二つに割れた民主党。
簡単にノーサイドでは終わらないと思うが・・・、今後どうなるのか。

NO.1844 接戦の民主党代表選を「大差」に演出した小選挙区制で「この選挙の国民的教訓は、比例定数80削減をやめること」として、以下のように書いた。
「政党内の選挙でも小選挙区制の弊害は明らかではないか。ましてや国政選挙に、比例定数を削減し小選挙区の比率を高めるなんてことは、民主主義に反するということを民主党支持者も身をもって知ったでしょう。だから、民主党の比例80削減方針には反対を強く表明すべきです」
管民主党の“一党独裁”許すな 小選挙区制の弊害は明らかなのだが、民主党は「比例定数の80削減」に意欲的だ。
衆院の比例定数が80削減されれば小選挙区定数300、比例代表定数100となり、総定数に対する小選挙区の比率は62・5%から75%へと上がり、単純小選挙区制に限りなく近づく。
各比例ブロックの定数は四国ブロックが6→3、北海道が8→4、中国ブロックが11→6、北陸信越ブロックが11→6など大幅に減り、民意を正確に反映する比例代表制の長所は大きく損なわれ、大政党に有利な仕組みに変質してしまう。
その結果、各党の議席がどうなるか見てみよう。
09年衆院選結果で比例定数80削減のもとでの議席を試算。
・民主党・・・42・41%の比例得票率で、小選挙区も含め衆院議席の68・50%。3分の2以上の議席獲・得。
・自民党の議席占有率は比例得票率とほぼ同じ。
・共産党をはじめ他の党は合わせて30・86%の比例得票率を得ながら、議席はわずか8%。
3分の2以上の議席占有で、参院で法案が否決されても、民主党単独で衆院で3分の2以上で再議決・成立させることが可能。
まさに“一党独裁”状態となるのだ。

管総理は、構造改革、庶民増税の自民党路線への回帰に加速している。普天間基地問題でも然り。良心的な小沢支持者はこの管路線を代表選で厳しく批判したはずだ。
小沢支持者の中には、悔し紛れに「何の証拠もない憶測」で「届いたハガキの中から『小沢一郎』って書いてあるハガキをカタッパシから捨ててれば・・・」とか、「
代表選イリュージョン?」をご立派に論評するかたもいるが、「管政権とはとは徹底的にたたかう」と意気軒昂な人もいる。
しかし、代表選で小選挙区制の弊害を身をもって知ったはずだ。
アンフェアなやり方で政権とって何が楽しいんだ。
民主党の中でも、比例議員の中から慎重にやってくれと意見が上がっていますね。民主主義を守る動機か、自らの保身のためかはありますが・・・。
ここは、民主政治の大義にたって、民主党管政権に「比例定数80削減に断固反対する」と声を上げるべきだろう。民主主義のための大同団結が必要だと思いませんか。
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2010.09.15 |
| Comments(2) | Trackback(5) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
民主党代表選挙で菅氏が再選した。表向きの数字では「大差」だが・・・。
管か小沢か、私は以下のように立場を表明していた。
管総理がひたすら第二自民党化する今、菅氏の総理継続はお断りだ。
しからば仕方ないが小沢しかないと言うことになる。
それにしても、この二人しか選択肢が無いというのがこの国の政治の不幸ではある。
「小沢総理」も問題が多いが、表舞台での国民的検証ができれば、「オザワ的政治」の総決算ができると言うものだ。国民からすれば高い授業料だとしても、政治を前に進めるためには通るべき模索の過程なのかもしれない。
結局、民主党はこのまま管首相とともに自民党政治に回帰していくのか。いずれにしても、政権交代に託した新しい政治を求める国民の願いとの矛盾は深まり、混迷が続くことになるだろう。財界と米国支配の政治からの脱出以外に日本の政治を前に進める道はない、ということをいかに明らかにしていくかが当道場の中心課題となる・・・。
ついでに小沢氏支持者の皆さんの選挙評価について一言。
これは管の圧勝ではなく「接戦」である。
国会議員「小沢:400 菅:412」
地方議員「小沢:40 菅:60」
党員サポ「小沢:51 菅:249」
計「小沢:491 菅:721」
この結果に、「地方・国会議員票は拮抗しているのに、なぜ党員・サポーター票は249対51と大差なのか。」という疑問が投げかけられ、「サポーター票は、郵便ハガキで、目隠しシールもありません。いくらでも操作はできたでしょう。アルバイトの募集もありました。」とか、根拠の無い謀略論までつぶやかれている。単細胞で目も当てられない。
そして大方は「党員サポーターで圧倒的に差をつけられたという意味、それ即ちメディアの勝利ということでもある。」とメディア批判で鬱憤を晴らしている。
メディアの問題はなしとはしないが、もっと冷静に見るべきだろう。
党員・サポーター票は小選挙区制だ。
選挙区で多い方が選挙区のポイントを取り、例え49対51でも、49は死票になるという仕組みだ。それが選挙区ごとに集計され大きなポイント差がついたということだ。
そこで実際の票数が問題になる。
確かな情報は手元に無いが一説には、党員・サポーター票の得票比率は小沢一郎氏41%対菅直人氏59%だったということだ。それを300ポイントに比例配分すれば、小沢氏123P菅氏177P・・・総計は小沢563P、菅647P、・・・その差は84Pの接戦ということになる。
民主党選挙の結果を色々言いたいわけでも、小沢派を励ましたいわけでもない。
ま、言いたいことは、
「政党内の選挙でも小選挙区制の弊害は明らかではないか。ましてや国政選挙に、比例定数を削減し小選挙区の比率を高めるなんてことは、民主主義に反するということを民主党支持者も身をもって知ったでしょう。だから、民主党の比例80削減方針には反対を強く表明すべきです」
ということ。
さて、小沢さんが今後どう動くかは見ものではある・・・。
取り急ぎ、以上。

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2010.09.14 |
| Comments(0) | Trackback(1) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
正論は拡がるものだ。

地方紙の社説で、「国会議員の比例定数削減は少数意見を封殺する」「政党助成金を削減すべきだ」・・・と、異論が出ていることは以前にも紹介した。
民主党は、比例定数の80削減を掲げ、「参院選で過半数を取ったら臨時国会で法案を通す」とまで言っていた。
選挙の結果を受けて、これも当面は凍結か?
岩手新報の正論を紹介したい。
国会議員削減 拡散する民意どうする(岩手日報 論説 2010.7.14)
参院選は結局、みんなの党に代表される第三極の勝利だったと言えるのではないか。大敗した民主党はもちろん、改選第1党となった自民党も比例代表の得票率は大幅に減らした。
・・・最近の国政選挙では、二大政党以外の得票率は30%余りにとどまっていたが、今回は一気に40%台まで急増した。いかに民意が拡散したかが分かる。
有権者の選択基準が、それだけ多様化しているということだ。民主、自民という二者択一の枠に収まらない少数意見が常にあることを認識しなければならない。
今度の参院選では、主要9政党のうち、6政党が国会議員定数の削減を掲げた。
・・・選挙の大きな焦点は、待ったなしの財政再建だった。各党ともムダを排除することに重点を置き、まずは「身を切る」姿勢を有権者に示したものだろう。
これからその動きが加速するかは分からない。だが、国会議員の削減と、多様な民意をくみ取ることが両立するかは疑問だ。現行の選挙制度では少数政党はさらに議席獲得が難しくなる。
特に民主が主張する衆院の比例代表削減は、それに拍車を掛ける。目標は二大政党制だとしても、第三極が大きく票を伸ばした今回の選挙結果を見れば、あまりに乱暴すぎないか。
二大政党制のお手本とする英国では、下院で単純小選挙区制を採用しているが、選挙制度の是非を問う国民投票を来年行う予定だ。
・・・二大政党だけですべての国民の「受け皿」になれないことは、わが国も変わらない。性急な削減論の前に、多様な民意をできるだけくみ取ることのできるシステムの議論が必要だ。
政治は、いまだに「政治とカネ」の問題から抜け出せない。国会のムダ削減を言うならば、企業・団体献金に頼らないためにつくった政党助成金をなくした方がよほどすっきりする。
参院定数を40程度、衆院の比例定数を80削減を主張した民主党、6年後に両院の3割を削減し、合わせて500人にするとした自民党。二大政党は、お望みだろう。今度の選挙の「消費税10%増」のように、二大政党制は、選びようのない=どちらも似通った政策を掲げ、
「二党支配」によって政治を劣化政治を劣化させる、財界・大企業好みの制度なのだ。
NHKの討論番組で、社民党の福島瑞穂党首は、比例定数削減について、「反対の立場での共同戦線を張りたい」と発言していた。ここですかさずC君は、「いいですね。今すぐにでも一緒にやりましょう」と言うべきだったと思う。
少数政党のみんなの党、たちあがれ日本、新党改革も大幅削減をうたい、公明は民意を反映する制度にした上で削減すると主張した。いずれも、集散を繰り返しながら二大政党への有利な合流を狙っているのかもしれない。とは言え、少数政党の利害としても民主主義の大義からしても、客観的には共同戦線の条件はある。
「腹はどうか」という決め付けを排して、大いに共同を追及すべきだ。その動きの中で、それぞれの政党の「腹」も国民に良く見えてくるのだ。
「オレは正しいんだ」というだけでなく・・・。
少なくない国民がそういう印象で見ているのが事実のようだ。
「頑固だ」までは良いにしても、「融通が利かない」「唯我独尊だ」と・・・。
こういうときこそ、共産党は「いっしょにやりましょう」と共同闘争の先頭にたつことを求めたい。

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2010.07.16 |
| Comments(0) | Trackback(2) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
NPJ お薦め ブログ 推薦御礼
民主党は、衆院80、参院40の国会議員定数の削減を公約しています。
参院選に向けて第2弾をはじめました。

ランチュウ 3歳魚です。今年は仔を取りませんでした。
狙いは比例定数の削減で、単純小選挙区制です。
小選挙区制は多様な民意を切り捨て二大政党化を促進します。二大政党化は、政治の劣化を招き「選挙による独裁」をもたらします。すなわち民主政治の形骸化です。
政党支持にかかわりなく、民主政治の基本中の基本として、比例定数の削減を許さないための共同を呼びかけます。
世論を喚起すべく、ミニキャンペーンを開始します。是非ともご協力を・・・!
賛同のエントリーをトラックバックいただければ、こちらで一覧で紹介させていただきます。
(期間は断念させるまで) 2009・7・23
★国会議員定数・比例削減反対共同キャンペーン! 参院選にむけ
第2弾ただいま受付中!
■警報・衆院比例定数削減の民主党を支持できない(志村建世のブログ)
http://pub.ne.jp/shimura/?entry_id=3012304 ■定数削減か政党助成金削減か (Hiro's blog)
http://fujiism.se.aichi-edu.ac.jp/blog/?p=542 ■比例減で小政党は「殺処分」(ペガサス・ブログ版)(2010-06-25)
http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2010-06-25
■「小選挙区制のあらゆる根拠は崩れた――イギリス下院総選挙と自民党の没落」(カネダのニュースクリップ)
http://ksnewsclip.exblog.jp/14342041 ■NPJ通信「時代の奔流を見据えて──危機の時代の平和学」
第十七回 今回の選挙結果をどう見るか
-小選挙区制の恐ろしさと憲法改悪との連動の危険性を問う(下)
木村 朗 (きむら あきら、鹿児島大学教員、平和学専攻)
http://www.news-pj.net/npj/kimura/017.html (この論考はTBいただいたものではありませんが、特別に紹介させていただきます。
当ブログのエントリーが3本紹介されていますので・・・)
■たかしズム「ネトウヨ、バカウヨ、ネット右翼、恥さらし、売国奴、日本の恥」を語るための、たかし のブログ・・・「『議員定数』の罠」
http://takashichan.seesaa.net/article/120440203.html ■春 夏 秋 冬・・・「このまま 二大政党制にさせておいて良いのだろうか?」
http://blog.goo.ne.jp/fenetre39/e/33333c00b314bb1d14ec5bdabfe68faf ■平和への結集ブログ ・・・「共同声明「国会議員の定数削減に抗議する」
http://kaze.fm/wordpress/?p=276 ■road to true・・・「本当の争点」
http://sky.ap.teacup.com/sinzituitiro/115.html ■カネダのニュースクリップ・・・「改憲と小選挙区制の戦後政治小史」
http://ksnewsclip.exblog.jp/12149083 ■花・髪切と思考の浮游空間・・・「最大の欺瞞- 議員定数削減は何をねらうのか。」
http://blog.goo.ne.jp/longicorn/e/0124e298a2bb2e747603124b0184b7e2 ■大津留公彦のブログ2・・・「オールジャパンで票のバーターを!」
http://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-775e.html ■村野瀬玲奈の秘書課広報室
○「議員定数削減を企業の人減らしにたとえてみる」
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1287.html ○「議員定数はやはり減らしてはいけない (海舌さんと愚樵さんの記事を読んで・・・)」
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1257.html ○「日本の議員数、公務員数は少ない (1)」
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-763.html ■世界平和を実現しよう ・・・「民主党政権の国会議員定数削減・比例削減に反対します。」
http://blogs.yahoo.co.jp/kark530/60269034.html 民主党政権の国会議員定数削減・比例削減に反対します その2
http://blogs.yahoo.co.jp/kark530/60432118.html ■630おじさんの学習帳・・・迫り来るハトマンダー3世の恐怖
http://630ojisan.blog.so-net.ne.jp/2007-05-23
★「大脇道場」国会議員定数・比例削減反対ミニキャンペーン!2010参院選に向けて第2弾⑤NO.1799 東京新聞社説を支持する。「(政党)助成金も仕分けしては」(2010.07.09)
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1834.html④NO.1793 「定数80削減」で減るのは56億円 政党助成金320億円の廃止こそ(2010.07.06)
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1823.html③NO,1791 衆院比例定数80削減は 消費税増税反対勢力を国会から締め出すため(2010.07.06)
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1824.html② NO.1708 比例定数削減は議会制民主主義破壊の暴挙(2010.06.25)
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1796.html① NO.1704 先祖がえりno民主党 何でもかんでも”みんなで渡れば怖くない”(2010.06.23)
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1794.html第1弾 (1) NO.504 国会議員定数削減発言の狙いはどこに? (2008.06.26)
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-546.html (2) NO.908 にわかに「身を削る」ふりをしても・・・。 (2009.01.25)
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-916.html (3) NO.948 議員を減らして、「官僚政治」をチェックできるのだろうか?
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-948.html (4) No.1172 自民と民主 民意削りを競う
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1199.html (5) No.1175 議員定数削減 「違い」を競えば 「同じ」を証明する。
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1202.html (6) NO.1190 「敵は自公だろう。民主を叩いてどうするんだ?!」
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1218.html (7) NO.1205 比例定数削減は、改憲・増税反対の民意を国会から締め出すものだ。
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1237.html (8) NO.1207 政権交代と国会議員定数削減問題。
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1238.html (9) NO.1208 率直に見て、民主党による「政権交代」は確実だろうが・・・。(追記あり)
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1240.html (10) NO.1230 比例定数削減で世襲制限?
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1264.html (11) NO.1268 イメージ選挙と二大政党制 & 日食観察
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1299.html (12) NO.1270 小選挙区制・二大政党制による「政治の劣化」と「選挙による独裁」。 (2009.07.23)
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1301.html (13) NO.1292 「国会議員の定数削減に抗議する」共同署名に賛同します。
狙いは完全小選挙区制による二大政党制、選挙による独裁を許すな!
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1323.html (14) NO.1299 比例定数削減 「政権取れば法案だす」民主党に投票すべきではない 。
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1331.html (15) NO.1309 比例定数削減は、少数意見切り捨てに終わらず、政権に都合の悪い多数意見を抹殺することこそが狙いだ。
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1343.html (16) NO.1345 小選挙区制が民意をゆがめ「上げ底政権」を生んだ。(2009.9.2)
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1372.html (17) NO.1346 選挙がオセロゲームでいいわけないっしょ!! 上から読んでも下から読んでも「ギインゲンイギ」 比例定数の削減は論外!
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1383.html (18) NO.1352 民主党「上げ底政権」による、「比例定数80削減」には断固として反対する。(09・9・7)
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1387.html (19)NO.1434 民意を大きくゆがめ、少数政党を排除する衆議院比例定数削減に反対する決議(転載)。(09.11.4)
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1474.html
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2010.07.10 |
| Comments(16) | Trackback(22) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
先日、「定数80削減」で減るのは56億円 政党助成金320億円の廃止こそと書いたが、やっと一般新聞もここまでいえるようになったのかという想いだ。

