勇気を与える試合をしてほしい」と激励したそうだ。
それって鳩山さんにこそ言いたいね。
「攻めるゴールが違うだろう。オウンゴールを反省し、沖縄県民と国民に勇気を与えるように、アメリカにモノをきちんと言ってほしい」と。


 政治家とはどういう神経を持っているのかわからない。
「沖縄タイムス」のこの報道には仰天こいちゃったよ!

首相、県民歓迎と認識か

 鳩山由紀夫首相は4日の初来県後、周囲に「自分はそんなに反対されたとは思わない」との感触を漏らしている。周辺によると「首相はむしろ歓迎されたと思っている」という。

 4日は県庁前広場をはじめ、首相が立ち寄る各地で抗議行動が起きていた。しかし首相は「どこでも、同じ人が集まっている印象がある」と感じ、「車で走っているときは(沿道で)みんな手を振ってくれている。ほかの県を訪ねたときと比べてそれほど嫌われているとは思えない」と話しているという。

 このエピソードを聞いた与党議員は「宇宙人にもほどがある。本当に石を投げないと分からないのか」と吐き捨てるように話した。

 民主党支持ブロガーは、いつも「自公政権の負の遺産だから・・・」と鳩山総理をかばってきたが、今度は自ら辺野古に回帰し、もう「自公の遺産」ではなくなってしまった。
 鳩山さんは沖縄の団結を強める役割を果たしたことにもなる。
これまで14年間杭1本打たせてないのだから、どの道、辺野古移転なんて無理だろう。だからといって、普天間がこの間の延長にあってはならない。

 普天間基地問題では、沖縄の人たちが「沖縄差別」を口にするのが特徴のように感じられる。
「沖縄差別」を許さないという点では、基地容認派も一致しているように見受けられる。

 思えば、戦後日本の体制は、平和憲法や主権在民や基本的人権や・・・、それらは沖縄の占領をスタートに、それとセットで成り立ってきたのではないかと思う。そして、日米安保の矛盾を集中的に引き受ける沖縄の存在によって、戦後日本は歩いてきたのではないか。

 「沖縄に任せておけばいい」という考えを日本中から払拭しなければならないということを、沖縄県民は「本土」・ヤマトンチュに厳しく問いかけているように思う。

 無関心でいるなら、本土の人々もまた「宇宙人」なのである。
(宇宙人がいるとすれば、失礼な話だと思うが・・・)
 
 最後に、たまたま見つけてしまった。「宇宙人」以下!怒り!
馬毛島では駄目なのか」とほざく輩がいる。

・・・
それも種子島の直横であるから県外移設に嘘偽りは無く、沖縄県民ならずとも日本国民挙って喝采するのではないか。広さも普天間基地の2倍あると言うし、米軍用歓楽施設さえ造れるスペースは12分にある。只、金を儲け損なった小沢幹事長の機嫌は悪くなるだろうが鳩山内閣の支持率は鰻上りになるのは間違い無い。

 そういう輩は「わが町へどうぞ!」と言えるのか!?

NO.1561 再び 「冗談じゃないよ 馬毛島(まげじま)なんて!」
      http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1621.html 
         
普天間基地の即時無条件返還を!
海兵隊は出て行け!
安保条約の廃棄を!
アメリカにもの言える政治を!

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2010.05.25 | | Comments(4) | Trackback(3) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO,1644 怒、怒、怒・・・哀、哀、呆、呆、・・・怒、怒、怒、怒、怒、!!「アメリカにモノいう政治」への転換を!

 最悪の裏切り!
 ”怒り”を超えて、哀れで呆れ返ってしまいそうだ。でもここで、力が抜けたらいかんやろうもん。
問題は、鳩山政権の裏切りへの失望を、政権交代への失望から救うこと。政権交代への希望を生かす道は「鳩山政権の裏切り」を乗り越えて、「アメリカにモノいう政治」への転換への道に進むこと。

鳩山首相沖縄再訪:怒 怒 怒 怒 怒



怒り

怒り2
写真で見る・知る沖縄より拝借。リンク先にはもっとたくさんの”怒”の写真があります。

 今更、改めて書くことも無い。
上の写真と、以下の沖縄地元メディアが過不足なく伝えてくれていると思うから・・・。
自分の意見というよりも、沖縄のその日の記録として転載しておく。

沖縄タイムス 社説[辺野古回帰]怒 怒 怒 怒 怒・・・( 2010年5月24日 09時44分 )

 米軍普天間飛行場の問題で、鳩山由紀夫首相は移設先を名護市辺野古に決めたと表明した。「辺野古回帰」という最悪の結末だ。地元理解を得るよう努力するというが、沖縄の心をもてあそんだ為政者を信頼できるだろうか。
・・・
 こうした地元の訴えに耳を傾けない鳩山内閣のやり方は前政権よりもたちが悪い。
・・・
 そもそも現行案の微修正が実現可能な解決策だと本気で考えているのだろうか。
・・・
 「なぜ沖縄に」の問いに答えることもなく、「やはり辺野古で」と言い出す鳩山首相にはあきれるばかりだ。

 普天間問題をめぐる国内論議は、本質論よりも政局ばかりが注目され、異様な雰囲気に包まれている。
・・・
 海兵隊を知るほどに県外・国外移転の可能性が見えてくるはずだ。

 国土面積のわずか0・6%の沖縄なら海兵隊配備が可能で、本土では無理、というのはあまりに理不尽だ。どこも反対だから―という国内事情を抑止論で覆い隠す手口にはもううんざりだ。

 政権交代はこの国にとって歴史的転機であるはずだ。外交・安保も新たなアプローチがあるだろうと期待を寄せていた。それが裏切られ「怒」が高まる沖縄で米軍基地はこれまで以上に脆弱化することを政府は認識すべきだ。

 日米同盟は沖縄をめぐり一層混迷するだろう。


 琉球新法 社説 辺野古移設表明/実現性ゼロの愚策撤回を 撤去で対米交渉やり直せ(2010年5月24日)

 1カ月前、鳩山由紀夫首相は米軍普天間飛行場の移設問題で「辺野古の海に立てば、埋め立てられることは自然に対する冒涜(ぼうとく)だと大変感じる。現行案を受け入れられるという話があってはならない」と述べた。
 名護市辺野古移設の現行案を修正して最終決着を模索する政府内の動きを強く否定したものだった。
 就任後2度目の来県で鳩山首相はその考えを百八十度変えた。
 仲井真弘多知事との会談で、首相は「普天間の代替地は辺野古の付近にお願いせざるを得ないとの結論に至った」と述べた。自らが再三批判してきた自民政権時代の現行計画への事実上の回帰だ。

◆首相に「三つの軽さ」
・・・
◆民意に立脚した同盟を
・・・
 この期に及んでもなお「民意」を踏みにじるのか。県内移設の押し付けに対し「沖縄差別」と感じる県民が増えている。首相は、県民の“マグマ”が爆発寸前であることに十分留意すべきだ。
・・・
 成算のない辺野古案の追求は、「日米同盟」への反発を高めるだけで、愚策以外の何ものでもない。首相は今からでも国外移設や撤去で対米交渉をやり直すべきだ。県民、国民は民意に立脚した「対等な日米関係」こそ求めている。


 政権交代への願いを生かす道は、「アメリカにモノいう政治」への転換にかかっている。
2010年5月24日(月)「しんぶん赤旗」
主張
鳩山首相と沖縄県民 「抑止力」の呪縛が乖離広げる

 鳩山由紀夫首相が県民のごうごうたる批判のなか沖縄県を再訪問し、仲井真弘多知事や稲嶺進名護市長らに、アメリカとの「合意」にもとづいて、米海兵隊普天間基地を名護市辺野古に「移設」するとの意向を公式に表明しました。仲井真知事が「大変遺憾」とのべ、稲嶺市長が「断固反対する」と拒否したのは当然です。
・・・
 鳩山首相が、「抑止力」論の呪縛(じゅばく)にとらわれていることこそ、沖縄県民との乖離(かいり)を広げる、最大の原因です。沖縄の米海兵隊は中東であれアフリカであれ米が戦争するときには真っ先に駆けつけてたたかう「侵略力、戦争力」そのものです。沖縄や日本を守るために存在するわけではありません。

 鳩山首相は仲井真知事との会談で、最近の北朝鮮の動きなどをあげ、「抑止力を低下させてはならない」と発言していますが、米軍の力と軍事同盟に頼って他の国をおさえ込もうというのは間違っています。北朝鮮の関与が指摘された韓国哨戒艦沈没事件など最近の問題も、軍事的緊張の拡大につなげず、政治的外交的に解決すべき問題です。軍事力での「抑止」は、武力による威嚇や行使を「永久に放棄」した憲法の精神に反します。
米にもの言う政治こそ
 県民の意思にもとづいて普天間基地の無条件撤去を米と交渉するのでなく、米との「合意」をたてに県内「移設」を押し付けようという鳩山政権の態度は、米にものを言えない政治の最悪の姿です。

 日本共産党の志位和夫委員長は先の訪米で、米政府に堂々と普天間基地の無条件撤去を要求しました。国民の願いに応えた政治を実現するうえで、財界や米にものを言える政党の力を伸ばすことが、切実に求められています。



 「アメリカにモノいう政治」への転換を!

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【“NO,1644 怒、怒、怒・・・哀、哀、呆、呆、・・・怒、怒、怒、怒、怒、!!「アメリカにモノいう政治」への転換を!”の続きを読む】

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2010.05.25 | | Comments(1) | Trackback(1) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO1643 結局、自公政権時代に逆戻り & 古舘伊知郎 空から見た沖縄の海兵隊基地群(動画) & ジュゴン発見(動画)

 結局、自公政権時代に逆戻り。
アメリカにモノが言えない鳩山民主党政権の限界!あきれてモノが言えません。
今日のところは手抜きで転載・紹介のみにて・・・。

      シモツケ3415
      シモツケの咲く季節になりました。
      小枝を、四女が学校で作った湯飲みに活けてみました。

      
普天間移設 日米が大筋合意(NHKニュース 5月22日 19時9分)


沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題で、日米両政府は、今月末に発表する合意文書について、沖縄県名護市辺野古のキャンプシュワブ沿岸部に滑走路を建設するとともに、基地機能の沖縄県外への分散移転を検討することなどで大筋合意しました。

沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題で、鳩山総理大臣は22日、総理大臣公邸に岡田外務大臣や北澤防衛大臣ら関係閣僚を呼び、対応を協議しました。また、対米交渉の責任者である岡田外務大臣が、外務省で、ルース駐日大使と日米の実務者を交えて協議しました。

その結果、日米両政府は、▽沖縄県名護市辺野古のキャンプシュワブ沿岸部に滑走路を建設する、▽基地機能の沖縄以外への分散移転を検討することなどで大筋合意しました。また、▽滑走路の具体的な建設場所や工法については、ことし11月にオバマ大統領が来日する予定となっていることを踏まえ、秋ごろまでに決めることで合意しました。

普天間基地の移設問題をめぐって、アメリカ側は、これまでの協議で、今の日米合意で移設完了の期限となっている西暦2014年から大きく遅れないよう求めるとともに、滑走路の具体的な建設場所や工法について、最終的にいつまでに決めるのか、時期を明示するよう求めてきました。

こうしたなかで、今回の大筋合意は、移設先の具体的な場所や工法を今の段階では明確にしたくない日本側が、決定の時期を明記することを受け入れるとともに、日本側が求めてきた沖縄の負担軽減につながる分散移転の検討を明記することで、日米双方が歩み寄った形となっています。

これを受けて、政府は今月末にアメリカ側と合意文書を交わし、鳩山総理大臣みずから記者会見を行って説明する方針です。

しかし、大筋合意した内容は、基地機能の分散移転などの負担軽減策を除けば現行案に近い内容になることから、地元・沖縄の理解を得られる見通しは立っていません。

また、連立を組む社民党や国民新党からも反発が予想されることから、今月末の日米の合意文書の発表に向けて与党内の調整が行われる見通しです。



古舘伊知郎が空からヘリで見た沖縄の海兵隊基地群。
是非見てください。聞くだけとは又違います。






12日、琉球朝日放送が名護東海岸を泳ぐジュゴンの姿を撮影したそうです。
http://www.qab.co.jp/news/2010051217881.html(動画)。

嶺井カメラマンリポート「キャンプシュワブから北に4キロ。ジュゴンの姿をとらえました!」

辺野古から嘉陽の海にかけては環境省・防衛庁も調査結果から「ジュゴンの生息に重要な海域である」と認めている場所です。

日本自然保護協会では「シュワブ前の浅瀬にはジュゴンのエサとなる良好な状態の海草藻場が分布していて政府が提案する桟橋方式であっても海草藻場が消失する上に波や海流の変化で周辺の藻場の分布も消失させる恐れがある」と指摘、警鐘を鳴らしています。


・・・ゆったりと泳ぐジュゴンは、沖縄のたたかいを励ましているかのようだ。


 
米軍基地は要らない!
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2010.05.22 | | Comments(3) | Trackback(5) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1642 「在日米国海兵隊」とはどんな部隊か?

 のっけから焼酎の話でごめんなさい。

      薩摩富士3413
      鹿児島県は、いちき串木野市「濱田酒造」の「薩摩富士」。
      ほのかな甘みと・・・、うん!これは旨いです。
      女性も飲みやすいでしょう。「大脇道場!」推薦!
      旨く飲むコツは7:3。お湯を7入れて、焼酎を3足すこと。

      最近、余り名前が通っていない鹿児島の地方の焼酎を取り寄せ、
      味わいを比べています。
      ま、呑んで気持ちよくなればいいんですが(笑)

      今日は四女の学校のPTAの飲み会。おっかあと一緒に行って来ます。
      調子に乗って飲みすぎてオシャベリが過ぎないように気をつけて・・・、
      行ってきま~す。


 ・・・ということで今宵は、花金にブログなど読んでくれる人いるのかなあ?と思いつつ、「抑止力」などといわれる焦点の米海兵隊の話。

沖縄・普天間基地の海兵隊は、ベトナム侵略戦争、アフガニスタン戦争、イラク侵略戦争、ファルージャでの虐殺・・・などに投入されてきた。殴りこみ部隊で、沖縄には年間半分ぐらいしかいない。「抑止力」なんて幻想だ・・・、と言ってきたが。

   米海兵隊

 上の図はsadaさんから拝借したが、そこで在日米国海兵隊のホームページのことが紹介されていた。借り物だがもう少し詳しく見てみたい。(sadaさん、毎度フンドシをお借りして恐縮です。イン○ンはないでしょうね・・・笑)

 トップページには「在日米国海兵隊は日本の相互防衛に備え、周辺地域の平和と安全を確保することによって日米間の相互協力、安全保障条約を支援します」とまことしやかに大きく書いている。

「部隊」をクリックすると、「海兵空陸機動部隊」の説明。以下、転載しておく。(色文字は友さん)

この部隊は様々な任務に対応して訓練、装備、また海兵隊や海軍兵を100名から数千人の規模で柔軟に編成することが可能であります。

海兵隊は迅速に、どこへでも、どのような任務にも対応する能力を備えた遠征介入部隊であります。海兵隊、独自で空陸部隊が緊密に統合された広範な戦闘能力を所有しています。この独自の能力が海兵隊と他の部隊との大きな違いであります。

海兵隊は広範囲の有事に投入できる戦闘能力を有しております。その脅威の性質に応じて、一人の司令官の下、空、陸、戦闘役務支援から成る統合部隊を任務編成することが可能であります。このような部隊は“海兵空陸機動部隊”と呼ばれ、船や飛行機から又は、船と飛行機双方から同時に展開する部隊として、もしくは統合機動部隊の構成部隊として展開します。


司揮機構は作戦の計画と実行に必要な部隊の指揮、統制、連絡を提供し又、長距離の偵察、謀報及び電子戦能力を備えています。司揮機構(又は部隊)は唯一の常時構成部隊であります。

地上戦闘部隊は地上作戦を行います。歩兵部隊を中心に編成されており、規模は様々で増強された歩兵大隊から一個又はそれ以上の海兵師団まで編成されます。

航空戦闘部隊は戦術状況の海兵空陸機動部隊の任務と規模に応じて航空支援の提供を行います。この部隊は増強された補強航空中隊から一個又は二個までの海兵航空団で構成されます。

戦闘役務支援部隊は海兵空陸機動部隊の任務を遂行するため必要な全面的な戦闘役務支援を提供します。それは広範囲の補給、医療サービス、整備、運送、工兵、事務それに上陸支援です。

海兵空陸機動部隊には次の三つの基本組織構造があります:海兵遠征軍、海兵遠征旅団、そして海兵遠征部隊(特殊任務可能)です。
-------------------------------------------------------------------
常時即応態勢部隊


第三海兵遠征軍
第三海兵師団
第一海兵航空団
第三海兵兵站群
第三海兵遠征旅団
第31海兵遠征部隊


 「海兵隊は迅速に、どこへでも、どのような任務にも対応する能力を備えた遠征介入部隊」であり、「広範囲の有事に投入できる戦闘能力を有して」いると、米軍自身が説明している。

 在日米軍のもっとも機動的で、フレキシブルに編成できるのが“海兵空陸機動部隊”のようだ。その中心が海兵隊で、常時機動的に即応できる六つの師団級の部隊をもっていると理解していいのか?(専門的なことはイマイチ?)いずれにしても米軍が誇る優秀な「切り込み隊」のようだ。・・・それぞれの部隊についても誇らしげに説明している。(感心のある方はリンク先でどうぞ)

「日本防衛」の任務を持たない

 だからこそその部隊の性格からして「日本防衛」の任務を持たないと、米当局者が明言している。
1982年、レーガン政権時代のワインバーガー国防長官は、「沖縄の海兵隊は、日本の防衛には充てられていない」――「日本防衛」の任務を持たないと米上院歳出委員会で文書で証言している。
1991年には、ブッシュ政権時代のチェイニー国防長官が、沖縄の海兵隊が「世界的な役割を果たす戦力投射部隊」――つまり世界的規模で「殴り込みをかける部隊」だと米議会で証言している。

 防衛省自身も、「在日米軍及び海兵隊の意義・役割について」のなかで、、強襲揚陸艦で上陸し内陸の重要目標に侵攻したり、空母からヘリで内陸の目標を制圧したりする「着上陸」作戦などを挙げて、「わが国への侵略」に対する防衛部隊ではなく、敵地への“殴り込み”部隊であることを認めているのです。(下図)

3 米海兵隊の概要(4/8)-各種事態に対応した海兵隊の運用のイメージ(19ページ)
      海兵隊
      (画像クリックで拡大表示)

 以上見てきましたが、米海兵隊が、どこから見ても日本を守る「抑止力」などでないことは明らかではないでしょうか。

 ところで、海兵隊の任務がテロ対応などで変化してきており、沖縄は海兵隊にとっては使い勝手が悪いという話が米軍当局の方から語られているそうです。次回はそこら辺について・・・。(つづく

         
 すみませんねえ!せっかく読んでいただきながらこちらは今頃、飲みつぶれているかも?
でも一言、海兵隊は日本を守る抑止力なんてウソじゃん!

