昨日で四女の職場実習が終わった。

認識を少し変えなければならないようだ。
私はこれまで、娘に限らず、障害者の一般就労には余り積極的ではなかった。
それは、無理に一般就労を勧められ就労できたものの、職場に適応できずに「二次障害」、すなわち精神障害を引き起こしてしまった障害者を何人も見てきたからだ。陶友にはそういう、精神に障害をきたしてしまい、結局大きな困難を抱えるに至った仲間が数人いる。その傾向は軽度の知的障害者に多い。
職場での、狭い意味での労働能力・スキルが主な原因ではなく、人間関係や仕事でのつまづきに対応できずに不適応に陥る場合が殆どだ。つまり、職場に身近で丁寧な支援の体制ができていないことが多い。ここで引き起こされる精神障害は、殆ど完全には立ち直れないような深い傷となって彼らの一生を狂わせてしまっている。
彼らの就労できる職場は、殆どが小さな事業所で、そこには職場の人間関係、労働者の集団というものがない場合が多い。パートなどで一人ひとりが働いているというような関係であることが多い。これまでの娘の実習先もそうだった。スーパーで実習した時も、棚の整理やいろいろやるが、結局職場では孤独なのである。
孤独の中では、ちょっとしたつまずきは解決できず増幅し、頑張りも共有されない。長期にわたる孤独は人間をしぼめてしまい、可能性を閉じ込めてしまう。一人で袋小路に入り込んでしまうのである。自信を喪失しどんどん落ち込んでいくのである。無理な就労の失敗は、「又やり直そう」という単純なものではなく、自信喪失を引き起こし駄目な自分しか見えず、自分と向き合えなくなり自己喪失し、・・・結局自分を壊すことでしか生き残れなくなるのである。
今度の職場は、援助担当者がしっかりとついてくれ、やさしく丁寧に関わり支援してくれた。
初日の面接の時から、オーナーさん初め店長さんや担当者がとても優しく声をかけてくださり、娘も安心して少しずつ自分を出して実習に取り組めたようだ。周りのたくさんに人たちにも声をかけられたようだ。
それは、帰宅してからたくさん職場の人のことを話し、日誌の反省欄の、「できました」に○が増えていくことで伺えた。自己評価が前向きで肯定的になっていくのである。そんな中で、仕事の一つ一つも確実に上達したようである。
外資系のファーストフード店である。7店舗に30名の社員と600人?のアルバイトを使っているというオーナーさんは、今日最終日の反省会で、「同業者で障害者雇用や実習受け入れをしているところは知っているが、自分では気楽にいいですよとは言えなかった。今、ミズさんが、笑顔で頑張った様子を見てやってよかった、ほっと肩の荷が下りた・・・」と話された。
担当の方からも、親から見れば過大評価じゃないだろうかと思うぐらいにいい評価をいただいた。そして、「ミズさんに気づかい一緒に仕事をしながら、私は接客のことでもいろいろ気づかされたことがあるし、そういうことを心がけて仕事に生かしたい。バイトさんたちも同じことを感じたと思う・・・」と言ってくださった。
よく聞く話ではある。「障害者政策は社会の鏡だ」と。
障害者に優しい社会は、みんなに優しいと。障害者に優しい職場は、働くものにもお客さんにも優しいと。これは全く正しいと思う。担当の方はそのことを言っていたのだと思う。
父親の立場から言うのもなんだが、娘は、優しさとか気遣いとか丁寧さとか、いつもなら我々がそんなものはなくてもスーッと済ませている日常に、そんなことを気づかせてくれるところがある。
娘のことや、父親と言う立場を離れたら、私は、「人類史的に見れば、障害者の存在は人間の中に優しさを呼び起こしてくれたのではないか、人間は障害者とともに生きる中で、やさしい豊かな人間になってきたのだ・・・」と、大きな声で言っているのである。
地域や会社や社会も、そういう風に彼らのことを見てくれ、受け入れいっしょにやってくれたなら、世間はどんなにかやさしく心地よくなることだろうと思う。
日頃から、障害を持つ仲間達と仕事をしていて、彼らの足りないところを問題にするよりも、可能性に対して手助けをすれば、どんなにたくさんの出番があるだろうと思う。そうすれば、特別な専門的な知識や技術が求められる仕事は無理にしても、彼らが社会参加して働き役に立つところは沢山あるように思う。
最初、私の中には、「パートでこなす外食産業」という否定的な見方があっった。しかし世の中には、そうした状況の中でも、働く人を大事にしようと努力している人たちも沢山いて、障害者を理解しようとし、その就労を支援しようという経営者もいるのだと知った。
