無認可時代(3)
1年目はあっという間に過ぎました。
私的には、4女が生まれバタバタ。1人全役は、それでも楽しいものでした。
今と違って、優しい役回りも演じながら、自分のすべてを出せて充実していました。給料は7万円でしたが・・・。
ワイワイコンサート、一泊旅行、時々のレクレーションに、陶芸教室も始めました。
作品作りも順調で、陶友祭では、70万円以上の売り上げがあり、暮れには6~8万円のボーナスを出すことが出来ました。
仲間も増え始め、2年目には職員を1人増やしました。
芸大出身の女性。陶芸の進歩のために必要な才能を採用しました。福祉職場には福祉職と言うのではなく、作業所には仕事のプロが必要です。福祉と教育のことなら私が解る、私に無い能力を求めるというのが、方針です。この方針は正しかったと思います。
2年目の夏、当時の様子をK君は,きょうされんの全国集会仲間の分科会で、ユーモアを交え、次のようにレポートしています。
「福岡の第3ひかり共同作業所工房陶友です。
陶芸の陶に友達の友。文字通り陶芸の仕事をしています。仲間は6人で職員が2人です。
場所は1等地で福岡ドームの近くにありますが、プレハブ作りなので夏は暑く地獄です。
職員は美人ですが、所長が人間の皮をかぶった鬼のような人なので、地獄と呼ぶのがピッタリです。
陶芸教室には近所の奥さんたちや沢山の外人さんが来ます。
第2土曜日は学校が休みのため、近所の子どもたちが土コネに来ます。
また、とても大学の先生には見えない九大の英語の助教授が来て、皆を楽しませています。
ここは人生にくたびれた人たちが、一緒に土いじりをして蘇生して帰っていくところです。
ここには、障害者の作業所は暗いというイメージはありません。
仲間も増えたし、少しづつ腕を上げて行きたいと思います。」
読んでいただきありがとうございました。
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所長が人間の皮をかぶった鬼のような人!?めげないぞ。
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テーマ:私たちにできること - ジャンル:福祉・ボランティア
2007.10.31 |
| Comments(3) | Trackback(0) | ・陶友の歩みと出会いⅠ
その1) 葉取らずリンゴ
収穫前に葉を取ることが出来ず、日当たりが悪く、色づきの悪いリンゴのこと。
産地青森の出荷量のわずか1%らしい。
色むらがあり見た目は悪いが、糖度は葉取りのきれいなものよりも高く甘いらしい。
そんなこと当たり前でしょう。光合成で糖分を沢山つくり実に蓄えるのだから・・・。
葉取りのための労力も減り、今、出荷が伸びているという。
いつの頃からだろう。
見た目がきれいなリンゴのために、大変な労力を使いうまくない商品を出荷しだしたのは?
バカらしい話である。
リンゴだけではない。
キュウリもトマトも、農産物はみんな見てくれが優先されてきた。
見てくれの良さと、流通過程での企画化の優先。
農家の膨大な手間の増加と、廃棄農産物の増加。
食べ物は、栄養と味だろう?
え?赤いほうがいい?美味いほうがいいに決まってるだろう。
殆どはは皮むいて食べてるでしょう。色は、飾りに使う時か、店先にある時まで。
その2) 障害者自立支援法見直しへ、全国集会に6500人。
私たちのことを、私たち抜きに決めないで!広島の秋保さんが訴えていた。
抜本改正まで声を上げ続け、障害者の声で政治を変えようと。
この集会に参加した陶友職員の栗はどんな報告をするやら、楽しみ。
明日は、福岡県民集会だ。
その3) 密室で1時間以上話しても、「密室会談じゃない」という、こんな日本語ありか!
福田・小沢のトップ会談が急遽持たれた。
「話し合いましょうって言われて断るの?え、どうして密室会談って言うの?」
小沢さんよ、ボケだしたのか?
いや、もともと、彼は「豪腕」の、寝技政治家。
予定していた、国会での公開の党首会談は、延期。
国民の前での話よりも、密会して「話し合い」がしたいらしい!
民主党も、政権欲しさが正体表す、という事になるのかね。
その4) 「私は見守る」と、福田総理大臣。
証人喚問で、守屋防衛省前事務次官が、防長官経験者が接待の宴席に同席していたことを明らかにした。
共産党議員が、「歴代の長官に、一人一人聞くか?」と質問すると、
「こういうことは何れ明らかになることだから、私は見守ることにする。」だと。
正直と言うか、舐めてるというか!
国会、いや政治屋というものは!。
政治も、食べ物も中身が肝心だろ!
読んでいただきありがとうございました。
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軽く4題?実は何れも大問題なのだ!