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2010.05.21 | | Comments(3) | Trackback(0) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1641 結局、アメリカ言いなりの「辺野古」明記か & 米からみた沖縄の海兵隊基地(動画)

 「最低でも県外移設」「辺野古の埋め立ては自然への冒涜」・・・、鳩山さんは、公約に忠実に少しはアメリカにモノを言い抵抗したのでしょうか。

      テンバイ3412

 どうやら「5月末決着」だけは果たせそうです。しかも、アメリカ言いなりの「辺野古埋め立て」で・・・!!
今日21日午後には、クリントン米国務長官が来ては鳩山総理、岡田外相と会談し、23日には北沢防衛大臣が訪米し、ゲーツ国防長官と会談、23日、鳩山総理の沖縄再訪・・・と政治日程をこなし、月末に政府方針と日米共同文書を発表する・・・、結論は見えているようだ。

 「辺野古」を明記した共同声明で、もう後戻りできないところまで来て揺るがぬ決意を示す沖縄の民意に挑戦する。結局自公政権に回帰した鳩山内閣の「裏切り」への怒りは、民主党には壊滅的な打撃を与えるであろう。

アメリカから見た沖縄の基地

 ところで、「アメリカから見た沖縄の基地」という報道がNHKであった。
動画とともにまとめておきたい。

 東はミシシッピ川から西は西インド洋までを作戦範囲にもつ太平洋海兵隊のキース・スタルダー司令官は、「日米同盟を支え侵略を抑止し、東アジアの有事に対処するために部隊を配置する場所として、戦略的作戦的にも理想的な位置にある」と、地政学的な意義に触れながらも、「アメリカ一国ではテロとの対応などが難しく、多国間での対応、そのための多国間での訓練の重要性が増している。」という。

 そして、「有事に即応するためには、グアムをハブ(戦略的拠点)とし、西太平洋に基地を分散させる必要性がある」というのだ。

 二つの動画、ダブル部分もありますが・・・。

NHK沖縄「特集 米国海兵隊取材」より抜粋


太平洋海兵隊司令部のサンプソン氏

「グアム移転は海兵隊のアイデアではありません。しかし、海兵隊は真の価値をグアム移転に見出しています。特に50年、100年我々が駐留する場所として考えたときはそうなのです。」

「各国がグアムに来れば、お互いの協力関係が進みます。一緒に訓練すれば即応性が上がります。グアムは我々が集まることができる新しい場所であり、将来必要な可能性のある任務のために、よりすぐれた訓練機会を提供してくれるでしょう。」

デール・スミス大佐(在沖海兵隊普天間航空基地司令官、米太平洋海兵隊の長期戦略責任者)

「グアムは、アメリカと太平洋地域の多くの国々との安全保障上の協力活動のハブ(拠点)となるでしょう。」
「沖縄は発展を遂げ、いろいろなものが基地のフェンスに迫るようになってきた。30~40年前と比べ人口が増え経済が発展し、環境問題に対する意識が高まったため、アメリカ軍が日本で行うことができる訓練は限定されるようになってきた。」

「米軍が即応能力を維持するため、日本本土や沖縄で行う必要がある訓練に影響が出ています。」

「他国を招き沖縄の海兵隊と一緒に訓練するのは困難です。なぜなら、日本政府の意向に配慮しなければならないからです。日本政府は恐らく、他国の軍隊が日本の領土に上陸することを望まないでしょう。」
「グアムはアメリカの領土なので、各国の軍隊を招いて合同訓練することも可能でしょう。日本ではそれは難しい。」

現場報告 在日米軍基地 米海兵隊にとっての沖縄


         
ここは、ポイント・オブ・ネバーリターン!

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2010.05.21 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1639 「海兵隊=抑止力」は”居座り”と”タカリ”の呪文!

 最初にお知らせ!
【転載歓迎】クリントン来日!5・21午後6時半首相官邸前へ!

翌日のクリントン氏来日に合わせ、下記「辺野古への基地建設を許さない実行委員会」のアピールへも参加しましょう!

5月21日(金)、クリントン米国務長官が来日します

● 5・21首相官邸前行動に、一人でも多くの参加を!!

集合時間 5月21日(金)午後6時半
集合場所 国会記者会館前
     アクセス 地下鉄:丸ノ内線・千代田線「国会議事堂前駅」下車すぐ
呼びかけ 辺野古への基地建設を許さない実行委員会
連絡先 090・3910・4140
   詳しくははリンク先で


      テンバイ3406

 さて、普天間基地問題。日米両政府は、沖縄に海兵隊を居座らせるために「海兵隊は抑止力」だからだと言う。一方、海兵隊のグアム移転は「抑止力を強化するため」という。この矛盾!

 超左翼おじさんが「抑止力のためにはグアムしかない」で紹介している。

 いわゆる「在沖縄海兵隊のグアム移転に係る協定」。正式には「第三海兵機動展開部隊の要員及びその家族の沖縄からグアムへの移転の実施に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定」という。

 外務相は条約の概要を以下のように説明している。

 米国との間で、在沖縄海兵隊のグアム移転の実施のための法的枠組みについて定める。

1.背景
(1)日米両政府は、抑止力を維持しつつ地元負担を軽減するため、2006年5月の日米安全保障協議委員会(「2+2」)において、「再編実施のための日米のロードマップ」(以下「ロードマップ」という。)を取りまとめ、その具体的施策の一つとして、2014年までに在沖縄海兵隊(第三海兵機動展開部隊)の要員及びその家族を沖縄からグアムに移転することに合意した。本件移転を実施するため、日米両政府は、本協定の交渉を行い、本協定の署名が2009年2月17日に行われた。

(2)2009年度から関連事業を早期に実施するため、本協定をできる限り早期に締結する必要がある。

2.協定のポイント
 本協定は、ロードマップにおける関連事項を確認しつつ、我が国と米国が実施する在沖縄海兵隊のグアム移転に必要となる資金拠出を始めとする日米双方の行動を確保するとともに、我が国が提供する資金についての米国による適切な管理、グアム移転事業に参加するすべての者の平等な取扱いを確保すること等について定める。

3.締結の意義
(1)本協定の締結により、多年度にわたる資金拠出を始めとする日米双方の行動が法的に確保され、ロードマップにおいて日米両政府が約束する在沖縄海兵隊のグアム移転の実施が確実なものとなる。このことにより、ひいては沖縄県の地元住民の負担の軽減につながることとなる。

(2)本協定の締結により、上限28億ドルという多額の日本側資金について、米国政府による適切な管理等を確保するための手続等が法的に整備されることとなる。


 要するに、グアム移転経費を日本側に負担させるための協定だ。
グアム「移転」協定は、無償の財政支出28億ドルと返済が前提の出資・融資32・9億ドルの合計60・9億ドル(約6270億円)の負担を日本に義務付けている。2009年に始まり、今後米軍再編完了の期限である2014年まで毎年、米軍の注文に応じて巨額の資金を米側に無償供与するということです。グアム基地建設を含め米軍再編予算は3兆円かかると米政府・軍の幹部が明言している。

 この移転費用をただで日本側に負担させるための「理由」が、いわゆる「グアム協定」に書かれている。”タカリ”の理由である。

 ・・・2006年5月1日の日米安全保障協議委員会の会合において、関係閣僚が、安全保障協議委員会文書「再編の実施のための日米ロードマップ」(以下「ロードマップ」という。)に記載された再編案の実施が同盟関係における協力において新たな段階をもたらすものであり、かつ、沖縄県を含む地域社会の負担を軽減し、もって安全保障上の同盟関係に対する国民の支持を高める基礎を提供するものであると認識したことを想起し、

 グアムが合衆国海兵隊部隊の前方での駐留のために重要であって、その駐留がアジア太平洋地域における安全保障についての合衆国の約束に保証を与え、かつ、この地域における抑止力を強化するものであると両政府が認識していることを強調し、

 ロードマップにおいて、沖縄における再編との関係で兵力の削減及びグアムへの移転の重要性が強調され、並びに第三海兵機動展開部隊の要員約8千人及びその家族約9千人が部隊としての一体性を維持するような方法で2014年までに沖縄からグアムに移転することが記載されていることを再確認し、また、このような移転が嘉手納飛行場以南の施設及び区域の統合並びに土地の返還を実現するものであることを認識し・・・


「アジア太平洋地域における・・・抑止力を強化する」ために、「第三海兵機動展開部隊の要員約8千人及びその家族約9千人が部隊としての一体性を維持するような方法で2014年までに沖縄からグアムに移転する」というのだ。

 しかし一方では、普天間基地の無条件閉鎖ではなく居座り、たらいまわし・・・!「沖縄の海兵隊は抑止力」と言うのがいかにいい加減なことかががわかろうというものだ。
「海兵隊=抑止力」論は、”居座り”と”タカリ”の呪いに過ぎない!

・・・こうしてみると、米軍の沖縄駐留は軍事戦略上の必要性よりも、経済戦略にありそうだ。アメリカにとっては同盟国の中でもダントツに気前のいい日本の「思いやり予算」をはじめとした米軍経費負担が美味しすぎるということか。


関連:
   ■NO.1565 二つの”呪縛”からの解放こそ・・・その②
        http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1624.html

   ■NO.1607 憲法9条こそが、平和のための確かな「抑止力」・・・じゃない?
        http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1676.html

          
”居座り”と”タカリ”の呪いからの解放を!

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2010.05.20 | | Comments(0) | Trackback(1) | ・普天間基地問題Ⅱ

No.1635 保育士さんも頑張ってるよ 雨の普天間基地包囲行動(動画)

 普天間基地問題、解決の行方はどうなるか。
移設案として名護市へのくい打ち桟橋方式と訓練の一部徳之島移設を決めた政府案。
基地の無条件閉鎖と県内移設断念をアピールする16日の普天間基地包囲行動には、大雨の中1万7000人がそれぞれの思いを胸に参加しました。

 一口に普天間基地無条件閉鎖といっても、参加者の思いはそれぞれ。
生活と労働に根ざした願いの数々・・・。地元放送局報道の動画の紹介のみにて・・・。

    普天間包囲保育士たちの思い(RBC 琉球放送)
    


    ドキュメント 普天間包囲行動(RBC 琉球放送)
    

          
子どもたちに静かな空を!普天間基地の無条件返還を!

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2010.05.18 | | Comments(1) | Trackback(1) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1622 志位和夫総理大臣 米国務省に迫る――普天間基地は無条件撤去しかない

 「連休中に訪米していた志位和夫総理大臣が、沖縄の声と国民の声を背負って、米国防省と会談しました。普天間基地問題は、無条件撤去へ向けて、いよいよ日米のがっぷり四つの交渉段階に入りました。民主連合政府は、国民の皆さんの団結を呼びかけています。」・・・こんなニュースが流れる日を早く。

      新緑3392

 ダイジェストで紹介。

「移設」方針は完全に破たんした

「普天間基地を返還する代わりに、別の場所に『移設』するという方針は完全に破綻した」
「普天間基地撤去、県内移設反対」の「島ぐるみの総意」が示された。「この沖縄県民の総意は揺るがない」

「(鳩山訪沖は)これは怒りの火に油を注ぎ、沖縄県民の島ぐるみの団結をいっそう強固なものとする結果となった」
「私は、4月21日、ルース駐日大使との会談で、『沖縄の情勢は決して後戻りすることはない限界点をこえている』と述べたが、それはいよいよ決定的なものとなっている。『県内移設』という方針は、県民の理解を得ることが絶対に不可能な、展望のない方針だ」

唯一の解決の道は無条件撤去しかない

「もはや沖縄県内はもとより、日本国内のどこにも、『地元合意』が得られる場所はない。普天間問題解決の唯一の道は、移設条件なしの撤去しかない。これが私たちの主張だということを伝える」。

「抑止力論」はまったく説得力をうしなっている

「『抑止力』というが、沖縄の海兵隊の展開先はイラク、アフガニスタンではないか」
「県内移設を押し付けるなら、沖縄のすべての基地撤去を求めることになる」
「無条件撤去しか道はない」

沖縄返還時と同じような決断が求められる歴史的岐路

「県民の怒りの根源には、凄惨(せいさん)な地上戦を体験し、占領時に土地を強奪されたうえ、65年にわたる基地の重圧のもとで、痛ましい事故や事件が繰り返された歴史的な痛みの蓄積がある」
「かつての沖縄の本土復帰は、沖縄と本土の運動をふまえ、サンフランシスコ条約第3条の壁を越えての決断だった」
「私たちは、いままさに同じような決断が求められる歴史的岐路に日米関係は立ち至っていると考える」

立場が異なっても意見交換をはかるのは民主主義の基礎

「私は、米国の独立革命、民主主義の歴史的伝統に深い尊敬を持っている。日米両国・両国民の本当の友好の発展を強く願っている。今日の発言もその立場からのものだ」

(米側「見解がちがっても意見交換をするのは有益であり、民主主義の基本です。これからもできるだけやりたい」)
「その点は同意する。今後も意見交換を続けよう」


 ★2010年5月11日(火)「しんぶん赤旗」より。

         
唯一の解決の道は無条件撤去しかない!!