【社説】国会議員削減 助成金も仕分けしては(東京新聞 2010年7月8日)
参院選で主要九政党のうち六政党が国会議員の定数削減を公約に掲げている。厳しい経済情勢下、議員自ら身を削る姿勢をアピールする狙いだが、三百二十億円に上る政党助成金も削ってはどうか。
・・・・・
特に民主党は、菅直人首相が「厳しいことをお願いするときには議員定数削減を含めしっかり実現したい」と述べるように、消費税率引き上げ論議をにらむ。
増税に踏み切る前に、特権的待遇を受ける国会議員の定数を削減しなければ、国民は納得できないだろうことは理解できる。
とはいえ、議員定数削減は象徴的な意味の方が強い。
例えば、衆院議員一人当たりの歳費・期末手当、立法事務費、文書通信交通滞在費、公設秘書給与の総額は年間約七千万円。衆院で定数を八〇削減しても六十億円弱程度の予算削減にとどまる。
だとしたら、歳費などに加えて政党助成金も「仕分け」対象にしてはどうか。共産党以外の政党が三百二十億円を「山分け」しており、国会議員が身を削るなら、この方がより実質的な意味がある。
さらに懸念するのは、民主党が衆院の定数を比例代表から削減しようとしていることだ。
比例定数が減れば、少数政党は議席を得にくくなる。二大政党化に拍車が掛かり、民意がより鋭角的に反映されるようになるとはいえ、少数意見の切り捨てにつながるのなら見過ごせない。
衆参両院の「一票の格差」を是正することも喫緊の課題だ。・・・
「増税に踏み切る前に、特権的待遇を受ける国会議員の定数を削減しなければ、国民は納得できないだろうことは理解できる」などと及び腰ながら、全体としてはなかなかの正論である。
《何を選ぶのか:中》政治とカネ 本気の党は(「朝日」7月8日)
有権者が、もううんざりしているからなのか。民主党の争点隠しが巧みなのか。参院選で「政治とカネ」が目立たない。おかしい。この選挙は不透明な政治資金を断ち切る「出直し」の節目のはずだ。
・・・
民主党本部の収入の約84%、自民党でも50%以上が政党交付金(政党助成金)というありさまだ。『官から民へ』といわれるご時世に、民主党はまるで官製政党だ。
・・・
各党は公約している。「国会議員関係の政治団体の収支報告書の連結、総務省への一元的提出」(民主)、「透明性を一層確保」(自民)。公明、社民、みんなの党や、政党交付金を受け取らない共産党は「企業・団体献金の禁止」を明言している。
どれが本物で、どれが口先か。政治の世界では、だまされる方も悪いと肝に銘じながら、見極めよう。
日本共産党は政党助成金の廃止を主張して受け取りを拒否。この選挙戦の中でも、「身を削れというなら政党助成金こそ削るべき」と訴えてきた。事実と道理にたった正論が変化を作り出してきている。
★ 国会議員定数・比例削減反対共同キャンペーン中!参院選に向けて第2弾開始!
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1306.html 参考:
NO.1793 「定数80削減」で減るのは56億円 政党助成金320億円の廃止こそ http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1823.htmlこちらも参照:
2010年7月9日(金)「しんぶん赤旗」地方紙 社説から異論
比例削減
少数意見を封殺/政党助成金削減を見極めれば、共産党でしょう。

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テーマ:2010参院選 - ジャンル:政治・経済
2010.07.09 |
| Comments(0) | Trackback(2) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
民主党が急ぐ国会議員削減は比例限定であり、完全小選挙区制だ。
その狙いは消費税増税反対勢力の国会からの締め出しにあると書いた。

もう一つ。
「無駄を削る」という話。
新党らもこぞって「無駄を削れ」「議員自身が身を削れ」という。
確かに居眠りしたり質問もせず、「無駄な議員」が多いと思うし、少しは説得力があるのかもしれない。
しかし、比例定数削減で「削られる」のは、議員ではなく国民の民意なのだ。
・「議員を減らして財源を削減しても、民意が反映されなくなれば元も子もない」。
・「(比例削減は)事実上の少数政党、少数意見の抑圧ではないのか」「国会議員を減らすと、国民の意見が国会に届きにくくなるのではないか」。
・「国会議員の数は少なければいいというものではない。定数を減らすと、声の小さな人たちの利害を国政に反映させるのがどうしても難しくなる」。
という声が広がっている。
然り!国会議員は国民と国会をつなぐパイプ。これを削れば、民意を国会に届けるパイプが細るだけだ。
日本の国会議員数は、衆参合わせて722人。
人口10万人あたりの議員数は0・57人で、人口比で比較すれば世界でも最下位の部類だ。人口1000万人以上の国で二院制を採用している国は世界で41カ国。その中で、人口10万人あたりの下院(衆院)議員数は、日本は下から9番目の33位。G7(主要7カ国)で比較した場合でも、連邦国家のアメリカを除けば日本は最下位となっている。

テレビなどでは、議員数だけを単純に示し(しかも人口の少ない国の)、「日本は議員が多い!」なんて意図的にいうところもある!全く馬鹿にした話だ。
ムダだと思う議員は自分から辞めてくれ。
国会にあるムダは、議員の数ではなく、政党助成金だ。
ムダ削減を言うなら政党助成金撤廃こそ
政党・政治家が真っ先に「切る」べきは、この政党助成金。毎年320億円もの税金を日本共産党以外の政党が山分けしている。
民主党の政党助成金の依存ぶりは他党に比べダントツ!
実に本部収入の83・6%(08年だ)。自民党は51・4%、公明党は18・8%、社民党は51・1%。
支出でも民主党は選挙関係費、宣伝事業費、購読料を取るはずの機関紙誌の発行経費まで100%政党助成金を充てている。日常の活動も選挙活動も国民の税金に頼りきりの「国営政党」となのだ。政党こそ「完全民営化」しなきゃでしょうに!
国会議員一人あたりの経費は、国会議員の歳費、立法事務費、秘書給与などで年に約7000万円ぐらいという。計算すると80人の削減で56億円にすぎない。それよりも、政党が税金を山分けしている政党助成金を減らせば、320億円の節約になる。
政党助成金320億円は、国会議員450人削減に匹敵する金額なのだ。
巨額の税金を政党が山分けする“既得権”にしがみつきながら、民意を反映する比例定数を削減する暴挙は断じて許されない。
ちなみに社民党。
政党助成金の廃止をもろめる意見書に対する見解では、「◇政党助成は民主主義の必要経費」で、「◇政党助成は見直しながら育成すべき」だそうな。
共産党以外の、税金にたかる政党はみんな似たようなものです。
参考:Internet Zone::WordPressでBlog生活
「定数80削減しても減るのはたった33億円 それなら政党助成金320億円の廃止を」2010-07-02 at 13:22:08
若干数字が違うが趣旨は同じ。
「現在、衆議院議員1人あたり支出されているのは、歳費(期末手当を含む)と文書通信交通滞在費(月額100万円)、立法事務費(月額65万円)など、年間約4120万円。これかける80で、約33億円というわけだ。
「政治家みずから痛みを」というのであれば、まず政党助成金320億円を削ったらどうだろうか。金額から言えば、国会議員を700人以上削減するのに相当する。
もともと政党助成金は、汚職腐敗の原因となってきた「企業・団体献金」をやめる代わりに「民主主義の費用」として導入されたもの。しかし、いまだに「企業・団体献金」は禁止されず、企業・団体献金と政党助成金の「二重取り」が続いている。
しかも、政党助成金は「つかみ金」で、使途を報告する必要もなく、使い余しても国庫に返納する必要もない。政治家にとって、こんなおいしい話はない。
・・・(中略)・・・
参議院定数の40程度削減にいたっては、実際にはなかなか困難。現在242議席だから、これを40程度減らすといえば、定数200ということになる。
現在は、この半数121のうち、48が比例代表選挙区、残り73が各都道府県単位の選挙区の定数になっている。6年任期で3年ごとの半数改選という現在の参議院の仕組みを前提にすれば、選挙区分の定数を削ることは難しい。
となれば、比例代表部分をそれぞれ20削減ということになる。
衆議院であれ参議院であれ、少数政党はもっぱら比例代表選挙区で議席を獲得している。比例定数の削減は、結局、こうした少数政党を国会から閉め出し、民主党と自民党の「2大政党」で国会を独占しようということにほかならない。
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2010.07.06 |
| Comments(1) | Trackback(2) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
民主党がお手本とするといわれているイギリスの選挙制度。
単純小選挙区制の是非を問う国民投票が行われるそうだ。

英、単純小選挙区制の是非問う 来年5月に国民投票(東京新聞 2010年7月6日 00時14分)
【ロンドン共同】英国のクレッグ副首相は5日、下院選で現在採用されている単純小選挙区制を「優先順位付き連記投票制」(AV)に変更することの是非を問う国民投票を、来年5月5日に実施すると発表した。大政党に有利で、英国伝統の二大政党制を下支えしてきた単純小選挙区制を離れる一歩となる。
制度が変更されれば死に票が一定程度減ることになり、副首相率いる与党第2党、自由民主党など二大政党以外の政党が有利になるとされる。このため、国民投票実施では連立相手の同党に譲歩した与党第1党の保守党と、最大野党、労働党の二大政党には現状維持を望む声が根強く、変更が実現するかは予断を許さない。
AVは小選挙区制の一種だが、有権者は各候補者に優先順位を付けて投票。1回目の集計で優先順位1位票を過半数獲得した候補がいれば、その候補が当選。いない場合は、優先順位2位票を反映させる形で当選者を決める仕組み。
ところが、支持率急落の中、管首相は衆院比例定数削減法案を「臨時国会で成立させたい」と述べた。
枝野幸男民主党幹事長も「参院選が終わったら法案を出したい」と。
玄葉光一郎・民主党政調会長も「比例をまず80やる。80やるためには、参院選で過半数をとらないとできない。過半数をとれれば秋にもやりたい」と。
菅首相は、「厳しいことを(国民に)お願いするときには、定数削減をしっかり実現したい」と言い、消費税増税の前に実現したい腹だ。
民主党の「マニフェストQ&A」では、消費税増税方針について「2010年度内にとりまとめる」とし、その後「速やかに法案を提出し、成立を期したい」と明記している。増税法案は来年度中にも成立させて、次の総選挙では「事後承認」を得るだけという算段です。
将に、消費税増税強行のために、反対勢力を国会から締め出そうというのが比例定数削減の狙いなのだ。
下図をどうぞ。
2009年総選挙結果で試算すると、比例定数80削減が強行されれば、民主党だけで衆院議席の68%、3分の2以上の議席を得ることになり、参院で法案が否決されても民主党単独で再議決を強行できる。
今回の参院選でも、自民党や公明党、みんなの党、三つの新党が国会議員定数削減を競っている。しかし、「比例定数」の削減に限定して主張しているのは民主党だけだ。狙いがわかろうというものだ。

参照;
2010年7月3日(土)「しんぶん赤旗」民主党がたくらむ
比例80削減の危険★ 国会議員定数・比例削減反対共同キャンペーン中!NEW!
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2010.07.06 |
| Comments(1) | Trackback(1) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
NPJ お薦め ブログ 推薦御礼
鹿児島は豪雨だというので、ちょっと心配になり実家に電話してみた。
母が、雨はひどかったが無事だという。灰(史上最高の噴火を続ける桜島の降灰)がすっかりきれいになり・・・とも。
逆に「焼酎を送ろうか」と激励されてしまった。
どうか災害が起きませんように・・・。

