NO.48 こんなバカにはなりたくねえ!
頭はは悪いのに 頑張りすぎて間違ってQ大に入ってしまった。
そこから始まり。
教育学部は1学年35人。
新入生歓迎コンパには、全学年から参加があった。
学部4年の大先輩が、歓迎の挨拶をしてくれた。
「学部卒業史上最高の初任給を取るぞ!」と。
当時、グループダイナミックスという学問が、企業の人事管理に受けていたらしく、その先輩が息巻いた。
拍手が起こった。
おれは、しらけた。
こいつら、バカや!
国立大学、貧乏でも国民の税金で勉強させてもらえる…。
それなのに、自分の食いぶち、立身出世のことしかいわない・・・「こいつらバカや!」強烈にそう思い、失望した。
あれだけ、寝ることさえ惜しみたどり着いたところが、こんな世界か!?
島の同級生の3分の1が集団就職で、都会に行った。みんなで見送った。船が水平線の彼方に見えなくなるまで。15の少年少女を、親もじいばあも、友達も先生も、皆泣きながら…。
貧しかったり、親が病気だったり・・・。 島には4つも公立高校はあったんだぞ。それでも・・だ。
一緒に勉強してた頭のいい奴がいた。マサタカ・・・小さな農家で、母ちゃんが精神病で・・・いしょに勉強してたのに、集団就職の船に乗った。
こいつらのことを抜きにして、なんで自分の給料のこと言うんか!
それが始めて物を考え出した、俺の青春の始まり。
こんなバカにだけはなりたくねえ!その時から、なんのために、俺は大学に来たのか、何を学べば良いのか!?
初めて自分に向き合った。
青春の入り口。
2007.09.04 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・自画像・自分史断片
