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NO.795 「高知白バイ事故の真相」と報道・・・You tube動画あり。

 「高知白バイ事故」で、明らかに無実の罪を着せられ加古川刑務所に収監中の、片岡晴彦さんとその家族のブログ雑草魂 を、リンクに追加した。
 まだ終わってはいない、というより「冤罪事件」の始まりだ。片岡さんは既に1年4ヶ月の実刑を終えて出てきてからの再審請求の決意を固めているという。忘れずに少しでも力になりたいと思う。

落ち葉

 ブログでは、12月1日「報道発ドキュメンタリー宣言」「なぜ私が収監されるのか ~高知白バイ事故の真相~」の放送の後、たくさんの方が「はじめて知った」と励ましのコメントを寄せている。
先ず、「知る」「知らせる」ということがどれほど大切かを痛感した。

 ところが、「土佐高知の雑記帳」さんによると、肝心の高知では放送がなかったらしい。以下のように書いている。

・・・仮に民放3社、NHKが同一見解を持つことも、
百歩譲ってありえることでしょう。
そしてそれが司法を支持することもあると思います。

しかし、仮にその立場に立ったとしても
この問題で一切の沈黙を守っていることは
きわめて異常ではないでしょうか。

しかも、テレビ朝日などが
アンチの立場で県外で報道しているのです。
それにたいして沈黙を続ける
高知県でのメディアの状況は、
きわめて異常だといわなければなりません。

こうした状況は、
高知県のテレビメディアが、健全ではないことを示していると思えてなりません。 



 私はここ→http://www.ksb.co.jp/newsweb/indextable.asp?tid=4&sid=7で、関連のシリーズ放送、約14本100分近くを観たが・・・、てっきり現地、高知の放送局と思いきや「KBS瀬戸内海放送」というのは、高松と岡山に本社を置く文字通り瀬戸内海側だったということを今知った。高知は太平洋側だった。

改めて、再度紹介しておきます。
「高知白バイ衝突死」シリーズ?~?(KBS瀬戸内海放送)

 思うに、高知県では報道が警察によって統制されている可能性が大だ。
事故は明らかに、白バイがスピード違反でバスに突っ込んで起こったもの。その過失を隠すために片岡運転手に濡れ衣を着せたことは明らかだ。

 警察庁は、追跡中の事故が多かったために、「緊急走行、追跡追尾訓練」を全国の交通警察に指示し、それを受けて高地県警でも日常的な公道での高速走行訓練がなされていたという。事故現場付近での、白バイによる高速走行は住民が何度も目撃し証言している。しかし、県警は「公道での訓練は一切していない」と否定している。

 警察は、不祥事はマスコミに知られることで「不祥事」となる、だから文書まで出して「組織的に対応しなければならない」というやり方をとっている。つまり、組織的に対応しマスコミには報道させないのである。
実際、事故当日の現場には県警交通部長がじきじきに現場に来て、30人もの警察関係者が集まった。普通の交通事故処理ではありえない異例の対応が行われたのだ。
そこから「ブレーキ痕の捏造」というシナリオが始まったのだと見るのが妥当だろう。
KBS瀬戸内海放送のシリーズは、そうした背景も含めて鋭く問題をえぐっている。
 
 一方、報道側の弱点もあるだろう。今や、事件関係の報道はほとんどが「警察発表によると・・・」である。警察に嫌われると記者会見でネタをもらえない。「足でかく」などというのは昔の話なのか?創始や報道側の姿勢も問われる事件である。

 そうした中で、大きな問題は裁判のあり方。
「控訴」も「上告」も・・・三審制は、まったく機能しない。06年、最高裁に上告された2776件のうち、審理したのは3件だけで他はすべて「上告棄却」らしい。

 かつて警察の裏金問題を告発し、不当な扱いを受け国家賠償を闘った愛媛県警の仙波巡査長は「警察がその気になれば有罪にできる」仕組みになっていると告発する。

 ・・・とにかく「知ること」「知らせること」が先ず大事だと思う。そして何より、高地県警の地元で広く知られることが重要だ。片岡さんの収監1年4ヶ月の中で、忘れ去られてはならない。

 先日の報道発ドキュメンタリー宣言 「なぜ私が収監されるのか ~高知白バイ事故の真相~」がYOU TUBEでアップされたようなので、ここでもアップしておきます。(1本約7分X5本)

①なぜ私が刑務所に 高知白バイ事故の真相

②なぜ私が刑務所に 高知白バイ事故の真相

③なぜ私が刑務所に 高知白バイ衝突事故

④なぜ私が刑務所に 高知白バイ事故の真相


⑤なぜ私が刑務所に 高知白バイ事故の真相


 どうかたくさんの方が広めて欲しい。

追記:地元で知られて、監視される必要。
 この件で、嘘をついている人たちが、時間と共に忘れてしまってはいけないのです。
少なくない若い白バイ隊員や警官が、嘘に加担させられていることでしょう。もしかしたら、対向車線百数十メートルの白バイから、衝突した白バイのスピードを時速60キロと目測したと証言し、裁判に採用された白バイ隊員は、組織的に強制されて証言した疑いもある。・・・関わった少なくない警察官も救われなければならないと思うのです。

参考:大脇道場の関連エントリー

    片岡晴彦さんを支援する会HP


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テーマ:TV - ジャンル:テレビ・ラジオ

2008.12.04 | | Comments(0) | Trackback(2) | ・社会評論Ⅰ

NO.791 今年の流行語大賞。

別になんてことはないが、一応記録として・・・。

<流行語大賞>「アラフォー」と「グ~!」が受賞 特別賞に「上野の413球」

今年の「ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識選)が1日発表され、大賞に天海祐希さんの「アラフォー」と、エド・はるみさんの「グ~!」が選ばれた。また北京五輪のソフトボール金メダリスト、上野由岐子投手の「上野の413球」が審査員特別賞を受賞した。


 「アラフォー」なんてはじめて聞いたよ。天海祐希はスッキリした感じで好きだけど・・・。

アラフォー

「男女雇用機会均等法のもとで社会進出し、仕事や恋、出産など好奇心旺盛で見かけも若い女性たちの活躍が目立った。」だと。
 ホントかよ、表面だけ持ち上げて、騙しているようにしか見えないけど。
そうやって持ち上げて、「仕事も結婚出産も、頑張ればできるんだ」「そういう女がかっこいいんだ」といって、生きること、幸せになることを自己責任としながら、子育てや仕事を社会的に支援しない今の政治風潮を合理化するものにしか聞こえないけどなあ・・・。喜んでる場合じゃないと思うけど、どうやろ?

 「グー!」エド・はるみか。
グー!

嫌味のない芸人さんだと思うけど、お笑いらしくない見かけが、私には無理に芸をしているように見えてしまう。(先入観、偏見があるんだな、俺。)一過性で終わらなければいいけど。頑張ってや。
ご本人は、「プラスのことが世の中に少しでもあふれるということは、社会が豊かになるということにつながるんではないかと思う」とのこと。ま、無害というところか。

 「上野の143球」って言葉、あったの。賞賛するならもっと「語」らしきものにしてやればいいのに。

 その他のトップ10は以下の通りだそうだ。

あなたとは違うんです(福田康夫前首相=受賞辞退)
居酒屋タクシー(長妻昭衆院議員=欠席)
霞が関埋蔵金(中川秀直・元自民幹事長)
蟹工/蟹工船 (長谷川仁美さん=BOOK EXPRESSディラ上野店店員)
ゲリラ豪雨(ウェザーニューズ社)
後期高齢者(山崎英也さん=マスターズ陸上競技選手)
名ばかり管理職(高野広志さん=マクドナルド店長<当時>)

 なんだかパッとしないものばかりだな。世相を現すといえばそうかもしれないが・・・。
世相というよりも政治のマイナス面がほとんど!それだけ自公政権の矛盾が噴出した1年ということだろうか。
 「政権交代」とか自民の「下野」とかにしたかったもんだ。
それにしても福田さん、辞退するに決まってるだろ。終わった人までいじめるなよ、という気になるなあ、複雑。

暇なときに、「流行語大賞にノミネートされた60語」で、今年を振り返ってみます?
そんな暇人じゃないか。

ねじれ国会  糖質ゼロ  サブプライム  ミシュラン  オワンクラゲ  キターー!!  アゲ嬢/あげあげ  姫電  せんとくん/まんとくん  グ~!  アキバ系   ローゼン麻生  ポ~ニョ、ポニョポニョ、さかなの子~♪  メーク・レジェンド  千年紀(源氏物語千年紀)  おなごの道は一本道にございます。  オネエマン(ズ)  言うよね?  霞ヶ関埋蔵金  朝バナナ  蟹工/蟹工船  エア芸  婚活  カレセン  くいだおれ太郎  おバカキャラ  世界のナベアツ  ホームレス中学生/解散!  私もあなたの作品の一つです  これでいいのだ  キモティー  屁の突っ張りでもないですから  アラフォー  居酒屋タクシー  一斉休漁  ゲリラ豪雨  汚染米/事故米  名ばかり管理職  チョリ~ッス  後期高齢者  サイバンインコ  ゆるキャラ  再発防止検討委員会  毒入りギョーザ  チェンジ(CHANGE)  あなたとは違うんです  メタミドホス  ロスジェネ(宣言)  ゆとり世代/脱ゆとり教育  ねんきん特別便  燃料サーチャージ  フィルタリング  上野の413球  よし、よし、よーし!  神様 仏様 上野様  ささやき女将(つぶやき女将)  ガソリン国会  暫定税率  フリーチベット  何も言えねー



イチョウ 06


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テーマ:本日のニュースより - ジャンル:政治・経済

2008.12.01 | | Comments(0) | Trackback(3) | ・社会評論Ⅰ

NO.780 素朴な疑問・・・経済成長は永遠の価値なのか?

 今朝のテレビで、韓国のウォン安で日本の女性観光客が、ブランド物を買いにたくさん出かけているというニュースが流れていた。韓国経済にはありがたいことだとコメント付きで。・・・違和感がある。

長者原2


 今、不景気、不景気だという。庶民が金回りが悪く金を使わない。消費が低迷し、景気がよくないという。企業も生産を調整し経済成長は下降する。そこで、庶民への金回りをよくして、消費を刺激しそして景気をよくすることがいい事とされている。内需拡大だ。

 確かに国民総生産の6割を占める庶民の財布が潤えば、消費が刺激され景気はよくなる。しかし金を使い消費すれば良いというものなのかという素朴な疑問がでてくる。

 社会的な富が一部に集中することを調整し、社会的な生産に見合った富を等しく享受できるような経済社会をを作ることが必要だということを前提にしなければならない。そういう意味で、労働や税のあり方、社会保障によって今日の貧困をなくす取り組みは、第一に必要なことだ。

 その先の問題だ。果たして限りない経済成長とそれを支える消費は、人間の存在に何の意味を持つのか。
 その国の社会的富を公平に分配することが必要であり、一国のみならず世界的な規模で、衣食足りるように分配できることも重要だ。正に現代経済社会の課題はそこにこそあると思うのだが・・・。

 景気回復を内需拡大によって・・・などと書きながら、その先の生産と消費の発展、経済成長ということを考える時に素朴な疑問にぶつかるのである。

 科学技術の発展は、効率的で利便性が高く「いいもの」を商品として生産し社会に送り出す。それに刺激されて消費が食らい付く。物欲は限りなく膨らまされ、・・・たとえば、ブランド物にも飛びつく。(私的にブランド漁りは、アホな消費者の典型で嫌いだということもあるが・・・ブランド好きな方にはごめんなさい、価値観の違いということで) 
 
 その一方で、物資的な富に翻弄され、精神の貧困も指摘されているだけでなく、人間存在の自然的条件が地球規模で掘り崩されている。

 不要なものまで買わなくていいじゃないか。そうすれば不要なものは生産されない。必要なものを買えるだけの分配、再分配を最小限保障する政策でいいじゃないかとも思ったり・・・。「必要」には、価値観の問題が絡んでくるから、難しいけど。



 考えさせる問題提起があった。 
過去ログ:NO.642 ノーベル賞4人受賞の快挙の教訓は?で、基礎研究を軽視し、当面のカネになる研究にしか目が行かない日本の科学技術政策を批判した時の、関連するヒロシさんのコメント。その一部を紹介します。

 私ヒロシが働いた半導体産業界は今の世界を大変便利にしているITの根源です。 このような分野は役に立つとして大いに金をつぎ込もうということになっています。 IT技術他を応用して大変効率的で自動化されて大量生産された新製品が次々と市場に出回ります。 そして経済成長率を高くします。 それは良いこととされています。 

 しかしよく考えて下さい。 大量に生産された製品はたちまちゴミになります。 また生産のためには大量のエネルギーを使います。 つまり地球温暖化ガスをたくさん排出するのです。 エコ技術については日本はすぐれているのでこれからビジネスチャンスがあるなどと言います。 しかしこれらの話の根源はすべて金儲けです。

 考えてください。 大量生産大量消費ということはすなわち環境破壊です。 経済成長するということは環境破壊成長とイコールです。 少しぐらい排出ガスが減る技術など適用しても追い付くものではありません。 次々に販売される新製品を買い、旧製品を捨てることほど無駄なことはないでしょう?
 
 食いすぎて太り、無駄なダイエットに金と時間を使っている姿も無駄です。 沢山食って沢山ウンコをしているだけじゃないですか。 沢山食っている無駄飯は次々出てくる新製品の比喩、無駄なダイエットはエコ技術の比喩。 バカバかしくて怒る気力もなくなるよ。

 最後に言いますが経済成長は破滅への道です。 『成長なき繁栄』しか人類の生き延びる道はありません。 



 経済成長は永遠の価値なのか?この素朴な疑問には、どこから手をつけていいのやら・・・。
利潤を追求することとは縁も無い福祉の仕事の現場で、しかし経済と経済政策に確実に振り回されながら、こんなことを考えてしまう今日この頃だが。・・・どうなんでしょう?



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2008.11.26 | | Comments(7) | Trackback(5) | ・社会評論Ⅰ

NO.687 オバマ氏勝利/月刊誌 共産党に注目。

 アメリカ大統領選で民主党オバマ氏が勝利し、黒人初の大統領になる。
イラク戦争と金融危機に象徴されるアメリカの閉塞感・危機感が、「チェンジ」を求めたのだろう。

 初めての黒人大統領という点では、アメリカが移民の国であり、アフリカから奴隷として黒人を「強奪」してきたこと、リンカーンの奴隷解放後も人種差別が長年にわたり続いてきたこと、キング牧師のことなどを振り返れば、画期的な前進だと思う。
 勝利演説の場面で、防弾ガラスの楯に囲まれて演説するオバマ氏をテレビで見たときに、その重さを感じた。

 オバマ氏は、ブッシュ政権の諸政策からの「変革」を掲げ、期限を切ったイラクからの米軍撤退、核兵器廃絶、金融規制の強化などを提起してきた。

 一方でオバマ氏は、アフガニスタンへの米軍増派と「同盟国」の協力強化も主張している。

 イラク戦争など国連を無視した一国覇権主義、貧困と格差を深刻にし、金融危機をもたらした新自由主義の経済政策などの基本路線ににたいする「チェンジ」をどうすすめるのか、注目したい。

 蛇足だが、素朴な疑問もある。
テレビではあんなに大々的に報道されているが、第三の選択肢がない2大政党制の中で、実際どれだけの有権者がどのような形で大統領選に参加したのだろう。
多民族国家でそれぞれの多様なルーツを持つ国民の、多様な政治的要求が2大政党によって受け止められているとは理解しがたい。
アメリカの国政選挙は投票率が非常に低いと聞いた記憶があるが・・・。

 それはさておき、わが国の政府筋は「アメリカとの同盟・協力関係」が最大の関心事のようだ。親分の身の振り方が気になるだろう。


1105庭の秋1745

 ところで、最近共産党が注目されているようで・・・。
資本主義社会では、圧倒的多くの国民は生産し生きる術を持たず、その労働力を商品として売り、その「対価」としての賃金収入で生活する。
その労働力商品が、労働市場でその価値にふさわしく「等価」で売買されているかということが、今日の貧困や格差・・・国民生活をめぐる諸問題の基本にある。

 そういう意味で、日本の政党がどういう解決策を持っているのかという点での注目・関心である。それは「蟹工船ブーム」に通じるする関心であり、経営者も含め広く業界が関心を持つことはうなづける。


月刊誌 共産党に注目 志位委員長登場
ビジネス・自動車・ファッション・音楽
(赤旗)

共産党に注目

 経営者向け雑誌『BOSS』など4つの月刊誌が、最新号で相次いで日本共産党の志位和夫委員長の記事を掲載しています。ファッション誌や自動車ユーザー専門誌にまで掲載されるなど、違法な非正規雇用の横行や貧困の拡大に正面から取り組む党の役割は幅広い層に注目されています。

 『BOSS』12月号は、志位さんが「経営塾」主催のフォーラム(9月22日)でおこなった講演を4ページにわたり掲載。志位さんは、利潤第一主義を原理とする社会が、いずれは「新しい未来社会に移っていく」との展望を語りつつも、当面は「ルールなき資本主義」を「ルールある経済社会」に変えるのが課題だと説明。経営者、企業幹部らを前に、「当面の課題は資本主義の枠内で改革していくということですから、そこまでまず、ご一緒いたしませんか」と問いかけています。