しつこく今日も民主党などによる比例定数削減の話。
★先ずは国会議員定数削減・比例削減反対への共同キャンペーン。
参院選に向けて第2弾をはじめました。
→http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1306.html
・・・さて、以下の記事です。
衆院比例定数削減、選挙後に法案…枝野幹事長(2010年6月24日03時07分 読売新聞)
民主党の枝野幹事長は23日、読売新聞のインタビューに応じ、参院選の党公約で掲げた衆院比例定数の80削減について、「参院選後直ちに法案を作り、いつでも(国会に)出せる形にした上で与野党協議を呼びかける」と述べ、参院選後の臨時国会に公職選挙法改正案を提出する考えを示した。
「定数削減を早くやらなければいけないという党はいくつかあり、野党の一部は共同提出に応じるのではないか」とも述べた。
さらに!
枝野幹事長、偉くなってのぼせ上がってるんじゃないか。
過半数なら民主だけでやるんだと?!
枝野氏「過半数なら民主だけで衆院定数削減」(2010年6月25日21時15分 読売新聞)
民主党の枝野幹事長は25日、参院選公約で掲げた衆院比例定数の80削減について、「参院でも過半数を頂ければ、民主党だけで議員定数を削減できる。臨時国会に法案を提出したい」と述べ、参院選の結果、民主党が参院の単独過半数を確保すれば民主党だけでも法改正に踏み切る考えを示した。
福井県越前市内で記者団の質問に答えた。
小選挙区についても、今年10月の国勢調査を受け、区割り見直しや定数問題が浮上する可能性があるが、枝野氏は選挙区については、「半年や1年という短期間で出来る可能性がない」と述べるにとどめた。
民主党を過半数にしたらいかんばい! 「徹底した無駄の削減はこれからが本番だ」(菅直人首相)「政治家自ら身を切るべきだ」(渡辺喜美みんなの党代表)と言う。共産党以外のほとんどすべての政党が口をそろえて、国会議員の定数削減を公約に掲げている。
いま、民主、自民の間では消費税大増税と米軍普天間基地の押し付けの“大連立”の危険な動きが強まっているが、国会議員定数削減は、これらの悪政に反対する民意を国会から締め出す危険な狙いがある。
狙いは比例代表だ。 比例代表制は、民意を正確に反映する選挙制度だ。
民主党は、現在180の衆院比例定数を80削減し、参院定数も40程度削減するとマニフェストに書き、管首相は「できる限り早期に実現」すると明言した。
民主党の衆院比例80削減が強行されたらどうなるか。2009年総選挙結果をあてはめると、民主党と自民党の「二大政党」が実に95%前後の国会議席を独占する。比例で議席を得ている少数政党は国会から締め出されることになる。
琉球新報と毎日新聞の合同による5月の沖縄県民世論調査では、辺野古への新基地建設に「反対」が84%。同じく5月の朝日新聞の憲法に関する世論調査では、憲法9条を「変えない方がよい」が67%(「変える方がよい」24%)となった。消費税増税に関しては、賛否は五分五分だ。しかし、菅首相の増税発言の後、内閣支持率は下がっている。
民主、自民で95%もの議席を独占するとなれば、これらの国民多数の声は国会から締め出され、暮らしや平和を破壊する強権政治が横行する。
各の公約を見てみよう。

みんなの党やたちあがれ日本などの新党もこぞって定数削減を主張している。
その狙いは「二大政党」への合流だ。つまり、「構造改革」路線の推進や消費税増税、憲法9条改悪などを政策のをテコに、「『政界再編』を究極の目標」(みんなの党)にしているのだ。
日本の国会議員は少ない そもそも日本の国会議員数は、人口比で比較すれば世界でも最も少ない方だ。人口10万人あたりの議員数は、人口1000万人以上の国で二院制を取っている41カ国中、下から9番目の33位。民主党が「モデル」とするイギリスでは、人口6102万人に対し下院定数は646議席。日本の3倍近い。

政治家が「無駄の削減」「自ら身を切る」などというなら、先ずは年間320億円もの税金をつぎ込む政党助成金を廃止すべきだろう。それもせずに、欺瞞もはなはだしい!
議会制民主主義の基本は、主権者国民の民意の反映であり、その選挙制度も民意の正確な反映を第一につくられなければならない。今必用なのは、大政党に有利な小選挙区制を廃止し、民意を正確に反映する比例代表中心の制度へと改革することではないだろうか。
比例定数削減は、議会制民主主義に逆行する強権政治への道!

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2010.06.25 |
| Comments(0) | Trackback(8) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
「母の日」に帰省してきたが、その時の話題から。

ヤワラちゃん?
柔道ファンの一人として応援はしてきたが、・・・私の中では、もうこれでオワリ!
母も、
「政治のことがわかるのかね?
柔道はやめないで、次のオリンピックを目指す?
何考えてるんだか、バカにしてるよ!
そんな人に入れるもんね!」
堀内恒夫が自民党から、中畑清が立ち上がれ?ナベツネが手繰っているのだろうか?
谷のダンナは、居心地どうなるんだろう・・・、なんて俗なことを考える。
ま、根っこは一緒だし、問題ないか。
参院選に向けてタレント担ぎが盛んなようだ。
会見に同席した小沢一郎幹事長は「百万、千万の味方を得たような気持ちで心強く思っている」と言った。「民主党は知名度が高い谷擁立で、無党派層を中心に比例票の底上げにつなげたい考えだ。」と報道されている。
あの、谷亮子と小沢一郎のツーショットをテレビで見ていて、恥かしくなり気分が悪くなってしまった。
いや、タレント出身でもスポーツ選手出身でもかまわないんです。
どういう政治がしたいときちんとしたものがあれば、誰だって立候補するする権利があるわけですから。
「地球を覆うほどの愛で...」?
「3月に話をいただき、4月下旬に決断した。わたしならできると思った。現役はもちろん続け、ロンドン五輪で金メダルを目指す。国政の場でも一生懸命頑張りたい」?
「わたしならできる」?
なにができるというのか、自惚れも甚だしい。
記者会見では、政治課題について質問されても詰まってしまい、「より良い方向にこれから向くと信じている」と述べるだけだった。
ただの客寄せパンダで比例票を狙うとは、昨今の政治課題や政権の混迷振りを見れば、許されるものではないでしょう。「民主政治」を語る民主党の程度が明らかになったということでしょうか。
要するに票だ!民主党の国会議員は、数さえあれば、オリンピックをめざし現役続行しながらでも十分に務められますから・・・。採決の時、柔道着のまま国会に駆け込んで来てくれれば。
なめんなよ!
これは、つまるところ、小沢の民度評価だ。
「有名人田村亮子で票が取れる。有権者はその程度・・・」
国民は怒るべし!
そして一方で、支持率も危険水域に達し追い詰められた民主党の小沢主導選挙が「有名人・タレント志向」になるところに、政策や理念では打つ手がない民主党・小沢の弱点の表れだと見ておかねばならない。
それにしても、はっきり言って、どんどん劣化してますね。
もともと「劣」ではあったが。
・・・二大政党制による政治劣化の見本が進行している。
その二大政党制と、政権交代を支えてきたとされる小選挙区制。
お手本・ご本家のイギリスでは、比例代表制への改革の機運が高まっていると報道されている。
当地のローカル紙、「南日本新聞記事」から。
(クリックすると、別窓で読めます)
英国の単純小選挙区制に、疑問が噴出している。
6日の総選挙の投票は53%が「死に票」。
二大政党に有利で、多様な民意を反映しにくい点が改めて示された。
せんきょご、第三極の中道左派、自由民主党のクレッグ党首は、連立政権参加を求めてきた第一党、保守党に対して、比例代表制導入で合意を求めるなど、改革機運も高まる。二大政党制を支え、日本も参考にした制度の将来は・・・。
「公正な1票が欲しい」と、20代の若者が中心になって集会がもたれたそうだ。
小選挙区制は死票が多く少数政党に不利な制度。
第1党の保守党は36%の得票で議席占有率44%となったのに対し、第3党の自由民主党は23%の得票で議席占有率は8%弱。自民党は、84万票の伸ばし約680万票でも、議席はたったの5議席減。
初議席を獲得した緑の党は、30万票で1議席。
「労働党は議員一人当たり得票は3万3000票で、一議員が背負う民意は緑の党の10分の1に近い不公平だ」
イギリスは小選挙区制の本家本元。
「1党が過半数を取りやすく安定した決断力のある政府ができる」からだそうだが、50%以上も死に票が出る選挙制度が、民主主義などとは程遠い。
参考:■NO.1272 国会議員定数削減・比例削減反対への共同を呼びかけます。
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1306.html以下も。
■「本家イギリスで明らかとなった小選挙区制の問題点」(五十嵐仁の転成仁語)
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2010-05-10・・・イギリスの変化を待つ必要はありません。日本でも、小選挙区制の害悪は、もはや明瞭になってきています。
本家の動向にかかわりなく、日本は自主的に小選挙区制というインチキ選挙制度をきっぱりと捨て去るべきです。そして、小選挙区制抜きの比例代表制度を採用し、民主社会にふさわしいまともな選挙制度への舵を切るべきではないでしょうか。
■「小選挙区制のあらゆる根拠は崩れた――イギリス下院総選挙と自民党の没落」(カネダのニュースクリップ)
http://ksnewsclip.exblog.jp/14342041・・・イギリスをモデルとみなすのならば、その政治に変化が起きようとしている時、日本もまた変化を目指さなければならない。イギリス自由民主党は他党との連立の条件として、比例代表制の検討を持ちかけている。これまで「イギリス病」に罹っていた知識人やマスメディアが、こうしたイギリスにおける議論を無視するならば、それは一貫しない不誠実な態度である。
既に新聞社の社説には、この先のイギリスの帰趨を見定めた上で小選挙区制に対する態度を決めようとする日和見がありありと見て取れる。しかしこの先のイギリスの動向が不明であっても、既に小選挙区制の不公平さは示されているのだ。
小選挙区制のあらゆる根拠は崩れた。言い訳はごめんだ。
なめたらいかんぜよ!
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2010.05.11 |
| Comments(4) | Trackback(0) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
一気に冬が来ました。週末から一泊のキャンプなので心配ですが、どうやら和らいでくれるようです。
忙しい時は、「他人のフンドシ」をお借りして、手抜きですが・・・。

自由法曹団総会決議より転載紹介します。
民意を大きくゆがめ、少数政党を排除する衆議院比例定数削減に反対する決議
現在、衆議院の選挙は、小選挙区で300議席、比例代表で180議席を選んでいる。民主党は、2009年7月27日に発表したマニフェスト(政権公約)で、「ムダづかいをなくすための政策」として、「衆議院の比例代表定数を80削減します。」と公約している。衆院比例定数を現在の180議席から100議席に減らすという公約である。自民党は、7月31日に発表したマニフェストで、「次の第46回総選挙から衆議院議員定数を1割以上削減、10年後には衆参議員定数の3割以上を削減します。」と公約している。
自民党のマニフェストは衆院比例定数の削減を明言していないが、削減される衆院定数のうちにはかなりの数の比例定数が含まれる可能性がある。現在の衆議院の小選挙区300議席、比例代表180議席の小選挙区比例代表並立制のもとでも、民意は大きくゆがめられている。今回の8月30日投開票の第45回総選挙でも、民主党は、小選挙区での得票率47.4%、比例代表での得票率42.4%で、全体の議席占有率は64.2%(308議席)を得ている。これに対して、民主党以外の政党は、いずれも得票率よりも少ない議席しか獲得できないでいる。このような中で、小選挙区の投票総数7058万票のうち、当選者以外の候補者に投じられた票は3270万票に達し、「死票」率は46.3%にのぼっている。全国300の小選挙区のうち87選挙区では「死票」が過半数を超えている。
現行の小選挙区比例代表並立制でも民意は大きくゆがめられているが、これからさらに衆院比例定数を80議席削減すると、民意はさらに大きくゆがめられ、少数政党は事実上衆議院から排除されてしまう。小選挙区300議席、比例代表100議席の小選挙区比例代表並立制に2007年参議院選挙の結果をあてはめてみると、自民・民主両党で、得票数3980万票、得票率67.56%で、381議席(議席占有率96.3%)を得ることになる。他方、公明・共産・社民などの少数政党は、得票数1785万票、得票率32.44%で、議席はわずか19議席(議席占有率4.7%)しか獲得できないことになる。
衆院比例定数削減は、民意を大きくゆがめ、一定の国民の支持のある少数政党を衆議院から事実上排除するものであり、国民主権と議会制民主主義を否定する暴挙である。「小選挙区制は、『政権交代可能な二大政党制』の確立のために必要」などという主張をもって、民意を大きくゆがめ、国民主権と議会制民主主義を踏みにじる衆院比例定数削減を正当化することはできない。
この間、国会では、日本共産党、社民党などの少数政党が憲法と平和、国民生活擁護の政策をかかげ、海外派兵や貧困と格差の拡大に反対している。衆院比例定数削減は、一方で、国民主権と議会制民主主義を否定し、他方で、憲法と平和、国民生活擁護の政策をかかげる少数政党を衆議院から排除し、改憲と国民生活切り捨ての政治を強行することをもくろむものである。
自由法曹団は、憲法と平和、国民生活を擁護し、国民主権と議会制民主主義を守るため、民意を大きくゆがめ、少数政党を衆議院から排除する衆院比例定数削減に強く反対し、民意を正確に反映する選挙制度の実現のため奮闘する決意である。
2009年10月26日
自由法曹団2009年総会
参考過去ログ:
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2009.11.04 |
| Comments(3) | Trackback(3) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
今回の選挙結果を実証的に検証しながら、小選挙区制が民意をゆがめる反民主主義的な制度であり、これを改正すべきだと少なくないブロガーや識者が指摘し、民主党の「比例80削減」に反対する声が上がっている。しかし、民主党はかたくなにこの方針を変えないという。