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【“NO.1622 志位和夫総理大臣 米国務省に迫る――普天間基地は無条件撤去しかない ”の続きを読む】

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2010.05.13 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1611 「イージーゴーイング」ではダメだ! (転載紹介)

 すでにあちこちで紹介されている「ダイヤモンド オンライン」の「特別レポート」。記録しておきたい記事です。
「イージーゴーイング」ではダメだ!困難を避けて安易な方法を取るからドツボにはまるんだよ、鳩山さん。
鳩山さんというより、一人ひとりの国民が真摯に受け止めて考えるべきことだろう。民主主義のために。

      新緑3383

 アメリカはじめ各国で、普天間基地を巡る沖縄の声は共感的に伝えられているようだが、ここまですっきりした発言は見かけなかった。まるで日本共産党の主張みたい。

 一問一答で明快!ちょっと長いが、え~い!全文転載させていただきます。(赤字は、友さんの「ええぞ!」チェック・・・と思ったけど、全文見逃せないから、なし。)


元CIA顧問の大物政治学者が緊急提言
「米軍に普天間基地の代替施設は必要ない!
日本は結束して無条件の閉鎖を求めよ」

独占インタビュー チャルマーズ・ジョンソン 日本政策研究所(JPRI)所長

123普天間基地問題の決着期限が迫るなか、鳩山政権は辺野古沿岸につくる桟橋滑走路と、徳之島の既存の空港を併用する移設案を提案した。しかし、地元や米国側の同意を得られる見通しは立っておらず、日本国内は鳩山政権批判一色に染まっている。しかし批判するだけでは何も変わらない。そもそも同基地の代替施設の不要論は米国内にもある。東アジア研究の大家で、CIAの顧問を務めた経験もあるチャルマーズ・ジョンソン 元カリフォルニア大学政治学教授は、日本国内にはすでに十分すぎる米軍基地があり、日本国民は結束して普天間基地の無条件閉鎖を求めるべきだと提言する。
(聞き手/ジャーナリスト・矢部武



jyonnsonn
チャルマーズ・ジョンソンChalmers Johnson
著名な国際政治・東アジア研究者。米国の覇権主義、軍事優先主義を厳しく批判した著書が多く、東アジアにおける米国の帝国主義的政策は必ず報復を受けると分析した”Blowback”(邦題「アメリカ帝国への報復」(2000年、集英社)はベストセラーに。カリフォルニア大学で政治学博士号を取得し、同大学で教授、政治学部長、中国研究センター所長などを歴任。その後、日本および環太平洋地域の国際関係を研究する民間シンクタンク“日本政策研究所”(JPRI)を設立。
撮影:雨宮和子/インフォネット


―鳩山政権は普天間問題で窮地に立たされているが、これまでの日米両政府の対応をどう見るか。

 まったく悲劇的だ。両政府は1995年の米兵少女暴行事件以来ずっと交渉を続けてきたが、いまだに解決していない。実を言えば、米国には普天間飛行場は必要なく、無条件で閉鎖すべきだ。在日米軍はすでに嘉手納、岩国、横須賀など広大な基地を多く持ち、これで十分である。

 そもそもこの問題は少女暴行事件の後、日本の橋本首相(当時)がクリントン大統領(当時)に「普天間基地をなんとかしてほしい」ということで始まった。この時、橋本首相は普天間飛行場の移設ではなく、無条件の基地閉鎖を求めるべきだったと思う。

―普天間を閉鎖し、代替施設もつくらないとすれば海兵隊ヘリ部隊の訓練はどうするのか。

 それは余った広大な敷地をもつ嘉手納基地でもできるし、あるいは米国内の施設で行うことも可能だ。少なくとも地元住民の強い反対を押し切ってまでして代替施設をつくる必要はない。このような傲慢さが世界で嫌われる原因になっていることを米国は認識すべきである。

 沖縄では少女暴行事件の後も米兵による犯罪が繰り返されているが、米国はこの問題に本気で取り組もうとしていない。日本の政府や国民はなぜそれを容認し、米国側に寛大な態度を取り続けているのか理解できない。おそらく日本にとってもそれが最も簡単な方法だと考えているからであろう。

フランスならば
暴動が起きている


―岡田外相は嘉手納統合案を提案したが、米国側は軍事運用上の問題を理由に拒否した。

 米軍制服組のトップは当然そう答えるだろう。しかし、普天間基地が長い間存在している最大の理由は米軍の内輪の事情、つまり普天間の海兵隊航空団と嘉手納の空軍航空団の縄張り争いだ。すべては米国の膨大な防衛予算を正当化し、軍需産業に利益をもたらすためなのだ。

 米軍基地は世界中に存在するが、こういう状況を容認しているのは日本だけであろう。もし他国で、たとえばフランスなどで米国が同じことをしたら、暴動が起こるだろう。日本は常に受身的で日米間に波風を立てることを恐れ、基地問題でも積極的に発言しようとしない。民主党政権下で、米国に対して強く言えるようになることを期待する。

―海外の米軍基地は縮小されているのか。

 残念ながら、その動きはない。米国は世界800カ所に軍事基地を持つが、こんなに必要ない。世界のパワーバランス(勢力均衡)を維持するためなら、せいぜい35~40の基地で十分だ。米国政府は巨額の財政赤字を抱え、世界中に不必要な軍事基地を維持する余裕はないはずだ。

―日本では中国や北朝鮮の脅威が高まっているが。

 日本にはすでに十分すぎる米軍基地があり、他国から攻撃を受ける恐れはない。もし中国が日本を攻撃すれば、それは中国にこれ以上ない悲劇的結果をもたらすだろう。中国に関するあらゆる情報を分析すれば、中国は自ら戦争を起こす意思はないことがわかる。中国の脅威などは存在しない。それは国防総省や軍関係者などが年間1兆ドル以上の安全保障関連予算を正当化するために作り出したプロパガンダである。過去60年間をみても、中国の脅威などは現実に存在しなかった。

 北朝鮮は攻撃の意思はあるかもしれないが、それは「自殺行為」になることもわかっていると思うので、懸念の必要はない。確かに北朝鮮の戦闘的で挑発的な行動がよく報道されるが、これはメディアが冷戦時代の古い発想から抜け出せずにうまく利用されている側面もある。

―米軍再編計画では普天間の辺野古移設と海兵隊のグアム移転がセットになっているが、辺野古に移設しない場合、グアム移転はどうなるのか?

 米国政府はグアム住民の生活や環境などへの影響を十分に調査せず、海兵隊の移転計画を発表した。そのため、グアムの住民はいま暴動を起こしかねないぐらい怒っている。グアムには8千人の海兵隊とその家族を受け入れる能力はなく、最初から実行可能な計画ではなかったのだ。

―それでは米国政府が「普天間を移設できなければ議会が海兵隊のグアム移転の予算を執行できない」と強く迫っていたのは何だったのか。

 自らの目的を遂げるために相手国に強く迫ったり、脅したりするのは米国の常套手段である。

―海兵隊をグアムに移転できない場合、米国政府はどうするか。

 おそらく米国内に移転することになろう。それでも海兵隊部隊の運用上、問題はないはずだ。

―日本では普天間問題で日米関係が悪化しているとして鳩山政権の支持率が急降下しているが。

 普天間問題で日米関係がぎくしゃくするのはまったく問題ではない。日本政府はどんどん主張して、米国政府をもっと困らせるべきだ。これまで日本は米国に対して何も言わず、従順すぎた。日本政府は米国の軍需産業のためではなく、沖縄の住民を守るために主張すべきなのだ。

日本人が結束して主張すれば
米国政府も飲まざるを得ない


―米軍基地の大半が沖縄に集中している状況をどう見るか。

 歴史的に沖縄住民は本土の人々からずっと差別され、今も続いている。それは、米軍基地の負担を沖縄に押しつけて済まそうとする日本の政府や国民の態度と無関係ではないのではないか。同じ日本人である沖縄住民が米軍からひどい扱いを受けているのに他の日本人はなぜ立ち上がろうとしないのか、私には理解できない。もし日本国民が結束して米国側に強く主張すれば、米国政府はそれを飲まざるを得ないだろう。

―今年は日米安保50周年だが。

 日本にはすでに世界最大の米海軍基地(横須賀)があり、各地に空軍基地も存在する。これ以上の基地は必要ない。東アジアのどの国も日本を攻撃しようなどとは考えないだろう。日本政府は巨額の「思いやり予算」を負担している。自国の外交・防衛費をすべて負担できない米国のために、日本が同情して払っているのだ。 

―普天間問題を解決できなければ両政府がどんなに同盟の深化を強調してもあまり意味がない、との指摘もあるが。

 それは米国が軍事力優先の外交を展開しようとしているからである。一般の米国人は日本を守るために米国がどんな軍事力を持つべきかなどほとんど関心がないし、そもそも米国がなぜ日本を守らなければならないのか疑問に思っている。世界で2番目に豊かな国がなぜこれほど米国に頼らなければならないのか理解できない。それは日本人があまりに米国に従順で、イージーゴーイング(困難を避けて安易な方法を取る)だからではないか。



 以上、転載。
総理たるものこういう立場で国民が結束できるようにリーダーシップを発揮して欲しいものですね。
いやいや、草の根から国民自身が頑張らねば・・・!
しかり、イージーゴーイングでは、チェンジできないし、問題は解決しないのだ。

        
明快!鳩山さんはこういうのを学んだら?

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2010.05.09 | | Comments(0) | Trackback(5) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1607 憲法9条こそが、平和のための確かな「抑止力」・・・じゃない?

 鳩山総理がよくよく学んだ「抑止力」。
「抑止力」が流行語大賞になるぐらいに、国民は、よくよく話題にし学ぶべきだと思いますが・・・、どげんやろ?

      どんたくバザー3363
      めずらしい!ツヨシ君が「お日様に虹がかかってるよ」と教えてくれたので、
      見に行ったら・・・!


 でも、超左翼おじさんによると、

「これだけ抑止力という言葉が踊っているのに、抑止力とは何かという一点だけをとってみても、まともな本が存在していない。鳩山さん、抑止力について勉強して理解が深まったと言うけど、いったいどんな文献を読んだのだろうか。
・・・彼ら(防衛省元高官や防衛研究所の関係者)にとっても未知数の分野である。だって、本格的に議論したことがないというのだから。

 議論され、定義もされていないことが、あたかも常識であるかのように通用する。不思議な世界だ。

ということだそうです。

 ん~ん~ん!素人が・・・、といわれそうだが、政治は素人である主権者・国民のもの。これは専門家だけに課せられた話ではないでしょう。平和を考えるには、「抑止」を軍事的な専門用語から解放されたところで考えてみることが参考になるかも。

 素人としてはさしずめ、「抑止力」とは、「それがあれば、ある防止したいことが起こることを抑制できる力」と、常識的(?)に定義しておきます。分かりやすく言えば、「防犯・監視カメラは泥棒や痴漢の抑止力になる」というもの。ここでは、「平和のために、それがあれば平和を脅かすものを押さえ込んで止めさせようとする力」としましょうか。
・・・ということで、先ずは、めげずにしつこくこれまでに書いてきたことをまとめておきます。

「抑止力」という”呪縛”で、以下のように書きました。

 アメリカの顔色を伺いながら「移設先探し」をする普天間基地問題。
迷走に次ぐ逆走は行き着くところまで来たようだ。

 沖縄県民の「普天間基地の無条件撤去」要求に対して、鳩山首相は「海兵隊は日本を守る抑止力だ」から、それは無理だという。「抑止力」の3文字で、海兵隊を押しつけようというのだ。

米海兵隊は「殴りこみ」部隊
 しかし、アメリカの海兵隊というのは、どういう軍隊か。当のアメリカが明言している。
1982年、レーガン政権時代のワインバーガー国防長官は、「沖縄の海兵隊は、日本の防衛には充てられていない」――「日本防衛」の任務を持たないと言明している。
1991年には、ブッシュ政権時代のチェイニー国防長官が、沖縄の海兵隊が「世界的な役割を果たす戦力投射部隊」――つまり世界的規模で「殴り込み」をかける部隊だと米議会で証言している。

 日本政府が海兵隊は日本への攻撃に備えた「抑止力」というのは通用しない話だ。日本を守るための任務を与えられている海兵隊員は、ただの一人たりともいないのだ。

 防衛省自身も、「在日米軍及び海兵隊の意義・役割について」は、強襲揚陸艦で上陸し内陸の重要目標に侵攻したり、空母からヘリで内陸の目標を制圧したりする「着上陸」作戦などを挙げて、「わが国への侵略」に対する防衛部隊ではなく、敵地への“殴り込み”部隊であることを認めている。

 
沖縄の米海兵隊は、米国が世界各地で戦争するさいの紛れもない「殴りこみ」部隊だ。
 実際、、ベトナム侵略戦争、アフガニスタン戦争、イラク侵略戦争、ファルージャでの虐殺、みんな投入されたのは海兵隊なのである。

 海兵隊は平和のための「抑止力」などではではなく、戦争のための「侵略力」だということは、事実からはっきりしている。

  参考■NO.1565 二つの”呪縛”からの解放こそ・・・その②
         http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1624.html


      どんたくバザー3364

 ところで、参考までに、日本共産党・佐々木憲昭衆議院議員は、次のように言っています。(「抑止力」の定義が私の単純なものとはとは違い、軍事的な専門用語としてのようですが。) 

昨年8月まで首相官邸の内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)だった柳沢協二氏は4月20日、国会内での与党議員らの懇談会で、普天間基地問題について次のように話しています。

 ──「『抑止力』というのは有事に実際に使うことが基本だ。例えば、台湾海峡の紛争でオバマ米大統領は海兵隊を投入する意思決定をするのか。その時、沖縄の海兵隊が出動するとなれば、安保条約6条に基づく事前協議で鳩山総理は『分かりました。OKです』と言えるのか」。
 ──「海兵隊という陸上兵力が台湾に上陸して中国軍と直接たたかうことになれば事態をコントロールできなくなる恐れがあると、まともな政治指導者なら思うはずで、そうならないようにするはずだ」と。

 「海兵隊=抑止力」という立場を認めることは、東アジアでの本格的な戦争の引き金を引こうとしていることに等しいのです。

 沖縄の海兵隊は、日本など特定の地域を守る任務を持たず、世界中の戦争に「殴りこむ」ための軍隊であることは明らかです。
 日本を守る「抑止力」だなどといってごまかし、基地を押し付けようというのは、詭弁以外のなにものでもありません。

 海兵隊=「抑止力」論は戦争が起きて、海兵隊を使うことが前提の議論だそうです。
そんな七面倒臭い軍事的専門用語の議論よりも、その前に戦争を防止することが大事でしょう。(飛躍しすぎかな?)

9条こそが「抑止力」
 そこで、私は、「憲法9条こそ平和のための『抑止力』」と主張したい。
 鳩山さんだって、「戦争のために海兵隊を置こう」なんて言わない。
「平和のために」、それを脅かすものに対して「海兵隊が抑止力になるんだ」という訳でしょう?
じゃあ、平和を守るためにどうすべきなのか。

 本当に戦争を「抑止する」というなら、憲法9条を生かし、アジアの平和をきずく努力こそすべきでしょう。
それこそが、国民を守る政府の責任ではないのか。

鳩山総理へ
 鳩山さんは、「海兵隊は抑止力だ」といわれるが、平和を脅かすものに対する「抑止」なら、日本という国には、外の力に頼る必要のない、それこそ自主的・自立(律)的な努力によって平和を守ろうという平和憲法があるではありませんか。

日本国憲法第九条

1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


 これこそ、平和への王道。
平和を脅かすものへの根本的解決の道。
「外からの力」なんてもろいもので、状況が変われば使い物にはならない。
鳩山さんは、外務省か防衛省の官僚に「学んだ」のかも知れないが、憲法にこそ「学んで」欲しい。
「学べば学ぶほど」、「普天間基地は即時・無条件撤去を!」とアメリカに言いたくなるはずなんだが・・・。
沖縄県民も、国民もそれを期待しているでしょうに・・・。

「わが友愛精神は、憲法9条に代表される・・・」とでも言ってみてよ。
逆転満塁ホームランになるでしょうに。

最後に
 世界中、どこへでも殴り込みをかける「侵略力」=海兵隊の普天間基地は、戦争を放棄した憲法9条を持つ国・日本におくこと自体許されるものではない。

 戦後のどさくさに、戦時国際法まで犯し、アメリカが銃剣とブルドーザーで不当・不法に奪ってつくられた基地は「移設」による「たらい回し」でなく、無条件に即時撤去させるしかない。

 重ねて!海兵隊は、沖縄にも、日本のどこにもいらない!!

      
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2010.05.07 | | Comments(1) | Trackback(1) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO,1604 普天間基地問題 (スライドショー)

お薦め動画です。

      どんたくバザー3358
      沖縄のガラス(長女からのお土産)

動画といっても約100枚にものぼる静止画のスライドショーです。
「nobase9 — 2010年02月03日 — 「普天間移設問題」として、ニュースでも伝えられている沖縄の米 軍基地問題について、初めての人にも分かりやすく伝えるスライド ショーです。」

文字も起こしてみました。
分かりやすくよく出来ていると思います。
作者に敬意を表します。
多くの人に見て欲しいです。

・・・というか、
「学べば学ぶほど海兵隊は抑止力として必要だとわかった」
「沖縄の皆さんの声を学ぶために又来ます」
という鳩山総理に先ず見ていただきたいものです。

  沖縄の米軍基地 完全版


国土の0.6%の沖縄に
在日米軍基地の75%が集中している
沖縄本島の2割の土地が基地に占領されている

本土中部にある 宜野湾市にある普天間基地
住宅地に隣接する 世界一危険な基地だ
04年には 沖縄国際大学に 米軍ヘリが墜落した

基地被害
戦後65年にわたる 基地がもたらす苦しみ
戦闘機の墜落
米兵の犯罪やレイプ
戦闘機の爆音被害
実弾演習の流れ弾被害
恐怖は絶えない
基地は市民生活を脅かしている

日米地位協定の不条理
なぜ米兵は高速料金が無料なのか
なぜ米兵はパスポートやビザが不要なのか
米兵が基地内に逃げ込めば 逮捕できない不条理

泣き寝入りさせられる被害者
行き場のない怒りと悲しみ

沖縄戦~基地の島へ
そもそもなぜ 沖縄に米軍基地があるのか
第二次大戦で 沖縄は本土防衛の捨石にされた
20万人が犠牲になり 島の3割の人が殺された

住民を巻き込む地上戦
この世の地獄絵図

その後アメリカの領土となり
住民は土地を奪われ、
強制的に基地が作られていった。

基地はおきなっわの人々簿暮らしを奪い、
今もおとしめ続けている

「基地依存経済」のウソ
沖縄の基地収入はたったの5%
基地が返還されて経済効果は数十倍
「沖縄=基地依存」は幻想

辺野古への新基地計画
1996年に日米政府が沖縄を無視して勝手に決めた計画
またもや札束で脅して 揺さぶってきた政府
当初の「辺野古沖案」は頓挫したが
05年、新たに「V字型沿岸案」が計画された
滑走路、軍港、弾薬庫がつく
”普天間の代替”はウソ
新たな基地である

燃え上がる新基地反対
名護市民投票では「基地建設反対」の意志が示された。
地元では
おじいやおばあが13年間建設反対のすわり込み
おばあは語る。
「この海は、戦前戦後何もない時、子や孫たちを育ててきた宝の海」
「絶対に壊させない。海の入っても止める」
「沖縄戦を繰り返してはならない」

おじいいおばあの願い
平和への祈り

ちゅら海の危機
新基地は 海を埋め立てる恐ろしい環境破壊
ダンプ340万台の土砂で埋め立てる計画

しかもそその土砂は沖縄の海岸から採取する
大規模な環境破壊

辺野古・大浦湾の海には 絶滅危惧種のジュゴン
そしてアオサンゴやクマノミなど
沖縄の中でも多様性に富んだ生態系

IUCNからは3度も ジュゴン保護の勧告
世界が注目しています
本当にこの美しい海を基地で壊してもいいんでしょうか?