 「『蟹工船』ブームをどう見る?」と志位氏を取材したのは、男性向けファッション誌『GQ JAPAN』です。志位氏は、「この本で描かれたような奴隷的な労働が、現代において新しい残酷さで復活している」と指摘したうえで、『蟹工船』は「奴隷労働の背後にある社会関係」など「奴隷労働の根源にある問題」をも描き出していると解明しています。

 同誌編集部の国貞文隆さんに志位さんを取り上げた理由を聞くと、「格差社会が進行し、『蟹工船』が売れているなかで、この問題で頼れる人はだれかと考えると、私たちからみても志位さんだった。社内に驚きはあったが、自然に受け止められた」と語ります。

 「日本共産党は主張する!!“使い捨て”非正規労働者を調整弁にするな」「平成の『蟹工船』はトヨタが元凶だ」という大見出しは、内外の新車情報をスクープする『ニューモデルマガジンX』12月号。自動車ユーザーの視点で日本共産党とトヨタを取材し、「トヨタをはじめとした大企業の責任は重い」と鋭い批判を投げかけています。

 音楽家向け月刊誌『ショパン』11月号は、志位さんをピアニスト・リヒテルのファンだと紹介し、志位さんのリヒテルへの思いを語ったインタビューを掲載しています。



 消費税増税の必要を最終報告した社会保障国民会議報告もことや、閣議決定された派遣法改定案のことなど、書きたいことがありすぎるが、多忙で丁寧に書く時間がなく・・・多少もやもやしている。
・・・ということで、今日も紹介でお茶を濁しお恥かしい。(汗)



  
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2008.11.06 | | Comments(5) | Trackback(3) | ・社会評論Ⅰ

NO.686 人は生きているだけで価値がある・・・五木寛之。

 おせっかいかも知れないけど、この記事を読んで欲しい人がいます。

 『遊行の門』・・・まだ読んでいないけど、人々の不安な心を支え、励ますエッセー集だそうです。
「遊行(ゆうぎょう)」とは、古代インドの、人生を4つに分ける思想からきているそうだ。「学生期」、「家住期」、「林住期」、「遊行期」(76~100歳)。人生のしめくくりの時期。
 「青春の門」ならぬ「遊行の門」とは、人生最後の心構えのようなものだそうだ。・・・後期高齢者への入り口なんていやな言葉じゃなく「遊行の門」、覚えとこ。
五木寛之は「地獄のような時代では、人は生きているだけで価値がある」と言う。

遊行の門

 先日のエントリーNO.684 二人の歴史の中で紡ぎ合ってきたもの。でも、最後に少し触れたが、感じるものがある。赤旗日曜版(11月2日)、インタビュー記事「『蟹工船』ブームと混迷の時代に、作家は、この時代をどう見ているのでしょう」より拾い上げてみます。

蟹工船」ブームに思うことは。
 奴隷のように過酷な労働、暴力、そしてリアルな搾取の描写。貧困・格差という今の状況とも重ねて、若い人の関心はそうした小説前半にあるようにも見えますね。しかし、大切なのは、労働者たちが団結して組織的に立ち上がっていく後半なんです。・・・プロレタリア文学が読まれる時代なんですね。

    ~転~
世はまさに大転換時代の兆しを見せている。

 変わらぬものは何一つありません。欧米先進国の優位も必ず変わります。きざしはまずアメリカから現実のものになるでしょう。
 資本主義という巨大な恐竜が、何度も何度も補修を重ねつつ生き延びてきたが、もう万策尽き、老いた巨体でのたうち回り、倒れようとしている。断末魔のあがきなんです。そのために人間だけではなく動物も森も蹂躙され、すさまじい被害を受けている。
 ソ連が崩壊したとき、資本主義はソ連型の社会主義主義に勝利して、永遠の構造であるかのような皮相な見方があった。しかし、それは違います。資本主義はマルクスがいったようにいつかは終焉を迎えます。そして新しい次の社会が出現するのではないでしょうか。

    ~心~
人生のしめくくりの時。

 物忘れやボケを嘆くことはありません。カメラでいうとフォーカスの状態を考えればいい。中心に焦点を当てて周りをぼかす。ボケてきたら、世界のどうでもいいことは脇に置き、自分にとって一番だいじなことだけを見て生きていこうということです。子どもに還って遊び、戯れる。気ままに、わがままに、そして無心に生きるのです。

ウツ時代の歩き方。
 混迷の時代だから、素朴でやさしいヒューマンな人ほど傷つき、ウツウツたる気持ちを抱かざるを得ない。
 陽に比べ陰をマイナスと思う時代は終わったのではないでしょうか。道教に「玄」という思想があります。陰から生気が生ずるという。ウツの中にエネルギー、生命力があるということです。文字を見てもそうですよね。「鬱蒼(うっそう)たる樹林」「鬱然(うつぜん)たる大家」「鬱勃(うつぼつ)たる野心」・・・。その生命力がフタをされて、生かされずにいるからこそウツウツたる気分が生ずるんです。

    ~命~
生命の重さ、人間の価値。

 ”交通戦争”に対して”心の戦争”という自殺は、年間約3万3千人を超えている。
 自己の命をかけがえのないものと感じないということは、他人の生命の重さも感じないということでしょう。自殺の増加と殺人事件の増加は同じタ楯(たて)の両面なんですね。
 人はだれも苦しみ悲しみ、絶望、挫折します。しかし、成功しようが、不遇のままで過ごそうが生きていることに意味があるのです。1本のライ麦が4ヶ月の命を支えるのに、顕微鏡でなければ見えない微細な根毛までカウントすると、総長1万1200キロ毛を張り巡らせているという(アメリカの生物学者の実権報告)。
 ならば人間は、途方もないほどの”根”を張り巡らせて生きているのです。すごいことなのです。人は生きているだけで価値がある、と私は思うのです。




その人の目にとまって、心に届いてくれるといいんだが・・・。


あ、動画が見つかりました。全部で10数分です。

ウツの時代、五木寛之1/3
          
            
ウツの時代、五木寛之2/3
         

ウツの時代、五木寛之3/3
         

  
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テーマ:思ったこと・感じたこと - ジャンル:日記

2008.11.05 | | Comments(4) | Trackback(5) | ・社会評論Ⅰ

NO.671 ったく!世の中狂ってる!

 この国はここまで狂っている。
最近の二つの「話題」、一つは「麻生さんのお家を見に行こうとしたら逮捕」、もう一つはあの橋下徹大阪府知事の発言。

1016ももち浜1686
 
 ばかばかしいとは言っておれない。近所のいさかいではない。警察権力がやったことだ。
政党ビラをマンションの集合ポストに入れて逮捕、有罪になったり、今度は「ピクニック」もだ。ばかばかしさの前に慣らされてはいけない。

 麻生総理は、「バカな事をするな、下々が見たいといってるんだから見せてあげなさい」というぐらいな「器の大きい」ところでも見せてあげれば少しは支持率も上がるかも・・・なんて。

 失礼、こんなバカな事を言ってる場合じゃない。
警察権力による民主主義の暴力的弾圧。みなさんも下の動画を日本中の隅々まで広めてください!
麻生総理のの首をはねる重大な政治問題にしなければならないと思います。

「麻生さんのおうちを見にいこう」のどかな企画に警察暴力―関係者に聞いた現場の真実(Jan Janニュース)

 10月26日夕刻に行われた渋谷駅前から麻生太郎首相の大豪邸に向かうというリアリティツアー「6200000000ってどんなだよ・・。麻生首相のお宅拝見」は、ただ歩いていただけの、麻生さんの豪邸が見たい人たちの中から、3人もの逮捕者が出るという異常事態に発展してしまいしました。

 このリアリティツアーは、格差社会の頂点の様子をのぞきにいくという企画で、フリーター全般労働組合が企画したもの。第一回は「過労死は自己管理の問題」「労基所はいらない」「各社が出るのは当然」などと言い放って物議をかもした人材派遣ザ・アールの奥谷禮子社長の自宅に、貧乏人が見学のために大勢でおしかけて、お弁当を食べてみたり、警備員の人と仲良く話をしたりしたそうです。筆者の友人で実際に参加した人は「社長宅は、それほどおもしろくなかったけど、使われている警備員の人と話したことで、なんだか格差をリアルに感じた」と語ります。

 さて、今回の第二回ツアーは、反戦と抵抗のフェスタのプレイベントとして企画されたもので、渋谷駅前に集合したのち、渋谷の駅から歩いて行ける距離にあるという、敷地だけでも62億円するという、麻生首相のお宅を見学にいこうという、なんとも「のどかな」企画です。

 ですが、この、なんとも牧歌的な企画は、麻生首相のお宅に到達することができなかっただけでなく、3人もの逮捕者が出るという結果となってしまいしました。現場では何がおこったのでしょうか? 居合わせた人たちの証言をもとに、レポートします。(続きはリンク先に飛んで是非どうぞ!)



 打ち合せの動画→渋谷署警察官との事前打ち合わせ@ハチ公前
 逮捕の打ち合わせをする公安→10/26 渋谷、逮捕前に打ち合わせするデカ
 逮捕現場の動画です→10/26 麻生邸宅見学に向かおうとしたら逮捕

不当逮捕に抗議すると共に三人の即時釈放を求めるものです!

 もう一方、こちらの御仁には触れたくなかったのだが、キリがなくなるので。しかし、高校生相手にこういう言い方しか出来ないなんて・・・、開いた口がふさがらない!

討論会の動画です→私学助成削減をめぐり、橋下がゆとりにマジ反論

 府の財政再建の一環で断行した私学助成削減をめぐる問題で、府庁内での高校生との意見交換会(23日)。橋下知事は、男女12人の生徒を前に、冒頭から「僕も反論します」と大人気ない。母子家庭の私立高男子生徒が、中学でいじめにあったため、学力的に公立に行けなかった事情を説明し、助成削減による不安を訴えると、「いいものを選べば、いい値段がかかる。条件を比較して、あなたが選んだのでは」とやり返した。

知事が「高校は誰でも入れる仕組みになっていない」「保護されるのは義務教育まで。高校からは壁が始まる」というと、女子生徒は「そこで倒れた子はどうなる」と泣きそうに質問する。
知事は「最後は生活保護がある」とはいて捨てるようにいう。
女子生徒数人が「そんな簡単に言わないで」と泣きだす場面も・・・。

 橋下知事は「私学はあなたが選んだ」「日本は自己責任が原則、それがいやならこの国を出て行くか国を変えるしかない」という。

 動画を見てはらわたが煮えくり返ってきた。
「子どもが笑える大阪に」・・・公約である。
「私たちは笑えません」と涙ながらに訴える高校生を前におおよそ大人が言える言葉だろうか。
溺れる者を叩きのめす・・・!

 自己責任の前に、弱いものが生きる希望もろとも叩きのめされる、これが日本という国の姿なのか。

 いや、高校生もタダ打ちのめされただけではない。
「悔しいから、もっと勉強せなアカンのや!」・・・がんばれ!希望がここにある。
私は、高校生達の肩を抱いてやって「よしよし、よく頑張った!まだ勝負がついたわけじゃない。また頑張ろう」といってやる。

 私が知事だったら(そんな事ありえないけど)、「みなさん、よく言ってくれました。この国を変えるために一緒に頑張ろう。そして一緒に笑おうね」って言ってやたい。

 この動画が紹介されたニュースで、木村太郎がわざわざフリップを用意して「私学助成は憲法違反」という下りは笑止千万。
判例でも私学助成は合憲であり、政府見解も、「私立学校は公の支配に属し、これに対する公費からの助成も憲法89条後段に反しない」としている。

 このニュースは流石に橋下有名人だけあって、ネットでもあっちこっちでで取り上げられているが、「子供たちを利用している」という見方が多いのにはびっくりする。
子どもが大人に利用されて物を言わされている・・・なんとお粗末な見方だろう。
子どももその成長段階なりにそれぞれの意見を持っており、その「意見表明権」を尊重しようというのは世界の常識。そういう権利を行使するために、大人が場の設定やいろいろな事を支援するのは当然な事ではないか。
 橋下知事だけじゃなく、世の大人達も懐が狭いというか、赤ちゃんにまでムキになって喧嘩吹っかけるんじゃないか。これを機会にわが身も振り返っておかないと・・・。

参考;列島だより
私学助成カットやめて
高校生が立ち上がる
大阪府
(赤旗)

 
  
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2008.10.28 | | Comments(2) | Trackback(11) | ・社会評論Ⅰ

NO.658 You Tube「蟹工船」をどうぞ。

 いよいよ本番。
こちらで急がしいので、よろしく願いします。

トうゆうさいちらし(ポチで大きくなります)

 ということで、蟹工船の話が続いたので、You Tubeから、蟹工船をご覧ください。
各10分×11、週末お暇な時にでもぜひどうぞ。

解説
昭和初年にかかれた小林多喜二の原作を俳優から転出の山村聡が第一回の脚色・監督にあ たった。撮影監督・音楽はそれぞれ「ひろしま」の宮島義勇、伊福部昭。監督山村聡自身 、森雅之、日高澄子、中原「村八分」、河野秋武などの他、現代プロ、前進座、東京映画 俳優協会、劇団東芸、少年俳優クラブのメンバーが出演、これに千葉県勝山の網元平田末 喜三が大役に特別出演している。

あらすじ
昭和初年のある春。折からの大不況にあぶれた鉱夫、農夫、労働者上りの雑夫たちを乗せ た蟹工船博光丸は、ベーリング海の漁場めざして函館港を後にした。連日吹きすさぶ嵐に 船酔いし、不潔な生活から続出する病人たちに、蟹工船の浅こと監督の浅川を中心とする 幹部らはむりやり作業を強制する。浅川の冷酷さはSOSを打ちつづける僚船をも漁場に 急ぐため無視し、カムサッカの漁場では突風警報をおかして川崎船を操業させ、多数の遭 難者を出した。連日の酷使についに倒れた「学生上り」は偽病人としてボイラーに縛りあ げられ、反抗した雑夫平太は撲殺された。低下の一途を辿る生産高にあせったた浅川は、 拳銃で漁夫らの反抗をおさえ、ソ連領海への侵入を企てる。その上、過労で病死した青年 の体を、すげなくつめたい海に沈めた無情さに、漸く怒り心頭に発した漁夫たちは、つい に就業を拒んだ。代表たちは監督に要求書をつきつけ、拳銃で威脅しようとする彼を、叩 きのめした。が、翌朝、浅川らの連絡で駈けつけた駆逐艦「初風」から、武装した一隊の 水兵が工船に乗りうつり、暴動代表者の拘引をはじめる。彼らを奪還しようと騒ぐ漁夫た ちは、包囲した水兵らの銃弾に次々、のけぞり倒れた。



      ①http://jp.youtube.com/watch?v=eIceiSYCLxU

      ②http://jp.youtube.com/watch?v=arrusu3qO5Y

      ③http://jp.youtube.com/watch?v=EHVWISRGhK8

      ④http://jp.youtube.com/watch?v=LHn_tQvz2Z0

      ⑤http://jp.youtube.com/watch?v=kcbARNil6M8

      ⑥http://jp.youtube.com/watch?v=oEpkyNDjTYw

      ⑦http://jp.youtube.com/watch?v=eSjtmFqF6zk

      ⑧http://jp.youtube.com/watch?v=g6oBT7-d93E

      ⑨http://jp.youtube.com/watch?v=57dQGMTF7i0

      ⑩http://jp.youtube.com/watch?v=MgmEMbi7zhA

      ⑪http://jp.youtube.com/watch?v=YDaO06SOtmU


 
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2008.10.25 | | Comments(0) | Trackback(2) | ・社会評論Ⅰ

NO.657 「フランスの識者が見た日本」とイギリス紙より「日本の若者は共産党に向かう」の紹介。

 今日も多忙を理由に、引用紹介ばかりですが・・・。
 
次はフランス人識者が見た、小泉「構造改革」以来の日本です。

『蟹工船』ブーム 政治革新の可能性はらむ フランスの識者が見た日本(10月20日赤旗)

 小泉「構造改革」に始まる、歴代政権による新自由主義路線が日本社会に与えた影響をどう見るか―。小泉「改革」にかんする論文を発表しているベルナール・トマン仏国立東洋言語文化研究院(INALCO)助教授に聞きました。(パリ=山田芳進 写真も)                                        

tomann.jpg(写真)友人にもらった『蟹工船』の本を手にするベルナール・トマン氏 1965年生まれ。専門は日本の労働関係。立命館大学や東京大学で研究。現在、日本のじん肺訴訟について研究中。

-------------------------------------------------------------------

 小泉政権は、官僚や、それとつながる自民党内の「守旧派」を批判することで、あたかも国民の利益を擁護するかのようにして誕生しました。そして、「郵政改革」のような大衆受けするスローガンで、これによってあらゆる問題が解決するような印象を国民に持たせることに成功しました。

庶民が目覚ます
 しかし、その陰で小泉政権がとったのは、トヨタなど輸出大企業を応援するための、派遣労働の拡大を代表とする規制緩和路線でした。当時、多くの国民は、それがどういう結果をもたらすか気付いていなかったのでしょう。