比例削減方針変えず=岡田民主幹事長(時事 2009/09/07-00:18)
民主党の岡田克也幹事長は6日夜のNHK番組で、同党が衆院選マニフェスト(政権公約)に掲げた衆院議員の比例代表定数80削減について「比例中心だと第3党が主導権を持ち、かえって民意がゆがめられる。若干の比例を残し、ダイナミックに政権が代わる小選挙区を中心にした制度がいい」と述べ、あくまで削減を目指す考えを示した。
比例定数の削減には、同党と連立政権に向けた協議をしている社民党が反対しているが、岡田氏は「(削減は)多くの国民の共感も得ており、簡単には変えられない」と強調した。
47%の得票で74%の議席 今回の総選挙で、民主党は小選挙区で221議席(議席占有率73・7%)を獲得したが、得票率は47・4%(3348万票)にすぎない。同党の得票率で小選挙区定数を比例配分すると142議席となり、79議席も“水ぶくれ”していることになる。
逆に、自民党は得票率38・6%(2730万票)で議席占有率21・3%(64議席)、日本共産党は得票率4・2%(298万票)で議席はゼロ。

一方、比例代表(定数180)での得票率は民主党42・4%、自民党26・7%、日本共産党7%。これに対し議席占有率はそれぞれ48・3%、30・6%、5%。
小選挙区制よりもはるかにましではあるが、ブロックに別れ定数が少ないため、多様な民意を正確に反映するという比例代表制本来の利点が損なわれている形となっている。
2009年9月7日(月)「しんぶん赤旗」によると、
小選挙区での投票総数7058万票のうち「死票」の合計が3270万票、それは投票総数の46.3%にのぼり、全国の300の小選挙区のうち87選挙区では過半数が「死票」になっていると報じられている。
例えば東京では25選挙区のうち12選挙区、大阪では19選挙区のうち10選挙区で「死票」率が半数を超えており、特に高知1区では「死票」率が67・5%に達して全国最高。当選者の獲得票は有効投票の3分の1以下。秋田3区(62・6%)、東京4区(62・5%)、山梨2区(62・4%)、神奈川4区(62%)でも「死票」率が6割を超えているそうだ。

仮に衆院総定数(480)を今回の総選挙の各党比例票で配分した場合は以下のようになる。
民主党 42.4%→204議席(-104)
自民党 26.7%→128議席(+9)
公明党 11.5%→55議席(+34)
日本共産党 7%%→34議席(+25)
社民党 4.3%→21議席(+14)
みんなの党 4.3%→21議席(+16)
国民新党 1.7%→8議席(+5)
投票総数の約半分が「死票」となるほどに、小選挙区制が民意をゆがめる選挙制度だということが改めて明らかになった。
「国民のための民主政治」を語る民主党である。
ゆがんだ選挙制度による「水ぶくれ政権」、「上げ底政権」による、「比例定数80削減」には断固として反対する。
仮に百歩譲って「正しい政策」を実施するにせよ、こうした制度を容認し、更に改悪するという政党には「民主政治」を語る資格は、最早ないといわねばならない。
民主党が自民党的強権政治を変える意思があるなら、選挙制度を公正なものにし(当面中選挙区に戻すなり、比例代表に重きを置いた制度にするなり・・・)、真に国民の参加の元で政治を国民のものにする努力こそが求められているのではないだろうか。
政党支持の如何にかかわらず、民主主義の基本としての議論が待たれる問題として、ここにしつこく改めて提起したい・・・です。
9・8追記:この件に関しては
憲法学者の上脇博之氏も、系統的に書かれているので是非参照されたい。
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2009.09.07 |
| Comments(4) | Trackback(8) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
NPJのトップページ欄外に「ギインゲンイギ」という回文がある。
「議員減 異議!」 衆議院の比例定数削減は、民主主義を破壊する!

ということで、今日は「選挙がオセロゲームでいいわけは無いでしょう。」という話です。
長くなるので、貼り付け・紹介だけ。
メディアの反応は極めて心許ない中、淡々とした論調ながら正論の地方紙がありました。全文転載しておきます。
民意の反映 比例削減に反対する (信濃毎日 社説 9/2)
あらためて変動の大きさに驚く。衆院選の結果は、民主党と自民党の議席の差が4年前の「郵政選挙」とまったく逆の形になった。
小選挙区制の特徴である。勝ち負けがくっきりした形で現れた。
結果的に国民が直接、首相を選んだことになった。1票の重さを実感できた選挙ではある。
けれども、正確に民意が反映されたのか、疑問も残る。
小選挙区で民主党の総得票は、自民党の1・2倍だった。これに対して、当選者は3・5倍にもなっている。1票でも多い方が当選し、負けた方はすべて「死に票」になったためだ。
小選挙区制は、どうしても大政党に有利になる。そこで少数意見もくみ取れるようにするため、比例代表制が組み合わされている。
しかし、これがきちんと機能したとは言い難い。
比例代表全体で政党別の得票率と議席の割合を比べると、民主党と自民党は得票率よりもやや多くの議席を得ている。逆に共産党や社民党は少ない。比例代表は各党の得票数に応じて議席が割り当てられるとはいえ、11ブロックに分かれていて、少数政党に死に票が出やすいためだ。
民主党はマニフェスト(政権公約)で「小選挙区選挙をより重視する観点から、180の比例議席を100に削減する」と訴えた。
政権選択の可能な選挙を実現するため-というのだが、いまの制度でも政権交代ができることは、すでに実証された。
もはや比例定数の削減は無用である。むしろ、多くの死に票が出て、正確に民意を反映できない弊害を真剣に考えるべきだ。
自民党も「次回の総選挙から総定数の1割以上を削減する」と掲げていた。これも多様な民意の反映に逆行する。
定数削減が歳費節減につながるというのなら、議員年金の支給を完全にやめにしたり、政党助成金を見直したりする方が効果的ではないか。
比例代表の近畿、東海ブロックでは、候補者が足りないなどで、他の政党に4議席が移った。
有権者の意思をゆがめる、との指摘がある。不足分は欠員にするといった次善の策が考えられる。
小選挙区で落選した候補が比例代表で復活する重複立候補の是非も、当初から指摘される課題である。1票の格差の問題もある。
選挙制度は、民意をより正確に反映できる形が望ましい。国会で論議を深めたい。
630おじさんの学習帳さんから、コメントいただいた。
迫り来るハトマンダー3世の恐怖 民主党が言うように比例を80削減し100にすると、今回の得票数をもとに独自試算によると、

民主 276 自民 99 公明 99 共産 4 みんな 4 社民 3 国民 3 ・・・となるそうだ。
民主が優に3分の2の266を超えることになる!ようだ。
で、「ハトマンダー」って「ナンナンダー」とお思いの方は以下の解説を。
◎ゲリマンダー
1812年美国(アメリカ)、マサチューセッツ州知事エルブリッジ・ゲリーが次の選挙で自分たちが勝てるように好き勝手に選挙区を改定しました。その地図を見た新聞記者が四本足を描き足すと、その図形は山椒魚(英語でサラマンダー)によく似ていました。編集長が叫んだんだそうです。「ゲリマンダーだ!」。このことから、自分たちに有利に選挙区を改定することや身勝手な選挙操作をすることをゲリマンダーというようになりました。
◎床マンダー(床次竹二郎=とこなみ・たけじろう)
1928年、新党倶楽部の床次は政友会と図って、衆議院議員選挙法改正案を提出しました。これは実現したばかりの中選挙区制を小選挙区制に戻そうという内容で、この企みは民政党や無産政党から「床マンダー」と呼ばれ激しい抵抗を受け失敗しました。
◎ハトマンダー(第3次鳩山一郎内閣)
1956年、第3次鳩山一郎内閣は、477区中、2人区を20区設けたり飛び地を設けるなど露骨な選挙区割りの小選挙区制を提案し、憲法改悪を図りました。自陣営の自民党からも旧民主党寄りであるとして反対され、衆議院で修正の上可決したものの、参議院で審議未了で廃案に追い込まれました。
◎カクマンダー(第2次田中角栄内閣)
1973年、第2次田中角栄内閣が提案した小選挙区比例代表並立制は一票制で、直前の選挙で大敗した自民党に極端に有利な制度でした。、狭い選挙区での候補者への投票がそのまま比例区での政党票に配分にされるのでは、比較第一党に利するのは自明の理です。野党の抵抗で、閣議段階で断念に追い込みました。
◎ハトマンダー3世
2009年第45回衆議院選挙に於いて、民主党はマニュフェストに衆議院比例代表部分の定数(現行180)を80議席減らすことを記載しました。これはただでさえ民意を正確に反映していない小選挙区比例代表並立制の比例的性格をさらに弱める、まさしく多数党に都合の良い身勝手な選挙操作です。政権交代可能な二大政党を醸成するという大義名分があるけれど、腐敗した二大政党が政権を盥回し(たらいまわし)を始めたら、第三第四の政党が一度の選挙で突如として第一党に躍り出る以外、永遠にそのシステムから抜け出すことができなくなります。比較多数に傾斜的に有利な制度では、政治の民主的進歩の道が閉ざされてしまいます。
「床マンダー」は知らなんだあ。
「カクマンダー」は、直接経験して記憶に新しい。とはいっても40年近く前の学生時代でしたが、
学生自治会で小選挙区制粉砕中央連絡会議(当時は公明党までも入っていた)に結集し、見事に粉砕したものでした。 以来、奴らは常に党略的な選挙法の改悪による民意締め出しをねらい、今日に至ったわけです。
ハトマンダー3世、絶対に阻止しなければなりませんね。
次は、
米国からの便りさんの、
ドイツの選挙制度なら日本共産党の議席は37議席より。
OECD加盟国の選挙制度
【比例代表制】(19)
アイスランド・アイルランド・イタリア・オーストリア・オランダ
ギリシャ・スイス・スウェーデン・スペイン・スロバキア
チェコ・デンマーク・トルコ・ノルウェー・フィンランド
ベルギー・ポーランド・ポルトガル・ルクセンブルク
【小選挙区比例代表併用制】(2)
ドイツ・ニュージーランド
【小選挙区比例代表並立制】(4)
韓国・日本・ハンガリー・メキシコ
【小選挙区制】(5)
アメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダ・フランス
ブログ時評さんの、
ドイツ総選挙と比べながら考えたは、ドイツの小選挙区比例代表併用性と日本の比例代表並立制の違いと、ドイツ型での試算を紹介しています。以下、部分引用。
◆ドイツ式に計算した総選挙の議席数◆
自民 民主 公明 共産 社民 反郵政 合計
北海道 7 8 2 2 1 0 20
東北 17 13 5 2 3 2 42
北関東 27 16 7 4 2 3 59
南関東 28 16 7 4 3 2 60
東京 23 12 5 4 2 2 48
北陸信越 13 10 3 2 2 2 32
東海 21 19 7 3 2 2 54
近畿 34 22 12 8 4 3 83
中国 16 9 5 2 2 2 36
四国 11 6 3 2 1 1 24
九州 25 17 9 4 5 8 68
合計 222 148 65 37 27 27 526
ドイツでも日本のように有権者一人で2票を入れる。「第1票は小選挙区の候補者に、第2票は各州単位でつくられた政党の候補者名簿に対して」である。連邦議会の定数は598で、その半分が小選挙区から、残り半分が政党候補者名簿から選出される。日本と違うのは、各政党の獲得議席の大枠は第2票による比例代表選挙で決まってしまい、16ある州別に議席は算出される。日本の「ドント方式」ではなく「ヘア・ニーマイアー方式」で、これは議席数を計算して整数部分で足りない分を補充するのに、小数点以下が大きい党から順に繰り入れる仕組み。ただし、小選挙区の当選者を最初に「当選」と認定する約束なので、州別に比例配分した議席数よりも多くの小選挙区当選者を持つ党が出てくる。「超過議席」と呼ばれ、この当選も有効になるから、選挙が終わってみると議会定数以上の当選者が出ることになる。
Cityscape Blogさんの、
民意を歪めてまで安定政権をつくるのかより。
ドイツの併用制を、安定政権にならずに混乱状態を招く悪い制度という指摘もあるようだが、民意を歪めてつくる安定政権とは一体何なのか。民意を正確に反映させない選挙など、選挙といえるのだろうか。単純小選挙区制のような、極端に民意を歪める制度は、少なくとも日本国憲法に違反しているだろう。
議院内閣制で単純小選挙区制を使用しているのはイギリスとカナダだけであるし、小選挙区制主体の並立制もイタリアだけで、少数派である。ヨーロッパの多くの国は比例代表中心の選挙制度であり、比例代表中心でもドイツの併用制のように、小選挙区制をとりいれて、顔の見える選挙にする方法もある。
比例代表制に対する批判の多くは的はずれで、間違った俗説に過ぎない。
最後に
たかしズムさんの、
さらに選挙制度についてのまとめを。
・・・しかるに現在民主党と自民党は、この不公平な日本の選挙制度の中でも「比較的公平な」部分である比例部分を何と!80議席も「削減」しようと目論んでいるのだ。「税金の無駄遣いをなくす」を口実に国民をだまし、民主主義の根幹に係わる選挙制度を歪めることは、取り返しのつかない結果をもたらす。考えても見よう。歪んだ選挙制度で多数を得た政党が、自らの手で自分の都合のよいように選挙制度を次々に変えていったら、行き着く先は独裁政治に決まっているではないか。
以上、他人のフンドシでしたが、有意義なものは紹介するということで、ご勘弁を。
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2009.09.03 |
| Comments(2) | Trackback(9) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
ここでは、政策の中身は問いません。
ルールの問題として、数字を見てみます。