私の悪いところである。決め付けて物事を見てしまう・・・。
帰りの車の中で、「ホントみんな優しいよ」と娘が言う。
「ここに就職したくなった?」と聞くと、実習序盤では、「もっといろいろ経験して考えないと・・・」と言っていた娘が「うん!」と言った。
これまでファーストフードは、年に一、ニ回ぐらいしか利用しない私は、「ビッグ・・・セット」を家族全員分も買ってしまい、みんなに笑われてしまった。
おっかあも昨日退院した。
一息だ。
今日は、夕方から特別支援学校卒業生の親御さんたちとの懇談会。
ある親御さんに「一般就労しか選択肢を知らない親御さんに作業所のことも知って欲しいから話してくれ」と頼まれた。一杯入れての懇談だから気楽ではある。
問題は、月曜日の講演。
まだ形だけのものだが、レジュメだけは送付した。
夕方、カンタの散歩の時一通り組み立ててつぶやいてみた。
まだ60%の出来。
ちょっとだけ気が軽くなった・・・。

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2010.08.28 |
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おっかあが、3ヶ月近い”合宿”を終え帰宅しました。
まだ足元が多少覚束ないようですが、そのうち慣れるでしょう。
ご心配いただいた皆さんありがとうございました。
これで、父子家庭日記もおわりです。たぶん・・・。

父子家庭の教訓は、家族みんなで家事を分担し、四女の援助の体制を家族ぐるみで作ること。
特別支援学校に通う四女には、まだまだ具体的に身につけなければならない課題が沢山あり、それには日常生活の中での細やかな支援が不可欠だと改めて感じました。
どこまで実行できるか・・・。
「先ずは隗より始めよ」ということで、私は弁当つくり支援と週2回の夕食当番から・・・。
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2009.03.26 |
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3月15日 「あ、シミが薄くなっとる」
季節が逆戻りしました。日差し帰って来ましたが、冷たい風の日曜日。
おっかあも外泊で帰ってきています。
3月25日退院を決めたそうです。
この「父子家庭日記」もあと何回だろう。
夕べは久しぶりに家族6人揃って食卓を囲みました。
やはりいいものです。・・・俺的には、手抜きの焼肉はイマイチでしたが、
・・・贅沢は、言わんどこ。
今朝、三女が「あ、シミが薄くなっとる」
「そうやろ!石鹸がいいとよ、ほら」と、顔を突き出すおっかあ。
余りしげしげとは見ないのだが、そういえば薄くなっているような・・・。
「この石鹸、宣伝しとき。○○香のお茶石鹸よ」
「まあ、もっとはっきり薄くなったらな」と言っときました。
娘たちはそれぞれ映画に行ったり・・・。
私は、今日は近所のソフトボール仲間とシーズンへ向けての打ち合わせ。”決起集会”というところか。我がゆう楽庵の囲炉裏を囲んで一杯・・・いうことです。12時スタート。そろそろ準備に取り掛かります。
3月16日 「たまには身体休めて」
どこで覚えたセリフか。
「あしたのお弁当はじぶんでつくるから、たまには身体やすめて」だと。
最近弁当つくりを趣味にしてしまい、四女の仕事を取り上げていた。
それより片付けの方をして欲しいんだが・・・。
・・・仕方ないか。身体を休めましょう(笑
3月20日 「それぞれ」
花寒?花冷え?・・・季節としてはもっと先の言葉でしょうが、桜が咲き出した今、視覚と肌感覚には、ぴたりの言葉のような彼岸の中日です。
今日は、社会福祉法人の評議員会があり、補正と来年度の予算審議でした。職員給与の引き上げが、わずかですが承認され、みんなでがんばろうということになりました。社会福祉現場を担う職員の労働条件改善は、法人や事業所の努力では根本的な解決は望めません。
くらしと福祉を守る予算を、25条を基本に据える政治を、と強く願います。
娘達はそれぞれ。
長女は早朝から、ゴルフかな?車貸して、と出かけた。営業の付き合いだろう。
「ゴルフをしないと仕事ができないなんて、ウソや!」と私が言うと、嫌な顔して「大事とよ!」と言っていたことがある。・・・ゴルフそのものは好きなようだ。
俺?やったこと無いけど、・・・山を切り開いて、除草剤をばら撒いて・・・と思っていたが。
石川遼くんブームで、俺は孤立かな?