 安倍政権は、小泉氏の政策を基本的に継承しましたが、安倍氏には、庶民に語りかける言葉がなかった。それで、庶民は目を覚ましました。大企業が潤っているのに、その恩恵を自分たちは受けていないという現実に、気付き始めたのです。

 福田氏は自民党「守旧派」の「リベンジ」として登場しました。しかし福田氏は、貧富の差の拡大、年金・医療保険制度など、庶民が心配する大きな政治的課題解決のビジョンを示せませんでした。

 麻生氏も福田氏と同じ問題を抱えています。表面的には解決を約束しますが、「どうやって」という点が欠けています。

取り繕えぬ格差
 1980年代以降、歴代の政権が、日本社会としてのまとまりを壊してきました。しかしそれは、政治家によるナショナリスト的な発言で隠されてきました。麻生氏もナショナリスト的な人物ですが、もはやそういうやり方では取り繕えないほど格差が広がってきていると感じます。

 ところが、民主党に政治的対案があるわけでもありません。一般国民の中には、政治はもうたくさんだ、という雰囲気もあり、ますます政治離れが進む状況が、もしかしたら今後長く続くかもしれません。

 そういう中で、『蟹工船』が広く読まれているのは驚きです。現在の日本の危機的状況がそうさせているのかもしれません。これは、新たな政治的革新につながる可能性をはらんでいると思います。

 外から見ていると、日本共産党だけが唯一明確な主張をしています。小さくても、勇気をもって現状を告発する存在は大事だと思います。



 非正規雇用と働く貧困層の拡大は、深刻な社会問題となり、全国で若者を先頭にした反貧困運動が起こっている。これと呼応し、政治の分野でも共産党志位委員長の国会質問を皮切りに、労働者派遣法抜本改正の動きが大きくなっている。

   動画:日雇い派遣 総理の基本認識を問う/志位和夫 2月8日、衆院予算委ハイライト1
       10/7 派遣労働者の使いすての実態をただす 志位委員長の衆院質問

 若者達は、カニコーの厳しい状況に共通点を見出すだけではなく、「再び立ち上がった!」闘いに展望を見出し共感しているのではないか?
 自ら、主人公として自公政権を終わらせ新しい政治を切り開く可能性をはらんでいるという。


ここまで書いてアップしようと思ったら、次の記事が紹介されていたので紹介します。

「日本の若者は共産党に向かう」(Internet Zone::WordPressでBlog生活さん)

日本の若者は共産党に向かう
2008-10-23 at 16:35:51
イギリス紙のテレグラフが、蟹工船ブームと日本共産党に入党する若者が増えていることに注目した記事を掲載。

Japan's young turn to Communist Party as they decide capitalism has let them down - Telegraph

ということで、ヘッポコ訳(段落の切り方は適当に変更してあります)。
イギリス紙のテレグラフが、蟹工船ブームと日本共産党に入党する若者が増えていることに注目した記事を掲載。


翻訳していただいてますので、全訳は”続きを読む”にコピーさせていただきました。



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2008.10.24 | | Comments(2) | Trackback(2) | ・社会評論Ⅰ

NO.653 垣根を越えて、反貧困世直しイッキ!大集会。

 「小さな違いにこだわって負け続けるのはもうたくさんだ。敷居を下げ、弱さを認め、弱さの自覚の上に、強い絆(きずな)を作る。それが、私たちの運動であり、私たちの世直しだ。声を上げよう。居場所を作ろう。仲間を増やそう。一人ひとりがもう一歩踏み出そう。そして社会を変えよう。政治を変えよう」
反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠さんによる集会宣言より。

10131567.jpg

反貧困世直しイッキ!大集会・明治公園に2000人(you tube動画3分40秒)
http://jp.youtube.com/watch?v=K_hgj8EFd1o

未来奪回へ 垣根越え貧困なくそう 東京で大集会(赤旗)

 非人間的な労働から抜け出せず、働いても食べていけない社会のあり方に「黙っていられない」と十九日、「反貧困世直しイッキ! 大集会」が東京・明治公園で開かれました。労組や市民団体、弁護士などでつくる反貧困ネットワークが主催。二千人が集まりました。

 税金の軽減などを求め農民が決起した秩父困民党を模し、たすきとはちまき姿の主催者代表、宇都宮健児弁護士は、むしろ旗にペンキで「反貧困」と書いてアピール。「貧困を食い止め、人間らしく働ける社会を確立するのかが問われている。消費者、労働組合、社会保障など垣根を越えた運動が必要です」と開会を宣言しました。

 同ネットワーク副代表で作家の雨宮処凛さんは、むしろに「よこせ」と書き、「お金や尊厳、未来など奪われたものを取り戻すため、力を合わせよう」と呼びかけました。

 運動を広げようと三カ月間、全国を回ったキャラバンのメンバーがブラスバンドの演奏とともに登場し、各地で四百四十九団体が参加した取り組みを報告。・・・



 一致した要求、行動の統一・・・ではある。
垣根を越えて」、「世直し」、「イッキ一揆)」・・・古い言葉が、新しい力になるのか?
ギリギリのところから、止むにやまれぬ思いで立ちあがる・・・そういうところだろうか。

 個人的には、障害のある人たちに30年かかわりながら、人間同士がどうつながりを取り戻すのかを問い続けてきた。人間は本来つながりあい助け合って生きる生き物だと思う。それが、どういう力によって断ち切られ、一人ひとりが分断され孤立し生き辛くなってきたのか・・・?

 一人ひとりが居場所を作り、一人じゃないことを確認し、垣根を越えてつながって行くこと・・・貧困をなくす取り組みは人間本来の人間らしさを取り戻す闘いである。

参加者の声と写真(asahi.comより)

koe.jpg
hannhinnkonn.jpg

 反貧困世直しイッキ! 大集会宣言
シンプルでわかりやすく、共感する。

 私たちは、今日ここに「世直し」のために集まりました。

 どんな世を直すのか。

 それは、人が人らしく生きられない、人間がモノ扱いされる、命よりもお金や効率が優先される、貧困が広がる、そんな世を直すためです。

 どうやって直すのか。

 それは、一人一人が声を上げ、場所を作り、それによって仲間を増やし、守られる空間をつくり、一人じゃないことを確認し、そして相互に垣根を越えてつながっていくことで直します。

 私たちの社会は今、間違った方向に進んでいます。私たちはそれを直したい。それが、私たちの責任です。「自己責任」などは、決して私たちが取るべき責任ではない。私たちには私たちの、市民には市民の責任の取り方がある。

 いま、日本社会は大きな岐路に立っています。

 労働者をいじめ続けるのか、人間らしい労働を可能にしていくのか、

 社会保障を削り続けるのか、人々の命と暮らしを支える社会にするのか、

 お金持ちを優遇し続けるのか、経済的に苦しい人たちへの再分配を図るのか、

 生存権を壊すのか、守るのか。

 私たちの選択は決まっている。私たちは、人間らしい生活と労働の実現を求める。

 選挙が近い、と言われています。

 政権選択の選挙だと、言われています。

 しかし、私たちが求めているのは単なる政権交代ではない。日本社会に広がる貧困を直視し、貧困の削減目標を立て、それに向けて政策を総動員する政治こそ、私たちは求める。

 そのためにはまず、労働者派遣法の抜本的改正が必要である。また、社会保障費2200億円削減の撤廃が必要である。

 しかし、それだけでは足りない。雇用保険、職業訓練、年金、医療・介護、障害者支援、児童手当・児童扶養手当、教育費・住宅費・子ども支援、生活保護、あらゆる施策の充実が必要である。この国ではそれらが、貧しすぎた。政治は、政策の貧困という自己責任こそ、自覚すべきだ。道路を作るだけでは、人々の暮らしは豊かにはならない。

 そしてその上で、国内の貧困の削減目標を立てるべきだ。貧困を解消させる第一の責任は、政治にある。

 私たちが「もうガマンできない!」と声を上げてから一年半。私たちは着実に、仲間を増やしてきました。私たちの仲間はすでに全国各地に存在し、分野を越え、立場を越え、垣根を越えたつながりを作り始めている。

 小さな違いにこだわって、負け続けるのはもうたくさんだ。敷居を下げ、弱さを認め、弱さの自覚の上に、強い絆(きずな)を作る。それが、私たちの運動であり、私たちの世直しだ。

 声をあげよう。

 居場所を作ろう。

 仲間を増やそう。

 一人一人が、もう一歩を踏み出そう。

 そして、社会を変えよう。政治を変えよう。

 もう一度言う。

 私たちは、垣根を越えたつながりを作ろう。

 労働者派遣法を抜本的に改正させ、社会保障費2200億円削減を撤回させよう。

 貧困の削減目標を立てさせよう。

 そして、誰もが生きやすい社会を作ろう。

 それが、私たちの権利であり責任だ。

 以上、宣言する。



 「弱さを認め、弱さの自覚の上に、強い絆(きずな)を作る。』この下りは、いつも言っている事なので、月並みだが「いいなあ」。

 人間は、本来弱い生き物だった。その先祖が、樹上生活から地上に降りてきた時、そこにはトラやライオンとか強い生き物がいたが、私たちの先輩達は、爪を研ぎ牙を磨く道を選ばず、自分達の弱さを認めこれと向き合い、知恵を磨き手をつなぐ道を選んだ。そうして人間の一歩が始まった。

 反貧困・・・深く人間を問い取り戻す闘いだ。
私は、障害のある仲間たちと共に参戦する。


 
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2008.10.21 | | Comments(7) | Trackback(3) | ・社会評論Ⅰ

NO.633 「『1強戦略』は間違い。」・・・コメント紹介です。

 世界経済は株価の暴落で大騒ぎです。
直接そのことに関してではありませんが・・・。なかなか含蓄のあるコメントを紹介します。

10.3秋1424

 過去ログNO.622 米国発 世界金融危機・・・公的資金投入を下院が否決!に頂いたヒロシさんのコメントです。

 ヒロシさんは、大企業で技術分野での激しい国際競争を生き抜き、管理職を退職されてから久しい方です。現役の時も、その後はもっと、重度障害のお子さんの子育てに、私たちが見ても頭が下がるほど熱心に関わってこられたお父さんでもあります。

 なかなか示唆に富んだ内容ですので紹介します。
 (強調文字は、友さんです)

1強戦略は間違い

 サブプライムローンなどという、サラ金と似たような無責任な金貸しのつけを払わされるのは御免こうむるという声は正論です。 アメリカ国民の、金融機関救済法案に反対する声はこのような正論としてまともです。 

しかし事態はもう手遅れです。 こんな事態を引き起こした責任はまず、ブッシュ政権にあることは間違いないでしょう。 でも、ここまで来てしまうと世界中が破滅的な不況に陥ることが見えています。  取り返しがつかなくなってから、脅迫されて尻拭いに賛成するのは悔しい。  再発防止策はどうなっているんだ? と誰もが叫びたい。

 グローバル化とは世界が一つになるということです。
 その意味は、もし、こけたら世界中がこけるということです。 そのことを今回の危機が示しています。  世界が一つになるということ自体は悪いこととは言えません。 でも、もし間違った道を進んだ場合、世界中が間違うということになります。
 
 今、日本の政治世界では野党がなきに等しい。 
市場では大型店がはびこり昔からの小さい店は成り立たなくなっている。 大企業も1強時代と言われて久しい。 つまり業界最強の企業だけが生き残る。  このように極一部だけが栄えて他はすべて駆逐されるという構造は危険です。  1強が失敗したら全てお終いとなるからです。  独り占めするのは卑怯だとかいう正義論ではなく、社会全体として滅びの方向に進んでいるという認識が重要です。

 自然界の進化の法則の根本は多様性を保つことで全滅の危険を回避し、種の保存を図ることです。 この根本は人間社会でも同じと思います。 最も強いものだけがいい目をして他を虐げるという構造は、弱い者の側から見て不愉快なだけでなく、強いものにとっても長期的に見れば破滅の道です。

  なぜなら、強いものは弱いものから搾取していい目をしているのに、弱いものが滅びたら怠け者の強いものは生きていけないからです。

 残念ながら人間というものは長期的にものを見るのではなく、今さえよければいい、自分だけよければいいという原理に突き動かされて行動しているようです。 それをいかに食い止め、自滅の道から逃れるか? これが人間の永遠の課題ではないでしょうか?

  我々障害者に係る者にとって『多様性は生命にとって本質的に不可欠のもの』という概念は深い意味を持っています。 目の前にいる仲間、自分の子供の『人間の尊厳』にかかわる問題です。  強いものが勝つ、能力の優れたものがいい目を見る、頭がいい人にはかなわない、あの人は元大臣だ、あの人は東大を出ているなどといった人間を特定の価値基準で序列をつける行動が、世界経済恐慌にも、障害者差別にもつながる愚かなことであると思います。


 『1強』などと言われた瞬間に障害者は切り捨てられています。  言った人間は、弱者など最初から念頭にないから問題意識はゼロです。 その代表は麻生さんですね。 

  なにせ、今も貧困にあえぐ産炭地、飯塚の大金持ちの名門に生まれて、生まれた時から殿様教育を受けて育ったのですから。   なんでアメリカも日本もひどい指導者を選ぶか。  これにも深い背景があるのです。

2008-10-01 水 19:15:18 | URL | ヒロシです #- [ 編集]



 私は、障害のある人たちと向き合いながらいつも考えてきました。
経済効率を唯一の絶対価値とする今日の経済社会で、その価値観こそが排除を生み、障害者を差別し(個人の意識の問題だけでなく、社会的排除が問題)、生き辛さを作り出してきたと。
 そしてその「生き辛さ」は、ほんの一握りの人以外、お年寄りにも、子供たちにも若者達にも、すべての人間に襲い掛かっていると。

 ヒロシさんも言われるように、多様性の共存こそが真の豊かさの条件ではないかと思います。人間一人ひとりも、その考えも、・・・価値観も。
 そしてそれこそが民主主義の基礎なのだと。

 そういう考えの中でしか障害のある人の「個人の尊厳」は守られようが無いのではないか、と。

私は、ヒロシさんに「拍手」です。


 
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2008.10.09 | | Comments(0) | Trackback(1) | ・社会評論Ⅰ

NO.630 「たたかう、かっこいい人」希望と連帯・・・全国青年集会に4600人。

 たたかう、かっこいい人がいることにうれしい気持ちでいっぱいです」
・・・雨宮処凛がエールを送った。

10.3秋1417

青年集会の動画は以下のリンクから。青年達の生の声に感動した。是非、耳を傾けて!
http://jp.youtube.com/watch?v=00yiezXbbAE

 日雇い派遣で働く千葉県の前田奈津恵さん(26)。以前は常用派遣だったが、睡眠時間3時間の激務に身体を壊し、やむなく日雇い派遣に。39度の熱で休もうとした時、会社から「どうにかならないか」と言われ、困り果て医者に相談。・・・医者に叱られ、やっと目がさめたそうだ。・・・「なんとおかしい毎日だったのか」

 「20人に満たない組合で、大きなキャノンとたたかっていく」・・・不当解雇された期間工。残業代の支払いを求めて裁判を起こした”名ばかり店長”は、「私は一人ではない。私たちに課せられていることがあるとすれば、つながること」

 日亜科学で偽装請負を告発し、雇用を打ち切られた青年たちは、「普通の平凡な生活をしたいだけ、・・・それがなぜ悪い」。「今は折れそうでつらい。でも、皆さんの応援が頑張れる力になる」

派遣・不安定雇用によるワーキングプアは「自己責任」とされ苦しみながら、いま、「もの扱いされるのは仕方ないと思っていたけど、そうじゃないと気がついた」

 「今までたたかって来た事は無駄じゃなかった。みんなの思いがつながれば、社会を動かす力になると感じました。雇い止めを止めさせ、派遣法を抜本改正させ、総選挙でも政治を変えたい」・・・派遣先に直接雇用を勝ち取ったものの13日間で雇い止めを通告された青年です。

 蟹工船」世代・・・そう呼ばれるかもしれない青年達・・・。
 
 共産党志位委員長は、あいさつの最後を次のように締めくくった。

蟹工船』ブーム――連帯して立ち上がれば希望がある
 いま若者のなかで小林多喜二の書いた『蟹工船』がブームです。若者が、なぜいまあの小説に心を寄せて読むのか。それは、ただ単に『蟹工船』に描かれている奴隷的な労働が、現代に新しい残酷な形をとって立ちあらわれたというだけではないと思います。『蟹工船』には迫害に耐えながら、最後は団結して立ち上がる労働者の姿が描かれています。帝国海軍の軍艦が出てきて、労働者のたたかいを鎮圧する。しかし、「彼等は、立ち上った。――もう一度!」という希望ある言葉で、あの小説は結ばれています。

 あの小説を若い方々が読み出したのは、悲惨な実態に自らの実態を重ねているだけではない。連帯して、立ち上がれば希望はある。そこに希望を見いだしているからではないでしょうか(拍手)。私はそういう若者が日本全国に広がっていることこそ、日本の大きな希望だと考えるものであります。



  青年が元気だと、なんだか励まされますね。

今日も忙しく、以下、引用でお茶を濁し、すみません。参考にどうぞ。
「毎日」は大きく取り上げているが「朝日」は全く無視しているらしい???