衆院選:民主小選挙区、5割の得票率で7割の議席(毎日 2009年8月31日)
衆院選で空前の308議席を獲得した民主党の得票数は小選挙区、比例代表ともこれまでの最多記録を塗り替えた。小選挙区では5割の得票率で7割の議席を獲得したことになり、得票率の差以上に議席数に開きが出る小選挙区制の特徴が顕著に表れた。
民主党は小選挙区で、現在の小選挙区比例代表並立制が導入された96年以降最多の221議席を獲得した。一方、自民党はこれまでで最少だった03年の168議席にも遠く及ばない64議席と惨敗した。
定数300に占める獲得議席数の割合(議席占有率)は民主党73.7%、自民党21.3%で、その差が3.5倍だったのに対し、得票率は民主党47.4%、自民党38.7%で差は1.2倍しかなかった。得票が1票でも多い候補が当選し、有効投票数の半分以上が「死に票」となることもある小選挙区制の特徴といえ、前回大勝した自民党の「勝利の構図」と全く同じ形になった。(以上、部分引用)
民主党の勝利、第一党は間違いありませんが・・・、実際は「獲得議席数の割合(議席占有率)は民主党73.7%、自民党21.3%で、その差が3.5倍だったのに対し、得票率は民主党47.4%、自民党38.7%で差は1.2倍しかなかった。」のですね。
数字をさらに詳しく見て見ましょう。
結論的にいえば、民意は、民主党、或いはそれに社民党、国民新党を加えても過半数は与えていないのです。
上脇博之先生が、
「民意を歪める小選挙区制はやはり廃止するしかない!」で、試算を出しています。
以下、要約して紹介します。(詳細はリンク先でどうぞ)
先に結論からいえば、各政党の得票率と議席占有率の乖離があまりにも大きいので、私の従来の立場のとおり小選挙区選挙は廃止すべきである。
小選挙区選挙
政党名 当選者数(人) 得票率(%) 議席占有率(%)
自民党 64 38.6 21.3
公明党 0 1、1 0
民主党 221 47.4 73.7
共産党 0 4.2 0
社民党 3 1.9 1.0
民主党は・・・、5割に満たない得票率で7割を越える議席を獲得したのである。
明らかな過剰代表である。
他方、自民党は・・・、
つまり、4割近くの得票率なのに2割を越える議席しか獲得してはいないのである。
明らかな過少代表である。
比例代表選挙での得票率および比例配分試算
政党名 当選者数(人) 得票率(%) 比例配分試算(人)
自民党 119 26.7 129
公明党 21 11.4 55
民主党 308 42.4 204
共産党 9 7.0 34
社民党 7 4.2 21
・・・この度における小選挙区選挙における前述の民主党の過剰代表と自民党の過少代表は、国民主権主義に基づく国民代表のあり方としては、あまりにも問題である。
憲法が要請する「正確・公正な民意の反映」とは到底いえない。
それゆえ、小選挙区制は廃止すべきである。
・・・新政権はやはり「上げ底政権」である。
それゆえ、民主党は、数を頼りに強引な議会運営を行ってはならない!
・・・国会は、衆議院議員の選挙制度を比例代表制にしたものに改正し、その後、一定の期間を置いて衆議院議員総選挙が行われるべきである。
そうして初めて民意を反映した衆議院になる。
民主党に社民党と国民新党の比例配分試算による議席を加えても、234議席(=204+21+9)にとどまり、総定数の半数(240)には届かない。
一方、自公両党は、比例配分試算では今回の当選者数140(=119+21)よりも44議席多い184議席(=129+55)になるが、総定数の半数(240)には遠く届かない。
これが、民意だということです。
言い換えれば、「民主圧勝」は、小選挙区制がもたらした虚構であり、民意は、拮抗した政治的緊張感をもたらし闊達な議論を求めていると言えないでしょうか。
また、小選挙区制では、風向き如何では、いとも簡単に逆にも転ぶと。
現行選挙制度は改めなければならない。
ましてや、民主党の「比例代表80削減」などは論外です。
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2009.09.02 |
| Comments(4) | Trackback(8) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
1993年、初めて「非自民」政権をつくった細川護熙元首相への朝日新聞社のインタビュー記事で、以下のように書いている。

細川氏はもともと二大政党制でなく「穏健な多党制」が持論で、「大きな政党は総花的なテーマを掲げざるを得ない。それでは政治は進まない」と述べ、民主党の提唱する衆院の比例区削減には明確に反対した。
小選挙区制を導入したのがこの細川内閣なのだが、「
政治改革」を掲げるにはいろいろ事情もあったらしいが、ここではその辺には深入りしない。
その細川内閣時代の「
政治改革」=
小選挙区制導入に関する国会でのやり取りがある。
石破(現農水相)
「消費税,年金支給の延長、牛肉・かんきつの自由化。政治家の役割がサンタクロースから疫病神に、つらくて苦しいことをお願いする立場に変わった。選挙制度を変える発想はここから出てこなければならない。」
細川首相(当時)
「全く同感だ。苦しい決断をしなければならないことばかり山積しており、政治家が決断できる政治環境を用意する必要がある。その意味で選挙制度を初めとする『
政治改革』が必要だ。」
消費税増税など、国民が反対する案件を通すためには、
小選挙区制を導入して、反対意見を切り捨て、選挙による独裁で乗り切るのだ・・・というわけだ。
衆院比例定数の80削減を総選挙マニフェストに掲げた民主党は、が「政権を取れば、法案を作成して提出したい」(直嶋正行政調会長、5日)と公言している。自民党も公約で「定数の1割以上を削減する」と対抗している。

以下は「
しんぶん赤旗」の試算である。

現在の衆院の総定数は480、小選挙区300、比例代表180。
小選挙区はもともと大政党に有利な選挙制度で、比例代表は現行制度で唯一、民意を正確に反映する仕組みだ。(とは言え、ブロックに分けているために完全に民意を反映するようにはなっていないが・・・)
「しんぶん 赤旗」の試算(6月13日付)では、比例代表80削減を07年参院選の結果にあてはめた場合、自民・民主の両党が67・6%の得票で95・3%の議席を独占。日本共産党や公明党など他の政党は32・4%の得票にもかかわらず、議席はわずか4・7%に押し込められる。
多数意見の抹殺 小政党が切り捨てられるということは多様な民意のうち、国民の少数意見が切り捨てられるようだが、もちろんこのこと自身も民主主義に反するが、実は、実際には国民の多数意見が抹殺されるのである。
比例を削減し小選挙区を強化しようとしている自民も民主も、時期や手法に違いこそあれ、消費税増税、憲法改悪の主張は同じだ。この消費税増税にしろ憲法改悪にしろ、国民の過半数が反対しているのである。そして、その次には、自衛隊による海外での武力行使や道州制の導入も視野に入れている・・・。
イギリスの例 あの
小選挙区制の母国イギリスでは、実際に国民の過半数がイラク戦争反対であったが、保守党、労働党の二大政党が賛成し、参戦したという事実がある。
ついでに言えば、そのイギリスで、「比例代表制を導入しよう」という運動が起こっているそうだ。世論調査では、現行制度の賛成が25%に対し、比例代表制支持は34%となっているそうだ。
比例定数が削減されると、消費税増税反対の声や、憲法改悪反対の声を代表する議席が国会にないという事態も起こりかねないのだ。
比例定数削減は小さな多様な民意の切捨てに終わらず、国民の多数の声を切り捨て、まさに「選挙による独裁政治」への道につながる危険があるのだ。
民主党は、「国民が主役になる政治を実現する」(
鳩山由紀夫代表)といいながら、国民の声を切り捨てるのはまったく逆である。
自公政権に対抗するなら、即刻、マニフェストを書き直すべきだ。こういう書き直しは大いに歓迎するものである。
共産党は民主主義を守る一点での、「国会議員定数の比例削減反対」を呼びかけている。
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2009.08.13 |
| Comments(5) | Trackback(7) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
福岡地方がやっと梅雨明け宣言です。昨年より29日も遅いとか・・・。
日照不足でも、稲は花を咲かせ出しましたが・・・。
平和への結集ブログ が、共同声明「国会議員の定数削減に抗議する」を発表し、賛同を呼びかけています。

当道場でも、
★ 国会議員定数・比例削減反対共同キャンペーン中!
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1306.html
ですが、趣旨に賛同し署名します。
自民と民主が比例定数削減を競い合う、その狙いは完全小選挙区制による二大政党制、選挙による独裁を許すな!
「賛同署名を8月11日まで1次集約し、総選挙の公示前に各党・メディアに届けたいと思いますので、よろしくお願いします。」とのことですが、手続き等詳細は、 平和への結集ブログ でご覧ください。
選挙制度というものは、どこの政党に有利か不利かとかいうケチな話ではありません。
フェアであること、公正公平であること。民主意主義の基本的なルールの問題です。
以下、転載します。、皆さんのご協力をお願いします。
共同声明「国会議員の定数削減に抗議する」
2009年8月4日
民主党は、7月27日に発表した衆選マニフェスト(政権公約)のなかで、「ムダづかい」削減のために衆議院比例区議員の定数80削減を提案した。
自民党でも、定数削減を政権公約にしている。
しかし、国会議員の定数削減は、議会制民主主義のもとにおける有権者の多様な意思の表明を困難にし、民主主義の精神を踏みにじるものであり、我々はこの提案に強く抗議する。
1. 議会制民主主義のもとでは、広範な市民の多様な意思をできるだけ的確に議会に反映させること、従ってまたこのための仕組みが極めて重要である。
2. このためには、然るべき人数の議員が必要である。
現在の衆議院の定数、480人は決して多すぎるものではない。
現在の選挙制度が発足した時には500人であったが、その後削減されている。
3. ヨーロッパの主要国(独、英、仏、伊)では、人口は日本の2分の1から3分の2であるが、下院議員の定数は600人前後である。
人口10万人当たりの定数は、独で0.74人、その他では1.0人前後である。
これに対し、日本では0.38人と極めて少ない。
4. 米国の連邦下院議員定数は、435人と少ないが、独特の大統領制である、州の権限が強い連邦国家であるなど、政治制度が日本と 著しく異なっており、比較の対象にするのは適切ではない。
それでも、米国の議会予算は日本より大幅に多い。
5. 定数削減の目的は、これまで、民間のリストラ、国の行政改革に対応して、国会も人員、予算の節約を図る必要があるため、といわれてきたが、今回「ムダづかい」削減による財源確保が目的、とされている。
しかし、国権の最高機関である国会の議員の在り方を、民間や一般公務員と同じように論ずることは基本的に間違っており、特に議員定数の一部を「ムダ」とみなしてその削減を財源確保の手段としていることは、到底容認できない。
定数削減の結果、国会がまともに機能しなくなったら、民主主義が衰退してしまうことを無視している。
6. このような危険を冒してまで議員定数を削減しても、それによる予算節約はそれほど大きいものではない。
国会の予算は、国会図書館を除くと約1,100億円である。(この他、政党助成費が321億円ある。)
これは、一般会計予算の0.12%であり、この一部を削減しても予算の1万分の1から2程度である。
因みに、米軍へのいわゆる「思いやり予算」は2千数百億円に上る。また、F-15戦闘機は一機100億円、F-2は120億円である。
もちろん予算節約の努力は必要であるが、他方、国会の基本的な任務遂行に必要な予算は、民主主義のコストとして負担すべきである。
7. 定数削減は、比例区の定数削減として提案されているが、この提案には、民意をより正確に反映する比例区の定数を削減し、最終的にはこれを無くして、完全な小選挙区制に変えてしまおうという意図が窺われる。マニフェストには「政権交代が実現しやすい選挙制度とする」と記されているからである。
ただし、専門家によると、小選挙区制では政権交代が起きる可能性が高い、ということは明瞭とはいえない。
8.小選挙区制には問題があることは広く知られているにも拘わらず、選挙制度の在り方について公に議論しないまま、定数削減によって完全な小選挙区制へと実体を変えようということは、極めて不公正、不当な政策であるといわざるをえない。
9. 小選挙区、2大政党制は、統治する立場からは好都合といわれているが、市民の立場からは、多様な民意を的確に反映させることにはならず、不公正である。
有権者の意思を的確に反映させるためには、少数政党への投票をも尊重する比例代表制を基礎とした制度が絶対に必要である。
10. このように大きな問題があるにも拘わらず、定数削減という方針が尤もらしく聞こえ、一定の支持を得ているのは、ろくに仕事をしない議員が多すぎる、世襲議員が余りにも多い、などのためであろう。
この状況を改めるのは、定数削減ではなく、望ましくない議員を落選させ、真っ当な人物を選ぶことである。
11. 参議院議員の定数については、今回は触れない。参議院の在り方を議論する過程で慎重に検討すべきである。
衆参合わせて何割削減などという粗雑な議論は、問題外である。
以上の理由により、我々は国会議員の定数削減という政策の撤回を強く求める。
「平和への結集」をめざす市民の風
http://kaze.fm/
join@kaze.fm
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2009.08.05 |
| Comments(6) | Trackback(1) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
7月22日、今日は世紀の天体ショー・日食が見られた。
福岡でのデータは、食の始め 9時37分39秒 食の最大 10時56分5秒 最大食分0.897 食の終り12時17分48秒 です。
全国的に天気は悪かったようだから福岡は恵まれていたのかな。
薄雲から出たり隠れたり、何とかそれらしいものは観測されましたが、世間が騒ぐほどの感動はありませんでした。「あ、こんなもんね」 俺ってロマンが無いのか、周りが騒ぎすぎるからか・・・?写真はテレビから(笑)