三女と四女はヤフードームに、オープン戦観戦に出かけた。
次女は、早番。4月から新しい職場に変わる。同じ法人の宅老所。
私も今日の「公務」は終わったし、次女も一区切りなので、ここらで2人でおいしいものでも食べようかと思って連絡待ちなんだが・・・。
・・・フラれるかも。
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2009.03.20 |
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3月10日(火)「一難去って・・・」
四女のインフルエンザもよくなり、今日から登校。
一安心。面白い?発見は、「がんばろう」とか「しっかりしよう」とかいう言葉が、四女にとっては思いの外プレッシャーになっているということ。
「もう、そんな言わんで!」という。気をつけよう。

一安心と思いきや、今度は三女の番。
まあ、こちらは自己管理できるから、そう気にしなくてもいいが。
家事当番がこちらに増える。
次女曰く、「予防接種しなきゃね」
彼女は、高齢者施設で働いているために、万端であった。
・・・どうか、俺に回って来るなよ!
と言うよりも、おっかあの奴、昼にメール入れても、終日返信なし。
冷たい奴!
3月11日(水)「身障手帳申請」
おっかあの身障手帳の申請にいく。
ご心配なく。6級と軽度のものです。社会生活にさしたるハンディはないでしょうが、権利として取得しておくものです。
夕方久しぶりの面会。四女が、午後から一人で地下鉄を乗り継ぎ見舞いに行っていた。帰りが遅くなると不安そうだったので、迎えに行くためだった。
帰路、インフルエンザで家にいる三女の大好物のうどんを、「牧野うどん」の持ち帰りで調達。これで今夜は「ワカメうどん」。シンプルに終了。症状もさほど悪くなく、安心。
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2009.03.11 |
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3月1日(日) いろいろ
お陰さまで妻のリハビリも順調で、週末は一泊外泊で家に帰ってくる。
4女は甘えて少しワガママになる。私は一息ついて、離れで軽く一杯やる。
今日は、サンドイッチを作ってピクニックに出かけたらしい。

昨日は、昼は法人グループの仲間たちの「成人を祝う会」。
うちの作業所の2人を含め7人の仲間たちのお祝いをした。一人ひとりの20年を振り返りながら、またみんなで力を合わせて頑張っていこうという気持ちになる。
その一人。色々あったが、何とか「祝う会」には参加して職員一同一息ついたのだが・・・、夜中の11時過ぎに電話が入る。
夜中まで家に帰らず徘徊して、他人の家に入り込み迷惑をかけているという。
昨夜は、久しぶりに一人でちびりちびりとの飲りながら、テレビを見ていた。
「しまった。飲んでしまった!」タクシーを使うと軽く1万円は越える。貧乏人はこんなことを考えてしまう。幸い、身軽で人の気持ちがわかる次女が車を出してくれることになった。
・・・無事に保護して、家まで送る。割と素直に従った。
「色々問題が多すぎてどこの施設も受け入れてくれなかったんや。相談されると余計に断れないもんなあ。お陰でこの2年間、職員は大変や。ああ、俺がいい顔するからこんなことになる・・・」
散々車の中で娘に愚痴る。
それでも本人を見て怒ったところで何も進まない。
お腹がすいているであろうと持っていったクリームパンを渡し、車に乗せて連れ帰った。
父子家庭の父親が起きてきた。
・・・色々言っても、このお父さんには責任能力を超えている。
問題の底辺には自己責任を超える貧困がある。
「もう何も言わないでいいですからゆっくり休ませてください」と挨拶だけして帰ってきた。
家を出してどこか生活できるところを探さなければ・・・。
話はガラッと戻って、昨日久しぶりに見ていたテレビは、野球。
サムライジャパン対西武戦。
はっきり言って、すっきり!