全国青年大集会:派遣の若者ら4600人…雇用の現状訴え(毎日)
http://mainichi.jp/photo/news/20081006k0000m040062000c.html

青年集会

非正規雇用が増える中、生活に困窮する若者が増えている現状を知ってもらおうと、「全国青年大集会」が5日、東京都新宿区の明治公園で開かれた。派遣労働で働く若者らが加入する「首都圏青年ユニオン」などの労働組合や大学自治会などが主催。若者約4600人(主催者発表)が参加し、「若者にまともに生活できる仕事を」と訴えた。

 集会では、日雇い派遣で働く千葉県の前田奈津恵さん(26)が、夜中まで翌日の仕事の紹介がなかったり、休憩時間なしで働かされる現状を報告。「若者の貧困と雇用破壊は選挙の大きな争点。人間らしく働きたいと声を上げよう」とのアピールを採択した。参加者は渋谷駅までデモ行進し、若者雇用の現状をアピールした。【東海林智】




連帯と希望、全国に広げよう  (共産党志位委員長のあいさつ・赤旗)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-10-06/2008100609_01_0.html

動画はここから→「10・5青年大集会 志位委員長があいさつ」

私は、毎年、全国青年大集会に参加してきましたけれども、こんなにも多くの若いみなさんが、全国のたたかいを持ち寄り、連帯のきずなを強め、新たなたたかいに立ち上がろうとしていることに、感動で胸がいっぱいの思いです。
一年半前の集会で、私は、この場所で、みなさんのたたかいに社会的注目が注がれているということを話しましたが、いまやみなさんのたたかいは、現実の政治を動かし、社会を変える力を発揮しつつあります。
・・・・
今後重要になる四つの問題を提起

 第一は、違法行為をただそうと立ち上がった若者が逆に職を奪われることを、絶対に許してはならないということです。日亜化学やキヤノン宇都宮光学機器などを例に訴えました。

 第二は労働者派遣法の抜本改正です。政府・与党は「日雇い派遣の原則禁止」はいうものの、「使い捨て」労働の大本にある「登録型派遣」は野放しにする姿勢だと述べ、一九九九年の派遣労働の原則自由化前に戻すべきだと求めました。

 第三は、“派遣解消”を約束したキヤノンなどが、今度は期間社員などへの置き換えをすすめている問題です。「どんな形であれ、『首切り自由の使い捨て労働』はなくせ。正社員にしろ。この声を一つにしてつきつけていこう」と訴えました。

 第四に、正社員もまた「過労死」を生み出す長時間・過密労働や成果主義などに苦しんでいると述べ、非正社員と正社員が連帯し、人間らしい労働のルールを団結の力でつくりあげていこうと呼びかけました。

 最後に志位氏は、連帯して立ち上がることに希望を見いだす若者が広がりつつあることこそ、日本の希望だと述べ、若者と連帯してたたかう決意を表明しました。

あいさつ全文は、続きを読むに掲載。

 
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2008.10.07 | | Comments(0) | Trackback(4) | ・社会評論Ⅰ

NO.624 個室ビデオ店での放火殺人事件。

 また、通り魔的な犯行が起こった。
朝のニュースで知って驚いた。放火!15人もの死者が出ている。
「個室ビデオ」などというものも初めて知った。

920彼岸花1280

ビデオ店放火、突発的犯行か 小川容疑者、当日が初来店(朝日)
http://www.asahi.com/national/update/1002/OSK200810020063.html

15人が死亡、10人が負傷した大阪・難波の個室ビデオ店放火事件で、殺人と現住建造物等放火などの容疑で逮捕された無職、小川和弘容疑者(46)=大阪府東大阪市=が、初めて訪れた店で犯行に及んだ可能性の高いことが、大阪府警の調べでわかった。小川容疑者は事件直前までDVDを観賞し、その後身の回りにあった品に火をつけたとされる。府警は小川容疑者が突発的に放火した疑いがあるとの見方を強めている。・・・・



 テレビや新聞で、離婚や離職、転居など容疑者の事が段々と明らかになっているようだ。病気がちで生活保護も受けていたとか・・・。

 それにしても「生きていくのがいやになった」・・・。
似たような事件について過去にも書いたことがあるが、解決の方向には行っていない。

NO.354 「進学断念し家出」・・・岡山・線路突き落とし事件の少年の胸のうちは?
NO.480 重苦しいが、再度「秋葉原」。

 ビルの防災管理の事なども問題にはされている。
しかし、そういう閉鎖的なところで一夜を明かさなければならない、働き方や暮し方はどうなのか。

 容疑者の個別的な性格や経歴から、そこまで追い込まれた要因について深く掘り下げなければ、犯行と容疑者を叩くだけでは、また再発は防げないだろう。

 自分さえよければ、気が済めば、他はどうなろうとかまわない。そんな事は知ったことではない。
新自由主義政策の下で、資本がやっていることと同じである。儲けさえすれば、労働者など使い捨てにしようがが、過労死しようが知った事ではない。
NO.571 「弱いものいじめをして何が悪い!」・・・。

 この社会を支配し動かす「思想」は、いまや個人の「人格」までも支配しようとしているのか。

 現代の貧困は、経済的・物質的レベルを超えて、「人格的貧困」にまで深く侵食してきている。
容疑者の逮捕処罰では終わらない。「真犯人」に迫らなければ・・・。

 
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2008.10.02 | | Comments(0) | Trackback(4) | ・社会評論Ⅰ

NO.594 障害者スポーツの支援は、政党助成金の廃止分で十分出来るじゃん・・・。

  障害者スポーツの祭典である北京パラリンピックが17日までも12日間の日程で開催中だ。
前回のアテネ大会(04年)で、史上最多の計52個(金17、銀15、銅20)のメダルを獲得し、注目も広がっているようだが、あの大騒ぎだったオリンピックに比べれば、メディアの注目も寂しい限りだ。NHK教育で50分のダイジェストがある程度・・・。

829梅雨?0914

 
 厚生労働省は5日、パラリンピック競技の選手強化策を発表した。メダリストへの報奨金制度を創設することに加え、12年のロンドン大会も見据えて11年度までの4年間で計2億円規模の選手・指導者強化策などだそうだ。

 報奨金は障害者競技のすそ野を広げるためにと、金100万円、銀70万円、銅50万円。
わずかとはいえ選手のお励みにもなるだろうし、歓迎だが、オリンピックの報奨金(金300万円、銀200万円、銅100万円)の3分に1とはどういうことか?!

 選手会の調査で82.9%の人が「費用がかかる」とし、42.8%の人が「練習場所が無い」と言っている。選手の年間個人負担は110万にもなっている。海外遠征費や合宿費、補助器具代などは殆ど自己負担だという。

 ある選手が、4連覇?めざし今度も挑戦するのは「注目を集める事で、競技環境の改善に繋げたいから・・・」という風な事を言っていた。

 パラリンピックには障害の種類や程度に応じて多数の競技が存在する。今回は20競技472種目という。条件整備は大きく立ち遅れている。

・・・4年間でたったの2億円なんてケチな強化費ではなく、もっともっと支援しても良いだろう。
2008年一年分の政党助成金は総額319億4100万円。14年間で総額4400億にも上る。
飲み食い政治や使途も不明な政治資金に国民の税金を回しながら、障害者スポーツのためには一年間にたったの5000万円かよ!

 憲法違反のムダ使いをして私腹は肥やしながら、弱者に冷たい政治の姿がここにもある。
私が総理なら、政党助成金は、即廃止!
少なくとも110万も個人負担しなくても、心置きなくスポーツを楽しみ練習できる環境を整えるぐらいの応援を、政治の役割として実行しますが・・・、どげなものでしょうか!

 こちらも参考にどうぞ。
NO.532 政党助成金が交付された。
NO.533 14年間で4400億円!・・・政党助成金。
NO.538 「健全な民主政治」はどこへやら・・・政党助成金。

こんな貧しい国でも、
NO.570 政党助成金を廃止し、障害者支援にまわす。
 


  


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2008.09.12 | | Comments(7) | Trackback(13) | ・社会評論Ⅰ

NO.583 弱肉強食。

 自然界は、ちゃんと棲み分けをして、我々が言う「野獣の掟」=「弱肉強食」では無いらしい。
とは言え、現象はこんな場面がある。
カマキリがクマゼミを捕らえてムシャムシャ・・・。
「狙った獲物は逃がさない。取られてたまるか」と。こちらを睨んでいるが・・・。

kamakiri.jpg


 新自由主義をたとえて、「弱肉強食社会」という。
動物達には失礼な話かもしれないですね。

 がっちり掴んだ右手が、自分さえ儲ければ国民生活などどうでもいいとばかりに、労働者を使い捨てにし、消費税の増税をも求める大企業。
左手は、市場万能論を押し付け、新自由主義の市場開放と、世界戦争への参加を押し付けるアメリカだとすれば・・・。

・・・こうして国民は、命と暮らしが脅かされている。
自民党政治(自公政権)の現象ではなく、本質的な姿だ。

 人間は成り行きの中で運命を生きる動物達とは違う。
バタバタしながら命果て、遂には食われてしまう、このセミとは違うのだ。

 この手を振りほどき、自由に豊かに生きていく権利がある。
その権利を行使するも、「運命」に翻弄されるも自由。

 福田政権の投げ出しは、国民の世論と抵抗を前に、「その手」に見通しと自信がなくなったことの現われ。

 政局は、「大企業奉仕、アメリカ言いなり」の政治をこのまま続けるのか、それとも「国民の暮らし優先、平和・自主外交」へと梶を切るのかを根本的な争点に、解散総選挙へと向かう。

 日本の政党では、大企業とアメリカ、この二つの「カマ」に正面から対抗できるのは日本共産党しかいない。この党を伸ばす事が、自由に豊かに生きる確かな道を開く政治的な保障だと思うが・・・。

参考に、「左手」(アメリカ)による「日本改造計画」なんか読んでみませんか?
ついでに、これなんか参考に観てみませんか?

 カマキリさんには、「悪役にしてごめんね」。



  


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2008.09.03 | | Comments(0) | Trackback(13) | ・社会評論Ⅰ

NO.580 いろいろと考えてしまうのです。

 今日から9月。
8月下旬からずっと雨がちな日々が続き、暑さも和らぎしのぎやすくなってきました。
昨日は一瞬こんな空も見えましたが、福岡地方、まだパッとしません。

830空1010

 近所では稲刈りも始まり、早咲きの彼岸花も咲き、秋の気配が漂い始めましたが、このまま秋へまっしぐらと言うわけではないでしょうね。

830花0979

 さて、気になるエントリーを読んで、色々考え込んでいます。
悩ますのは、尊敬する「世界の片隅でニュースを読む」さんの「『伊藤和也さんの死を無駄にするな』という言説の危うさ」です。

 まさしく私の過去ログNO.576 伊藤さんの死を無駄にせず 、「テロ特措法」延長に反対を!は、「伊藤さんの死を無駄にせず」と書いているわけで・・・、スルーするわけにはいかないかな。

 この種の事件が起きると、必ずその扱い方が問題になります。
「自己責任」論や「自粛」論や、「利用」論などなど。私はこれらの立場には反対です。
「世界の・・・」さんの主張は、結論的には「少なくとも私は日本政府の戦争協力をやめさせるにあたり、伊藤氏の死をだしにする気はない。」ということであり、つまるところは「(政治的言説に)伊藤さんの死を利用するな」というメッセージとして受け取れる。

その論旨は以下に集約されるでしょう。

 アフガンの復興支援も、自衛隊の派兵阻止も、アメリカなどの戦争中止も、本来誰の死にも関わらず、それぞれ固有の論理によって主張されるべきである。自衛隊の派遣問題を例にとれば、「伊藤さんが自衛隊の派兵を望んでいなかった」から、あるいは「伊藤さんの死に報いるために」反対するのではなく、あくまで憲法が禁じる海外での武力行使に道を開くから反対するのである。この問題に「死者の遺志」を持ち出す危険は、今後「自衛隊の海外派兵を望む死者」が現れる場合を考えれば容易に理解できるだろう。


 他の人たちの言説を詳しく分析的に読んではいないので、ここでは自分の立場についてだけ述べます。
「アフガンの復興支援も、自衛隊の派兵阻止も、アメリカなどの戦争中止も、本来誰の死にも関わらず、それぞれ固有の論理によって主張されるべきである。」「自衛隊の派遣問題を例にとれば、あくまで憲法が禁じる海外での武力行使に道を開くから反対するのである。」(緑文字はすべて引用)
 このことに異論はない。しかし、そこで現実にあった「死」に触れることがどうして「利用」であり、「だし」にしていると見るのか、理解に苦しむ。

 憲法は紙に書いた言葉ではなく、世界と日本の現実の反映であり、「理想を実現しよう」という現実でもある。その理想を現実のものにしようという努力と営みの中で、人間がこういうことになってはいけない、戦争はしたらいけないということの意味が、「死」という事実を突きつけられたときに、これに言及することが「利用」だとする見方は、私にはどうしても理解できないのである。

 私たちは直接経験したこともない過去の侵略戦争の歴史を学び、被爆も含めその悲惨な人々の「死」と向き合いながら、憲法を手に入れて来たと理解し、これを守ろうと主張する。極論すれば、これとて「死」の利用と言われかねない議論ではないか?

 私にとっての政治的な言説は、現実と切り結びながらその変革のためになされるものであり、常に対立と闘争の中にあり、趣味や何かのように「ああそうですか」では済まされないものだ。
私は、「世界の・・・」さんに噛み付く気も、議論を吹っかける気も毛頭ありません。彼が自らの政治的言説において仰る立場にあることは尊重します。そしてなんとなく解る気がします。かねてからの一連の彼のエントリーには、敬服しているところですから・・・。

 私は私自身の言説を守るため、「自粛」しないために、自分の立場を改めて確認する必要があります。「伊藤さんの死」を「利用」したり「だし」に使うのではなく、まさに「無駄にしないため」にこそ触れたのだと。それは、「死」という残念な結果だが、憲法と自衛隊派兵をめぐる事実であるから。

以下も参考にどうぞ。
過去ログNO.577 アフガン問題での「責任ある議論」とは?

 
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2008.09.01 | | Comments(4) | Trackback(1) | ・社会評論Ⅰ

NO.578 自由にしゃべらせろ!

 この石井という青年、ユニークな男だ。
彼ならきっと「金」を取ると思っていた。
ここまで管理せずに自由に物を言わせたらどうだ。そのほうが柔道界にとっても、この若武者の成長にとっても有意義な事だと思うが・・・。

石井


石井しゃべりも“黒帯”、でもTVなし(GOOニュース)

 テレビ出演させてくれ! 北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリスト石井慧(21=国士舘大)は26日、都内で行われた日本選手団の解団式に出席した。17日の帰国後、テレビ生出演はゼロ。日本男子監督であり、大学の斉藤仁総監督(47)ら首脳陣が、石井の奔放な言動を危うく思い、出演を自粛させているとみられる。石井はしゃべりでも勝負できるところをみせたいと訴え、解団式後に行われた首相表敬訪問などでも、ユニーク発言を連発した。
・・・(中略)・・・
 まさに規格外だ。記念の金メダルは、尊敬する格闘家の小川直也(バルセロナ五輪柔道銀メダリスト)が主宰する「小川道場」に飾ってもらうという。「メダルが近くにあると過信するので、ない方がいい。金メダルがすべてじゃない。ゆっくりするのは死んでからでもいい」。公式行事をこなしたあと大学に戻り、1人夜のトレーニングを行うと宣言して、姿を消した。



 「1本を取る柔道」を目指す日本柔道界では、異色のスタイル。
「がむしゃらに勝ちに行く」・・・金のためにそうしたのだ。
がけっぷちに立った北京オリンピック柔道で相当なプレッシャーの中、最後に金を取った。

 「金」だけを評価して、彼を見ようとしないのはいかがなものか。
優勝直後のインタビューで「遊びたいです!」と素顔をのぞかせた。本音だろう、いいじゃあないか、まだ21歳だ。

私は、もっと彼にその規格破りの奔放さで物を言わせてこそ、柔道がもっと面白くなるだろうと思うのだが。

 もし監督の管理が報じられるようなものであれば、なんと懐の浅い「管理主義」としか言いようが無い。
彼の考えや思いやそして努力のありようをそのまま見ることによってこそ、「金」の意味が見えてくる。
結果として「金」があればいいとする「金」至上主義は、日本柔道界の発展にとってもマイナスだろう。

 「金」は、選手が取ったのだ。
みんなその選手を見たいのだと思うが・・・。
返す返すも残念だ。

ついでにここなんかもどうぞ。


 
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2008.08.31 | | Comments(2) | Trackback(2) | ・社会評論Ⅰ

NO.575 リーダーは弱者に優しくなきゃあ。

 「太田農水大臣は、直ちに辞職せよ!」と、大声で言った後は、ちょっと息抜きにこんな話はどう?
ネタ元は、「米国からの便り」さんからです。
優しくないと、リーダーは務まらないのです。
お気楽にどうぞ。

saru.jpg

横暴ボスザル、3カ月でクビ 淡路島、いじめに若手反撃(朝日)