基地は何も守らない
もし戦争が起こっても
基地や軍隊は住民を守らない

沖縄も日本も守らない
「軍隊があれば安全」は間違い
沖縄戦が教えてくれた

侵略戦争のための基地
戦後10年は山梨にあった米海兵隊基地
「沖縄は地政学的に重要」はウソ
沖縄の米軍基地は
アメリカの戦争のためにある

朝鮮、ベトナム、中東湾岸、イラク、アフガンの人々を
沖縄の米軍が殺していることを知っていますか

”北朝鮮や中国の脅威”という前に、
日本にいる軍隊が世界の人々を殺し。
日本が恨みを買っていることこそ脅威だろう

基地は攻撃対象にもなる
周辺住民はどうなる

米軍に払う莫大なお金
毎年2000億円にも上る
米軍への”思いやり予算”

米軍再編、辺野古新基地に3兆円

私たちの税金が基地や戦争のために費やされる現実
医療福祉の回せば どれだけ助かるか

さらには日本の”思いやり予算”
他の21カ国の合計よりも多い
おかしな話

基地のない平和な島を
「基地の県内移設に反対」
「辺野古への新基地計画中止を」
”沖縄の痛み”
”基地撤去の願いに
日本政府はどう応えるか

日本が沖縄に戦争と基地の被害を押しつける
差別構造

チェンジするとき

住民を守らず
被害だけを押しつける米軍基地

貴重な日本の税金を使い続ける米軍基地

環境を破壊し いのちを奪う米軍基地

もう基地など要らない
被害も加害もいらない

普天間基地の完全撤去を
基地のない平和な島を

沖縄に平和を
日本に平和を
世界に平和を


      
以上、今日は紹介だけ・・・

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2010.05.06 | | Comments(0) | Trackback(2) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO,1603 沖縄・普天間基地問題関連 お薦めサイトの紹介

 こどもの日。
福岡地方は、観測史上もっとも晴れた連休だったそうだ。

      どんたくバザー3343

 普天間基地の無条件返還を求め、基本的なことは言い尽くした感がある。
(カテゴリー 「普天間基地問題」Ⅰ)
(カテゴリー 「普天間基地問題」Ⅱ)

 そこで今日は、関連するサイトの紹介。

(1)沖縄の「やんばる東村、高江」。
 「高江は、約160人が暮らすヤンバルの小さな集落です。
 この集落をかこむように米軍のヘリパッド(ヘリコプター着陸帯)を6つ作る工事が、始まっています。」という。
ここでは、「今日も米軍ヘリが 朝からずっと、間断なく轟音を撒き散らしながら離着陸を繰り返し」ているそうだ。
(ブログ「やんばる東村 高江の現状」より)


(2)「これ以上基地はいらない」と「 辺野古の座り込み」を辺野古の海の写真とともに伝える「辺野古浜通信」は、鳩山総理の沖縄入りの様子を追っかけで伝えている。
沖縄の民は、鳩山の「迷い」を評価します。
・・・
鳩山さん…徹底的に迷いぬいた時にはじめて人のための決意を行うことが可能になり、「友愛」という言葉が政治の言葉として、力強く現れるではないですか。
私たちは、あなたの迷いを大事と考えています。どうか迷ってください。」と。

 そこで紹介されている。
普天間基地問題動画


(3)琉球朝日放送報道部は、「鳩山総理 全てを県外は現実的に難しい」とのタイトルで、5月4日の総理の1日を動画で報道している。

・・・鳩山総理は「日米同盟関係を考えた時に必ずしも難しいという結論になった。全てを県外にということは現実問題として難しい」と語り、そのあとの記者団の質問に対し「県民の皆さまに誠に申し訳ないという思いでお伺いした。沖縄の中に一部機能の移設をせざるを得ないということを知事に申したところ」とさらに踏み込んだ発言をしました。・・・


(4) 鳩山由紀夫首相の記者会見は、「朝日」が掲載している。
■沖縄県知事、県議会議長との会談後、4日昼。
「申し訳ない思いでうかがった」4日の鳩山首相(1)

「そこでわたくしから申し上げたのは、やはり、えー、この現在のアメリカ、日米同盟の関係の中で抑止力を維持する必要性というようなことから、国外あるいは県外にすべてを、普天間の機能をですね、移設することは難しいということに至りました。したがって誠に申し訳ないという思いで今日はおうかがいしたんですが、沖縄の県民の皆さま方のご理解をたまわって、やはり沖縄の中に一部、この機能を移設をせざるをえないと」。

(徳之島移設案について)「この国の安全を守るための基地の存在というものの必要性を、すべての国民の皆さま方にご理解をいただくなかで、負担を分かち合うというお気持ちを持って頂ければと思っております。」


全ての訪問日程が終わった夕方。
「公約は選挙の時の党の考え方」4日の鳩山首相(2)

「国の平和を考えたときに、日米同盟の将来を思うにつけ、どうしても一部はご負担を、まだお願いをしなければならない」

【抑止力認識の変化】
「あの、私は海兵隊というものの存在が、果たして直接的な抑止力にどこまでなっているのかということに関して、その当時、海兵隊の存在というもの、そのものを取り上げれば、必ずしも、抑止力として沖縄に、存在しなければならない理由にはならないと思っていました。ただ、このことを学べば学ぶにつけて、やはりパッケージとして、すなわち海兵隊のみならず、沖縄に存在している米軍の存在全体の中での海兵隊の役割というものを考えたときに、それがすべて連携をしていると。その中での、抑止力というものが維持できるんだという思いに至ったところでございます。それを浅かったと言われれば、あるいはその通りかも知れませんが、海兵隊に対する、その存在のトータルとしての連携の中での重要性というものを考えたときに、すべてを外に、県外、あるいは国外に出すという結論には、私の中でならなかったと言うことであります。」


 鳩山総理は、「辺野古沖くい打ち方式」と「徳之島一部移設案」は政府の最終案ではないと言う。
なおも、「沖縄の皆さんの率直なお気持ちをうかがいたいと、それが一番の(沖縄訪問の)目的でございます」と。

 沖縄も、徳之島も圧倒的な住民の決起で民意を明らかにしたにもかかわらず、民意よりも「抑止力」が、総理の重要な感心事のようだ。

鳩山総理の功績
 さて、ブログでは総理の功績を整理する議論もある。
(4)「超左翼おじさんの挑戦」さんは、
「一つだけ、鳩山さんの功績は、沖縄内のたらい回しの理由として、「抑止力」を持ちだしたことだ。こんご、「抑止力」というものの理解が、国政上の大争点になっていくことになる。」と。

(5)「鳩ポッポの沖縄日帰り旅行 志村建世」さんは、
 「鳩山さんの最大の功績は、まとまりかけていた辺野古沖埋め立てのV字滑走路をチャラに戻したことなんだよ。それと、辺野古をローカルの問題から、日本全体の問題へと大きくした。そして海兵隊がなぜ沖縄にいるのか、日米安保との関係はどうなのか、日米の軍事同盟はこのまま進めて行っていいのかといった大事な問題を、国民みんなが考える機会を作った、そのことの全体を功績と考えることができるのさ。」と。

 また、沖縄や徳之島の反対は織り込み済みで全て「海外移設へのプログラムだ」等と政権への幻想を振りまくおめでたい論評すらある。
これは論外だとしても、それを「功績」と呼ぶかどうかは別に、鳩山総理と政府・民主党の迷走は、超左翼おじさんや志村建世さんが指摘する問題を、国政の重要問題に押し上げた、国民の議論に付したという点で重要だ。
参院選に向けてまさに「国民の出番」であることを示したのである。


最後のお薦めは、
(6)池田香代子さんの「悪いけど鳩山さん、負ける気がしないんです」。

 かつて私は、「池田さんは民主党政権に甘いんじゃないの?」と書いたことがある。

 池田さんは、私のように紋切り型に「これはダメ!」とか言うい方はされない。
丁寧に思いや願いを伝える語り口です。
今回も、らしい語り口で鋭く問題の本質に迫り、「海兵隊=抑止」論を斬り、鳩山総理に「今からでも遅くはありません。国外移設をアメリカに提案してください。」と迫っている。

・・・(前略)・・・
沖縄に基地を置きたいアメリカの思惑は、後にも先にもこの世界戦略にあります。しかも沖縄の位置ではなく、日本の思いやり予算が沖縄に地政学的価値をもたらしているとは、ケント・カルダーさんも言っています。米軍は、日本やその周辺地域の「抑止力」になろうなんて考え、とっくの昔に捨てています。なにしろ、この地域に軍事的緊張はないと、ブッシュ政権時代からずっと現職にあってアメリカの軍事を仕切っているゲイツ国防長官本人が認めているのですから。抑止がどうのなんて、鳩山さんが言っているのを、アメリカは陰で嗤(わら)っていますよ。しかも、徳之島案は今、市ヶ谷で始まった日米実務者協議でも、のっけにアメリカが「そんな遠いとこいやだ」と言っているではありませんか(アメリカの勝手もいいとこなのですが)。

鳩山さん、これまで我慢に我慢を重ねてきた、心やさしい沖縄の人びとが、我慢もこれまでだ、と言っているのです。これは重いです。今からでも遅くはありません。国外移設をアメリカに提案してください。それしか道はありません。だって、沖縄に基地を居座らせ、私たちの税金をむさぼるアメリカにたいして、私たち市民、今度という今度は負ける気がしないんです。その最大の根拠は、もちろん沖縄の人びとのホンネの爆発です。

 そして
(7)「沖縄の肝苦(ちむぐ)りさ 本土のガゼル」も。
 サバンナのガゼルが、仲間の一匹がライオンたちの餌食になると、何もなかったかのようにその傍でまた草を食む姿を引き合いに、「本土の私たち」に問う。
少し長くなりますが、転載します。

・・・前略・・・
文庫や携帯ゲームに目を落とす人びとを眺めているうちに、心の底から異和と不穏とともにゆらゆらと浮かび上がったのは、ガゼルの群れ、という言葉でした。岩陰づたいに忍び寄ったライオンが、群れに躍り込む。ガゼルたちは恐慌をきたして逃げ惑う。そのうち、弱った一頭が猛獣の爪を逃げ切れず、あっというまに取り押さえられ、やわらかい腹に牙が食い込み、近くに潜んでいたさらに数頭のライオンに襲いかかられる。それを合図とするかのように、ガゼルの群れは落ち着きを取り戻し、いつしか仲間が餌食になっているすぐそばまで戻ってきて、まるでなにごともなかったように、再び草を食(は)み始める。はらわたを喰われる仲間の後肢が、空(くう)を蹴るように揺れている、そのすぐそばで。

これと同じことが、沖縄と沖縄以外、あるいは徳之島を含めた琉球圏とその圏外に起きてはいないでしょうか。ライオンの餌食にならずにすんだなら、慌てず騒がず草を食むのだと、そこまでしか考えず、あるいは考えもせずになりゆきに忍従する、そんなガゼルの群れの中に、「本土の私たち」はいないでしょうか。鳩山さんが沖縄に行って、深い落胆と怒りを引き起こした、その不手際の責任を、中央メディアはここぞとばかりに責め立てます。けれどメディアの批判という壁に守られて、自分の地元に米海兵隊基地が来たらなどとは一瞬たりとも想像しないでいいのだとする私たちがいるとしたら、私たちはガゼルなのではないでしょうか。
ガゼルなら、許すも許されるもありません。けれど、私たちは人間です。仲間の流した血だまりにいてもたってもいられないことが、人間とガゼルを截然と区別するのではないでしょうか。

沖縄には「肝苦(ちむぐ)りさ」という言葉があります。他者の苦しみに自分の内蔵がかき回されるような痛みを覚える、というほどの激しい意味で、同情などという、ある意味いい気な、微温的なものではありません。英語の「シンパシー」が、「共感」どころか「共苦」とでも訳すべきであったのと通じます。沖縄の人びとは、基地の苦しみをどこにも味わわせたくない、そんなことは「肝苦りさ」と言いながら、現に自分たちこそが基地に苦しみ、その苦しみが去ることを心の底から願っています。どうして「肝苦りさ」が沖縄の言葉にはあって、「本土」の言葉にはないのでしょう。「肝苦りさ」という言葉をもつ沖縄の人びとが、それをもたない本土の私たちに、基地を押しつけるなんて「肝苦りさ」と言っているのを、「本土」の私たちはいつまで聞こえなかったふりをし続けるのでしょう。私たちが、わが身の安泰に草を食むガゼルであっていいはずはありません。

 以上、部分転載。是非リンク先で全文をお読みくださるようお薦めします。

      
以上、今日は紹介だけ・・・

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2010.05.06 | | Comments(2) | Trackback(0) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1592 たんぽぽ 金網の中の沖縄

 「裏庭に基地が欲しいですか?」・・・日米両国の市民団体が28日付の米紙ワシントン・ポストに、米軍普天間飛行場の沖縄県内移設に反対する全面意見広告を掲載したそうです。
広告は、「あなたは裏庭に30もの軍事基地が欲しいですか」と呼び掛け、基地のフェンスにしがみつき、軍用機を見詰める少年の写真を載せています。


      tanpopo.jpg

日米市民、米紙に全面広告 県内移設に反対(琉球新報 2010年4月29日)

 【米ワシントン25日=与那嶺路代本紙特派員】「自分の裏庭に30もの軍事基地がほしいですか」。28日付の米ワシントン・ポスト紙に、普天間飛行場の撤去を訴える全面広告が掲載された。同飛行場のフェンスから子どもがヘリを眺める写真を掲載し「沖縄に基地はいらないことを、オバマ政権に伝えよう」と呼び掛けている。広告を出したのは連帯組織「ネットワークフォア沖縄(NO)」(ジョン・フェファー代表)。広告には日米の一般市民からの寄付約650万円が充てられた。

金網の向こうには
「ネットワークフォア沖縄」が掲載した28日付ワシントン・ポスト紙の全面広告

 広告は新基地建設に抗議する多くの人々が県民大会に参加したことや仲井真弘多知事をはじめ市町村長らが反対していることを紹介。新基地が「人々の健康や安全に被害をもたらし、ジュゴンなど希少動物の生態を脅かす」と指摘し、米政府に「ワシントンは東京に対し人々の声を無視するよう圧力を加えている。軍事基地に戦略的価値はない」と基地撤去を求める県民の声に耳を傾けるよう訴えている。
 NOは、米連邦議会あての署名も募っている。広告の詳細や署名はウェブサイトで確認できる。
http://closethebase.org/

以上、転載。
    
    「あなたは裏庭に30もの軍事基地が欲しいですか?」
    金網の向こう

日曜日、何万人もの沖縄の人々が、彼らの島に新しい米軍基地が造られるという計画に反対するために集まった。日本のこの島は、既に、土地の20%が米軍基地に占められている。知事も、各市長達も、沖縄の有権者も、皆、この新しい基地に反対している。

 この新基地は、人々の健康や安全を阻害し、多くの希少種をも含む独特な生態系を脅かす。これには、マナティーの仲間でもあり、絶滅が危惧されている沖縄のジュゴンも、含まれている。

 合衆国連邦裁判所がこの新しい施設建設についてはアメリカの法律に違反していると判じているにもかかわらず、ワシントンは、今も、東京(日本政府)に、人々の声を無視するようにと、プレッシャーをかけている。戦略的価値がない軍事基地であるのに。

 民主主義のために立ち上がろう。
 オバマ政権に”私達は、沖縄のこの基地が必要ではない”と伝えましょう。


参照:■美ら海・沖縄に基地はいらない!
   ■日米市民団体、米紙に基地反対の広告(TBSニュース 動画あり)


 金網にしがみついて基地を覗くこの少年の写真を見ると、この歌を思い出します。

タンポポ (こちらに楽譜と伴奏あり)

作詞
作曲 小森 香子
大西ススム


金網の向こうに 小さな春を作ってるタンポポ
金網の外にも 小さな春を作ってるタンポポ
   ■光り色したタンポポは
   ■金網があっても 金網がなくても
沖縄じゅうに春を ふりまいたでしょう


2 デモ隊の足下に 光りの花を咲かそうとタンポポ
米兵に踏まれても それでも花を咲かそうとタンポポ
   ■強く生き抜くタンポポを
   ■金網のない平和な 緑の沖縄に
みんなの願いを込めて 咲かせてやりたい




 大学入学直後のこと。
1972年5月15日、沖縄の施政権返還の頃、「核抜き、基地抜き返還」を求めるたたかいの中で歌われた歌でした。
 様々な密約に隠して、沖縄は核付き基地付きで返還されました。
地上戦から、占領下、そして施政権返還後も沖縄の人たちは安全を脅かされ悲惨な歴史を生きてきました。
 そして今、「沖縄には基地は要らない!」「移転先はどこにもない!」と声をひとつにしています。