俺はへそが曲がってるから、巨人や大鵬や卵焼きや・・・強いと決まってる奴、というより世間がそう決め付けている奴、選ばれた奴、みんながヘイコラ支持し応援する奴は余り好きじゃない。しかも、サムライジャパンという名前が好きになれない。メディアの持ち上げ方が好きになれない。
ま、西武の渡辺監督以下選手諸君を褒めてやりたい。
どのチームにいようと選手一人ひとりはそれぞれに魅力があるし努力は認めるが、・・・それ以外の何かで括って作り上げて、うんぬんする空気が好きになれないのだ。
・・・へそが曲がっているのである。
そんなこんなの週末です。
春めいてきました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
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2009.03.01 |
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2月11日(水) 「ないたあかおに」
おっかあの見舞いに行った。他の見舞い客もいて、四女は母親を独り占めできず、イジケ気味。
今週の土曜日には一泊外泊できるらしい。「お母さんの好きなチャンポンを作ろうね」
長女は東京に週末まで研修。次女は、やっと取れた連休で東京旅行。三女はアルバイト。・・・ということで、夕方から四女と二人きり。
四女は時々、「お父さん、本を読んであげる」といって来る。四女らしい素直な甘え方。
今日はこれ。ちょっと幼いが、そこはちょっと遅れた正直さ。

ずいぶん読むのも上手になった。
「はい、感想を聞きます」
「ああ、父さん、この話大好き。父さんは青鬼のやさしい友情に感動して涙が出てきました。人間と仲良くなりたい赤鬼君のために、青鬼が悪い役をして赤鬼を人間に好かれるようにしました。本当は芝居だったよといえば、村の人間も青鬼も仲良くしてくれたのに、青鬼は友達の赤鬼のために一人遠くに行ってしまいました。友達思いの優しい話です。感動しました。」
「はい・・・。」
こんな感じです。
他愛もない時間ですが、心が素直になれるひと時でもあります。
そのあと、近所の友達を呼んで、キムチ鍋で少し飲みました。ホントは、「お父さんと二人きりがいい」という四女を説き伏せて、・・・たまには、ちょっと近所の奴と飲みたかったので。
そんな一日が終わった。
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2009.02.12 |
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2月2日(月) 「春の陽気」
今日、一人でおっかあの見舞いに行った。
松葉杖で歩く訓練をしていた。
「なんや、ぎこちないなあ」・・・ただ歩くだけかと思っていたら、体重の50%かけて歩くのだと言う。
「腹筋を使って歩くとよ。頭で考えて歩くのは難しい・・・」だと。そりゃまた、失礼。
「俺、この時期にしては珍しく持病も出ずに、落ち込んどらんよ。」と言うと、
「そりゃあ、画期的!10何年ぶりじゃない?張り切ることがあってよかったじゃない」と来る。
・・・ま、そういうことだけど。
持久走大会があるんだろう、近所の中学生が、畑の周りの道路を走っているのが、病院の窓から見える。。
四女の持久走大会のことに話が行く。
「あのな、本人は、6キロ休まないで走ってるって言うけど、連絡帳によると、立ち止まらないで・・・と言うことらしいよ。歩いてはいるということよ」
「ははは、そうやろうね。本人のいうことを鵜呑みしてた」と大笑い。
残念ながら、そんな体力もないはずやもん。・・・親ばか。
「ま、本人なりに頑張ってるっちゅう報告や、そいでよか。」

春の陽気の中、一人で志摩町までドライブ。
農家の軒先で野菜を買い求め、買った以上に沢山もらい、ついでに船越の牡蠣もいただいてきた。
今夜は焼き牡蠣で、軽く一杯!