 兵庫県洲本市にある野生ザルの見学施設「淡路島モンキーセンター」で、8代目のボスザルに昇格したイッチャンがわずか3カ月でその座を追われた。弱い者いじめを繰り返す横暴ぶりに業を煮やした若いサルたちが集団で反撃したのだ。センターで抗争によるボス交代が確認されたのは1967年の開所以来初めて。イッチャンの在任期間は歴代最短だった。
・・・(中略)・・・
 延原所長は「平和主義者で優しいマッキーをみんなが支持していたが、乱暴者のイッチャンがボスになり、これまでの秩序が崩れると危機感を募らせた結果の抗争劇だったのではないか」とみる。(

詳しくはリンク先へどうぞ。

 過去ログNO.571 「弱いものいじめをして何が悪い!」・・・。で、日本政府は、新自由主義路線の弱肉強食政策を押し付け、弱いものいじめをしていることを書いたばかりだが、・・・サルの世界は、決して「弱肉強食社会」じゃ無いようだ。  
 
 チンパンジーの群れの研究でも、リーダーは決して力だけで群れを支配せず、メスや小さきものたちに優しく気配りをしてこそ支持されているという報告がなされています。

 ま、いろいろとは言うまい。
サル社会と人間社会。ちょっと考えてみるのもいいかも・・・。

  
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2008.08.28 | | Comments(3) | Trackback(1) | ・社会評論Ⅰ

NO.571 「弱いものいじめをして何が悪い!」・・・。

 朝夕は涼しくなり秋の気配が漂うようになった。3連休3日目にして、やっと休みができたので昼から郊外に写真撮りがてらドライブでもしようかなと思っているところ・・・。

・・・ちょっと古いが、気になる二つのニュースから。
これらの事件は、この国の「いじめ構造]と貧困の現われと思われる。

820ヘップ0845


中3ら8人、知的障害者ら狙い恐喝容疑で逮捕 青梅 (朝日)

 中学生らが、知的障害者達に強盗・傷害をはたらき、逮捕された。
加害者の9人は「遊ぶ金が欲しかったので、弱そうな人を狙った」と話し、このうちリーダー格の2人は「いじめて何が悪い」と話しているという。
 少年たちは、被害者に顔を軽く殴らせた上で、「警察に言ったら、おれたちも訴えるぞ」と口止めしていたそうだ。

  長年知的障害者に関わる仕事をしてきて、彼らは考えようによっては、いつでも被害者になる可能性があるところにいると思う。
 思い出すのは就職したてのころ、ベテランの職員さんが「知らない人に声をかけられても、知らんふりしとかないかんよ」と、言っていた事。当時、「何で人間を信頼するなと教えなきゃあいかんのか!」といかんともしがたい気分になったものだ。人を信頼し、助け合ってしか生きていけないものを・・・。

 この少年達のような行為を聞くにつけ、胸糞悪くなってくる!
「弱いものいじめをして何が悪い!」・・・。

 思えばこの少年達も、日本社会を反映した姿そのものよ。この国のあり方は、まさに「弱いものいじめをして何が悪い!」そのものだ。
 企業の儲けのために、日雇い・不安定雇用で使いまわし使い捨て、「自己責任だろうが」と追い詰め、知らん顔。おまけに、社会保障は切り捨て、生活保護もきり縮め、生きる事に汲々としている弱者に「自助努力」が足りないからだという。高齢者の医療を改悪し、「これ以上、お上の世話になるな。お前たちは金がかかりすぎるから、別の列車に乗ってくれ!」という。障害者には「世話してやってるんだから、金を払って当然だろう。金が無いなら、サービスは受けられないのが当たり前」・・・市場万能論で、自由競争で勝ち残ったものが生き残り強い経済社会を創る・・・新自由主義の構造改革路線の真髄だ。

 「弱いものをいじめて何が悪い!」・・・これが世の中、国のあり方よ!と叩き込まれれば、「なら、俺たちが何で悪いんや!」という開き直りにも「道理」が出来てくる。政府が国民にしていることを、少年がより弱いものにしているだけのことである。
 彼らを逮捕し罰したところで、弱肉強食の社会では、次のj弱肉強食の循環が起こるだけの話。
 
東京・渋谷で79歳女通り魔、刃物で女性2人けが(gooニュース)

 79歳の女性が、若い女性二人に果物ナイフで切りつけた事件。
容疑者は、「ホームレス支援施設を逃げ出し、お金がなかった。事件を起こせば警察が何とかしてくれると思った」と供述しているという。

 なんとも、ここまで生きてきた人生をこう言う形で・・・。母と同じ世代だと思うと、ほんとにやるせない思いがする。79歳でホームレス・・・。貧困の極みというべきか。

 被害者は実に気の毒で、こうした犯罪が許されない事は言うまでも無いが・・・。

 ・・・あの暴言大臣は何かコメントをしたのだろうか?
弱肉強食社会にあって、自己責任で生きようとする姿勢を大いに評価したい。背を丸めて引きこもっているよりは元気があってよろしい。こう言う活力こそが必要で、そこで勝ち抜くものこそが強い日本を作るのだ」とでも。

 弱きものは、食われないように徹底して鍛えなおすか、せめて餌食にならないように、「知らない人に声をかけられたら・・・」と、自己責任で身を守る方法を教え込むか・・・。

 「貧すれば貪す」というが、新自由主義は人間そのものを「弱肉強食」の群れに適応するように作り変えていく。現代の貧困の危機は、「人間性」や個々の人格レベルまで迫って来ている。

 雑ぱくだが、感想を残しておきたくなったので・・・。
 

 
 


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2008.08.25 | | Comments(5) | Trackback(3) | ・社会評論Ⅰ

NO.569 ストックホルム症候群とネグレクト。

 昨日のエントリーNO.568 かばったと見るのは、正しくない。に、ヒロシさんから以下のコメントをいただきました。
「ストックホルム症候」と「ネグレクトによる人格障害」についてちょっと考えて見たいと思います。


花0775ゴーヤの赤ちゃん。


友さんの解釈が正しい
 長男が母親をかばうような態度をとったのはいわゆる『ストックホルム症候群』と似た状況だと思います。 つまり子供にとって母親の人質になっているようなもの。 他に誰も頼る人がいない状況では母親に頼る以外に生きるすべがないのです。 こような育児環境の中で、母親も子供も共に不幸な事態に落ち込んでいます。 家庭、職場、地域他至る所で人間関係が断絶し、心のつながりが切れている、または、非常に弱くなっています。 これは個人が解決できない重大な問題です。  人間がだめになるということは、家庭が壊れ、職場が不活性になり、地域社会がバラバラになることを意味します。  つまり日本と言う国が根底から崩壊の方向に進んでいると思います。
ところで、ストックホルム症候群の意味をウイキペディアで検索し一部を切り取りました。
ストックホルム症候群(すとっくほるむしょうこうぐん)は、精神医学用語の一つで、犯罪被害者が、犯人と一時的に時間や場所を共有することによって、過度の同情さらには好意等の特別な依存感情を抱くことをいう。』
2008-08-24 日 07:08:59 | URL | ヒロシです #-

 ありがとうございました。
ストックホルム症候群」・・・勉強が足りず、はじめて聞きました。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より紹介します。

ストックホルム症候群(すとっくほるむしょうこうぐん)は、精神医学用語の一つで、犯罪被害者が、犯人と一時的に時間や場所を共有することによって、過度の同情さらには好意等の特別な依存感情を抱くことをいう。

犯人と人質が閉鎖空間で長時間非日常的体験を共有したことにより高いレベルで共感し、犯人達の心情や事件を起こさざるを得ない理由を聞くとそれに同情するなどし、人質が犯人に信頼や愛情を持つようになる。また「警察が突入すれば人質は全員殺害する」となれば、人質は警察が突入すると身の危険が生じるので突入を望まない。ゆえに人質を保護する側にある警察を敵対視する心理に陥る。このような恐怖で支配された状況において、犯人に対して反抗や嫌悪で対応するより、協力・信頼・好意で対応するほうが生存確率が高くなるため起こる心理的反応が原因と説明される。

上述のように、ストックホルム症候群は恐怖と生存本能に基づく自己欺瞞的心理操作(セルフ・マインドコントロール)であるため、通常は人質解放後、犯人への好意は憎悪へと変化する。



 これによると「自らの生存のために無意識の心理反応が起こる」と理解できます。この6歳の子どももそういう心理反応があったと見ていいでしょう。


私は以下のように書きました。
 「そしてこのような場合でも、彼らは親のことを悪く言うことは殆ど無い。虐待されればされるほど、『そうあって欲しい親の姿』を求めるのではないだろうか。

 この子は、捨てられても叩かれても、それでも尚母親をかばったのではなく、そう言うことしか出来ないようになっていた、そういう思考パターンが自分を守るために必要なものとして作られていたという事だと思う。早期に丁寧な養育・療育がなされなければ、人格障害を引き起こしかねない状況まで追い詰められていると見るのが妥当ではないかというのが、私の見方である。」

momo2006 さんも、
虐待を受けた子は、自分を責める気持ちが強いそうです。
言われたとおりできない自分が悪い・・・愛されないのは、自分が悪い子だから・・・ 」

そして旭さんも、
「6歳の長男は母親の虐待を避けるためそう言わなければ生きては行けないと思い込んでいるのではないだろうか? 」

 ・・・この辺の見方は「恐怖と生存本能に基づく自己欺瞞的心理操作(セルフ・マインドコントロール)」(思い込み)としての「ストックホルム症候群と似た状況」と理解して差支えが無いと思います。

 問題なのは、通常は人質解放後、犯人への好意は憎悪へと変化する。」にあるように思います。
正常な自我や判断力が形成されている人格の場合が、「通常は」という意味でしょう。

 この6歳の場合は、ここが決定的にに違うところだと思います。
幼少期の自我や思考の未形成の段階では、「セルフマインドコントロール」は一時的なものとはならずに、その人格に深く刷り込まれ、いわゆる「人格障害」を引き起こすのではないかと思います。

 恐らくネグレクトによるそういう障害であろうと思われる仲間と1年間関わって来ての、私の実践的理解です。通常の理解を基準には考えられないような「心の世界」を持ってしまっているこの仲間を理解するためには、新しい「ことば」(理解の仕方)が必要です。

 いつもニコニコしている・・・それは心の平穏の表現ではなく、自分への攻撃を未然に回避するための無意識の表情だったりとか・・・。
・・・それほどに、人間の心は繊細で傷つきやすい。
ましてや子どもたちは、その人格の形成途上で、どれだけ豊かで優しい人間関係を必要としているか・・・
「これは個人が解決できない重大な問題です。」(ヒロシさん)

 理屈っぽくなりましたが・・・、ヒロシさん初めコメントいただいたみなさん、ありがとうございました。





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2008.08.24 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・社会評論Ⅰ

NO.568 かばったと見るのは、正しくない。

 今日は職員研修でみな出払っているので、作業所は臨時休業。
私は、窯詰めのために出勤。ツヨシ君とジュン君に助手で休日出勤してもらった。
ツヨシ君は、意気揚々と弁当も買い込み、お母さんからの差し入れももって出勤。
自閉症のジュン君は、機嫌が悪い。「3連休」がインプットされていたので、頭ではわかって自分から出てきたものの、心まですっきりしないのである。
 ジュン君は、窯詰めのときは作品の絵付け作業に欠かせない。・・・ともかく終わった。それなりに気を遣うものである。せっかく出てきたのに、やりがいを感じなければいけないから、作業のペースやいろいろ気を遣い自分のペースでやるわけにもいかない。

 ・・・ともかく終わった。ツヨシくんのお母さんの差し入れの饅頭でお茶をして「お疲れさん、さようなら」。
しかし、しばらくしてジュンクンが汗をかきかき引き返してきた。
 「友さん,片付けます!僕が片付けます!」
お茶のあと、やかんやお湯飲みをそのままにしていたのが気になり、かなり行ってから引き返してきたのである。自閉症の「こだわり」はこうして厄介なものである。「まあ、いいか」が出来ないのである。彼はいつも、きちんと片付けたイメージがあり、そうしないどうしても落ち着かないのだ。ご苦労な性格である。
やかんと湯のみ3個、お盆に載せて片付けて安心したようだ。「友さん、おつかれさまでした。」と、元気に帰っていった。

一息入れて、窯詰めの最後の仕上げに備えている。

820ヘップ0852

 さて本題だが、ネットをのぞいていてたまたま気になるニュースに出会った。
若い母親の育児放棄で、幼児3人が置き去りにされ、幼子が脱水症や低栄養で餓死した。

6歳、捨てられてもたたかれても母をかばった 埼玉(朝日)

(前略)この日、長い髪を後ろで結い、グレーのトレーナーにジャージー姿で入廷した島村被告。裁判長の問いかけに、小声で答え、うつむきながら落ち着かない様子だったが、検察側が長男の供述を紹介すると、あふれる涙をこらえることはできなかった。

 「ママが作ったシチューやカレーが大好き」という長男。母親が去った感想を検察官が聞くと「我慢できなかった。さびしかったよ。何度も電話したけど全然出ない」と答えたという。

 ゴミが散乱する部屋で出来合いのパンやハンバーガー、お菓子を買い与えられる日々。「残っていたご飯を食べようとしたら腐っていた。冷蔵庫もないから」。当時2歳の妹と弟を一生懸命笑わせようとしたが、長女が笑っても、「弟(健太ちゃん)はずっと泣いていた」という。

 健太ちゃんの死を目の前にした島村被告は「お前はクビだ」と長男を平手で一発たたいたという。それでも長男は「本当に全部ボクが悪い。面倒みろと言われていたのに、全然お菓子とかあげないで」と母親をかばったという。

 6歳のお兄ちゃんは、2歳の弟妹の面倒を見るように言われていたが、自分がちゃんとできなかったから全部ボクが悪いと言ったそうだ。

なんとも、かわいそうで気が重くなるニュースだ。

 子どもを養育する力も無いのに産むだけ生んで!・・・孤独で追い詰められたとは言え・・・いや、この母親についてのコメントは今日のところは控えよう。

 問題にしたいのは、「6歳、捨てられてもたたかれても母をかばった」と見る見方である。
「・・・そう言った」事実から「母親をかばった」と結論付ける見方は、子どもを理解しない見方だと思う。
結論的にいえば、この見方は短絡的で間違いではないか、ということである。こう言うタイトルだと、読者の心に響き関心も引くかもしれないが・・・。

 「育児放棄」は、ネグレクトという立派な虐待である。幼児期のこういう虐待の場合、長期にわたると子どもの感情や思考を病的にゆがめ、ひいては脳の器質的な変容(脳が縮むなど・・・)までも引き起こす事が報告されている。
 そしてこのような場合でも、彼らは親のことを悪く言うことは殆ど無い。虐待されればされるほど、「そうあって欲しい親の姿」を求めるのではないだろうか。

 この子は、捨てられても叩かれても、それでも尚母親をかばったのではなく、そう言うことしか出来ないようになっていた、そういう思考パターンが自分を守るために必要なものとして作られていたという事だと思う。早期に丁寧な養育・療育がなされなければ、人格障害を引き起こしかねない状況まで追い詰められていると見るのが妥当ではないかというのが、私の見方である。

 児童相談所が専門的に対応するだろうが・・・。
もちろん少年がそこまで追い詰められていない事を望むが、お涙ちょうだい的に扱うのは報道のあり方としてはいかがなものかと思った一件である。
 報道に触れたみなさんはどう感じているのだろう。


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2008.08.23 | | Comments(6) | Trackback(1) | ・社会評論Ⅰ

NO.567 「ちょっとシャベリ場」は、どう?

 今日は気軽に、大人のちょいシャベリ場。
皆さん「余暇」について話してみませんか?