 普天間基地問題は、普天間基地の無条件撤去を求め、日米関係、日米安保を問う大きなたたかいに発展しようとしています。

  昨夜の報道ステーションでは、鳩山総理が、難病療養中の元衆議院議員・徳田寅雄氏に面会し、徳之島移設案を提示したが、「無理だ」と拒まれたことが報道されていました。
 鳩山総理は、民意を有力者の力でねじ伏せようという姑息なことをやめ、沖縄の声に応えるしか解決の道はないことを知るべきです。


      飛んでけ

 沖縄の願いが、綿帽子のように風に乗り、日本中に世界中にひろがって欲しい・・・。

 タンポポの花言葉は「飾り気のなさ 真心の愛 」

    
暴走を止めよ!さもなくば「鳩山政権打倒」を掲げなければならない。

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2010.04.29 | | Comments(0) | Trackback(1) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1591 ”八方美人の八方塞”総理が暴走?! 伊波洋一宜野湾市長の提言

 政府の愚かさ。
これほどに鮮明に示された沖縄の民意と日本中に響き渡る木霊が物語っているのは、民主党が固執する「移設条件付き撤去論」では問題は解決しないということです。徳の島の集会を見ても、日本のどこにも「移設先」などないのです。

      水玉3299

 今までの迷走は大目に見ましょう。
鳩山総理は、国民の声を追い風に、今こそ無条件撤去を米国政府に迫るしかありません。
そうすれば、国民は支持するでしょう。「沖縄のこころ」を、総理の進退を問い、政局に利用しようとする自民党などは宙に浮いて何処かへ消え去ることでしょう。

 ところがここに至っても、決断するどころか、目を疑うような姑息な「浅瀬案」などを出しているという。

政府、「浅瀬案」で米側と最終調整 26日から審議官級協議(4月27日1時40分配信 産経新聞)

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設問題で、政府は26日、米軍キャンプ・シュワブ(同県名護市)沿岸部に移設する現行案の2本のV字形滑走路を南側の1本だけとし、これを沖合に移動させる「浅瀬案」を米側に提示して最終調整を図る方針を固めた。工法も海流やサンゴ礁への影響が大きい埋め立て方式から杭(くい)打ち桟橋(QIP)方式に変更する。複数の政府関係者が明らかにした。・・・

 自然に配慮するかのようにいうが、陽が当たらなければ海は死んでしまうでしょうに・・・。

 米側は、「真剣な提案」として具体的に検討するという。
 
米国務次官補「日本から真剣な提案受けた」 普天間移設(朝日 2010年4月27日3時1分)

【香港=伊藤宏】キャンベル米国務次官補は25日、朝日新聞との単独会見に応じ、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について「日本政府から、いくつかの期待が持てる要素を含んだ真剣な提案があった。次の段階に進む土台になる」と述べた。同県名護市辺野古沿岸部を軸とした現行案に修正を加えた上で、訓練の一部を県外へ移転する案だとみられる。

 27日からの訪日を前に、アジア歴訪で最初の訪問地の香港に向かう途中、米シカゴでインタビューに応じた。キャンベル氏は交渉が進展しているとの受け止めを示し、26日にワシントンである日米間の実務者協議で、米国もこの「真剣な提案」を具体的に検討するとの認識を示した。・・・


 上記の報道をホントかよ!と疑心暗鬼で見ていたのだが・・・、鳩山総理は徳之島に影響力を持つ徳田元衆議院議員と会談したという報道もあり、いよいよ動き出したのかと思いきや・・・なんと!!総理が、連休に沖縄入りするそうです。(俺って、民主党には微塵も幻想は抱いてないが、強行するとは!)
もう、逆走のエンジン全開のようです。

政府が普天間最終案、杭打ち桟橋・徳之島にも分散(2010年4月28日14時37分 読売新聞)

 政府は28日、沖縄県の米軍普天間飛行場移設に関する政府の最終案を大筋まとめ、米国や移設先と大詰めの調整に入った。

 政府案は、〈1〉日米が2006年に合意した同県名護市辺野古に普天間飛行場を移設する現行計画を基本に、異なる工法に修正〈2〉鹿児島県・徳之島へのヘリコプター部隊の分散移転――の2案を組み合わせたものが柱だ。

 鳩山首相は5月4日に、沖縄県を自ら訪問し、仲井真弘多知事らに移設に向けた協力を求める方針だ。しかし、修正案として浮上した工法は、過去の日米協議で運用上の問題点などから却下されているうえ、沖縄県内での移設が主軸となるため、「県外移設」を最大限求めるとしてきた首相が厳しい批判を受けるのは避けられない情勢だ。・・・




 八方美人で八方塞の鳩山総理。
いよいよ、暴走するのでしょうか?それでは政権の命取り。

 今からでも遅くは無い。「普天間はお持ち帰り願いたい。日本中どこも受け容れてくれません。」と、決断すべきではないか。
今一度、4・25沖縄県民大会での伊波洋一宜野湾市長の訴えを聞いていただきたい。

 「普天間の代替施設探しではなく、誘致決議をしているテニアンへの移転や、ハワイなどへ撤退を要求すべきです。」


 趣旨を要約します。
 普天間飛行場の全面返還合意は、「県内移設」条件付きのため、14年間も基地の危険性はそのまま。
戦後65年も、普天間基地の重圧に苦しめられ続けてきた宜野湾市民。
「これほどの不公平はなく、日米両政府による沖縄差別でしかありません。」 

「普天間基地問題は、県内移設の条件付きでは、永遠に解決できません。
だからこそ昨年の総選挙で、民主党は鳩山代表自ら先頭になって、県外、国外移設を掲げ、「最低でも県外」と主張し、総選挙を勝利し、政権交代を実現したのではありませんか。」

 政権交代により、米軍駐留国の80%で米軍が撤退している。フィリピン、パナマ、エクアドル・・・、できないことはない。
 
 今は、普天間飛行場の閉鎖を求めているだけ。すべての米軍を撤退しろとは、まだ言ってない。
県内たらいまわしを求めるなら、「私たちは沖縄から米軍の撤退を求めていかなければなりません。」

 「私たちは、子どもたちや孫たちのために、沖縄の未来のために、平和に暮らせる沖縄を残さなければなりません。
世界一危険な普天間飛行場を、あくまで沖縄県民に押しつける米国に妥協するわけにはいきません。
沖縄の未来のためにも、戦後65年のいま、新たな米軍基地は絶対に造らせてはいけないからです。」

 沖縄からグアムへの海兵隊8000人の移転計画(2006年5月のロードマップで合意)の調査結果。

・2006年7月・・・グアムとテニアンへの移転計画が作られ、環境影響評価が行われた。
・2007年・・・「沖縄からヘリコプター部隊と1500名の海兵隊航空部隊が、グアムのアンダーセン基地に来る」計画
・2008年9月15日・・・沖縄からグアムに移転する海兵隊部隊を報告、「普天間基地のヘリ部隊は、岩国へ行く空中給油機部隊をのぞいて、主力の中型ヘリ中隊を含め、整備部隊、管制部隊など11のほとんどの海兵航空部隊2000名が、グアムに行く」(米連邦議会への報告)
・2009年11月20日・・・8000ページもの沖縄からグアム、テニアンへの海兵隊移転計画の環境影響報告ドラフトが、グアム州政府とグアム住民に公表される。
 内容は、「西太平洋地域の海兵隊拠点が、沖縄からグアムやテニアンを含むマリアナ諸島に移転する。」これが「普天間の海兵隊航空部隊の移転」。

 普天間基地には2000名の海兵隊航空部隊と36機のヘリが駐留。
米軍の計画では、
・グアムのアンダーセン基地に37機の海兵隊ヘリが移転。
・海兵隊全体で1万600人の海兵隊員と9000人の家族がグアムに移転する計画は、12400人とされる沖縄海兵隊のほとんどが移転する内容。
「普天間基地の代替施設が必要ないのは明らかであります。」

 この移転計画への日本政府が負担する血税は7000億円。
「米国はグアム州政府やグアム住民に公表しているグアム移転の詳細について、未だに7000億円を負担する日本政府に明らかにしていません。これほど沖縄県民や日本国民を愚弄する話があるでしょうか。」

 「鳩山総理に申し上げたい。聡明な総理であってください。正々堂々と米国政府に、沖縄からグアムへ移転する海兵隊の詳細について説明を求め、沖縄の海兵航空部隊2000名と、ヘリ部隊が他の地上部隊と一緒にグアムに移ることを確認してもらいたい。普天間の代替施設探しではなく、残りの部隊について誘致決議をしているテニアンへの移転や、ハワイなどへ撤退を要求すべきです。」

 それこそが「沖縄県民が戦後65年も背負ってきた米軍基地の重圧を取り除く道」。


    
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2010.04.28 | | Comments(3) | Trackback(3) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1590 こだまする沖縄の叫び  民主主義のために

 日本最南端の小さな地方紙が、「本土の人々も沖縄の叫び受け止めよ」と呼びかけると、京都の地方紙が「ノーの訴え、私たちにも」と呼応しています。
 今、「沖縄の心」の叫びは、全国に広がろうとしています。

      水玉3296

 4・25沖縄県民大会で稲嶺進名護市長は、決意表明でのべました。
 」いまこそ我々は、声を大にして県内移設に反対し、国外・県外移設を求める県民の肝心(ちむぐくる)を一つにして、日米両政府に強く意思を示すべき時であります。それは同時に、我々国民の民主主義を取り戻し、沖縄県民の人権を取り戻す闘いでもあります。」と。

 民主主義のために。平和と安全のために。 

2010米国は「普天間」引き取りを(4月27日 日本最南端の新聞社::八重山毎日新聞オンライン 社説 )

本土の人々も沖縄の叫び受け止めよ

■党派超えて沖縄が一つに
 石垣島がトライアスロン大会で沸き立った25日、沖縄本島読谷村の元米軍基地跡の運動広場は、迷走する政府にレッドカードを突きつける、9万人を超える統一カラーの黄色の服や帽子、「沖縄に基地は要らない」のプラカードなどで埋まった。それは「最低でも県外」を公約した鳩山政権に、なおかすかな望みを託す沖縄県民の叱咤激励(しったげきれい)であると同時に、沖縄に基地を押し付ける、あるいは基地負担を拒否するアメリカや本土の人々に対する静かな憤り、叫びだった。

 米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と県内移設に反対し、国外・県外を求める県民大会。それはまた県議会が初めて与野党全会一致で決議し、県内41のすべての市町村長が党派を超えて一つになって初めて開かれたまさに歴史的な大会となった。
 会場から北谷町まで約10キロにわたって長い渋滞が続くほどに県内各地から世代や思想信条を超えて大勢の人々が参加。会場に行けない人たちは黄色いリボンをつけて意思表示した。むろん基地のない八重山も、前日の24日に大会を開き、「県民の心はひとつ」と県内移設反対に心を一つにした。

■沖縄の歴史が変わる日 
 果たして今度こそ沖縄の願いは届くのか。政権交代のときにあれほど期待した普天間問題だが、今は悲しくなるほどの惨憺(さんたん)たる状況だ。
 鳩山首相は衆院選当時「県外・国外移設。最低でも県外」を訴え、その結果県内4つの選挙区はすべて民主党候補が当選した。それが今は自民党政権以上の日米同盟重視でまさに移設先は各種報道で周知のようにブーメランのごとく県内回帰の状況にある。
 1カ月後に迫った「5月末決着」はほとんど困難な状況だ。この結果宜野湾の「世界一危険な飛行場」がそのまま居座る当初から予想された最悪なシナリオは避けがたい状況だ。県民の心が一つになり、これだけの人が集まったのだから、力づくでも普天間を封鎖あるいは撤去したいとも思う。

 それにしても日本は米の抑止力は要らないといえないものだろうか。それともずっと必要なのか。政権交代したのだから、ノーといって米国に「普天間」を引き取ってもらえないものか。米国は歓迎されないところには米軍は駐留させないとも言っている。沖縄は歓迎していない。ぜひお引き取り願いたいというべきだろう。その上で「それでは日本の抑止力はどうするか」国民的論議があってもよいだろう。

■本土の人々も分かち合いを
 逆にこれまで同様米の抑止力がどうしても必要とするなら、沖縄の負担軽減と分担を国民にしっかり提示すべきだ。鳩山首相も「全国民で沖縄の過重負担を分かち合ってほしい」と訴え、仲井真知事も「これは差別」といい、高校生代表も県民大会で同様の訴えをしていた。本土の人々はこうした沖縄の叫びをしっかり受け止めてほしい。
 沖縄の人々は基地の重圧を肌身でよく知っているだけに、国内移設を決して望んではいない。それだけに移設大歓迎のマリアナ諸島のテニアンなど国外移設を求めており、本土の人々も一緒にぜひ求めてほしい。
 その上で国外が駄目なら国内の受け入れも、これまでの総論賛成各論反対でなく、沖縄の負担分かち合いで国民的論議があるべきだろう。本土のマスメディアももっと積極的に国民の負担分担を求めてほしい。「4・25」が文字通り「沖縄の歴史が変わった日」になることを期待したい。




沖縄県民大会  ノーの訴え、私たちにも[京都新聞 2010年04月27日掲載]

・・・沖縄の人たちは、国土面積の0・6%にすぎない沖縄に在日米軍専用施設の75%が押しつけられてきたことに対して、あらためて異議申し立てをしたといえる。
 この切実な声にどう応えるのか。いまだ政府案を提示できない鳩山由紀夫政権ばかりでなく、私たち一人一人が問われている。

 ・・・私たちも議論を深めたい。沖縄の基地負担を軽減しつつ、いかに安全保障上の要請を満たすのかは日本全体の課題である。沖縄の過酷な歴史と平和への願いを受け止め、「人ごと」の姿勢から脱しなければならない。


    
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2010.04.28 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1586 島唄よ風に乗り 届けておくれ ・・・  4.25沖縄県民大会によせて

 時々、「58(ゴーヤ)」という沖縄料理の店に泡盛を飲みに行きます。
沖縄の大衆酒場みたいなところです。アットホームで行く度に始めての人とでも仲良く飲めます。

 先日は、初任給前という若い職員が、アパートに帰りひとりで誕生祝をするというので、「そんな寂しいこというな!」と、一緒に食事につれて行きました。
大将が誕生祝いのケーキを準備してくださり、みんなでお祝いをしました。

 Beginの「島人(しまんちゅ)ぬ宝」という唄があります。好きです。

県民大会


 ・・・ということで、今日は公休日の月曜日。(午後は休んでる場合じゃなさそうだ 涙)
午前中は、今一度「沖縄」について・・・。

 基地の中に街があるという沖縄の現実。
悲惨な歴史を、今県民が一丸となって変えようとしています。 

県民大会
しんぶん「赤旗」より拝借)

 昨日の県民大会に関する沖縄地元紙の社説です。(全文は”続きを読む”に転載)

社説 県民大会決議 基地なき島へ新たな始動/未来に誓った約束の重み(琉球新報 2010年4月26日 )

 「民主主義は与えられるものではなく、奪い勝ち取るもの」。日本の教科書にはないが、そんな歴史を沖縄県民は先人から学んだ。
 その教えと教訓が25日、読谷村で開催された「普天間飛行場の早期閉鎖・返還と、県内移設に反対し、国外・県外に移設を求める県民大会」で発揮された。

(中略)

 米軍統治下で沖縄住民は「銃剣とブルドーザー」で土地を収奪され、犯罪の限りを尽くす米兵らの被害に耐え、命を自衛し、「自治は神話」とさえ豪語する米支配者の圧政をはねのけ、自らの手で自治を奪い民主主義を勝ち取った。
 政府が米国に委ねた施政権を返還させたのも、祖国復帰への心を一つにした住民運動だった。
 痛めつけられてもくじけず、過重な負担に耐え、侵害された人権や奪われた権利、脅かされた生活を、常に県民は自らの手で取り戻し、勝ち取ってきた。

 政府は5月末までに移設先を決断するという。大会決議をいかに実現するか。闘いはこれからだ。
 4・25県民大会を、将来の基地撤去に向け県民の新たな挑戦が始まった日として胸に刻みたい。


[4・25県民大会]県内移設は不可能だ
民意に沿い歴史的英断を
(沖縄タイムス 2010年4月26日 )

 自民党に共産党、親子連れに若者同士。沖縄戦を体験したお年寄りたちの姿も目立つ。党派や世代を超えて集まった人たち約9万人(主催者発表)。静かな熱気が会場を包む。

 開会後も会場を目指す車の列は途切れず、周辺道路は大渋滞となった。大会に参加できなかった人たちは黄色のリボンを腕に巻くなどして県内移設反対の意思を示した。

(中略)

 鳩山内閣は、首相と関係閣僚の間で意見の食い違いがあるようだ。
 鳩山首相は現行案回帰について「自然に対する冒涜(ぼうとく)」とまで言って否定したが、岡田克也外相、北沢俊美防衛相らは県内移設案に傾いているようだ。