2月3日(火) 「お父さん、いい詩やろう?!」
「ねえ、お父さん。いい詩やろう?!感動するよ。」
・・・夕方、帰りの車で四女が、キラキラしながら何回も何回も読んでくれた。
学校で練習している群読のプリントを広げて。
「どんなところに感動するんや?」
「ん~~、・・・とか、・・・とか、・・・」そう、詩の文言そのものが全部なのです。
軽い知的障害がある四女は、中学校の時は人と比べて劣るところばかりで、いつも小さくなって下を向いていた。高等支援学校に入り、自分の出番も居場所も見つけて、今は明るく元気になった。
今、苦手の持久走大会に向け、毎日練習しているようだ。
「速い人もいれば遅い人もいる。人と比べないで、自分なりに頑張って、自分の『心の一等賞』を目指すことが大事なんだよ」と話してあげている。
共感するものがあるのだろう。
「お父さんは?」
「なんか、お父さんがいつも言ってることとおんなじや!」
「そうね!」
・・・
皆さんにも感動をおすそ分け。
さあ、「大きな声で、心を込めて」
とっておきの一人
中山譲(ゆずる)
一番になることも たしかにあこがれるけど
それよりも 歩き続けた この道を 大事にしたい
この広い空の下 ぼくもきみも 生きていて
それぞれが かけがえのない とっておきの一人
誰かとくらべるのことに
さよならするのさ
きのうの 自分を おいこしていこう
地球に一人しかいない かがやきになるために
大きな明日を 夢に見ながら
この星を回し続ける
何でも できるほうが たしかにすてきだけど
たとえ一つしか できなくても そのことを 大事にしたい
へたでも ぶきようでも ひたむきに ぶつかるのさ
それぞれが かけがえのない とっておきの一人
ぼくしかできないことを みがいていくのさ
うらやむこともあるし 消えたい時もあるけど
いじけてるだけじゃなくて ありのままに生きてみたい
近づき そして 離れ からみながら いかしあう
それぞれが かけがえのない とっておきの一人
誰かとくらべることに
さよならするのさ
きのうの 自分を おいこしていこう
地球に一人しかいない かがやきになるために
大きな明日を 夢に見ながら
新しい ぼくが生まれる
で、病院に母親の見舞いに向かった。
「お母さんにも読んであげよう」と言っていたが・・・。
母親に、久しぶりに会った「感動」で、読んであげるのを忘れたらしい・・・!(笑)
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2009.02.03 |
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1月28日(水) 「怪我の功名」
陶友応援団の知人が、「友さん、落ち込んでませんか?」と聞いてきた。
「え?落ち込む暇もないわ」と答えた後、そうか・・・と、分かった。
私は大体この時期は落ち込むことになっている。正月休みが空けてから、仕事モードに切り替えが効かず、なんとなく鬱々として誕生日が過ぎる頃までの一ヶ月ほどが「落ち込み期間」なのだ。
「あ~あ、また年を取るのに俺って成長してないなあ」というのか・・・漠とだ、例年。
彼は私と誕生日が近いので、覚えてくれていて、声をかけてくれたのだ。
そうそう、そうだったんだが、今年はおっかあの入院で、主夫役に気を取られて張り切ってしまい、落ち込むのを忘れているみたいだ。「怪我の功名」というところか。
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2009.01.30 |
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1月8日(木) 晴れ
父子家庭の初日の朝。