花0773


過去ログNO.565 「自由時間」という名の不自由。で、余暇のことについて書いたら、ヒロシさんから、次のコメントをいただきました。


日本人は余暇の価値を低く見ている


 日本人は余暇をを無駄と考えている傾向があると思います。 特に、学者、研究者の場合、正月三が日まで研究室に出ていたなどという話が武勇伝のように話題になり、『さすが学者は偉い!』と考えます。 程度問題は違いますが、普通の人も、夜遅くまで働くことは良いことだと(建前上)考えている。 もしくは考えているふりをします。  しかしこのような生活をしている学者、研究者の発想は貧困になり、アイデアが枯渇してしまうと思います。(私も学者のできそこないで、一応会社では技術者だったのである程度わかります)
 欧米の学者、研究者は趣味が広く、仕事を離れて日常を楽しみ、あるいは馬鹿な振る舞いをして底抜けにリラックスする人が少なくないです。  彼らにとって、仕事も、仕事を離れた生活も同じように大事なのです。  これは歴史的な文化の違いが根底にあるように思っています。  だから友さんが書いているような余暇の過ごし方の貧困化の影響は、日本において深刻化するように思います。

2008-08-20 水 09:59:55 | URL | ヒロシです


いつもちょい辛口のヒロシさんですが、国民性というか、なるほどですね。

これお・ぷてらさんは、次のように述べています。理論派ですから・・・。これも理解できますね。

人間とスポーツを考えても、たちどころに余暇(時間)の意味の重要性に気づかされます。何よりもスポーツの今日的原型は国の産業革命以後にあって、そこでルールが確立されたといわれています。つまり、この時期以降、労働者は労働時間短縮をかちとり、勤労者層のなかでスポーツが急速に広がったとされるのです。
端的にいえば、時短のなかで余暇時間を労働者階級がかちとったといえるのではないでしょうか。そうして、勤労者一人ひとりがもっていた(スポーツの)潜在的能力を開花させてきたといえるように思えるのです。(中略)

少し回り道をしましたが、あらためて強調したいのは、勤労者にとって余暇(時間)の意味は人間の発達にとって重要だということです。

ですから、少なくない部分が余暇を考えるヒマもない日本国の実態は、非人間的位置に勤労者が置かれていることの表現でもある。


817ヘップバーン0826


 私のことをざっくばらんに書いてみます。
零細な障害者作業所の所長ですから、貧乏暇なしですが・・・。「就業時間を就業規則に縛られない」管理職ですから、仕事は限りなく、時間は「自由」。いくら残業しても仕事がまともに片付いた試しはありません。最近は極力残業は減らすようにしています。体力の問題もありますが、福祉現場は、仕事にきりが無いので「自己規制」をかけないと際限なくなりますので。

 余暇はもっぱら趣味三昧
4人の子育ても手が離れたので、時間は殆ど自分のものです。
山野草を栽培したり金魚を飼育したり、こうしてブログに向き合ったり・・・。最近は写真ブログも始めたので、頭の中は写真写真・・・。出不精だった私も、遠くに写真撮りに出かけたいなあと思うようになりました。時々蕎麦を打っては人を呼んで、飲んで語るのも好きだし・・・。そして人とつながっていくことが楽しみです。・・・飲み会は最近へっていますね、誰か誘ってえ!
・・・本を読んだり、映画を見たりとか知的で文化的な趣味は・・・無いですねえ(笑い)。必要を感じたら、ちょっとだけですが。

 おっかあには「忙しい人が忙しい趣味ばっかり持って・・・睡眠時間まで減らして、気が知れない!」等と呆れられています。生き物に関する趣味は、相手に合わせないといけませんからね。なんか、「育てる」という行為がすきなのか、「こいつら、俺がいるから生きてるんだ」と自己存在を確かめているのかも。・・・かなり暗い性格?

 余暇はボーっとしていると逃げていきますね。
特に忙しい人は、たまに時間が取れると、「あー暇! この暇の使い方を誰か教えて!(笑)」なんていう人もいますが、私の場合も、計画的に過ごさないと、たまの休みはずるずる過ぎて、夕方が近づくころ「あ~、なんもせんで一日が終わる~~」と後悔することになります。そしてまた、おっかあに「休みの日は何もしないのが当たり前でしょう!」と突っ込まれ・・・(笑)

7.jpg


 仕事も余暇も充実してこそ、人生は楽しいし人間の幅も広がるような気がしますが・・・。(私の幅が広がってるかどうかは別として)
みなさん、いかがでしょうか?どしどし気軽にコメントいただければ、嬉かです!

・・・ぜんぜん誰も乗ってこなかったりしてぇ(大汗、涙?)心優しい人は、友さんを孤立させないようにしてね。





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2008.08.21 | | Comments(12) | Trackback(1) | ・社会評論Ⅰ

NO.496 この国は病気だ・・・自殺者10年連続で3万人超す。

 ここ10年で30万人以上ということになる。ちょっとした地方都市が消えた計算だ。
日常化し、もうニュースにもならない。
・・・この国は病気だ。

自殺者10年連続で3万人超す 高齢者や働き盛り増加">自殺者10年連続で3万人超す 高齢者や働き盛り増加(アサヒ・コム)

 昨年1年間に全国で自殺した人は3万3093人で、3万人以上が98年以降10年連続。60歳以上の高齢者や、働き盛りの30歳代がいずれも過去最多。(警察庁発表)

自殺



 原因・動機については、自殺対策に役立てるため、今回のまとめから52分類に細分化。三つまで複数選択できるようにした。原因・動機を特定できた2万3209人では、健康問題が1万4684人で最も多く、経済・生活問題が7318人、家庭問題が3751人、勤務問題が2207人と続いた。

 健康問題の内訳では、うつ病が6060人で最多。このうち30歳代が996人、40歳代が940人で、50歳代以上だけでなく、子育て世代にも広がっている。職業別では、被雇用者・勤め人が1341人、自営業・家族従事者が371人だった。

 勤務問題の内訳=図=では、多い順に「仕事疲れ」が672人、「職場の人間関係」が514人で、いずれも30歳代が3割弱を占めて最多だった。「仕事疲れ」の8割以上がサラリーマンなど被雇用者・勤め人だった。

 都道府県別では東京3047人(前年比382人増)、大阪2241人(同289人増)、神奈川1845人(同206人増)など大都市圏での増加が目立った。10万人当たりの自殺者数では山梨(39人)が全国で最悪だった。また、いじめが動機の自殺は14人だった。

 男女別では、男性が2万3478人、女性が9615人でいずれも前年より2.9%増えた。

 年代別では、60歳以上が1万2107人(前年比8.9%増)で2年連続で増えた。前年を上回ったのは、40歳代の5096人(同1.8%増)、30歳代の4767人(同6.0%増)だった。

以上、引用。

  60歳以上が過去最悪。
医療改悪や増税による負担増、介護保険の切り下げ、高齢を支える社会保障から「安心」が骨抜きにされ、不安が増してきたのが要因だろう。
後期高齢者医療制度が、医療から締め出し健康不安を大きくして、さらに自殺者を増やすのではと心配だ。

 30代も・・・。
日雇い派遣、非正規、低賃金、長時間労働・・・人間を使い捨てにする労働・雇用政策は、30代の若者から人間の尊厳をも奪い、うつ病や過労自殺が増えている。

 私たちは、障害者の作業所を運営しながら、「労働は人間を豊かにに発達させる」(発達保障労働)という理念を実践に移してきた。この実践の意義は、単に障害者についてのみならず、今日の日本の労働実態の中で、ますますその社会的意義を深く大きくしている。

 男が圧倒的に多い・・・。
社会的な位置関係か、命を生み出す女性は「生」により近いのか・・・。
「男はつらい」か。

 それにしても、「うつ」が5人に1人。
精神保健医療の充実は言うに及ばず、それのみならず、総合的な「生」への援助が求められる。

 健康問題も経済苦も勤務問題も、その殆どが社会保障や雇用・労働問題に根を持っている。
自殺を個人の問題に押し込めず、社会的にとらえ防止するために、政治の役割がより明らかになったといえる。


 ちなみに、日本では一年間に殺人で700人、交通事故で7000人が亡くなっているらしい。
世界では、殺人で50万人、自殺は100万人、戦争で23万人。(どこかで見てメモしてたんだけど、ホントかな?どなたかチェック入れて!)


 近所を流れる室見川上流です。
暗い話ばっかりだと、チョットと疲れますね。
しばし、ごゆっくり・・・。


鉄塔処理0005


上流域の水洗化が進み、ここ10年、きれいになりました。
夏は、堰のところに家族連れが水遊びに来ます。
若干名だが・・・。


鉄塔処理0004




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テーマ:これでいいのか日本 - ジャンル:政治・経済

2008.06.20 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・社会評論Ⅰ

NO.482 15歳の少年と語ろう、「秋葉原」。

これは難しいですよ。大人が試されていますね。

 先日の記事「秋葉原通り魔?無差別連続殺傷事件の背景は?">NO477. 秋葉原通り魔?無差別連続殺傷事件の背景は?」に対して、15歳の少年ユーヤさんからのコメントがありました。

 15歳を代表する意見かどうかはわかりませんが、紛れもない15歳のひとつの意見です。
「これはあくまで『私の意見』ですから」 としながらも、「私の意見も参考にしてくださるとありがたいです。」と述べています。

 彼の意見に、ここでいろんな方からコメントをいただけるなら、世代を超えていい討論が出来るのではないかと思い紹介し、自由な意見を求めます。
 大人として、向き合ってみませんか?彼は、それをこそ求めていると思います。

     (右下の commennts をポチして書き込んで下さい。)

コスモス 007

以下、紹介します。

この事件は・・・
この事件は、いろいろな意味で重大なものになりました。だけどこの事件はすぐに忘れてしまうでしょう。なぜなら今の日本はこんな事件なんか最初から相手にはしてないんです。
このような言い方をしては不満に思う人がいるかもしれません。いや、います。
ですが私たちはこの事件を見たときに感想をすくなくとも二つ持ったと思います
「こんな事件はひどい」と「あぁ、またか」
であると思います。

こんな言い方は失礼かもしれませんが
凶悪犯罪なんて今の日本には当たり前のようにあるんです

報道されてる事件が犯罪の全てではありません
この事件の感想や意見をこのサイト以外にも一通り見ましたが主に意見が3つあります
加藤容疑者が悪い。死刑にしろ/殺す前に自殺すればよかったじゃん」
「これは世間が彼のことをもうちょっとやさしくしてあげればこんな事件は起こらなかった」
「お前だけが不幸じゃないんだ。世の中には思えよりも不幸な奴がたくさんいる」


私は全て当たってると思うし同時に間違っていると思います

まずは、死刑にしろ/自殺しろ(少し本物のコメントよりはやさしく言っております)等の意見ですがこれでは根本的な解決にはならないと思います。皆さんもわかっておられると思いますがこのような犯罪の予備軍なんて五万といます。それに殺しても自己満足の域を超えず加藤容疑者とは少しちがいますが同じ穴のムジナになると思います。

次に世間が悪い等の意見ですがこれは単なる責任転換です。彼は所詮人だ。人には自分が犯した罪を背負うことができると思います。
世間が悪いなんてにげ道以外何者でもありません。

最後にお前だけが不幸ではないという意見ですが幸せや不幸に決まった定理や決まりなんてないんだと思います。不幸の価値観は共有することができないのではないでしょうか。

長々と話してしまいましたが最後なのでどうかお付き合いください

私は否定することばかりを書きましたが前述の通り否定しているわけではございません。

私は誰にも責任があり、誰にも責任はないと思います。

ただ、彼は罪を犯した。それだけは何を言ったって変えることができません。私たちはこの事件を1年、2年たったらほとんど忘れているでしょう。それが私たちの罪になると思います。過去にもおなじような事件なんて星の数ほどあります。私たちはいってるだけで何も変えなかった。それがこの事件の原因であり、私たちの罪です。だから私たちは誰もせめるとこができません。この事件はもう「過去」であるからです。ですがこの先の未来は誰にもわかりません。また同じような事件が起こってしまうかもしれないし、逆にとめることができるかもしれない。それはこれからの日本、いや世界自身が決めることです。

私はまだ15ですから世間のことや皆さんのことをガヤガヤいってすいません。ですが私にも皆さんにも日本を大切にしようと、犯罪を憎む気持ちがあることも知ってて欲しいのです。

ここまで読んでくださった方、私の意見も参考にしてくださるとありがたいです。ですが最後はあなたの意見であることをお忘れなく。これはあくまで「私の意見」ですから

             2008-06-11 水 17:45:13 | URL | ユーヤ #- [ 編集]


ユーヤさんには是非、「秋葉原」。 ">NO.478 重苦しいが、再度「秋葉原」。 」も一緒に読んで欲しいと思います。
そしてまたここで自由に意見を聞かせてください。

みなさん よろしく。

コスモス2 002




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テーマ:時事 - ジャンル:政治・経済

2008.06.11 | | Comments(4) | Trackback(4) | ・社会評論Ⅰ

NO.480 重苦しいが、再度「秋葉原」。

 わが弱小ブログへのアクセスが、昨日今日とやけに多くなったと思ったら、こういうことでした。

キーカーカーさんと、村野瀬玲奈の秘書課広報室さんで、それぞれテーマは違いますが取り上げていただいていたということで・・・恐縮しつつ、ありがとうございます。

渓流処理0005

今日は、そのうち秋葉原に事件について。
 これについては、先日の記事NO477. 秋葉原通り魔?無差別連続殺傷事件の背景は?のコメント欄にヒルトップのうさぎさんから、次の警告をいただいた。
 「野次馬的な無責任な『発言』」では決してないという決意を述べて、続けたいと思う。

いろんな角度からの「マスコミの報道」がほしい

 詳しい事件内容とは、直接関係ないのですが。こちらのブログとか、うさぎの知りあいの方たちと日頃から「こんな話題」は、お茶飲みながらときどき話しています。
 ある人は、例の「光市母子殺人裁判」で、犯人の恵まれなかったこれまでの人生を、同情的に語られ・・・被害者側からばかりヒステリックに報道するマスコミのあり方を、考えさせられたことがあります。うさぎとはちょっと違う感じ方で、そのときはびっくりしましたが・・・。
 多面的にいろんな考え方・感じ方があっていいし、それを自由に話していいと思います。ただし。「思いやりをもって」ということが基本です。野次馬的な無責任な「発言」は、たとえ身内だけとしてもやめたい、口に出すのもネットで書き込みするのもデス。
 そこの線引きは、むずかしいですけれどねぇ。いろいろ考えさせられております。

2008-06-09 月 13:46:14 | URL | ヒルトップのうさぎ #- [ 編集]



 ちょっと長くなりますが、決して愉快な話じゃないから、関心のない方はどうぞスルーしてくださいね。

キーキーカーさんのサイトに、容疑者の犯行前日からの携帯サイトへの書き込みがコピーされている。
http://kikakakikaka.blog77.fc2.com/blog-entry-233.html#comment
http://kikakakikaka.blog77.fc2.com/blog-entry-230.html#comment
信憑性は高く、時系列的に見ても間違いはないだろう。
多分警察あたりも、こういうものも分析中だと思う。



 見えてくるのは、孤独と明日への絶望、そして自己否定とやり場のない怒り。
つまり、結論的に言えば、人間らしく生きることへの見通しを見失ってしまったということだといえないだろうか。

 去年の12月、NHKのスペシャル番組『ワーキングプア」の中での話。
 堺市だったかなあ、清掃業務の委託事業に参加できるようになった青年。
以前は、捨ててある本を拾って売りながら、パンをかじっていた。人目を避けて生きていた。
今は貧しくも、食堂で食べ、銭湯にも入れる。顔を隠して生きることもなくなった。
以前のインタビューに「生まれて来なければ良かった」といっていたが、
今はどうかと聞かれて長い間の無言と慟哭の後に、嗚咽しながら、
「前だったら絶対泣かなかった。人間らしい感情が戻ってきた。一人でも多く自分のような人を救いたい。」

 釧路の職安の支援で、障害者施設で嘱託として働くようになり、正規職員になりたいと希望を語る若い母子家庭のお母さんは、「私は社会の邪魔者ではない、私も生きていてもいいのだと思えるようになった。」と語っていた。

 「また あったね(明日ね)!」と初めて言えた障害者の話。
 これは、きょうされんの元理事長に伺った話。
40歳を過ぎるまでずっと在宅で一人ぼっちだった女性が、作業所に来るようになったそうだ。
通い続けながら少しずつ、作業や職員・仲間になじみながら数ヶ月たったある日、重度知的障害の彼女が、「また あったね(明日ね)!」と帰り際に言ったという。
 明日をも知らない長い孤独のあとに、彼女は初めて、「おはよう」と声かけてくれる仲間や職員に出会い、一緒に出来る何がしかの役に立つ仕事に出会い、そして、仲間に合えて一緒に仕事が出来る明日を獲得したのだ。
 仲間に出会えたこと、明日を知ったこと、これが「また あった(明日)ね!」の言葉を生んだのであり、これは彼女の「人間宣言」だ・・・そんな話だったと思う。

 四女の事。
うちの四女は軽度の知的障害があり、高等特別支援学校に通っている。
「中学校のときは、特別クラスのときはよかったが、(ホームの)クラスでは下ばっかり向いてた。今は、友達も優しいし、学校が楽しい」と言う。出番があり、自分がここに居てもいい存在だと実感できるからだと思う。そして、嬉しそうに学級委員になったことや、みんなの前で発表できたことを、それこそ邪気なく嬉しそうに報告してくれる。
 中学の時は、明日の準備もしなかったのに、今は夜の8時になると、自分で明日のお弁当を作るようになった。タコウインナーと卵焼きと後は冷凍おかずだが・・・。
「あ、この子には確かな明日が出来たんだ。希望が持てる明日が心の中にあるんだ」と、その姿を見て思う。
そして、自己肯定観が生きる意欲と力を引き出している、と。

かつて、「人間らしさ」について書いたことがある。(いくら探しても記事が消えて無くなってる。がっかり!)