 鳩山首相は、首相でありながら孤立状態に陥っているようにみえる。鳩山首相が県内移設派の閣僚や官僚に包囲され、県内移設に舞い戻る最悪の事態を憂慮する。

 私たちは「4・25」を県内移設が葬り去られた日と理解する。日米両政府ともその意味を見誤ってはならない。

 
 全国紙で社説に掲げたのは『朝日』だけのようです。
沖縄県民大会―基地を全国の問題として (朝日新聞 社説 2010年4月26日)

 遠い沖縄での出来事であり、身近なことではない。そのようにしてやり過ごすわけにはいかない。

 米海兵隊普天間飛行場の「県外・国外」への移設を求める沖縄県民大会が、9万人の参加(主催者発表)のもとで開かれた。

 「全国の皆さん、沖縄の基地問題は沖縄だけの問題ではありません」

 大会で沖縄県の仲井真弘多知事は、そう訴えた。日本の安全保障、つまり私たち国民一人ひとりの安全が沖縄の米軍基地の存在と、そしてそれを受け入れてきた沖縄県民の負担と、じかにつながっているのだという叫びである。このことを私たちは大会を機に改めて深くかみ締めなければならない。(以下、略)

 沖縄だけの問題ではない、国民一人ほとりが考えようと呼びかけています。


 余談ですが、テレビなどは、沖縄のことよりも池尻エリカの離婚問題の方が重要な国民的関心事のようですね・・・。


 大会での発言した女子高校生も、
「この基地問題は普天間だけでなく、沖縄県民だけでもなく、日本国民すべての人が自分の問題として考えてほしい。私たちの思いが一人でも多くの人たちの心に届くことを、心から願っています。」と呼びかけていました。

 Sadaさんの「未来は私たちの手のなかに」から転載して紹介します。

 9.25県民大会では、岡本かなさん、 志喜屋成海さん。二人の高校生が訴えました。ここでは志喜屋成海さんの訴えをそのまま、いま届いたしんぶん赤旗より転載しておきます。

高校生
訴える二人の高校生

 戦後65年の間、沖縄のなかには、米軍基地と何らかのかかわりをもちながら、さまざまな気持ちを抱く人がいるのもまた事実です。基地で働き生活の基盤をつくっている人、沖縄のさまざまな場所で反対運動をする人たち、辺野古の海岸で座り込みを続けている人たち、日本人だけでなく基地で働く多くの外国の人もいます。

 すべての人が一生懸命生きているからこそ、平和と基地、沖縄はいつも矛盾を抱えています。私には、それぞれの立場の人の考え方を判断するだけの人生経験がありません。でも、かつて、沖縄が琉球王国と呼ばれていた時代から、沖縄の人が平和を愛し、人と人とのつながりを何よりも大切にしてきたことだけは分かっています。この精神はいまも昔も変わらず、沖縄の人びとの心に刻み込まれているのです。私たちには、お互いに手をとり、平和を築ける力を持っている、と私は思います。

 だから、ただ現状に流されて、「しかたない」と受け入れることで本当によいのでしょうか。私は純粋に素直に、この問題をみたうえで、やはり基地は沖縄には必要ないとそう思うのです。

 いま私たちの通う普天間高校では、大会をきっかけに、一人ひとりが基地問題について考え始めています。そして、いま、この会場にも、県内外から多くの方々が基地問題をなんとかしたいという思いに突き動かされて集まっている。もちろんこの会場以外でも、それぞれの場所で今この瞬間考えている人がいると思う。

 この基地問題は普天間だけでなく、沖縄県民だけでもなく、日本国民すべての人が自分の問題として考えてほしい。私たちの思いが一人でも多くの人たちの心に届くことを、心から願っています。


最後にふたりは声をそろえてこう発言を締めくくりました。
「未来は私たちの手のなかに」
この子たちの手のなかにある未来は明るい。

 以上、転載。(Sadaさん、楽してごめんなさい!)
この人たちの手の中にどんな未来をつかませてあげることができるのか。
私たち大人一人ひとりがが考えるべきことでしょう。

 「島唄」も好きです。

夏川りみもいいですが、今日はTHE BOOMで。



1、でいごが咲き乱れ 風を呼び嵐がきた 
  繰り返す悲しみは 島渡る波の様
  ウージの森で あなたと出逢い
  ウージの下で 千代(チヨ)にさよなら

  島唄よ風に乗り 鳥とともに海を渡れ
  島唄よ風に乗り 届けておくれ
  私の涙

2、でいごの花も散り さざ波がゆれるだけ
  ささやかな幸せは うたかたの波の花
  ウージの森で 歌った友よ
  ウージの下で 八千代(ヤチヨ)の別れ

  島唄よ風に乗り 鳥とともに海を渡れ
  島唄よ風に乗り 届けておくれ
  私の愛を

  海よ宇宙よ 神よ命よ
  このまま永久(トワ)に 夕凪を

  島唄よ風に乗り 鳥とともに海を渡れ
  島唄よ風に乗り 届けておくれ
  私の涙

  島唄よ風に乗り 鳥とともに海を渡れ
  島唄よ風に乗り 届けておくれ
  私の愛を
  ララ ララララ ラララララ ・・・・・

デイゴ
(こちらから拝借 たくさんのデイゴが見られます)

デイゴが咲く頃、戦争でアメリカ軍が上陸してきた・・・。
ウージの森(さとうきび畑)で出会った人と、ウージの下(防空壕)で、永遠の別れ・・・。
島唄よ 風にのり 届けておくれ ・・・沖縄の現実と悲哀を。
島唄よ 風にのり 届けておくれ ・・・私の愛を。
島唄よ 風にのり 届けておくれ ・・・海を渡って 本土に
・・・こういう説があります。


 沖縄の思いを、「4.25」の島唄の合唱をどう聴き、私たち自身が何をなすべきか・・・。




 以下、2010年4月26日(月)「しんぶん赤旗」より、転載です。

沖縄県民大会 この力は必ず歴史を動かす
志位委員長が会見

---------------------------------------------------------------

 日本共産党の志位和夫委員長は25日、沖縄県内で開かれた普天間基地の県内移設に反対する「4・25県民大会」の会場で記者会見し、記者団の質問に答えました。

 ――会場の雰囲気をどう見ていますか?

 志位 歴史を動かす日になったと、私も感動を覚えています。米軍基地の「県内たらい回し」に反対するということが、文字通り超党派の一致となり、沖縄の心が一つになった、すばらしい大会だと思います。これは、必ず歴史を動かす、日米両政府を動かす力になって働くと思います。

 ぜひ、鳩山総理はこの県民の総意をしっかり受け止めるべきだといいたい。

 ――これだけの人が集まった背景はどこにあると思いますか?

 志位 いろいろな背景・原因があると思いますが、1995年のあの痛ましい事件、それ以後も事件・事故がやまない、これ以上の基地による苦しみは受忍できない、がまんできないという深い思いが、沖縄の人たちにマグマのようにたまって、とうとうそれが噴き出して、いま歴史を動かす力になっているのではないか。

 沖縄の怒りは限界点を超えた。だから日米両政府は、それを受け止めて、この声にこたえるべきです。

 ――辺野古への修正案などが出ていますが?

 志位 この大会のスローガンは、普天間基地の閉鎖・撤去と県内移設に反対でしょう。県内のどこであれ、基地の「たらい回し」はノーだということが超党派での県民の意志となったわけです。そうした県民の意志が、かんぬきのようにガツンとかかった。これが今日の集会です。政府のいろいろな「案」が出るという状況がありますが、県内のどこであれ、もはやつくる場所はないということを、政府は認識すべきです。そして鹿児島県・徳之島の大集会にみられるように、日本国内どこにも受け入れる場所はありません。

 だから、私たちは無条件で普天間基地を撤去すべきだと、これが一番の解決の道だと考えています。私自身、(21日に)ルース米駐日大使と会談して私たちはこういう立場だとお伝えしました。(23日に)鳩山総理にも会って、無条件撤去に踏み切るべきだ、そういう決断をやるならば、私たちも党をあげて応援するということを、話しました。いまこそ、そこに踏み切るべきだといいたい。

 ――歴史的な沖縄差別だという見方もあるが?

 志位 沖縄問題は、日本問題そのものです。本土が沖縄問題を自分自身の問題としてとらえて連帯するかどうか、私たちも問われていると思います。

 かつて沖縄が本土に復帰したとき、まさに今日のような島ぐるみのたたかいが起こりました。そのとき、本土も連帯するたたかいが起こり、沖縄と本土ががっちりと連帯して日米両政府を動かし、サンフランシスコ条約から言えば、条約上は不可能だったことを乗り越えて本土復帰を果たしました。そういう闘争が求められています。

 沖縄でこれだけのたたかいが起こったのですから、これに連帯するたたかいを日本列島津々浦々で起こすのが私たちの責任だと思います。



沖縄県民大会の決議
-------------------------------------------------------------

 25日、沖縄県民大会で、女性代表の大城節子沖縄県婦人連合会会長が提案し、採択された「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と、県内移設に反対し、国外・県外移設を求める決議」は次のとおり。
-------------------------------------------------------------

 普天間飛行場の返還は平成8年(1996年)日米特別行動委員会(SACO)合意から13年経過した今なお実現を見ることはなく、その危険性は放置されたままです。

 しかも、平成16年(2004年)8月13日に発生した沖縄国際大学構内への米軍海兵隊所属CH53D大型輸送機ヘリコプターの墜落事故は、市街地に位置し、住宅や学校等が密集する普天間飛行場の危険極まりない現実を明らかにしました。一歩間違えば大惨事を引き起こしかねず「世界一危険な飛行場」の存在を改めて内外に明らかにしています。しかも、平成18年(06年)の在日米軍再編協議では同飛行場の全面返還を合意しており、県民や宜野湾市民は、最も危険な普天間飛行場を早期に全面返還し、政府の責任において跡地利用等課題解決を求めているのです。

 私たち沖縄県民は、去る大戦の悲惨な教訓から戦後一貫して「命(ぬち)どぅ宝」、基地のない平和で安全な沖縄を希求してきました。にも関わらずSACO合意の「普天間飛行場条件つき返還」は新たな基地の県内移設に他なりません。

 県民の意思はこれまで行われた住民投票や県民大会、各種世論調査などで明確に示されており、移設先とされた名護市辺野古沿岸域は国の天然記念物で、国際保護獣のジュゴンをはじめとする希少生物をはぐくむ貴重な海域であり、また新たなサンゴ群落が見つかるなど世界にも類をみない美しい海域であることが確認されています。

 名護市長は、辺野古の海上及び陸上への基地建設に反対しています。また、勝連半島沖埋め立て案についてはうるま市長・市議会ともに反対を表明しています。

 よって、私たち沖縄県民は、県民の生命・財産・生活環境を守る立場から、日米両政府が普天間飛行場を早期に閉鎖・返還するとともに、県内移設を断念し、国外・県外に移設されるよう強く求めるものです。

 以上決議します。


   
 鳩山総理に聞いてほしいものです!

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2010.04.26 | | Comments(6) | Trackback(1) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1584 歴史を動かす力 「沖縄の心」ひとつに 4.25県民大会

 我が家恒例の”次女の誕生記念・家族ボウリング大会」(ばあさんも初参加)を早めに切り上げて、「普天間飛行場の早期閉鎖・返還と、県内移設に反対し国外・県外を求める県民大会」のネット・ライブ中継を見ました。

      水玉3293
      オダマキに宿る雨露

 大会参加者は9万3700人と発表されましたが、ネットでの参加はどのくらいだったのでしょう。
固定カメラで会場の様子がイマイチだったのと、ネトウヨのような書き込みにウンザリではあったが、県民の意思が伝わる歴史的な大会の様子がうかがえました。

超党派で沖縄の心が一つになった 歴史を動かす力
 政党の党首としてはただ一人の参加だった日本共産党の志位和夫委員長は、「米軍基地の県内たらい回しに反対しようと、超党派で沖縄の心が一つになった素晴らしい大会だ。必ず歴史を動かす力になる」と意義を強調し、「沖縄の怒りは沸騰点、限界点を超えた。日米両政府はこの声をしっかりと受け止め、応えるべきだ。国内のどこにも受け入れる場所はない」と改めて普天間の無条件撤去を求めたそうです。(時事通信より)



 夕方からのニュースなどでは、思ったよりも扱いが軽いようで、今日の日を「歴史的な日」として記録しておきたいと思います。 

 地元紙が号外や速報を出しています。

号外1

 「普天間」を国外・県外へ 県民大会に9万人余(沖縄タイムス 2010年4月25日 16時44分)

沖縄タイムス
横断幕で「基地撤去」を訴える参加者=25日午後、読谷村運動広場

 「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と、県内移設に反対し国外・県外移設を求める県民大会」(主催・同実行委員会)が25日午後3時から、読谷村運動広場で開かれた。県内外から9万人余(主催者発表)が参加し、日米両政府に、県内移設断念と同飛行場の早期閉鎖、返還を訴えた。「県内移設を断念し、国外・県外に移設するよう強く求める」とする決議案と日米地位協定の抜本的改定などを求めるスローガンを採択した。

 1996年に日米両政府が普天間飛行場の返還に合意後、県内移設に反対する超党派の県民大会は初めて。仲井真弘多知事や高嶺善伸県議会議長、翁長雄志那覇市長の両共同代表、普天間飛行場のある伊波洋一宜野湾市長、キャンプ・シュワブのある稲嶺進名護市長、政府案として浮上した勝連沖を抱える島袋俊夫うるま市長らが出席。過重な基地負担の解消や国外・県外移設を訴えた。

 会場やその周辺には、高齢者から子どもまで幅広い年代が訪れ、会場までたどり着けない県民で道路は大渋滞となった。県内各地で大会に参加できない県民も統一カラーの「黄色」を身に着け、県内移設反対の意思を示した。


沖縄タイムスの速報PDFをクリックしてご覧ください。

  >>1面(785KB)
  大きな見出しが躍る
    「県内移設を拒否」
    「超党派で県民集会」
    「普天間返還訴え決議」

  >>2・3面(6,87MB)
  見開きで図解入りの資料編
    「混迷普天間」
    「鳩山政権で浮上した移設候補地」
    「政権8ヶ月 発言の変遷」
    「この国に『普天間』はいらない」
    「9割が『県外・国外』」

  >>4面(1,69MB)
  大きな写真入りで  
    大会スローガン
     ・日米地位協定の抜本的改定を求める。
     ・返還後の跡地利用を促進するため、国の責任で、環境浄化、経済対策などを求める。
     ・返還に伴う、地権者補償、基地従業員の雇用確保を国の責任で行うよう求める。
    大会決議(長すぎて・・・)


 ・・・で、いろいろ調べていたら!
お薦めが見つかりました。これぞ「県民大会」です。

ブログ「くらしの悩み、なんくるないさ!」の山上博信さんが、カテゴリー:4.25県民大会にアップしています。

「ありえない大渋滞」の中、「多数の路線車の貸切りバス」での往路から、大会の様子、・・・「まだ到着する人がいて、大渋滞、大混雑」する復路まで、実に25枚の写真とコメントで20本のエントリーを挙げています。ケイタイから投稿したのでしょうか。

 また、こんなエントリーも。
指笛王国が県民大会参加呼びかけ

指笛王国おきなわの垣花国王が下記のとおり県民大会参加の呼びかけをしました。
私も原初メンバーとして合流することにします。

指笛王国おきなわの垣花国王は24日、25日に読谷村運動公園で開かれる「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と県内移設に反対し、国外・県外移設を求める県民大会」について、次のようなメッセージを発表しました。

「指笛王国おきなわは、県民大会の趣旨に賛同し、多くの皆様の積極的なご参加を呼びかけます。指笛のできる方々は、大会場のそれぞれの居場所で、弁士のあいさつ、決意表明、頑張ろう三唱などのとき、指笛を適宜、効果的に吹き鳴らし、大会の盛り上げに貢献しましょう。」


 こうして見ると、この大会には単純に9万3700人では片付かない、一人ひとりの想いと取り組みがあったことがうかがえます。その”想い”にこそ心を致すべきでしょう。

 このようにして、「米軍基地の県内たらい回しに反対しようと、超党派で沖縄の心が一つになった素晴らしい大会」(志位和夫共産党委員長)を作り上げたのですね。ネトウヨどもの雑音もむなしいものです。

 多様な一人ひとりが思いを声に、そして行動にあらわし、それを一つにする時、それは「必ず歴史を動かす力になる」(同委員長)でしょう。


 沖縄の皆さんのことを考えるという鳩山総理には、是非、「4.25」に集約された「沖縄県民の心」に思いを致し、「無条件撤去」で、腰をすえて対米交渉に臨んで欲しいものです。


 全国紙が社説級では取り上げない中(明日でしょうか)、地元紙の社説が読み応えがあります。

  ★[歴史の節目に]宿命論と決別するときだ(沖縄タイムス 2010年4月25日 09時55分)
  ★社説 4・25県民大会/差別と犠牲断つ転換点 結集し首相に英断迫ろう(琉球新報  2010年4月25日 )

 「沖縄の心」として”続きを読む”に転載しておきます。


(ほとんど完成していた記事が不意にどこかに飛んで行ってしまい、二度書く羽目になりました。でも、記録にとどめておく価値のある「4.25」だ~~~!!)汗!