さて、田中優子先生を批判するつもりは毛頭ありません。話のつかみに利用させていただきます。
【ちょっと江戸まで】法政大学教授・田中優子 先進国の選挙は広告競争(産経 2009.7.18)
選挙がにぎやかだ。これから1カ月、ますます政界は選挙に向かって突っ走り、私たち国民は地に足をつけてじっくり考えなくてはならなくなった。
・・・(中略)・・・
人気だけで票を集めようとする手口や、自分を棚に上げて対立政党の献金問題だけあげつらう手法は、あまりにみえすいていてバカにされている気分だ。自分の党も含めて徹底的に洗い出し、それが起こらない方法を考えようとするのが、政治家の仕事だろう。
・・・(中略)・・・
先進国の選挙は広告競争だ。商品を売るのと同じ手法なので、注意しないと偽装でだまされる。投票する私としては、選挙が万全の方法ではないことを心に留め、政策情報を集め、未来を構想し、判断力に磨きをかけ、「最良」はないのだから、せめて「よりよい」方に投票することにする。(たなか ゆうこ)
選挙はよ~く考えなければなりません。主権者としての大事な1票ですから。しかも今度は、国の進路が大きく変わる可能性をはらんでいる・・・。
自公政権退場と、新しい政治への道に有効な”審判”と”選択”の2票を!
選挙の広告競争は年々強まってますね。
今度は自民党がこういうネガティブキャンペーンもやっているらしい。
大企業から貰った金や、ため込んでいた政党助成金でも使ってやってるんだろうが・・・。
奴らは、政党助成金は貯金しているのである。
自民党は31.6億円
民主党は 5.5億円
公明党は 9.2億円
社民党は 4.9億円
合計 52億円
自公は、政権にしがみつくためにはイメージ操作でも謀略でも、何をやらかすかわからないという警告、として受け取ったほうがいいだろう。
ところで本題に戻ると、「広告選挙」というやり方は、田中先生が言うように「先進国」だからではなく「二大政党制」だからなのではないでしょうか?
二大政党制は、もともと対極にあったはずの政党でも、勝敗は中間層の票をどう獲得するかで決まるので、「右」政党は左へ、「左」政党は右寄りへとなっていく。したがって相当違った支持基盤を持っていたはずなのに、だんだん政策的な違いはなくなっていく。これが現実です。
で、政策的な違いが余りないと、政策論争ではなくイメージ選挙になる。
二大政党制では広告選挙・イメージ選挙になるということです。
二大政党制の「先進国」イギリスでは、その傾向が著しいと聞いた事がありますが・・・。
日本でもここ数年その傾向は強まっている。
やがて、テレビでも大々的に政党の広告が流されるでしょうが、政党助成金という血税が電通とか博報堂に流されていくのでしょう(怒)。
ところで、民意を二大政党に集約していくのが小選挙区制です。
小選挙区制こそが民意を二大政党に集約し、二大政党化を促進していくのです。
細川内閣のとき、政権交代可能な選挙制度とごまかし、二大政党制を目指し小選挙区制を導入し、二大政党制になったらイメージ選挙で金がかかるから政党助成金で確保しておこうと・・・。
佐川急便事件など金権政治批判を逆手に、「政治改革」として、・・・してやられたわけだ。
次回、そこらへんをイギリスの例なども見ながら、考えてみたいと思います。もちろんこの国の場合も・・・。
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2009.07.22 |
| Comments(6) | Trackback(2) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
福岡地方、たいした災害もなく豪雨は遠のいたようです。
ダムの水かさも増し、さしずめ恵みの雨というところだったでしょうか。

ところで、閣僚人事と自民党役員人事で選挙態勢を作りたいとしていた麻生総理は、自民党内の反対で兼任をなくす閣僚人事しかできなかったようだ。孤立感漂う大将は哀れでさえある。
内閣人事は、経済財政政策担当相に林義郎元蔵相の息子の林芳正前防衛相、国家公安委員長に林大幹元環境庁長官の息子の林幹雄元国家公安委員長の入閣となった。
国会傍聴記by下町の太陽・宮崎信行さんによると、麻生内閣の世襲率は67%、二世率は83%に上昇したそうだ。
最近は「世襲制限」はトーンダウンしたようだが、一時期自民も民主も世襲制限を争点にしようとしていた。私は、それは単なる争点そらしだと批判してきたが、ご当人たちは大真面目だったようだが・・・、その後どうなったのだろうか?
宮崎氏は大真面目のようである。自称、「元日本経済新聞(日経)政治部記者で、現在は地主の道楽ジャーナリスト。政権交代可能な二大政党制デモクラシーの70年ぶりの復活をめざして、民主党情報を発信して」いる方のようだが。
ところで、氏が応援する民主党は、自民と共にこれまた「衆院議員の定数削減」を競い合っている。しかも削減するのは比例だという。民主は比例を80削減するという。
「政権交代可能な二大政党制デモクラシー」という。
今の小選挙区制と比例代表制の並立にならなかったら、既に政権交代はいくつかのパターンで成立していたであろうし、2大政党制がデモクラシーだなどとはトンデモなのだが、それらはさておき、今日は一つだけ突っ込んでおく。
私は、定数削減そのものが、民意削りであり、しかも比例を削るということは少数政党の切り捨てであり、多様な民意を削り、デモクラシーに逆行するものであり大反対なのだが・・・。
民主党が言う衆院の議員定数削減、しかも比例を削るということと、世襲議員をなくすということとはどう整合するんだろう。それをいうなら小選挙区をこそ削るべきだろう。
大体、比例の議席を世襲する議員なんているのか?世襲の「地盤・看板・カバン」、地盤なんても小選挙区そのものではないか。
小さなことかもしれないが、エセデモクラット・「道楽ジャーナリスト」には突っ込まないと、気がすまなくなったので・・・、スンマセン。
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2009.07.02 |
| Comments(3) | Trackback(0) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
最近の世論調査による麻生政権への支持の下落等を見ても、今度の選挙結果、民主党政権が生れる可能性は非常に高い。

現実的な危険
そうなれば、衆院の比例定数の削減は言うだけでなく、実際に実行される危険にあると言うことだ。民主政治はきわめて危険な事態に直面することになる。
衆院の定数が480になったのは2000年。それまでの比例200が自民、自由、公明の3党によって20削られた結果だ。当時の自由党小沢一郎党首は、自民との連立合意で比例50削減を強く迫っていた。
03年以来、一貫して
03年、民主党は小沢自由党と合併した。
民主党はその年の総選挙マニフェストの重点政策に「比例定数を80削減する」と書き、国会にも「80削減法案」と提出した。
04年参院選(岡田代表)、05年総選挙(同)、07年参院選(小沢代表)マニフェストでも同じ方針を掲げ続けてきた。
こうして「比例定数80削減」は、03年以来の民主党の中心政策なのである。
二大政党つくりが狙い
ではなぜ、小選挙区ではなく比例を削るのか。
03年当時、管直人代表は「小選挙区を強める意味を込めて比例を80削減する」と述べている。民意の歪みをいっそうひどくするものだ。
また鳩山由紀夫代表は、根っからの完全小選挙区制論者である。
細川内閣の官房副長官として小選挙区制の導入の先頭に立ち、96年旧民主党結成後も「ていすう500~300の単純小選挙区制」を主張してきた。
そして、「国会議員選挙が実質的な首相公選の場になるような制度設計が必要だ」とし、フランス型の小選挙区制を主張して、「代替機能を持った二大政党ないし二大政党ブロックの形成が前提条件になる」とのべ、「比例定数80削減」の狙いが二大政党作りにあること主張している。
財界の要求
もともと、単純小選挙区制は財界の要求である。
02年に経済同友会は、比例代表を残した選挙制度の下では、結果的に多党制を維持することになり、政策本位の選挙には不十分だと、単純小選挙区制にするように自民、民主に求めてきたのであった。メチャクチャな少数政党排除である。
共産党排除が狙い
そして、鳩山由紀夫氏は96年の旧民主党結成の動機について、当時の政治状況の中では「共産党が一番分かりやすい」ので、「そうあってはならないと思っているので、そのためにも野党を作っていかなければならない」と述べていた。つまり、自民党への批判票が共産党に流れないようにすることが目的だと。
憲法を変えるため
さらに、民主党鳩山代表は九条改憲論者である。
鳩山氏は自身の著書で、祖父の鳩山一郎元首相が小選挙区制導入を試みたと紹介し、その理由を、憲法を変えるには衆参で3分の2以上の賛成が必要であり、そのためには安定した与党をつくらなければらばならなかったからだと、解説してみせる。
憲法改悪でも、消費税増税でも自民、民主は一緒です。こうして見てくると、比例定数の削減は、詰まるところ、憲法改悪や消費税増税に反対する少数政党分けても共産党を締め出し、国会を改憲・増税派だけにして悪政を推進する二大政党制に導くものだということが明らかだ。
悪政から守る防波堤を
さて、最初に、民主党政権誕生の可能性は高いと書いた。
朝日の世論調査では自民、民主に大差はないと67%が答えている。それでも政権交代を求める、というのが世論の特徴である。それほどに、この間の自公政権に対する怒りが蔓延しているのである。
少なくない人々が、ブロガーが民主党を手放しで支持するわけではない、しかしとにかく政権交代は必要だ、悪ければまた監視して行けばいいという。
その監視をどうするのか、悪性への暴走をどう止めるのか。民主主義破壊をどう止めるのか。
そのためには、今度の選挙でしっかりと監視する第3極、防波堤を築く必要がある。
比例は日本共産党へ
日本共産党は、選挙制度は民意を正しく反映するのが一番だとして、比例代表性がもっとも民主的な制度だと主張し、比例定数の削減は議会制民主主義を根本から破壊するものだとに強く反対している。
日本共産党を大きくすることこそが、悪政から国民生活と民主主義を守るしっかりした防波堤を作ることになるのではないだろうか。
「比例は日本共産党へ」で、防波堤つくりと民主的政権実現への道を。
追記:
参考までに、鳩山由紀夫がどんなひどい政治家かは「気まぐれな日々」さんがここにも触れている。
小沢一郎曰く?「担ぐみこしはやはり軽かった!」?
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2009.06.17 |
| Comments(8) | Trackback(3) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
まず、民主政治を語りながら衆院比例定数削減を自民と競う民主党に、一言の注文もつけずに「政権交代」を託す諸君に警告する。あなた方の言論は将来にわたって検証に耐えられるのか。
国会は民意の捏造を許すな!とこそ言うべきでしょう。
確かに、民意は常に正しいというわけではないでしょう。
どの政党、政治勢力も「我こそは正しい」と主張する。
この国の政治風土と実態は、誰かが指摘していたように、或いは民度の低さを特徴としているのかもしれない。

しかし、いくら民度が低くても、民主政治は民意によって始まるということが原則だと思う。したがってその仕組みは、民意を正しく反映しなければならない。
自民と民主が、今の選挙制度で唯一民意を公平に反映する比例定数削減を競い合っている。二大政党による少数意見の切り捨てであり、民意を恣意的にゆがめる制度作りだ。
アンフェアである。
メディア批判と監視はもちろん重要だ。例えば、マスメディアが情報を恣意的に流すという。或いは、世論調査は恣意的な世論誘導だという。もちろんあってはならないことで全うな批判だ。
鳩山更迭後の「国策捜査」とメディア報道を警戒せよというのは論外として・・・。
是非そういう視点で、今問題になっている国会議員定数の削減問題をも見て欲しいものだ。ある意味では「自由」なメディアの活動とは違い、直接国民が関わり監視すべき国会の問題であり、直接、民主主義に関わる問題なのである。重ねて、国会にこそ、民意の捏造を許すな!と言うべきだろう。
私は、自民と民主が競い合う国会議員の定数削減は、少数意見の締め出しであり、大政党の党利党略であり、民主政治に真っ向から逆らうものだと主張する。
もし、民主党が主張するように「衆院比例を80削減」するならば、3割の民意がばっさり切り捨てられるのである。しかも、その切り捨てようとする民意は、「憲法改悪反対」であり、「消費税増税反対」である。
自民、民主が言うように「身を削る」というなら、先ずは政党助成金を廃止すべきだ。企業献金も廃止し、額に汗して自分の政治資金は国民から集めるべきだ。我が身を削るふりをして、自分に都合の悪い民意を削るとは、言語道断である。
今自民、民主が切り捨てようとしている民意は、切実で自覚的な民意ということができるのではないか。参加が切り捨てられれば、ますます民主主義は形骸化し民度は廃れてしまうだろう。
自民、民主の狙いはまさににそこにこそある。森元総理が言ったように、選挙のときだけでなく常に「有権者は寝ていた方がいい」のである。それでおろかな有権者を資本の思いどうりにコントロールしたいのである。
民主主義は、参加により紆余曲折をえながら発展するものであろう。参加のフェアなルール・条件は、たとえ意見が違おうともお互いに守るべき最低のものだと思う。それが民主政治を語るものの最低限の矜持ではなかろうか。
真の意味で政権交代を望み民主主義を語る皆さんは、この一点で共同して声をあげようではありませんか。
以下、関連する過去ログです。お読みいただければ幸いです。
NO.504 国会議員定数削減発言の狙いはどこに?
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-546.html
NO.908 にわかに「身を削る」ふりをしても・・・。
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-916.html
NO.948 議員を減らして、「官僚政治」をチェックできるのだろうか?
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-948.html
No.1172 自民と民主 民意削りを競う
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1199.html
No.1175 議員定数削減 「違い」を競えば 「同じ」を証明する。
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1202.html
NO.1190 「敵は自公だろう。民主を叩いてどうするんだ?!」
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1218.html
NO.1205 比例定数削減は、改憲・増税反対の民意を国会から締め出すものだ。
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/?q=%C4%EA%BF%F4%BA%EF%B8%BA
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2009.06.16 |
| Comments(0) | Trackback(3) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
自民、民主が競い合う悪政の一つが、衆院定数を比例区で削るというものです。

自民党党改革実行本部が、「衆参両院議員を10年後に3割削減する」答申をまとめました。
これに対し民主党岡田克也幹事長は、「10年後に先送りなんて、何も言ってないのと同じだ」「私たちは衆院80削減を言っている。自民と民主の違いのコントラストがはっきりした」と述べ、鳩山由紀夫代表は、「政権をとったら次の衆院選までやり遂げる」と明言しています。
私は、国会議員定数削減は、「民意を削る」もので民主主義破壊だと批判してきましたが・・・。
2009年6月13日(土)「しんぶん赤旗」が一目瞭然のグラフを載せています。
衆院比例定数80削減の民主案
自民・民主で議席95%
少数政党を排除
07年参院選で試算
民主党が総選挙の政権公約に盛り込もうとしている衆院比例定数の80議席削減を実施した場合、2007年参院選の得票結果で試算すると、自民・民主両党が小選挙区・比例あわせて95%の議席を独占、民主党が約4割の得票で同じく8割近くの議席を占有することがわかりました。この結果は、「二大政党」が国会を独占し、少数政党を締め出すことを裏づけたものです。(以上、部分引用)