 ひとつの軸には、「連帯」「共同」、もうひとつの軸には「希望」「未来」・・・この縦糸と横糸こそが人間らしい生き方、生存を織り成すのではないか。そのどちらがかけても、生きることは困難だ。

 ある学者が、わが国の国民の人格発達の問題点として「精神的・文化的その日暮し」と「精神的・文化的ひとり暮らし」を挙げている事は興味深い。

現代障害者問題研究と実践に生涯を尽くした田中昌人は、
「一人ぽっちじゃ人間らしく生きられない、明日がなければ人間らしく生きられない。」と、そのままシンプルに言った。

 私は単純なので、これらの身近な話と、「秋葉原」は無関係だとは思わない。
もちろん孤独になり、明日が見えなくても多くの人たちは、実に健気に努力をして頑張っていることを知っている。

 しかし、「狂った個人」の行動として片付けてしまっていいのか。
日本の閉塞感が、よってたかってこの凶悪犯を叩く事によって、そこから生まれるものは何か。

彼をそこまで追いやった現実こそが問われなければ、また似たような犯罪は次々と起こってくるのではないか。
 日本のメディアもブログ言論も、残念ながら、そういうところには遠いように見受けられる。「野次馬的な無責任な発言」が飛び交っている。

 派遣や請負、フリーター・・・低賃金で部品のように使い捨てる日本の雇用労働政策、年よりは早く死ねとばかりの後期高齢者医療制度、高齢者や母子家庭いじめの生活保護切捨て、障害者の自立を阻む自立支援法・・・。受験競争と高い学費・・・。
 雇用も社会保障も教育も、税金も弱いものいじめばかり。

人間らしく生きる希望を奪い、踏みつける現実政治こそ問われなければならない。
誤解を恐れずあえて言えば、格差と貧困を拡大してきた新自由主義と自公政治こそが、主犯なのだ。

 この悲惨で不幸な事件を、繰り返さないために、社会的な視点で考え、解決するためにこそ「言葉」はあるのではないか。




参考までに、日本のワイドショーレベルでは駄目なんだ!以下はキーカーカーさんちのコピペのコピペです。

81 名前:名無しさん[] 投稿日:2008/06/10(火) 18:35:50 ID:lomS9cRv
【秋葉原・通り魔】なぜ安全な日本でこんな事件が?日本の閉鎖性が遠因?日本のTVメディアは言及不足…英BBC

(前半部略)(秋葉原の通り魔事件について)日本のテレビ局は日曜の午後の間ずっと、この
悲劇についての最新情報を伝えた。しかし、どうしてこのような事件が起きてしまったのかに
ついては、この地のメディアはこれまでのところほとんどコメントしていない。


日本は世界の他の国と比べれば、比較的まだ安全な国であるが、似たような殺傷事件が今
年の初めに起きている。1月には、東京の商店街で16歳の少年が包丁で5人に切りつけ、2
人がケガ。3月には、殺人容疑で逮捕されたい男が、土浦の駅でナイフで通行人8人を殺傷
した。
この国は、ますます凶悪な場所になりつつあると恐れる人もいるが、凶悪犯罪のレベルは、
今のところは他の国に比べれば低い。
彼らは、失敗や異質なものに対して寛容でない日本社会の圧力を批判する。環境になじま
なければ仕事にもありつけず、みんなと同じように振舞わなければ村八分になる。多くの人
は、不平等が拡大することを過剰に恐れる。社会の片隅の人々は、自分たちに大きなギャッ
プを感じ、働いている人は、それまで以上にそう感じる。
人の多い通りで救急隊員が負傷者を手当てしているテレビ映像を見ると、1995年3月に
5500人以上が負傷、12人が死亡した東京の地下鉄サリン事件を思い起こす。
報道によれば、容疑者は警察に単独犯行だと語り、「人生に疲れた」と発言したという。
しかし、背後から切り付けられた犠牲者達の悲惨な状況から目を移せば、一体何がこの
男を人通りの多いショッピング通りでの凶行に駆り立てたのか?と問わずにはいられない。
狂った個人の行動なので、前もって予想することも防ぐこともできなかったと釈明するだけ
でよいのか?
それとも、積もり積もったプレッシャーやストレスが、問題を抱えた人々を恐ろしい行動へと
駆り立て、悲劇的な結末を招き、日本社会がさらに物騒になるということの兆候なのか?
(以上、英文ソースより2ch記者が抜粋意訳。誤訳などありましたらご指摘ください)



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テーマ:秋葉原無差別殺傷事件 - ジャンル:ニュース

2008.06.11 | | Comments(7) | Trackback(1) | ・社会評論Ⅰ

NO.479 スピリチュアルと不幸と社会と悪政。

 突然で、なんの脈絡も無いが・・・。
江原啓之スピリチュアル・・・左のFC2ニュース画面にたまたま出たニュース。
以前から気にな、り不快な思いをしていたので一言。

渓流処理0011


「人間の尊厳を傷つけかねない」 フジ「江原」番組をBPO「断罪」

民放とNHKでつくる「放送倫理・番組向上機構」(BPO)の放送倫理検証委員会は2008年1月21日、フジテレビの番組内で「スピリチュアル・カウンセラー」江原啓之さんが登場した企画の一部内容について「制作上の倫理に反するものと判断する」とした委員会決定意見を発表した。検証委は「一方的に『スピリチュアル』といった非科学的なカウンセリングを押し付けていいものか」とも問題点を指摘した。

以上、冒頭引用。

 さも真実の如く自分の「霊視」を押し付ける、あんなものカウンセリングなんかではない。
歓楽街の片隅で占いをやっている人たちの、営業妨害をする気はさらさら無いが、公共の電波を使って・・・!と、不快な思いでいた。
ま、「断罪」とまで言わなくとも、妥当な措置だろう。

身近なところでは「血液型」。
・・・「そんなもので性格が決まってりゃ世話無いだろう!」と言いたくなるが、いちいち善良なる人々の楽しみな話題に突っ込む気は無い。

スピリチュアルは、確かに根強い人気があるようだ。
しかし、割かしみんな割り切っているのかもしれないが・・・。
老婆心ながら一言、二言。

 「生き返り」は信じないが、「生まれ変わり」は信じたい。「科学」と「願望」を区別しつつも、「神様」も「願いをかなえてくれる存在」として「信じたい」気分があるだろう。

 不幸を霊のせいにし、除霊して元気を取り戻す・・・そんな「便利さ」や「安易さ」もあるのだろうか。スピリチュアル・カウンセラーの流行は「癒し」を求める心的状態、ストレスや先行き不安の反映でもあろうか。

 しかし、不幸の本当の原因に向き合おうとせずに、前世や神の言葉を信じ一時の心の安らぎを求めるような生き方では本質的な解決は無理でしょう。

 人の世の始まりから、人知を超える不幸や天変地異を、宗教や霊的なもので説明し「飲み込む」慣わしはあった。

 しかし、昨今の心霊ブームはテレビ界が一部の視聴者のオカルト志向に迎合し、視聴率稼ぎのために「霊能者」という虚像をでっち上げ、そこに人間ドラマを重ね合わせてゴールデンアワーに放映することによって作られたものだ。

 そういう点で、今回のBPOの放送倫理検証委員会の意見は、テレビ界の自浄作用として評価できる。

 ところで、人間が不幸に陥る原因は、大別して次の3つが考えられる。
(1)社会のありようにかかわる構造的な原因。
(2)自分自身の生き方にかかわる原因。
(3)災害や事故などの偶発的な原因。
まじめに生きようとしている人々にとって、(1)は特に重要だ。
社会的・構造的な原因まで、霊に頼らなければならないとしたらどうだろう。

 超自然現象などに詳しく、『騙される人 騙されない人』『だます心 だまされる心』などの著書がある、立命館大学国際平和ミュージアム館長・安斎育郎さんは、次のように述べている。

 不幸の原因を霊に事寄せて解釈するような非社会的な見方を脱し、不幸を生み出す社会のありようを変革する意志と行動を紡(つむ)ぎだす努力こそが重要です。

 心霊に心寄せる人々には、解決の道が本当にスピリチュアル・カウンセラーの言葉を信じることなのか、それとも、さまざまな不幸を生み出す社会を変革の対象としてとらえ、自らも人々と手を携えて社会に働きかけることなのか、心通わせながら話し合うことが大切です。

 不幸の原因を心霊のせいにするような非社会的な見方は、それらを生み出す悪政を免罪する道にも通じることを訴えかけることが重要でしょう。


なるほど、そうだそうだ!である。

 私なんかは、「なんば、言うとるんや!あほ!」と一喝するタイプで、こりゃ遺憾いかんばい。
まあ、血液型ぐらいは、おしゃべりとして許容するぐらいには気長にはなったが・・・。
ちなみに、B型だけどお



渓流処理0010



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2008.06.10 | | Comments(6) | Trackback(2) | ・社会評論Ⅰ

NO477. 秋葉原通り魔?無差別連続殺傷事件の背景は?

 この事件については多くのブログでも書かれているようだ。
 犠牲者やご家族の気持ちを思うとやりきれないものがある。
「ご冥福」などあろうものだろうか。この犯罪を心から憎むものである。

2チャンネルで犯行予告らしきものもあったらしい。書き込みは千件を超えている。
信憑性もかなり高いようだが・・・。
テレビのワイドショーもこの事件で持ちっきりだ。

梅雨前処理0003

塀からカタバミが・・・。

 事件の流れをセンセーショナルに扱ったり、犯人の性格や行動、生い立ちや家族のことまで色々と詮索している。元同級生が「切れやすいタイプだった」とか「両親が不仲で別居中だ」とか・・・。

 総じて、個人の異常な行動という見方が主であるように見受ける。犯罪と犯行を、そして犯人を憎むことは自然な感情であり、尤もなことだ。

 しかし、「自分の挫折を人のせいや社会のせいにした、幼稚で身勝手な犯行」と断じ、犯人個人を糾弾することだけで、何かの解決につながるだろうか?

 最近この種の犯罪が増えている。
個人の資質に、その原因の本質を見ることではもはや、足りないのではと思う。

 共感できる記事を書いている人がいるので紹介する。
「ふじふじのフィルター」さん秋葉原通り魔事件で思うこと。」

 産経の記事によると、その生活は、平日は遅くまで働いていたようだし、休日には車があったが疲れ果てて寝ているだけだったのか、同じ階に住む男性は顔も見たことがないとのこと。余裕のない生活を送っていたのではないかと思われます。

 派遣で働いていたということで、人としての尊厳のない働き方をさせられていたのではないかと思ったりするわけですが。

 通り魔事件もだんだんと凶暴になってきましたね。バラバラ殺人事件や女子高校生が殺されたりする事件が多くて、事件の見分けがつかなくなるほどです。

 人をモノとして使い捨てる社会が、希望のない、生きている楽しみや喜びのない社会にし、人の精神を壊し、特に若者を自暴自棄にし、犯罪へ走らせているのじゃないでしょうか。この通り魔事件を聞いて、犯人をにくむ気にもなれず、とても悲しい気持ちになりました。

 人を人らしく扱う社会にしなければ、生きている感動にあふれた社会にしなければ、こうした自暴自棄の事件は、これからますます起きてきますね。人って、余裕がなくなったり、栄養が足りなったり、睡眠が足りなかったりすると、腹が立ったり、イライラするじゃないですか?人ってそういうものだと思います。そういう人の精神や体の健康が保てない社会では、自暴自棄の犯罪が増えるというのは当たり前のことだと思います。

以上部分引用。

 TBいただいた「カナダde日本語」さんは、秋葉原通り魔は、自公政権がもたらした格差社会が生んだ犯罪」としながら、日本の最低賃金の安さを告発し、資料も紹介している。

加藤容疑者のように将来に安定を見出せずに、不安な毎日を送りながら働いている若者は多いことだろう。この事件は他人事ではなく、明日は我が身なのだ。誰もがこういった犯行を犯す可能性を秘めており、社会状況が悪化すると共に、こういった事件はますます増加していくであろう。

加藤容疑者が死刑になっても、社会状況が変わらなければ、同じようなことが繰り返されるだけだ。それでは何も解決しない。今回の事件は自公政権がここまで国民の生活に格差を広げなければ起こりえなかった事件だと思う。

それでは格差社会をなくすために、私達は何を求めたらいいのだろうか。まずは、正規社員と非正規社員の差を縮めることが大切だと思う。具体的には、他の先進国と比べて低い日本の最低賃金を上げたり、非正規社員(パートタイマーも含む)が受け取る社会保障や年金手当てを改善させることなどだ。

以上部分引用。

 さらに、関連して
足跡つつけてくれた「キーカーカー」さん「フリーター漂流   と  秋葉原事件」

 こちらは、「秋葉原で暴れた人の原因の根っこのようなモノが見えたような気がした。」としながら、「フリーター漂流~モノつくりの現場で」という動画を紹介している。

 それは、派遣よりもひどい「請負会社」でのフリーターの働き方と人間模様を描いている。
「必要な時に、必要な人材を」・・・トヨタのカンバン方式の労働者版。もはや人間は生産ラインの部品扱いなのである。
 一兆円産業といわれる1万社の請負会社が、日本中の製造業現場に100万人のフリーターを「供給」しているという。ある社長は、「メーカー代わりに、配転や人員整理など生産ラインの安全弁の役割を果たす。一人でも必要な”弾”を送り込みたい」と語る。
 こうしてメーカーは、労働コストダウンにより利益を上げるのである。

 労働者派遣法が改悪された1999年には、すべての規制が緩和され製造業にも解禁された。労働者は安い部品のように「必要な時、必要な数だけ」供給され、必要でなくなったら、切られ飛ばされる。

 明日も見えないその日暮し。
ある結婚している青年は、病気で休み19日間働き、残業は8時間。給料明細は147.951円。保険料、寮費等引かれた手取りは67.000円。やっていけないと辞めたその1月後に、今度は奥さんと一緒に、直接工場とアルバイト契約で働きに来ていた。彼の場合は「出来る」のでそういう道も例外的にはあるのだろう・・・。残業で稼いで、将来の出産や子育てのために貯金するという。


 物や部品のように扱われ、人間的な労働の喜びや達成感からも阻害され、明日をも見えない青年たちの日々に対し、「お前の努力が足りないからだ」「辛抱が足りないからだ」「自己責任だ」で済まされる問題だろうか。

 そして犯罪に対しても「切れやすい奴だ!」「育ちが悪い!」「死刑にせよ!」と、総がかりで叩くことでk解決と再発防止の方法は見えてくるのだろうか。

 もはや、「ルールなき資本主義」は、アコギなまでの労働力搾取を超えて、労働者・青年の部品化=人格破壊の域に達しているのである。

 人間らしく働き、青年が希望が持てる社会を。
人間らしく働くルールの確立を。

ワイドショーが憂さ晴らしの正義感を披露するような問題ではなく、政治がその責任で解決に当たるべき課題である。

(紹介した記事は、是非直接訪問してお読みください。)

梅雨前処理20003

早咲きコスモス


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2008.06.09 | | Comments(10) | Trackback(5) | ・社会評論Ⅰ

NO.460 「われわれの言葉がリアルであれば、『優しさの連帯』はつくれる。」・・・「超左翼マガジン ロスジェネ」 創刊。

訪問ありがとうございます。
今日は、紹介です。
(とはいっても俺って、今頃知ったんだから遅れてる~~)

「青年が動く時歴史が動く」と言う。そんな予感!
なんとも過激に大胆に来たものだ。
超左翼マガジン ロスジェネ」">超左翼マガジン ロスジェネが創刊された。

552ed2db.jpg

ウサギちゃんの赤旗ならぬピンク旗に注目。
蟹とハンマーとカマですよ!