   
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2010.04.25 | | Comments(6) | Trackback(4) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1583 普天間基地問題 植草一秀 の「知られざる変節」 (追記あり)

 過激なタイトルになってしまいましたが・・・。

 先ずは、いよいよ本日です!
「普天間飛行場の早期閉鎖・返還と、県内移設に反対し国外・県外を求める県民大会」が沖縄・読谷村運動広場で午後3時(アトラクションは1時)から始まります。
 大成功を願って応援します。

sanngo.jpg

 世界一危険な米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)の早期閉鎖・返還を求め、同基地の県内「移設」に反対する歴史的な県民大会で、米軍基地の「県内たらい回し」に反対する超党派の県民大会は史上初めてです。

※沖縄の地元メディア「琉球新報」と「沖縄タイムス」が集会の様子を3時からインターネットで生中継します。
■「琉球新報」http://ryukyushimpo.jp/news/page-148.html
■「沖縄タイムス」http://www.okinawatimes.co.jp/special/kenmintaikai_live/

※現地から「日本共産党といっしょに日本をかえるネットワーク」がツイッターで集会の様子をレポートするそうです。
http://twitter.com/oya_kero

 大会のテーマカラーは黄色。
大会に参加できない人も黄色で意思表示をしようということです。
日本中を黄色に染めたいものです。

イエローカード


 さて、・・・なんだかいやらしいタイトルをつけてしまいました。
・・・こういう記事は得意じゃないのですが。
しかし、あれほどの有名ブログの影響を考えると、弱小ながら一言は言っておかねばという気持ちです。

 植草一秀氏の普天間問題に対する場当たり的で無責任な「提案」。
以前にも一回批判しましたが、

   ☆NO.1443 ケンカを売るつもりじゃないが、植草さん、政権交代は一体は何のためにあったのでしょうか。
            http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1485.html

又、その主張を変えました。

(2009年10月27日)「嘉手納基地への統合かキャンプシュワブへの移設を軸に着地点を見出す必要」
        ↓
(2009年10月27日)「キャンプシュワブ地区に大型滑走路を伴わないヘリコプター離着陸施設を建設するとの、新たな計画を描き直すことが検討されるべき」
        ↓
そして今回は、(2010年4月23日 )「日本国民の総意として、県内移設、県外移設を断固拒否するということなら、着地点は海外移設しかなくなる。」

 今回の場合は、「日本国民の総意として、・・・ということなら」と、仕方なさそうですが、「世論に押されて正しい方向に行っている」という点では評価できるのではないでしょうか。
 植草センセイといえども、やっぱり世論には勝てない?
・・・というか、最初からその程度のものであったというか。


「変節」の経過
 ここで「植草一秀の『知られざる真実』」における「知られざる変節」の経過を振り返っておきます。

 2009年10月27日 (火)といえば、鳩山総理の所信表明演説の次の日でした。
「平成の無血革命成功を期す鳩山首相演説」より。

沖縄の普天間基地移転問題は、これまでの自民党政権が米国との間で、キャンプシュワブへの移転で合意をしてしまっているために、取り扱いが極めて難しい問題であるが、鳩山首相は次の認識を示した。

「沖縄の人々が背負ってこられた負担、苦しみや悲しみに十分に思いをいたし、地元の皆さまの思いをしっかりと受け止めながら、真剣に取り組んでまいります。」

普天間飛行場の返還を確実にするためには、県外への移設を確定する時間的余裕はないと考えられる。嘉手納基地への統合かキャンプシュワブへの移設を軸に着地点を見出す必要があると考えられる。

 その後、皆さんもご承知のように、鳩山政権は普天間基地移設問題での迷走を続け、岡田外相の、「県内以外には無い。県外、国外は公約してない」発言は沖縄県民はじめ国民の批判の的となったのでした。

 そして、2009年11月 9日 (月)、民主党がいよいよ「移設先」探しの迷走を続ける中での「提案」。
「普天間基地移設日米外交問題解決への提案」より。

 「これまでの日本外交は「対米隷属」と呼ぶべきものであった。日本が米国の隷属国であるかのごとく、米国の言いなりになることが日本外交の基本とされてきた。」

「日米間の当面の最大の懸案は、沖縄普天間飛行場の移設問題である。米国はこれまでの自民党政権との間で、沖縄県名護市にあるキャンプシュワブ地域に新しい基地を建設することで普天間飛行場を返還する合意を成立させた。」

「鳩山政権が反省しなければならない部分もある。外交は国と国の関係であるから「継続性」を重視する必要がある。」

「自民党政権がキャンプシュワブへの移転で米国と合意を成立させてしまった現実が存在する以上、この点を踏まえない訳にはいかない。」

「短期日のうちに県外または海外への移設を決定することは不可能だろう。岡田外務相は、こうした認識の下で、嘉手納基地への一時的な飛行場移設案を提示したが、嘉手納地区住民から強い反発を受けて立ち往生している。新構想を提示するための事前の根回しが行なわれたとは考えられない。」

「こうした状況を踏まえると、キャンプシュワブ地域への移転を決断しなければ、普天間返還そのものが流れかねない状況になってくる。しかし、大山鳴動して、結局キャンプシュワブ地域への移設で着地させれば、鳩山政権の政策運営全体に対する強い批判が生じることを免れない。」

「このように考えると、キャンプシュワブ地区に大型滑走路を伴わないヘリコプター離着陸施設を建設するとの、新たな計画を描き直すことが検討されるべきではないのか。」

 植草氏は、口先では「対米従属外交の転換」を主張しながら、現実では「アメリカが当初要求していた短い滑走路のヘリ基地を県内キャンプシュワブ沖合い、即ち辺野古に、でいいんじゃないか」と。自民党外交を批判しながらその域を出きれず、踏襲するしかないという話に過ぎなかった。

 さらに、民主党政権が、「移設先」探しという迷路に迷い込み、「移設先」候補の徳之島でも島民の6割が参加する大反対集会が成功したのを初め、沖縄の10万人の県民大会に向け、政府の対応に対する国民の批判が日増しに大きくなる中。 2010年4月23日 (金)にエントリー。
「基地拒絶が国民総意なら海外移設しか解は無い」より。

普天間基地移設問題を解決するための政府案提示の期限が迫っている。

マスメディアは鳩山政権に「最低でも県外」の公約を守ることを強く求めているが、有力な県外移設候補地の移設反対を全面支援する不可思議な行動を示している。県外移設を求めながら、具体的な候補地が浮上することを阻止しようとするのは、鳩山政権に対する単なる嫌がらせにしか見えない。

日本国民の総意として、県内移設、県外移設を断固拒否するということなら、着地点は海外移設しかなくなる。

米国も地元の合意が存在することが前提条件だとしているから、移設を受け入れる地域が存在しないなら、移設は不可能になる。

沖縄名護市辺野古海岸のV字形滑走路建設は可能だったと自民党は主張するが、知事の工事許可が下される環境にはなかった。本年1月の名護市長選でも辺野古海岸滑走路案は否定されたのである。

こうしたなか、海外から移設に立候補する地域が出現した。海外移設案が現実の実現可能性を浮上させている。

 「解(かい)」とは「一般に、与えられた問題に対する答え。解答。正解。」
日常は余り使われない「解は無い」という表現に、この「与えられた問題」の重さを実感しているのでしょうか。

 ここでも、メディアを目の敵にして、一定の民意の反映意さえも「鳩山政権に対する単なる嫌がらせ」とした上で、それにしても、「日本国民の総意」ならしかたない、それなら「着地点は海外移設しかな」いじゃないか・・・と。
なんとも無責任な。それを言うならこの間の言説を自己批判してからにすべきではないでしょうか。


植草さんな、沖縄県民や国民より「民主党が一番」ばい!
 植草氏の言い分は、「自民党の悪いツケやけん・・・」「時間がなかけん・・・」「国民が言うなら、そいで良かたい」と・・・みんな言い訳っぽくなかね?!信念はどこにあるとや!
 ・・・いや、又読み返して気がついたばってん、植草氏の中には、沖縄県民の想いやらなんもなかばい。とにかく民主党政権がどげんしたら上手くいくかということだけ。信念は、「民主党マンセー」のみばい!
これって、結構良か読みかも知れんばい、・・・なんて。


 植草氏は、繰り返し「悪徳ペンタゴン」説を唱え、最近は、

米官業が支配する日本政治構造を打破するために、必要不可欠なことは、
①米国に対して言うべきことを言うこと
②官僚天下り利権を根絶すること
③企業団体献金を全面禁止すること
の三つである。

と言います。
「米国に対して言うべきことを言」い切れない民主党政権が、普天間基地問題で迷走の末に逆走している今、植草氏は世論には逆らえないと判断したのでしょうか、世論の後追いをして自らをを正当化しようとしているようにしか見えません。
 
 どうせ、「米国に対して言うべきことを言うこと」というなら、「移設先などという条件はない。無条件撤退を」と提案されてはどうでしょうか。


 しかし、ものは考えようです。
あの「教祖様」も世論には勝てない。・・・とすれば「信者」たちは如何とすべきでしょう。
現実を直視しながら、自分の考えと言葉でこの問題を自由に語れるのでしょうか。

(しかし、会ったこともない個人をここまでこき下ろしてよいかとかいな?・・・と、気弱な友さんでした。苦)

 いよいよ今日です。
”沖縄の民意”が爆発するのは。
大成功を祈念して・・・!

追記:おすすめ
Afternoon Cafe の秋原葉月さん からのコメントで知りました。
ブログ『「草の根通信」の志を継いで 』さんの NPJシンポ植草報告「普天間基地移設問題の行方」を読んで ―間接的NPJシンポ感想とでもいうべきものが、詳細で緻密な批判を行っています。 一読をお薦めします。

    
 民意が政治を動かす、それこそ民主政治だ!

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2010.04.25 | | Comments(2) | Trackback(1) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1582 米海兵隊は撤収を ――普天間基地問題についての第二の声明―― への賛同署名のお願い。(転載歓迎)

 いよいよ明日が、 うまんちゅ揃って・・・4.25県民集会です。

4.25県民大会


Afternoon Cafe さんからTBを頂き、趣旨に賛同しここでも転載しておきます。

 元記事は上脇博之氏の「米海兵隊は撤収を ――普天間基地問題についての第二の声明」への賛同のお願い」http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51383946.html)です。

 私もかねてから、「移設」先探しの条件付では出口はない、政府は無条件返還を求め腰をすえた対米交渉をすべきだと繰り返し述べてきました。

 次のコメントを添えて、私も賛同署名をしました。

「移設先」探しは迷路にはまるだけ。本腰入れた対米交渉で「無条件撤去」を!!
これを機に安保の見直しを!の主張に賛成です。


sanngo.jpg

 特に以下の趣旨が私にとっては賛同のポイントです。

(5) そもそも政権が奔走し、メディアが関心を集中させたのは、「基地用地」探しばかりであった。いま考えるべきことは、本当にそのようなことなのだろうか。むしろ冷戦時代の思考法である「抑止力」とか「敵」とか「同盟」といった発想そのものを疑い、その呪縛から逃れることが必要なのではないか。国際社会に「共通の安全保障」や「人間の安全保障」といった考え方が現れ、冷戦の敵対構造を解体していく大きな力になった。私たちは、米軍基地の代替地をタライ回しのように探すのでなく、米軍基地を沖縄・本土に存在させ、米軍に勝手気ままに使用させている構造こそを問わなければならない。日米安保条約は、冷戦時代の遺物であり、いまこそ、日米地位協定、ガイドライン(日米防衛協力の指針)などを含めて、日米安保体制を根幹から見直していく最大のチャンスである。その作業を開始することを、日本政府、そして日本国民に訴える。



 以下、転載。

(1)今年1月下旬に「普天間基地移設計画についての緊急声明」を紹介した。

(2)このときの呼びかけ人は第二の声明を出すべきだと決断されたようです。
メールをもらいました。
それによると、以下のように書かれていました。

今回は沖縄の人たちとも共同して声を挙げようと考えました。
 沖縄にも、本土にも、代替基地を受け入れることはもはや無理であり、それは米海兵隊の撤退を求める以外にありません。今回は、その主張をはっきりと打ち出しました。
 4月23日、東京と那覇で同時に発表しました。

(3)賛同を求められた「第二の声明」は、以下です。

米海兵隊は撤収を ――普天間基地問題についての第二の声明――

下記声明に賛同される方はここから署名をお願いします。なお、この賛同署名は総数公表とし、個々のお名前は公開しないものと致します。
------(2010年5月20日 第一次集約)---------------

 米海兵隊普天間飛行場は、住宅密集地の中にある世界でもっとも危険な基地として、すみやかな閉鎖、撤去が求められてきた。旧自民党政権は、普天間の移設先として、北部名護市の辺野古(キャンプ・シュワブ沿岸部)に代替基地を建設することを米国との間で「合意」したが、それは、沖縄の中に新たな巨大基地を建設することに他ならず、沖縄県民はあらゆる機会にそれに反対する意思を表明してきた。

 2009年秋の政権交代と、民主党の「国外、最低でも県外(移設)」という選挙での訴えが、沖縄県民に希望を与え、状況を大きく変えた。2010年1月の名護市長選挙では、辺野古への移設に反対する稲嶺進候補が勝利した。2月には、これまで移設を容認してきた自民党、公明党を含め、沖縄県議会が全会一致で「普天間基地の県外移設」を求める意見書を採択した。また県内41市町村長全員が県外・国外を主張している。保守が擁立した仲井真弘多県知事も「県内(移設)は厳しい」と語り始めた。沖縄は、いまや“オール沖縄”で「県内移設」反対を明確にしたのである。

 しかし、2010年5月まで「決断」を先送りした鳩山政権は、県外移設の可能性を真剣に追求することなく、キャンプ・シュワブ陸上案や勝連半島沖埋め立て案など、「県内」を軸に決着することを図り、動き始めている。
 私たちはこの政権の動きを深く憂慮し、以下のように声明する。(呼びかけ人のうち18人は、2010年1月に発表した本土の学者・知識人声明の呼びかけ人である。沖縄でもすでに学者・知識人による海兵隊撤収要求の共同声明が出されており、その意味でこれは合同での第二の声明ということになる)

(1) 私たちは、辺野古陸上案(キャンプ・シュワブ内)、勝連半島沖案はもちろん、すべての沖縄県内移設に反対する。これ以上沖縄に過重な負担をかけてはならない。沖縄の意思を無視してはならない。沖縄の環境を破壊してはならない。

(2) 民主党は、衆議院選挙で「国外、最低でも県外」を訴えた。また名護市長選では、辺野古移設反対を主張する稲嶺進候補を推薦し、勝利させた。鳩山政権が、県内移設で決着させるならば、それは明確な公約違反であり、国民・県民への裏切りといわなければならない。鳩山政権は、仮に現在の日米安保体制を前提にするとしても、まず県外移設の可能性を徹底して追求すべきである。

(3) 県外でも県内でも移設を受け入れる地域がなかった場合、現在の普天間飛行場をそのまま継続使用するという案が出ているが、それは許されない。周辺住民の生命と暮らしを脅かしているこの危険な基地は、すみやかに閉鎖されなければならない。

(4) 県外移設を追求した結果、どの地域も受け入れないということならば、日本国民には海兵隊の基地を受け入れる意思がないということを意味する。必然的に米海兵隊は日本から全面的に撤収する以外にない。日本国民には、米海兵隊の存在なしに、東アジア地域の平和と安定を構築する積極的な役割を果たす意思があるということである。米国は、日本国民の意思を尊重しなければならない。

(5) そもそも政権が奔走し、メディアが関心を集中させたのは、「基地用地」探しばかりであった。いま考えるべきことは、本当にそのようなことなのだろうか。むしろ冷戦時代の思考法である「抑止力」とか「敵」とか「同盟」といった発想そのものを疑い、その呪縛から逃れることが必要なのではないか。国際社会に「共通の安全保障」や「人間の安全保障」といった考え方が現れ、冷戦の敵対構造を解体していく大きな力になった。私たちは、米軍基地の代替地をタライ回しのように探すのでなく、米軍基地を沖縄・本土に存在させ、米軍に勝手気ままに使用させている構造こそを問わなければならない。日米安保条約は、冷戦時代の遺物であり、いまこそ、日米地位協定、ガイドライン(日米防衛協力の指針)などを含めて、日米安保体制を根幹から見直していく最大のチャンスである。その作業を開始することを、日本政府、そして日本国民に訴える。

〈呼びかけ人〉
宇沢弘文(東京大学名誉教授) 遠藤誠治(成蹊大学教授) 岡本厚(岩波書店「世界」編集長) 加茂利男(立命館大学教授) 川瀬光義(京都府立大学教授) 古関彰一(獨協大学教授) 小林正弥(千葉大学教授) 小森陽一(東京大学教授) 千葉眞(国際基督教大学教授) 寺西俊一(一橋大学教授) 西川潤(早稲田大学名誉教授) 西谷修(東京外国語大学教授) 原科幸彦(東京工業大学教授) 前田哲男(評論家) 水島朝穂(早稲田大学教授) 宮本憲一(大阪市立大学・滋賀大学名誉教授) 山口二郎(北海道大学教授) 和田春樹(東京大学名誉教授) 新崎盛暉(沖縄大学名誉教授) 大城立裕(作家) 大田昌秀(元沖縄県知事) 我部政明(琉球大学教授) 桜井国俊(沖縄大学教授) 島袋純(琉球大学教授) 新城郁夫(琉球大学教授) 高里鈴代(基地・軍隊を許さない行動する女たちの会) 高良鉄美(琉球大学教授) 高良勉(詩人、批評家) 照屋寛之(沖縄国際大学教授) 富川盛武(沖縄国際大学教授) 仲里効(メディア工作者) 仲地博(沖縄大学教授) 比屋根照夫(琉球大学名誉教授) 三木健(ジャーナリスト) 宮里昭也(ジャーナリスト) 宮里政玄(沖縄対外問題研究会代表) 山城紀子(ジャーナリスト) 由井晶子(ジャーナリスト)

(6)私は、賛同しました。

「そもそも軍隊は国民を守らない」という本音を知っておられる方、日米安保条約により日本がアメリカの傀儡であり続けることはもう嫌だと思っておられる方、在日米軍基地は縮小すべきであると思っておられる方は、普天間基地は移設ではなく撤去すべきであると思っておられる方は、是非とも、ご賛同ください。

賛同署名される方は、以下からお願いします。

一般署名
http://form1.fc2.com/form/?id=501657

英語署名
http://form1.fc2.com/form/?id=539738

(7)以上について、できるだけ多くの方にご紹介いただければ幸いです。

 以上転載。

   
普天間基地は無条件撤去を!