いまの衆院の総定数は480議席。うち300議席は定数1の小選挙区、残りの180議席を全国を11に分けた比例ブロック。この比例部分を80議席削るというが・・・。
3割の民意が削られる 2005年総選挙結果では、自民党は比例38・18%の得票で小選挙区も含め61・66%の議席を獲得しました。比例80を削減すると、議席占有率は7割近く(67%)になります。
07年参院選結果で試算すると、比例180の場合、民主党が39・48%の得票率で7割以上(72・91%)の議席を占有します。
さらに比例定数を80削減した場合、民主党は8割近く(78・5%)もの議席を占め、自民、民主の「二大政党」では、67・56%の比例得票率で95・3%とほぼ独占状態。
一方、日本共産党はじめ他の党は32・44%の比例得票率を得ながら、議席はわずか4・7%に抑えられるのです。
比例定数削減により、第3党以下に託された3割近くの民意が議席に反映されず削られることになります。
改憲・増税反対の民意を削るな そして、この削られる民意がすなわち、改憲反対、消費税増税反対の民意に他ならないのです。
日本共産党は、改憲・増税反対の民意を国会から締め出す、自民、民主の二大政党による衆院定数削減反対の一致点での共同を呼びかけています。
しかし、残念なことに国民新党は、衆院比例の全廃を公約に盛り込む方針だとも報じられています。まあ、この党は消え入りそうなときには自民にも民主にも親和性があり、勝ち馬に乗ればすむと思っているのだろうが・・・。
ここはやはり、真面目に民主主義を守ろうと呼びかける共産党を大きくして、国民の共同を広げなければならないでしょう。
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2009.06.15 |
| Comments(2) | Trackback(2) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
「おいおい、敵は自公だろう。民主を叩いてどうするんだ、自民を利するだけだろう」と、お叱りを受けるんですが・・・。

湯布院・山下清原画展 会場壁画
だって、自民と変わらないんだもん!
「反自民」「政権交代」というだけで、何でも支持というわけにいくのかね?
私ゃ、「政権交代学会員」じゃないもん。
自民の「身を削る」に対抗して、「民意削り」を競争してるなんて、「民主政治」を語る党がすることかね。
<民主>参院の定数削減で議論開始 3議員が私案提示(6月3日22時8分配信 毎日新聞)
民主党は3日、参院議員総会を開き、参院議員の定数削減を巡る論議を開始し、3議員が「42人削減で定数200」などの私案を提示した。今後意見集約し、6月下旬をめどにまとめる衆院選マニフェスト(政権公約)に盛り込む方針だ。
議員総会で示されたのは、(1)比例を廃止し、全国を11ブロックに分ける「大選挙区単記投票制度」で定数200(石井一氏私案)(2)定数1の48選挙区と全国区の並立で定数180(山下八洲夫氏同)(3)選挙区は現状維持で比例代表を削減(峰崎直樹氏同)--の3案。これに対し「人口だけでなく面積も勘案すべきだ」「参院は全国区が本来の制度だ」といった意見が出た。
衆院議員については既に岡田克也幹事長が「比例を80人削減し、全体で400人」との方針を示しており、マニフェストには今後具体化する参院と併せて盛り込む方針だ。
名前は「民主」、実は「自由民主」を短くしただけ・・・?
こんな政党たちも、自由とか民主主義を語りたがる。げに、自由と民主主義は人類にとっては普遍的な価値なんだな。その名には逆らえない。
・・・で、問題は実態よ!目の前にある政治の事実なんじゃない?
お手手つないで「二大政党制へ」・・・、なんて許すわけにはいかないっしょ!
最近、
「きまぐれな日々」さんも厳しく批判してますね。
この方とは意見の違いはありますが、民主主義を守る点については、見込み通りぶれない方ですね。大分風当たりも強いようですが・・・がんばって。
・・・ということで最近のkojitakenさんの記事を紹介しておきます。(内容を全部支持するというわけではないけどね)
二大政党の「党首討論」と過激化する議員定数削減競争 選挙制度改悪を批判できない言論に権力の「弾圧」は不要だ 戦前にも失敗していた「二大政党制」 ちなみに私の「民主党批判」は、以下に。
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-category-68.html(30本)
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-category-83.html(7本)
これらは主要なほんの一部で、個々のの課題でも批判は加えているが、誤解されないように遠慮気味にしているけど・・・、あまりのひどさにあれもこれもと一言いっておかねばとなっちゃう訳。政権を執って代わろうとする野党第一党が、・・・残念なことです。
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2009.06.04 |
| Comments(4) | Trackback(3) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
とかく選挙が近づくと、「改革」を主張し受けを狙いたいようだ。
麻生太郎首相が、「厚生労働省の分割」の検討を指示し、自民党内の反対が大きくてこれが頓挫すると、「最初からこだわっていたわけではない」と受け流そうとしている。

しかし、ことはそれだけでは済まず、ブレる総理の統治能力が問われ、メディアでは思ったよりも大問題になっているようだ。動機が不順だと馬脚を現すものである。
さて国会の議員定数削減については、以下のエントリーで触れたが、再度。
No.1172 自民と民主 民意削りを競う
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1199.html
「うちは50人は減らすぞ」と自民党が言えば、「いや50じゃ足りないうちは80だ」と民主党。
衆院の定数削減を比例区でやるというものだ。
さらに、この「叩き売り」はエスカレートぶりを見せている。
民主党の岡田克也幹事長が「衆院だけでは足りぬ、参院も視野に入れなければ」といえば、鳩山由紀夫代表は、「衆院だけ削減すれば済むという訳ではない。衆参あわせて議論することが必要だ」と応える。
方や自民党。
「300を目指して議論すべきだ」(「衆院定数300議員連盟」、太田誠一元農水相)
「衆参を対等合併して、計722人を3割削減した500人の一院制を」(一院制を目指す議連、衛藤征四郎元防衛庁長官)
「私は小泉純一郎元総理とほぼ同じ考えだ。10年後をメドに憲法を改正し、衆参合体した一院制にして中選挙区か、大選挙区が望ましい」(石原伸晃幹事長代理)
・・・盛んである。
そして27日、自民党の党改革実行本部村田吉隆委員長私案が大筋了解された。
「将来の一院制導入も視野に、衆参両院定数722(衆院480、参院242)を、約10年かけて3割程度削減する」というものだ。
自民民主の議員削減競争はこんな動きだが、議員定数の削減は、主権者の民意切り捨てであり、議会制民主主義に逆行するものだ。しかも、比例を切るのは、少数政党の締め出しが狙いでここには保守二大政党の共通した狙いがある。
そしてその本音は、こちらの「化けの皮をはがす森喜朗発言」で紹介されているように、森喜朗元総理発言にある。
「共産党は消えてくれるのは結構だが、衆院を300人にすると言う人たちは、公明党に行って許しを取ってこい」
連立の公明に気遣いつつ、何とか共産党を封じ込めたい、これが彼らの一貫した狙いである。自民党政治に真に対決しているのはどの政党か、どの政党が怖いかを白状するものである。共産党封じ込めの、そのためにこそ、選挙制度をいじってきた70年代からの歴史がある。
さて、その共産党の「赤旗」が、以下の記事で自民、民主両党の議員定数削減競争を、「民意を削ったうえ、消費税増税に道を開こうというものです。」と批判している。
加えて私は、「都合の悪い民意を削り、消費税増税、憲法改悪に道を開くもの」、「二大政党による悪政推進に道を開くもの」であると言いたい。
以下は、2009年5月27日(水)「しんぶん赤旗」より。
民意(比例定数)削ってカネ(政党助成)温存
自民・民主競い合う
自民、民主両党が総選挙の「マニフェスト(政権公約)」に国会議員の定数削減を盛り込もうと競い合っています。自民党が「衆院総定数480を少なくとも50人以上削減すべきだ」(菅義偉選対副委員長)といえば、民主党が「私どもは80減らすと提案している。50じゃ足りない」(鳩山由紀夫代表)というなど、まるで“バナナのたたき売り”状態。これが「身を削る」ことになるのでしょうか。
議員定数削減の理由として、自民党や民主党は、「増税するにはまず身を切る姿勢をみせるべきだ」(伊吹文明元自民党幹事長)「(定数削減などを解決しなければ)消費税増税の議論は国民の理解を得られない」(鳩山民主党代表)などといいます。
「身を切らなければ増税に国民の理解が得られない」というのは、二重三重にごまかしです。
第一に、「身を切られる」のは国民の側だということです。国会議員は国民と国会を結ぶパイプであり、その大幅削減は民意を削ることになり、国民の声が届かなくなることを意味します。日本の国会議員の数は、国立国会図書館の各国調査でも人口比で先進12カ国中、少ない方から二番目で、決して多くはありません。

第二に、自民も民主も本当に「身を切る」ことになる政党助成金にはいっさい手をつけようとしていないことです。
政党助成金は、国民一人あたり年250円、総額319億4100万円の税金を、各党で山分けするもの。憲法が保障する思想・信条の自由に違反し、支持政党でもない政党に、税金が使われる仕組みです。
約320億円あれば、障害が重ければ重いほど負担が大きくなる障害者自立支援法の「応益負担」制度をやめさせることができます。
結局、議員定数削減は、消費税増税に反対する少数政党を締め出し、国会を増税派一色にしかねません。いまの選挙制度で唯一民意を正確に反映する比例代表の定数削減は、少数政党排除を狙った最悪の議会制民主主義破壊です。消費税増税に一貫して反対し論戦を続ける日本共産党を排除すれば、消費税増税への「障害」もなくなります。
自民も民主も消費税増税派という点では同じ立場です。三年か四年か、増税凍結期間に違いはあっても、将来は消費税増税を財源にと公言しています。
消費税は所得の少ない人ほど重くのしかかる最悪の不公平税制。その増税は国民の購買力を奪い、景気をいっそう悪化させ、貧困と格差の拡大に追い打ちをかけることになります。
自民や民主の議員定数削減論は、民意を削ったうえ、消費税増税に道を開こうというものです。(以上、引用)
ソマリア沖への自衛隊派兵に反対!「海賊対処法案」阻止!キャンペーン中! http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1159.html
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2009.05.29 |
| Comments(0) | Trackback(6) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
マニフェスト作りで、自民と民主が議員定数減らしを、民意削りを競っている。

民主・鳩山氏「衆院定数80削減」 マニフェスト記載へ(朝日 2009年5月25日)
民主党の鳩山代表は25日、衆議院議員の定数(480)をめぐり、自民党の菅義偉選挙対策副委員長が「50人以上」の削減に言及したことに関して、「私どもは80減らそうと提案している。たぶんマニフェスト(政権公約)にそう書くのではないか。50じゃ足りない」と述べた。東京都内で記者団に語った。民主党は07年参院選マニフェストで、衆院比例区180人のうち80人を減らすことを掲げており、鳩山氏は先の代表選でも同じ内容を公約に掲げた。
金権批判の争点そらし 先ずはその内容への批判の前に、議員世襲問題にしろ議員定数問題にしろ、自民、民主共に西松建設疑惑・金権批判に対する争点そらしを共同で行っているということだ。周辺の「政治改革」課題を持ち出し、メディアに垂れ流し、世論を誘導し金権批判から争点をそらすのが狙いだ。
議員定数減は民意削り 「国会自ら血を流す必要がある」(麻生太郎首相)、「税金の無駄をなくす」(鳩山由紀夫民主代表)の掛け声で、衆院の議員定数の削減をねらっているが、その標的は民意を反映する比例代表だ。
「衆院比例定数の80削減」・・・先の代表選での民主党鳩山代表、岡田克也幹事長がともにを打ち出した方針。衆院総定数480のうち定数300の小選挙区はそのままで、180しかない比例代表の定数を一挙に80も減らそうというもの。
先ずは民主党に言っておくが、議員を減らして「主敵・官僚」と一体どうやってたたかうのか?!議員(国会・立法機関)の質量共の力こそが必要ではないか?・・・矛盾してないか?
自民党も、「衆院定数を300人以下とし、比例区を廃止し、参議院を合わせた総定数を400人以下とする案が大勢」だという。党内には「衆院定数の300以下削減」をマニフェストに盛り込むよう求める議員連盟も発足しようとしている。
党利党略で民意を削る 国会議員は国民と国会を結ぶパイプであり、他の先進国と比較しても決して多くはない。それを大幅に削減することは民意を削ることに他ならない。
追記
参考:こちらのサイトによると、G8諸国の国会議員の人口比は以下のようになっている。
イギリス、イタリア、フランス、カナダが人口約5~7万人に国会議員1人、
ドイツが10何人に1人、日本は17万人に1人、
ロシアが23万人に1人、アメリカが52万人に1人。
小選挙区制は、どんなに低得票率ても最大得票数の候補者一人だけが当選し、多数に死票で民意を切り捨てる一方、比例代表制は、政党の得票に応じて議席を配分するもので、現行制度では唯一民意を正確に反映する部分となっている。
自民、民主両党が定数削減の標的を比例代表に定めているということは、すなわちいっそう民意を削るということだ。
民主党は衆院比例定数の80削減案を2003年の総選挙マニフェストから掲げてきた。「政権選択が可能な選挙を実現するためには、小選挙区選挙をより重視」(07年参院選マニフェスト)するためで、菅直人代表代行は代表の時に「将来的に単純小選挙区だけの定数300もありうる」(03年)とまで言い切ったことがある。これは比例代表廃止を検討する自民党と同じ。
比例代表の削減・廃止は、比例代表で議席を得ていた少数政党の締め出しにつながる。自分たちの思惑のために人為的に選挙制度を変え、多用な民意を切り捨て、少数政党を追い出すのは民主主義の基本に反する最悪の党利党略といわなければならない。
政党助成金の廃止を そこまで”真面目に”「税金の無駄をなくす」「自ら身を切る」というのなら、政党助成金をこそきっぱり廃止すべきだろう。
毎年320億円にのぼる血税を山分けする政党助成金は、制度実施(1955年)から今年分を含めた15年間で総額4720億円。自民党の配分総額は2277億円、民主党は1190億円。自民党は本部収入の65・6%、民主党は84・2%を政党助成金に依存(二〇〇七年分)。
口先の聞こえよく「無駄をなくす」というだけでなく、本気なら先ず政党助成金の受け取りを止めるべきだろう。共産党などは最初から受け取らずに、自前で資金を作り政党を運営しているのだ。
ついでに・・・、
悪政を競う二大政党制 見てきたように、国会の議員定数削減は民主主義の弱体化であり、民意の切捨てだ。
問題なのは、最初に言った通り、自民も民主も金権疑惑解明をする気がない、できないから次の争点を探そうとする。探した争点もこれまた違いががないから、結局悪政を競う・・・。ここに二大政党制の本質があると言う見本である。・・・ざけんなよ!
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2009.05.25 |
| Comments(10) | Trackback(5) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
公務員叩きや議員削減は、国民の「受け」がいいのだろうか?
ちょっと古い記事だが、ひとこと。
議員を減らして、ほんとに「官僚政治」をチェックできるのだろうか?