まずは、ロスジェネ宣言 をお読みいただきたい。

 一連なりの妖怪が ――「ロストジェネレーション」という名の妖怪が、日本中を歩き回っている。
  就職超氷河期(1990年代という「失われた十年」)に社会へと送り出された20代後半から30代半ばの私たちは、いまだ名づけられ得ぬ存在として日々働き暮らし死んでいきつつある……、その数 20、000、000人。
  「ワーキングプア」「フリーター」「ひきこもり」「ニート」「うつ病世代」「貧乏くじ世代」「負け組」「下流」「ロストジェネレーション」……。世間が私たちをさまざまなレッテルで一括りにする。しかし、私たちは、「レッテル貼り」によって目の前にある問題や矛盾が隠されたり、未解決のまま先送りされることをのぞまない。
  そして、私たちが抱える苦しみと悲しみを、「自己責任」という言葉で片づけたくない。これまで感情を押し殺して黙って生きてきたけれど、いまになってやっと、自分たちが「怒ってもいいのだ!」と気づいたから。
【中略】
  「ロストジェネレーション=失われた世代」? ざけんじゃねえ! 「失われた」んじゃねえ。「われわれ」が生きていくために必要なsomethingを、誰かが「奪ってきた」んだろ。
 
 全国のロスジェネ諸君! 今こそ団結せよ!
  仲間に呼びかける者を尻目に、「どうせ無駄だよ……」と鼻で笑う者たちがいる。その暗がりに眼を凝らせば、疲れ果てて寝がえりをうつことさえ出来ず、「この苦行のような人生よ、早く終わってくれッ」と、昨日と同じ今日を告げる夜明けにうんざりしながら、このうぞうむぞうのロスジェネのるつぼをじっと見つめる、無数の眼差しが光っている。

  私たち左翼が改めて思い知るのは、仲間たちが放つリアルな言葉が時代を牽引していくということ。そして、リアルな言葉は、いつも、私たちが日々働き暮らしている現実のなかから生まれるということ。

  いま「ロスジェネ」は、ここに、左翼と現実とをつなぐ空間を設定する。
  この空間から紡ぎ出された言葉が、あなたの心に少しでも届くことになれば、うれしい。
  ささやくような小さな声が、しだいに大きなうねりになることを願う。



なんとも大胆で率直で清々しい。
連帯を呼びかける青年の姿と言葉。
編集長の浅尾大輔さんは、首都圏青年ユニオンなどで活動して来た小説家でもある。
彼のブログ「My Last Fight 言葉で、最後まで、たたかい続けるのだ!」には次の一文がある。

 「僕は、心のなかで、作家・鹿地亘さんの言葉――「大切なことは誤らないことでも、敗北しないことでもない。それも大切かも(まま)ちがいないが、もっとも大切なこと、決定的なことは、たたかいをやめないこと、どこまでも立ちなおり、全体とともにたたかい進むことである」――を思い出していたのでした。」


「青年の労働相談に乗りながら、なぜ若者がこんなに苦しめなければならないのかと強い怒りを覚えた。この現場の声をすくい上げる雑誌が作りたかった。」
マルクスが『鉄鎖以外にに失うものは無い』と言ったように、フリーターや派遣労働者は労働力しか売るものが無い労働者です。厳しい状況の中で不満を政治にぶつけるのは必然です」と創刊の気持ちを語る。

精神科医の香山リカさんは、
「自分の事から他者のこと、社会のことへ。視点の鮮やかの変換を子気味よく眺めています。いい子ぶらず、おもむくままに、自由に、いかがわしく進んでください」とエールを送る。

 j今年に入り、派遣問題を取り上げた共産党志位委員長の国会質問がネットで話題になり、「蟹工船」がブーム、マルクスが見直される・・・共産党の支持率は全世代平均4.1%に対し、30代男性11%、20代女性9.4%とロスジェネ世代がかつてなく高くなっているそうだ。(共同通信4月)

 総務省の統計(1~3月期)で、非正規雇用は34.4%と過去最高。しかも、15歳~34歳が増えているという。事態はより深刻になっている中での創刊である。

それにしても、超左翼・・・極左じゃないよ。
これって、この世の中変えるには右も左も無いぞ!超えるぞ!・・・ですね。

 「仲間たちが放つリアルな言葉が時代を牽引していくということ。そして、リアルな言葉は、いつも、私た
ちが日々働き暮らしている現実のなかから生まれるということ。」

「 この空間から紡ぎ出された言葉が、あなたの心に少しでも届くことになれば、うれしい。
  ささやくような小さな声が、しだいに大きなうねりになることを願う。」


「大きなうねり」が、政治を変え、人間らしく働くルールを作る力に、貧困と格差をなくす力になっていくことを期待したい。
おじさんも、「若者の連帯」に連帯して力をもらいがんばろう!



ロスジェネ宣言」・・・どこかで読んだ書き出しにそっくり。
そうマルクス 共産党宣言だ。
浅尾編集長「パクリました」そうです。

 一つの妖怪がヨーロッパにあらわれている、――共産主義の妖怪が。
旧ヨーロッパのあらゆる権力が、この妖怪にたいする神聖な討伐の同盟をむすんでいる。法王とツァーリ、メッテルニヒとギゾー、フランスの急進派とドイツの官憲も。

 およそ反政府党で、その政敵たる政府党から、共産主義だといってののしられなかったものがどこにあるか、およそ反政府党で、より進歩的な反政府派にたいしても、また反動的な政敵にたいしても、共産主義という烙印をおす非難をなげかえさなかったものがどこにあるか?

 この事実から二つのことがあきらかになる。
 共産主義は、すでにヨーロッパのあらゆる権力から、一つの力としてみとめられている。
 共産主義者がその見解、その目的、その傾向を全世界のまえに公表して、共産主義の妖怪談に党自身の宣言を対置すべき時が、すでにきている。

 この目的のために諸民族の共産主義者がロンドンにあつまって、つぎの宣言を起草した。



最後に朝日新聞の紹介記事をどうぞ。超オススメです。

「優しさの連帯」つくれるか?

「ネット右翼だってオタクだって、同じ生きづらさの中で生きてるんですよ。
   わかりあえると思うんですよ。
         われわれの言葉がリアルであれば。」






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2008.05.31 | | Comments(4) | Trackback(11) | ・社会評論Ⅰ

NO.354 「進学断念し家出」・・・岡山・線路突き落とし事件の少年の胸のうちは?

みなさん こんにちわ。
今日は、ちょっと重苦しい話・・・。お付き合い下さい。
少年による無差別殺人事件。
一昨日、帰宅すると娘が「誰でもいいから人を殺して刑務所に行きたかったってよ」と事件のことを教えてくれた。知的に遅れた娘にも衝撃だったのだろう。なんとも、先日の通り魔殺傷事件といい嫌なニュースが続くものだ。
進学断念し家出」少年が供述 岡山・線路突き落とし">進学断念し家出」少年が供述 岡山・線路突き落としより部分引用。


岡山市のJR岡山駅で岡山県職員假谷(かりや)国明さん(38)が大阪府大東市の少年(18)に線路に突き落とされ、電車にはねられて死亡した事件で、少年が、家出をした理由の一つとして経済的事情で大学進学断念したことを挙げていることが26日わかった。岡山県警は動機につながる可能性もあるとみて調べている。また、少年の父親(56)が同日、記者会見して被害者や遺族に謝罪した。

 少年は調べに「進学希望があったが、経済的な理由であきらめたことが家出の原因の一つ」と供述。県警は少年が投げやりな心境になっていた可能性もあるとみている。

 父親によると、少年は気が弱く、子犬にも追いかけられていた。小、中学校時代にいじめを受け、ゲームソフトを取られたり暴行されたりした。中学卒業後に一度だけ「いつかやり返したるねん」と口走ったことがあったが、父親が諭すと「分かってる」と答え、以後は触れなかったという。

 いじめから逃れるため高校は自宅から離れた府立へ。少年は大学進学を希望したが、父親が「貧乏で進学させるだけの金がない」と言うと、少年は「1、2年働いて金をため、国立大学にいけるように頑張る」と話したという。

 少年は、24日にはハローワークに行き、事件当日の25日朝は、勤めに出る父親とパートの母親(55)を自宅で見送った。出勤後、父親が携帯電話で「就職に向けて頑張って運動しなさい」と伝えると、少年は「はーい」と答えた。しかし、昼休みには珍しく携帯電話がつながらなかった。少年の携帯電話は家に残され、午後8時になっても帰宅しなかったため、警察に家出人捜索願を出した。


 関連報道を見ても、真面目でおとなしい普通の少年という。
どんな理由があろうと、こんな犯行が許されていい訳はない。しかし、少年の特殊個別な問題にしてはいけないと思う。。犯行の背景に何があったのかを、明らかにする事が「普通の少年」たちを、犯罪から守る事にもつながるのではないか。

 成績もそこそこ良くて国立大学への進学を希望していたが、お父さんは派遣で、お母さんはパートの働きでは「貧乏で進学させるだけの金がない」と言うということになり、少年は「1、2年働いて金をため、国立大学にいけるように頑張る」と話したという。そして、求職活動もしていた矢先・・・。目の前の困難に押しつぶされ、将来にまでも希望が見えなくなってしまったのだろうか。

 私は少年の犯罪をかばうつもりはない。
被害者の家族や子供たちの事を思えば憎しみも募る。大学に進学できなかっただけで、短絡的自己中心的な行動だという批判もその通りだ。

 しかし、である。
この少年もまた、貧困と高い学費という日本社会の被害者ではないかと思われるのである。貧困ゆえに将来への希望を閉ざしてしまった少年の胸のうちが、その絶望感が解るよう様な気がする。

 かつて、私が少年のころ島の中学校では、100人のうち30人が集団就職で、都会に出て行った。殆どが「お金がないから」でそれが当たり前でも,あった。そんななか両親は離農して都会に引っ越してまで、私達兄弟の進学を支えてくれた。そんなのは例外であろう。

 この少年の両親もつましく真面目に働いて、育ててきたであろうに、派遣とパートの給料では息子の願いに応える事はかなわなかったのだろうか。「心の奥まで見えなかった」という。なんとも親心を思うと、切なく悲しいものがこみ上げてくる。

 少年も、いじめにあった経歴などからすると、腹を割って相談できる人もいなかったのだろうか。孤独が痛々しい。


 日本の学費は世界に例を見ない異常な高さである。
国立大学の初年度納付金は82万円。私立は131万円。格差の広がりのなかで、高額費が進学断念の理由になってきている。
せめて、先進国並みの安い学費と給付型の奨学金でもあれば、少年は希望を持ち続ける事ができたのかもしれない。


最後までのお付き合いありがとうございます。
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2008.03.28 | | Comments(6) | Trackback(0) | ・社会評論Ⅰ

NO.239 スマップの社会学。

昨日の記事でスマップの「世界に一つだけの花」について触れた。
そこで思い出したが、これもどこかの大学でスマップそのものについて話したことがある。
彼らが急激に売れだした頃だからもう15年ぐらい前だろうか。
(学生が取っつきやすいネタから入ろうとするぐらいに、私もオッサンになりかけていた頃だ。)

要するに「個性尊重」の問題である。
障害と「人の尊厳」について話した、記憶がある。

それまでのグループは、いつもグループとしてだけで活動していた。
勿論そのメンバー一人一人に個性があり、それがあるからこそグループとしての表現はあり得たのだが。
ところがスマップは、メンバー人がソロでドラマやバラエティーなど色々な活動をして、個性を前面に打ち出した来た。そういう強い個性の集まりとしてのグループ色が強かったと思う。
違いは、前者が「集団のための個」、後者は「個が主体の集団」と言えるのではないだろうか?

当時、バブル崩壊後の社会では、資本の新たな活動展開が推し進められ、グローバル経済の名の下に、多国籍企業化に拍車がかかり、国内産業の空洞化がすすんだ。国内においては、国際競争力をつけるためのコスト削減政策がとられた。その元での労働市場の再編(労働者派遣法などでの不安定雇用労働の広がり)が進められた。結果、今日のワーキングプアなど、いわゆるプレカリアート問題へ繋がる貧困を生み出してきている。

若者達を中心に、ローコストの労働力商品としての画一的な価値が押しつけられ始めたた時代であった。
それに違和感を持つ、自覚的批判には至らなくとも、「なにか違う」と感じ始めた世代と時代が求めたのが、つまりスマップなのではないか。そこに若者達は、(いや、おばさん達にも人気があるんだよね)自分を重ね、投影していく。
スマップという存在は、そう言う時代の意識とともに生まれ、育ってきていると思う。
(彼らをプロデュースした人は、目があるなあ。)

ファンも、みんな2枚目のキムタクが好きという訳ではない。それぞれに中井君であったり悟郎ちゃんであったりで、このグループははファン自身の個性をも受け入れてくれるのである。
グループの人気・支持は、この相互作用の関係にあると言ってもいいだろう。

そこには、「個の尊重」への強い願いが横たわっているのではないだろうか。その後のジャニーズ路線も基本は、この国民の意識的土壌にうまく乗っているのではないだろうか。
(べつにジャニーズが好きなわけでもないが・・・分析として)

さて、本題に入らなければならないが。
こうした流れの中で「障害は個性だ」という言い方が、広がっている。
多くは善意による物で、かみつく気はないが、私たち現場で関わる者にとっては整理しておくべき大事な問題である。
障害者も個性ある個である。しかし、障害は障害以外の何者でもなく、個性ではない。
次はここら辺について書いてみたい。

とは言え、気持ちだけが先走りして、書き切れるかな?
・・・これから、おっかあの実家に新年の顔見せに行きます。しばらくコメント返しが出来ませんが、帰ったときの楽しみに、沢山コメント下さい。
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2008.01.02 | | Comments(4) | Trackback(1) | ・社会評論Ⅰ

NO.238  「世界に一つだけの花」に、思う。

今年の正月は、一人で迎える事になった。
やはり家族・親戚が集まらないと、正月気分にならない。
母親がいつも「みんなが集まって、正月は来る」と言っていたが、なるほどだ。



横浜の迷子の少年の捜索情報のホームページが変わりました。
今後はこちらをどうぞ。岩田和輝君のホームページ
無事に早く見つかることをお祈りします。

大晦日、最後にちょっと紅白歌合戦を覗いた。
今年のエンディングは「世界に一つだけの花」だった。
もう4,5年前、スマップがこの歌でトリを務めたことがあった。
国民的支持がある歌だと言っていいだろう。

私は当時、ある大学の人権講座に講師として呼ばれ、障害者と作業所のことについて話した。
その最後に、この歌がヒットし、世代を超えて支持を得ていることについて話したことがある。

生産が発展すれば、多様な価値が生み出され、人々の価値観も多様化するのは、社会の発展の自然な成り行きだ。この多様性の発展と共存こそが、実は真の豊かさの実態ではないだろうか。その豊かさを保障する社会は、徹底して民主的でなければならない。
言い換えれば、民主主義とは多様性の共存である、と言えるのではないか。

現代は、この多様性が否定され、ひとつの「絶対的な価値」が押し付けられている。
その元で子どもたちや労働者・国民が追い立てられ、個が息苦しく窒息するような社会状況になってきている。その事が国民一人一人の実感となっているのではないか。
それは、公教育の中でも受験教育、偏差値至上主義となって表れている。そのなかで、校内暴力、荒れる学校、いじめの問題が表面化しているのではないか。
障害者の雇用と労働の問題は、障害者が労働力商品と言う価値によって計られ、その価値がないと見なされている所から生じてきた問題だ。

個人尊厳が、このようにして踏みにじられているのである。
障害者に限らず、多くの国民がこのような状況に対して、批判的な目を向けてきだしたところに、「世界に一つだけの花」がヒットする社会的土壌があるのではないか・・・

そのような話をした。

儲けを最大の使命とする「資本の論理」は、あたかも「絶対的価値」かのように、今日社会の隅々まで、国民生活のあらゆる分野に、その負の影響を及ぼすに至っている。
ルール無き雇用と労働の実態は、ワーキングプアを生み出し、生存そのものを脅かしている。
医療や、社会保障、社会福祉の切り捨ては、規制緩和・市場開放=営利企業の参入により、命も暮らしも金次第という状況を作り出してきた。

そうした中で、人々は自助努力による、生き残り競争に追い込まれている。
弱肉強食」の掟が、人間社会を支配しているかのようだ。

「儲かれば何をしてもいい」「自分が生き残るためには、他人を踏みつけてもいい」・・・
個の人権とか尊厳とか、人類が到達した価値は、この時代と社会の中で投げ捨ててもいいのか?!
私たちの時代に、人間社会を「動物の群れ」に逆戻りさせてもいいのか!?

憲法13条、25条を思い起こす。

個人尊重と公共の福祉
第13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

〔生存権及び国民生活の社会的進歩向上に努める国の義務〕
第25条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。


憲法をどのようにして生かすのか。
「世界に一つだけの花」がヒットする社会的土壌を積極的に、丁寧に耕す事が大事だと思う。
どうやって?
そりゃ、一言では言えんけど・・・

先ずは一緒に歌ってみましょ。→ワン・ツー・スリー ハイ!


世界に一つだけの花
      作詞・作曲 槇原 敬之

 花屋の店先に並んだ
 いろんな花を見ていた
 人それぞれ 好みはあるけれど
 どれもみんな きれいだね
 この中で誰が一番だなんて
 争うこともしないで
 バケツの中 誇らしげに
 しゃんと胸を張っている

 それなのに 僕ら人間は
 どうしてこうも比べたがる?
 一人一人違うのに その中で
 一番になりたがる?

 そうさ 僕らは 世界に一つだけの花
 一人一人違う種を持つ
 その花を咲かせることだけに
 一生懸命になればいい
 

 困ったように 笑いながら
 ずっと迷ってる人がいる
 頑張って咲いた花はどれも
 きれいだから仕方ないね
 やっと店から出てきた
 その人が抱えていた
 色とりどりの花束と
 嬉しそうな横顔

 名前も知らなかったけれど
 あの日僕に笑顔をくれた
 誰も気付かないような場所で
 咲いてた花のように

 そうさ 僕らも 世界に一つだけの花
  一人一人違う種を持つ
 その花を咲かせることだけに
 一生懸命になればいい


 小さい花や 大きな花 一つとして
    (小さい花 大きな花)
 同じものはないから
 No.1にならなくても いい
 もともと特別な Only one

 ララーラ ラーララ ラーララ ラーララ・・・・・
 

障害を持つ仲間達の問題は、時代と社会、人間を映し出す鏡である。
今年は、こういうスタンスをより鮮明にしながら、時々の想いを綴って行こうと思う。
今年もよろしくお付き合い下さい。

面白いサイトを見つけました。よろしかったらどうぞ!→伊藤真の「中高生のための憲法教室」

とは言え、気持ちだけが上滑りしてまだまだ書き切れてません。
ポイントを絞り、わかりやすく・・・勉強します!
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2008.01.02 | | Comments(4) | Trackback(0) | ・社会評論Ⅰ

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軟弱オヤジの「硬派道場」へ、ようこそ。障害者作業所所長やってます。福祉や政治、日々の思いを気ままに…。
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