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2010.04.24 | | Comments(2) | Trackback(2) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1580 4.25県民大会 「うまんちゅ揃って県民大会!」

 いよいよ明日です。大会成功へ、熱烈な連帯を表明します。
ネットでのライブ中継も見ましょう。午後3時より。)

 フィッシュ・アイでとらえた美しい珊瑚の海。

sanngo.jpg


 「うまんちゅ揃って県民大会!」というブログがあります。

4・25県民大会に思いを寄せる市民有志によるインディペンデントのブログです☆ 2010年4月25日開催の県民大会。 会場は? バスは? 各地の実行委員会は? などなど、 市民による、市民のための情報を、キャッチしたものから、随時掲載します。 各地の情報提供も大歓迎です。

というもの。

 「うまんちゅ」とは、子供からお年寄りまですべての人、大勢とかみんなという沖縄言葉だそうです。
「み~んな揃って県民大会に行こう」と!

 4.24県民大会の正式名称は、「普天間飛行場の早期閉鎖・返還と、県内移設に反対し国外・県外を求める県民大会」
県知事始め、全市町村長が参加する名実ともに県民集会になりそうですね。

 ブログでは、大会を準備する各地の取り組みやいろいろな情報が紹介され、まさに島ぐるみ・県民ぐるみの思いが伝わります。

 公式ポスターです。

4.25県民大会

「政府にイエローカード(警告)を突き付けよう」と、テーマカラーは黄色だそうです。
すでにレッド・カード状態ではありますが・・・。

「黄色」で反対示す 4・25県民大会(琉球新報 )2010年4月20日

 4・25県民大会実行委員会は19日、第2回幹事会を県議会内で開き、「県内移設断念を」などとする大会決議案と大会スローガン案を承認した。仕事などの都合で大会に参加できない県民が、連帯をアピールする手段としては、大会当日の統一カラーを「黄色」に決定。県内各地の街頭を「黄色」に染めることで、県内移設に傾く政府に対し“イエローカード”を突き付ける。
 基地の「県内たらい回し」に反対の県民意思を示す決議案は、米軍普天間飛行場を「世界一危険な飛行場」と指摘し、「日米両政府が普天間飛行場を早期に閉鎖・返還するとともに、県内移設を断念し、国外・県外に移設されるよう強く求める」と訴える。
 実行委は、大会当日には車のサイドミラーや自宅の軒先に黄色の布をつるしたり、黄色のスカーフやハンカチを身にまとって外出するなどして、県内移設に反対する意思をアピールするよう、県民への協力を呼び掛けていく。大会スローガン案は(1)日米地位協定の抜本的改定(2)返還後の跡地利用促進のための環境浄化、経済対策(3)地権者補償、基地従業員の雇用確保―の3本柱を掲げ、いずれも国の責任による対応を求める。
 事務局長の新里米吉県議は「政府は県内移設と決めて態度表明しているわけではないが、報道を見る限りイエローカード(警告)の状況だ。県内移設を許さないという意思を示してもらいたい」と述べた。


 当日は、地元テレビ局やラジオ局が中継するそうですが、琉球新報のWEBサイトでUストリーム中継のがあるそうです。
琉球新報WEB版
http://ryukyushimpo.jp/news/page-148.html

琉球新報は25日に読谷村で開かれる「普天間飛行場の国外・県外移設を求める県民大会」を生中継し、会場の熱気を発信します。中継は大会開始の午後3時から終了まで。
(天候や回線の状況により中継できない場合もあります)

 これなら全国どころか全世界から参加できそうです。
 ぜひ、チェックを★

 当日は黄色い布をまとって連帯の意志をあらわさにゃ!

   
黄色い布ば、準備しときんしゃい!

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2010.04.24 | | Comments(0) | Trackback(1) | ・普天間基地問題Ⅱ

No.1573 岡田外相「国外考えられない」? 「海兵隊=抑止力」は幻想 無条件撤去しかない。

 「5月決着」に向けて、いや、無条件撤去までしつこく監視しなければならない。
「逆走」から、ほとんど「暴走」ともいえる普天間基地問題。
徳之島「移設」も暗礁に乗り上げている。

      新緑3276

 いよいよ、無条件撤去しか解決の道は無いと思うのだが、
 ここに至っても、「国外は考えられない」という。

「国外考えられない」 普天間移設で岡田外相(東京新聞 2010年4月20日 19時50分)

 岡田克也外相は20日午後の記者会見で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先について「日本の外にということは考えられない。政府として、しっかりと国内で移設先を決定する」と述べ、社民党が主張する国外移設の可能性を明確に否定した。

 政府が移設先として検討している鹿児島県・徳之島については「(反対集会に)あれだけの人数が集まったことは重く受け止めなければならない」と指摘。一方で「『地元の理解』を具体的に定義するのは難しい。(2006年に日米が合意した現行計画も)地元がもろ手を挙げて受け入れたわけではない」とも語った。

 岡田氏は、在日米軍が日本の安全保障に不可欠だとし、「国民には日本の平和、安全が何によって確保されているか、ぜひ考えてほしい。根本を忘れると議論は迷走してしまう」と強調。鳩山由紀夫首相が就任前に唱えていた在日米軍の「常時駐留なき安保」に関しては「10年ほど前に今の民主党の安保政策を作った。その時点で完全に消えている」と指摘した。

 2006年の日米合意も、「地元がもろ手を挙げて受け入れたわけではない」から、徳之島もいくら反対があろうとごり押しでねじ込むこともできるんだと言わんばかりの傲慢さは論外である。

 岡田外相発言の言外には、「米軍・海兵隊の抑止力が、日本の平和、安全を守っている」というものがある。

 しつこく、「海兵隊=抑止力」は幻想だと言いたい。

 鳩山総理も「沖縄におけるアメリカの海兵隊は、わが国への侵略に対する抑止力としての機能がある」と言っている。

「日本防衛」の任務を持たず
 しかし、アメリカの海兵隊というのは、どういう軍隊か。当のアメリカが明言している。
1982年、レーガン政権時代のワインバーガー国防長官は、「沖縄の海兵隊は、日本の防衛には充てられていない」――「日本防衛」の任務を持たないと米上院歳出委員会で文書で証言している。
1991年には、ブッシュ政権時代のチェイニー国防長官が、沖縄の海兵隊が「世界的な役割を果たす戦力投射部隊」――つまり世界的規模で「殴り込み」をかける部隊だと米議会で証言している。

 防衛省自身も、「在日米軍及び海兵隊の意義・役割について」は、強襲揚陸艦で上陸し内陸の重要目標に侵攻したり、空母からヘリで内陸の目標を制圧したりする「着上陸」作戦などを挙げて、「わが国への侵略」に対する防衛部隊ではなく、敵地への“殴り込み”部隊であることを認めている。

 しんぶん赤旗は、元政府高官や専門家の異論なども紹介している。

 元政府高官や専門家が異論
「朝鮮半島有事」や「中台紛争」を念頭に「沖縄における米軍は、迅速な対応が可能」であり、「アジア太平洋地域の平和と安定に大きく寄与」(前出の防衛省資料)しているという主張もあります。

 しかし、こうした主張には、日米同盟強化論者の元政府高官や専門家からも異論が上がっています。

 内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)だった柳沢協二氏は「沖縄に海兵隊がいなければ韓国を防衛できない問題ではない」「中台(問題)は…軍事的には解決がつきにくいので、ストレートに海兵隊という陸上兵力まで使うというシナリオはなかなか描けない」と指摘。「海兵隊というのは、…この地域の抑止力として、どれだけ不可欠なのか、非常に疑問に感じる」と述べています。(毎日新聞ホームページ)

 また、鳩山首相の諮問機関「新たな時代の安全保障と防衛力に関する懇談会」のメンバーである中西寛京都大学教授も「元々、米国にとって海兵隊の基地が沖縄である戦略的必然性はさほどない」と述べています。(「毎日」2月17日付)

 「アジア太平洋地域の平和と安定」のためには、それをつくり上げる外交努力がなによりも大切です。北朝鮮の問題では、「6カ国協議」を復活させ、平和的な解決を目指すべきです。中国の問題でも米中、日中の経済的相互依存関係はこれまでと比較にならないほど深まっています。

「迷路の深み」抜け出すには
 しかも、沖縄の海兵隊は、東アジアの紛争に備えて張り付いているわけではありません。イラクやアフガニスタンに恒常的に兵力を派遣しています。

 2004年のイラク・ファルージャの住民大虐殺でも最前線に立ちました。加えて、韓国、豪州、東南アジアなどアジア太平洋全域で演習を実施しています。(08年は80回)

 沖縄国際大学の佐藤学教授は「海兵隊は地球規模で演習をして回っている。幻想の抑止力だ」と強調します。(以上、転載)

 鳩山政権が暴走をストップし、「迷路の深み」から抜け出す唯一の道は、「海兵隊=抑止力」論の幻想を乗り越え、普天間基地の無条件撤去の立場に立つしかないのである。

 米側は、「移設」案が海兵隊の軍事的要求を満たさない場合は、普天間に居座ると脅しをかけている。
そして、米国防総省は現在、5年に1度の普天間基地の滑走路改修を行っているし、、防衛省は現行案に沿って、キャンプ・シュワブ内での兵舎新築を続けている。
 
 米軍の駐留経費の実に80%を負担している(例えばドイツは20%)日本の気前よさに甘えて、「殴りこみ部隊」=「侵略軍」の居座りなんてもってのほかである。

無条件撤去しかない!
 普天間基地問題のもともとの出発点は、1995年9月に発生した米海兵隊員3人による少女暴行事件にある。
これをきっかけに、在日米軍基地の75%を押しつけられ、基地あるがゆえの苦しみを背負ってきた沖縄県民の怒りが爆発し、米軍基地の整理・縮小、とりわけ普天間基地の無条件返還を要求したのだった。

 米軍が戦時国際法に反して住民の土地を銃剣とブルドーザーで不法に暴力的に占拠したことが沖縄の米軍基地問題の始まりだ。「移設先」などありえないのだ。米国自身も「世界一危険」と認める普天間基地。
無条件撤去しかありえないのだ。

 25日の沖縄県民大会の実行委員会が開かれたことがラジオで流れている・・・。
大成功を願うものだ。 

   
 無条件撤去しかない。「基地はお持ち帰りを」と対米交渉を。

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2010.04.21 | | Comments(0) | Trackback(4) | ・普天間基地問題Ⅱ

NO.1572 「民意を勉強」?それでも、「民意の表れの一つだ」と言い張る!

 徳之島の島民の皆さんの民意の表れの一つだと理解している。民意を勉強しながら、真剣に検討しているが、具体的な内容は答えられない」

      さぶっ3264
      クロモジの若葉。この木は根付きが悪い・・・植木屋さんもそう言ってた      
      年々株が小さくなってきた。今年までで消滅かな?
 

 普天間基地問題をめぐって、徳之島の「移設」反対大集会(18日)についての鳩山総理大臣のコメントである。
言語明瞭意味不明!?
「腹案」を出す前に反対が大きくなり、トチ狂ってんじゃないだろうか。

 徳之島案を関係閣僚会議で決定したいとした昨日、鳩山総理は「徳之島の皆さんには正式にまだ申し上げている状況ではない中で、不安ばかり募らせてしまったということに関してはおわびを申し上げなければいけないと思っている。沖縄のみなさんが大変過重な負担の中で苦しまれてきた。それを国民全員で分かち合う気持ちを示していただきたい」ととぼけたことを言っていた。

 これに対し徳之島側は、明快だった。 
 「強行してくるなら、島民の断固反対の意思はますます強くなる。米国と地元を説得することはほぼ不可能だ。もはや政府が打診してきても意味がない」(大久保明・伊仙町長)

 「鳩山首相が『会いたい』と言ってきても会うわけにはいかない。会ったら1万5千人の民意をけなすことになる」「島民に火を付けてから、(徳之島)3町長に『火を打ち消せ』と言われても遅い。首相であろうと誰であろうと、もう火は消せない」(大久幸助・天城町長)

 こうした状況の中、滝野官房副長官が動いたそうだ。
官房長官との面会要請、徳之島3町長が拒む 普天間問題(朝日 2010年4月20日16時47分)

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、鹿児島県の徳之島、天城、伊仙の3町長は20日、伊仙町役場で会見を開き、滝野欣弥官房副長官から同日、普天間移設問題について平野博文官房長官との面会の打診があり、3町長として面会を断ったことを明らかにした。

 普天間移設問題で、鳩山政権から徳之島3町長に正式な打診があったのは初めて。

 3町長によると、滝野氏は20日午後、3町長にそれぞれ電話で「普天間移設問題について、早い時期に平野官房長官と鹿児島市で会って欲しい。1万5千人が参加した18日の集会の状況についても聞きたい。3町長の合意があれば、鹿児島知事も同席させたい」と打診したという。それに対し、3町長は「島民の民意が覆ることはない。普天間問題で会うことは出来ない」などとして面会を断った。

 反対の意志を明確に示しているのに、「 民意の表れの一つ」などと言っては、直接会ってねじ込もうというのか。
ここまで鳩山政権は追い込まれていると見るべきだろう。

 電話を受けて、3人の町長は伊仙町役場に集まり、対応を協議し、面会を断ったそうだ。

民意は結論が出ている

 「きょうの電話で、官房長官に会ってくれと何度も言われたが、会うことはできないとお断りした。わたしたちは、ほぼ結論は出たと思っているので、いかなる説明をしようとも徳之島の住民の思いは変わらない。振興策を提示すれば賛成する住民が増えるという見方もあるが、まったく逆だ。ますます反対の勢いは増えていく」(伊仙町の大久保明町長)

 「瀧野官房副長官からの電話のあと、3町長で協議した結果、わたしが断りの電話を入れた。官邸側は何とか一つお願いしますと、何度もおっしゃったが、会うことができないとお伝えした」(天城町の大久幸助町長)

 また、徳之島の3人の町長との同席を求められた、鹿児島県の伊藤知事は「3人の町長が断ったので、その機会はないだろう。反対集会のあとだから、3人の町長の考えはもっともだと思う。わたしは、政府の対応を批判、評価する立場にないが、地元や県議会など、すべて反対なので、今後とも公に反対する立場にまったく変更はない」と述べたという。

 頑張れ徳之島。
札束で顔をひっぱたかれてたまるか!

 それにしても、「民意を勉強」ってどういう意味や?!
 鳩山総理は、アホなのかしたたかなのか・・・?
往生際が悪い。
こういう姿勢に「口だけ民主政治」の正体が現れるのだ。

この問題、しつこく監視していこう。


追記:
読売新聞の「わずか10分、一方的に電話切る…怒る伊仙町長」には、電話を受けた大久保明伊仙町長の政府への激しい不信感をあらわにする様子が書かれている。

 (電話を取ると)「即座に回答します。18日の決起大会(反対集会)は大変な島民の熱意でした。足の悪い人も子供もみんな集まって基地は断固反対。決定的な民意ですよ」

「島民の反骨精神は、普通じゃありません。滝野さまがどうお考えか分かりませんけど、協議する余地はまったくない」

「一つ苦情を言わせてほしい」「私たちがせっかく行った(伊藤祐一郎知事と3町長が3月末に上京し、平野長官と面会した)のに、『徳之島のト、と言ったこともない』と。そんな不誠実な方に、私は会う気は全くありません。あの時に地元の考えを述べましたけれど、まったく反応がなかったわけですから」

「難しいとお思いだったら、なぜ会う必要があるんですか。直接話を聞けば、それで『決着だ』とされてしまう」「(集会の様子が知りたいなら)ビデオで見て、数えて下さい」

「政府の方に一町長がこのようなことを申し上げたら失礼だと思いますが、島の民意は結論が出ています。なぜ今から話をするんですか。お会いできません。よろしいですか」

 民意は硬い!

   
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2010.04.20 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・普天間基地問題Ⅱ

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