いつもは不ぞろいで寝坊のみんなが、四女の登校に合わせて早く起きていた。妹を気遣う気持ちががうれしい。四女の朝は早く、6時30分、まだ薄暗いなか家を出る。長女と一緒のバスなのが何かと安心で幸いだ。今朝は早めの出勤ついでに二人を車で送ることになり、「ついでだから父さんの職場の近くまで行こうか」というと、四女は「いや、いつものバス停から乗る。久しぶりに友達にも会うし・・・」。学校は今日が始業。高校は違うが、小中学校から一緒の友達と、毎朝バスが一緒なのだ。そうか、そういう世界も持っているか・・・。長女は、私の職場の最寄の地下鉄駅まで助手席で眠っていた。
そんな今朝の風景・・・。
おっかあは、今日が手術。3時間かかるらしい。
昨日は「来ないでいいからね。今度来る時は12日でいい。三女の成人式の晴れ着姿を見せに来て」と言っていた。とは言え・・・。職場から車で約1時間。「来るな」と言ったところで・・・。と思い、面会の可否を病院に問い合わせたら、「今日は手術はしていません」だと。そんなはずは無いんだが・・・。ま、面会は止めとくか。
「子ぎつねヘレン」より
1月9日(金)晴れ
昼前、夜勤入り前の次女からメール。
「元気だぞ
」の次に添付シャメール。ベッドに横になりピースサインのおっかあだ。
なんだ、やっぱり手術は終わっていたんだ。昨日の電話は、病院窓口の勘違いだったようだ。
・・・一番に見舞いに行って夫愛を見せてやろう(笑い)と思っていたのに、次女に先を越されてしまった。後で姉妹たちも「12日まで来るなと言ってたのに、次女に抜け駆けされたー!」と言っていた。みんな同じ気持ちだったんだ。
そこで、夕方四女が学校から直接作業所に来て、一緒に見舞いに行ってきた。
術後の個室で、元気そうにしていた。四女は「寂しくない?」としきりに聞く。おっかあは「痛さとお腹がすいて寂しいどころじゃない」等と可愛くないことを言う。四女にしてみれば「寂しい」と言って欲しくて、そのための励ましの言葉を一生懸命に準備しているのに・・・。娘たちが言うには、おっかあは照れ屋で素直じゃなく可愛くないそうだ。照れ屋かどうかはともかく、可愛くないのは同感。
帰りの車の中で。「寂しいの?」と聞くと、「いや、寂しさは心のポケットにしまいこんでると。寂しいと言うとお母さんが心配するから」だと。「お母さんがいないからしっかりしないと・・・」と。そして「お母さんはね、ホントは寂しいけど、あんまりほんとのことは言わんとよ。寂しいと言うと私が心配すると思ってるとよ」とも。「じゃあ同じやな」「うん」。
病室では枕元をはなれず、いろいろなことを話し込んでいた。
入院前に「四女には話し相手が必要だから・・・」とおっかあが言っていたが、こういうことか。日ごろは余り時間がなく、時々しか付き合ってやれていなかったが、いつもこうなんだろうと思ってしまった。知的障害ゆえに、中学時代までなかなか出番がなく、ちじみ込んでいた。話を聞いてもらえることで自分の存在を感じるのだ。今日は少しハイになっていたということもあるが・・・まあよくしゃべるわ、しゃべるわ。学校のこと、先生たちやクラスメートのこと。学校が楽しいらしい。
「きょうはお姉ちゃんたちはみんな遅いから、お父さん、外で食べて帰ろうよ」
甘いと言うか、手抜きと一石二鳥でリクエストのラーメンを食べたが。帰り道のラーメン屋、まずかったこと!せっかくだったら美味い所まで足を伸ばすべきだった。二人で盛り下がってしまった。
そして夜、一通り終わり私が離れにこもると、「ねえ、もう来ないの?テレビで意地悪ばあさんってドラマを見ているよ。来ない?」という。寂しいんだなと思って付き合うことにする。すると「一人じゃつまらんもん・・・。」・・・そうやなあ。 今日は姉ちゃんたちはみんな遅い。
末っ子の甘えん坊が健気に耐えている。俺は「健気」に弱いからなあ。涙が出そうになる。
・・・そんなこんなで、父子家庭の日々の序盤戦は立ち上がった。
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2009.01.09 |
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