民主、首相に対抗?衆院比例選の定数削減案…80減(2009年2月6日 読売新聞)
民主党は6日、政治改革推進本部(本部長・岡田克也副代表)の役員会を開き、次期衆院選の政権公約(マニフェスト)に、衆院比例選の定数を80減らし、100議席とすることを盛り込む方針を決めた。
07年参院選の公約を踏襲したもので、参院についても党内に協議会を設け、定数削減に向けた議論を開始する。
国会議員の定数削減は、麻生首相が意欲を示しており、民主党として方針を明確にして対抗する狙いがある。(以上、部分引用)
民主党は、
官僚政治が諸悪の根源のように言って「
官僚政治の打破」をいの一番に掲げているが・・・。それなら、議員歳費を削ってでも議員を増やして、そのチェック体制を強めなければいけないんじゃないのだろうか?それとも、今でも議員は十分だが、サボってチェックしてないということか?
いずれにしても、政管癒着を本気で変える気があるとは思えないな。議員を減らせば「
官僚政治」はもっとひどくなると思うのは私だけかな。
定数削減の対象は、民意を最も反映する比例代表。
小選挙区は区割りも大変だし、自分たちのために単純小選挙区制に近づけたいという思惑が見えるけど。そうすれば大政党がだんぜん有利。・・・とても真面目に考えた政策だとは思えない。
中選挙区時代からこの方、議員削減のたびに福祉切り捨て、消費税増税や自衛隊の海外派兵が行われてきた。議員削減は国民に痛みを押し付けてきただけではないのか?
この件に関しては、以下も参考にどうぞ。
過去ログ:
NO.908 にわかに「身を削る」ふりをしても・・・。 NO.925 「身を削る」というなら、政党助成金をすぐに削れ! 大政党の党利党略か、民主主義か。
参考記事:
民意削る国会議員定数削減 自民・民主が具体化着手(2009年2月12日(木)「しんぶん赤旗」)
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2009.02.12 |
| Comments(0) | Trackback(0) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
(この記事が「NPJ お薦め ブログ」で紹介されました。
)
今日のトップはこれ。昨日からの雪でご覧の通り。福岡地方、数年ぶりの大雪です。
積雪量としてはここら辺で15センチ。気温が低くないので、水っぽくてすぐに解けるでしょう。

さて、与党が、にわかに「身を削る」ふりをしているが・・・。
太田氏「議員定数、歳費削減を」 与野党協議を提案 (1月24日 東京新聞)
公明党の太田昭宏代表は24日、党本部で開いた全国県代表協議会で、国会議員の定数や、給与に当たる歳費を削減すべきだとの考えを表明し、与野党協議会を立ち上げて議論を始めるよう提案した。
太田氏は「思い切った政治改革として国会議員の定数削減を提案したい。どのように削減するかは与野党の協議会で議論を開始すべきだ。厳しい経済状況を考えれば、国会議員の歳費の削減も提案したい」と述べた。(以上、部分引用)
国会改革をめぐっては麻生首相が18日の自民党大会で、「私たちも国会の制度や在り方を見直さなければならないのではないか」と強調し、自民党役員会で議員定数や歳費削減などを総合的に検討し、春までに意見をまとめ衆院選のマニフェストに盛り込む方針だ。そして公明党も上記のように言い出した。
ここに来て、与党がにわかに国会改革、国会議員定数や歳費削減を問題にするのは、国会議員が「身を削る」ことで、消費税増税への理解を得ようとする思惑のためだ。
次のような発言が報道されている。 「税の問題を議論するときは、国会としては先ず自らがしっかりして取り組みをしなければならない。国会議員の数を大幅に減らすとか、あるいは歳費を大幅にカットするとか」。(自民党・坂本由紀子議員、参院予算委)
「我々も自ら身を削る努力というものも当然必要になってくる」。(河村官房長官)
「政党助成金(交付金)を5割カットするくらいのことを言わないといけないんじゃないか。身を削るとはそういうことだ」。「(国会議員の歳費を)3割でも5割でもカットするくらいの議員としての覇気を持たないといけない」(与謝野経済財政相)
「国民の生活にしわ寄せが来ているのだから、30%くらい(の歳費削減)は決めないと理解は得られない」。「(議員定数)は衆院も参院も多過ぎる。われわれも思い切って削減しないといけない」(古賀誠選対委員長)
しかし、国会議員の定数削減は、議員の「身を削る」ものではなく、民意を削り、国民の参政権を削るものだ議員定数削減などをにわかに持ち出し、「身を削る」ふりをして消費税増税を推し進めようなどという魂胆は、およそまじめな政党・政治家のやることではない。。
先ず第1に、日本の国会議員の人口当たりの数は決して多くはない。→参照:
G8各国の国会議員数と年間報酬 決して多くはない国会議員の定数削減は、民意を削り、国民の参政権を削ることにつながるものだ。
しかも、自民党内には衆院の比例代表制をなくし単純小選挙区制にするという根強い議論がある。
そうなれば少数意見・少数政党は締め出され、大政党が有利になり、民意の切捨てはいっそう進むことになる。
消費税増税の口実に定数削減を持ち出し、大政党に有利な選挙制度にする、そして、そこで不当に得た「多数」の力でまた増税を国民に押し付ける・・・こんなめちゃくちゃが許されてなるものか!
第2に、議員報酬については、比較してみれば多いようだ。どんな活動をし、実際どのぐらいが妥当か、国会議員の活動を適切に保障する観点から検討する必要があるだろう。自民党議員の中には、選挙で当選さえすれば、質問もせず、居眠りをし投票だけはする議員がいっぱいいる。議員の最低報酬を決め、活動実績に基づく経費を上乗せすることも検討に値するかもしれないが・・・。いずれにせよ、消費税増税の言い訳として議論すべき問題ではない。
第3に、政党助成金などは論外。そもそも国民の思想信条の自由を侵害する憲法違反の最悪であり、究極の無駄遣い。年間320億円の無駄遣いは、もともとすぐにでも「削る」べきムダだ。これまで、14年間に渡り4400億円も無駄遣いをしながら、にわかに増税対策で「身を削る」ふりをしても、国民の納得などは得られまい。「5割カットが身を削ること」?へそが茶を沸かすわい!
もともと消費税の問題は、収入の少ない人ほど負担割合が大きく重いという「逆進性」にある。まさに反福祉税である。そして、福祉のためどころではなく、大企業減税の穴埋めに使われてきた。増税すれば、この間の構造改革による国民負担増に追い打ちをかけ、国民の購買力を低め、景気をさらに悪くするであろう。
消費税増税の言い訳に、「身を削る」ふりをして「民意を削る」・・・見え見えの政府・自公与党の思惑を打ち破れ!
追記(1.26)
国会議員定数問題に関する
「ペガサス・ブログ版」さんの
「議員定数削減論の二重のおかしさ」は、成る程と言う視点だ。以下引用して紹介する。
自民党や公明党の議員などが「身を削る」などという言葉を使って,国会議員の定数削減を言い始めている.自民党の古賀誠選対委員長の「衆院も参院も多過ぎる」という言葉も報道されている.
しかしこれは二重におかしな話だ.議員定数のことで議員自身が「身を削る」などと言うのは,まるで国会が自分の「身」体であるかのようだ.まるで自分の持ち物を差し出すかのような言い方.国会議員の地位というものは国民から負託されているに過ぎず,その数が多いとか少ないとか,負託された人たちの口から出てくるべき言葉ではない.分際をわきまえないとはこのことだろう.
また,もし本当に「数が多すぎる」と思っているのなら,それは自分が無能であるか,暇過ぎるか,あるいはまともに仕事をしていないことを告白しているに過ぎない.それなら自分が辞めればいいだけの話.国会議員数が多すぎると思う政党は,自分の党の立候補者の数を制限すればいい.
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2009.01.25 |
| Comments(0) | Trackback(6) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
選挙の供託金を下げるなんて、民主主義の観点から当たり前だろう。
自民党の選挙戦略は常に、「自分に都合のいいルールつくり」にあった。最たるものが小選挙区制だ。ここにいたって、「野党の票の分散」のためにという思惑は見え見えだ。
自民が、選挙対策の党利党略から出してきたということは問題だ。それに党利党略から反対するというのもまた問題だ。民主主義のルールの問題として対応すべきだ。
選挙の供託金引き下げ案、自民了承 選挙区200万円に (朝日 11月21日)
自民党選挙制度調査会(村田吉隆会長)は21日、国政選挙で候補者や政党が国に預ける供託金の額と、供託金を没収される基準を引き下げる公職選挙法改正案の骨子を了承した。共産党が候補を擁立しやすくすることで、野党の票を分散させる思惑がある。同調査会は今国会への提出をめざすとしているが、民主党は反発しており、成立のめどは立っていない。
現行法では、供託金は衆参の選挙区で候補者1人あたり300万円、比例区では600万円などとされており、得票が基準に届かないと没収される。骨子によると、選挙区で200万円、比例区で400万円に下げ、衆院の小選挙区で「有効投票総数の10分の1」とされる基準を「20分の1」に、参院選挙区の「有効投票総数を定数で割った数の8分の1」を「16分の1」に引き下げる。
共産党は従来、ほとんどの選挙区で候補を擁立してきたが、多額の供託金を没収されるため、次の総選挙では小選挙区の候補者を半分程度に絞り込む。このため、共産党候補が獲得してきた票の多くが民主党候補に流れるのではないかという見方が出ていた。
民主党の鳩山由紀夫幹事長は21日の会見で「党利党略の発想を内包するような選挙制度の改悪に応じるわけにはいかない」と発言。共産党の志位委員長は同日、東京都内で記者団に「特定の政治的思惑とは別にして、よく吟味する必要がある」と述べた。
志位委員長は、「方向性としては前向きだが、今後よく吟味したい」、「この問題は、特定の政治的な思惑ではなく、日本の民主主義の重要な問題として対応すべきものだ」と述べたそうだが。共産党は、今の供託金制度について、世界でも異常に高く、事実上、自由な立候補を制約する極めて非民主的なものであることを、この制度が大改悪された最初の段階から問題にして、抜本的見直しを一貫して求めてきたのだから。・・・状況が状況だから、発言も慎重かな?
シリーズ これでいいのか選挙制度
異常に高い供託金 国民の政治参加阻む(赤旗)

総選挙政策でも謳っている。周知のことだ。
日本共産党は、衆院の選挙制度について、民意を正しく反映しない小選挙区制を廃止し、全国11ブロックの比例代表制の選挙制度を実現することを主張します。また、参政権の制限につながり、諸外国とくらべて異常に高い供託金を大幅に引き下げることをもとめます。世界の8割以上の国で実施されている18歳選挙権を実現します。
お付き合いついでに
シャッターはこころで切れ!で、紅葉狩りでもどうぞ。
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2008.11.24 |
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自民党内から国会議員定数を減らそうと言う声が出ている。
その狙いはどこにあるか?
構造改革路線は「無駄をなくす」が掛け声だ。
そして消費税増税派も「先ずは徹底した歳出削減を」である。

サラシナショウマ
「定数削減なくして増税はない」(中川元幹事長)
「国民に負担を求めていくには、政治家自ら身を切ることを示す。その際に衆院比例代表選挙をどうするかが一番問題だ」(伊吹幹事長)
「政治家が身を切る」発言に、政治家の特権意識と、実際に利益を得ているであろうことが丸見えだが・・・そこは置いといて。
自民党の議連「衆参両院を統合し、一院制の新国民議会を創設する議員連盟」は、一院制で定数を500にする案をまとめた。
小選挙区300、道州制を念頭にブロック代表100、全国比例代表100である。
ちなみに、現在は衆院480(小選挙区300、比例代表180)、参院242(選挙区 比例代表 )、計722議席である。
伊吹氏は「比例は既に参院にある」として、衆院の比例代表を減らそうとする気だ。
小選挙区制は,どんな制度か?
どんなに低い得票でも、1位の候補者だけが当選。3~4割の得票で6~7割の議席が取れるために第一党に圧倒的有利な不公平な制度だ。多様な少数意見が抹殺され、民主主義には程遠い選挙制度と言わなければならない。
「身を切る覚悟」?
彼らに、身を切って国民と国のために何かをするという、「崇高な何か」があったためしがあるか!
きられるのは民意である。
「身を切って」歳出削減・・・、その次にあるのは「消費税増税」である。
日本の国会議員定数は決して多くはない。
自民党は増税=消費税増税狙いに、あらゆる角度からの国民世論の誘導をしてくるだろう。
だまされたらいかんばい!

イワギボウシとの寄せ植え。
きのう、さるところへお嫁入りしました。
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2008.06.26 |
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