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テーマ:政治・経済・社会問題なんでも - ジャンル:政治・経済
2007.10.30 |
| Comments(1) | Trackback(0) | ・政治一般Ⅰ
11月11日は姪の結婚式で、鹿児島に帰ります。
甥姪の中で初めてで、おじさんとして初めてという事です。
身内バカですが、小さい時に、世の中にこんなにも可愛い存在があるものかと、私に気づかせてくれた初めての姪っ子でした。
いろいろ苦労があったが、芯の強い頑張り屋さんです。
幸多かれと祝ってあげるのみです。
さて、そのために、「叔父さんとして、ちゃんとした服装をしなければ・・・」というのが、我が家の世論です。
代表して、世話女房タイプの次女が、私を紳士服の「青山」に連行することになりました。
嫌なのです!あんなもの着たくないのです。窮屈で・・・。
私はもう15年間、作務衣姿で通してきました。
とにかく楽で、体の合うのです。
これが俺の姿なのです。
単なる服装じゃなく、生き方なのです。
作務衣はもともと、作業服ですが、
硬い事言わず、ちょっと改まった時は、正絹の黒で済ませてきました。
失礼なのかな。
とにかく、我が家の圧倒的世論には逆らえませんでした。
「スーツ、シャツ、ネクタイ、クツ一式を揃える事」が、おっかあの命令です。
特命を受けた次女は大張り切りです。
私は、だんだん不愉快になってしまいます。
着せ替え人形じゃあるまいし・・・。
「そんなブスッとした顔してたら、店員さんに悪いでしょ!」と、たしなめられる始末。
「何でこんな物に5万も6万も掛けんといかんのじゃ。死ぬまで後何回着るとね。」
・・・でも、観念しました。諦めました。負けました。
条件は、全額おっかあの財布から出ると言うことだから。
服装やみてくれで、ごちゃごちゃ言うな!
高校の時、継ぎ当てだらけの、お下がりのズボンをはかされて、
(親が悪かったわけではありません。精一杯だったのです)
思春期の色気が傷ついたことがあります。
(これはいつか書きますが・・・)
それから、服装だとか持ち物だとか、そういうものの話題は軽蔑の対象になりました。
「中身が問題だろう!バカが!」と苛立って来ます。
おおらかに無視できないものがあります。
大人気ないし、
せっかくのお祝いだから波風を立てないようにしたいと思います。
読んでいただきありがとうございました。
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詰まらん話でした。姪っ子みいちゃんの幸せを祈ります。
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テーマ:今日の出来事 - ジャンル:日記
2007.10.29 |
| Comments(3) | Trackback(0) | ・家族・娘たち(今・回想)Ⅰ
先日の金八先生で、触れられた以下の詩について、
先輩のブログ上のちょっとした討論に参加しました。
こちらを参照・ここをクリックしてみてください!
自分の感受性くらい 茨木 のり子
ぱさぱさにかわいていく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
何もかもへたくそだったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
ひとつは、これは今日、為政者が使う「自己責任」論に通じるものではないかという問題提起。
その時のコメントは、舌足らずなところもあったし、ここで改めて考えてみるのも有意義かなと思い書いています。
「 さて『感受性』ですが・・・、抽象化された詩の表現は読み方次第だなと思ってしまいました。文学的な素養がないので・・・。私は単純にいいな、心に言い聞かせておこうと言う程度の読みです。
コメントのやり取りを見る限り、個と世界(社会、他者)を対立的に固定的に捉える傾向が見えるんですが。個は相対的に独立しつつも、基本的には世界に規定される。
じゃあ、運命論的に絶対的に規定されるのか、。
個と、その感性はただ受動的な存在なのか。
世界だって個の働きかけによって変わっていく、そういう関係ではないでしょうか。これは、その主体性の確立の問題を問う詩じゃないでしょうか。
相対的独立性自立性を高めながら、世界に対して能動的に働きかける中でこそ、個の確立や感受性の豊かな実りと言うものはあるのではないでしょうか。
私は、この詩の中に、そういうエールを感じます。主体性には自己責任は当然伴うものですが、『自己責任』と言う言葉は誰がどういう立場で言うかによってその持つ意味は違ってくると思います。ま、言葉と言うものはそう言うものなんで。
支配者の言葉に飲み込まれない感性こそが今求められていると思います。
ひとつひとつのの言葉を、どういう世界観を持って語るか、生かすか。
この時代の中でも「わずかに光る尊厳」への希望をこそ、読み取る感受性がもとめられるでしょう。」
以上のように書き込みましたが、不本意なので少し説明を加えます。
「個は相対的に独立しつつも、基本的には世界に規定される。」
ここは正確に言えば
「個の意識と言うものは、その社会的な存在・現実に規定される」と言うほうがより正確な表現です。
もっと平たく言えば、私たちの思考や感性というものは、
自分の中から純粋培養されるのではなく、その起源を社会的現実に持っていると言うことです。
しかしそれは、鏡のように機械的に反映されるのではなく、一人一人のフィルターを通して映し出されると言うことです。
だから、同じものを見ても、同じ社会的な出来事にに出会っても、その考え方や感じ方は、十人十色です。
このフィルターこそが「主体性」であって、それは、「現実」の鎖を解き放ち、自由に発展するものです。
もっと正確に言えば、
「現実への働きかけ」という営みを通じてこそ、自由な発展が保障されるものだと思います。
ここに、運命論を越えて、社会を変革し発展させていく人間の可能性があると思います。
私たちの作業所運動も、障害者福祉を変えながら、自らを変えていく取り組みです。
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
これは、そういう主体性への自戒と決意であり、エールであると読み取るというのが、
私のこの詩の読み方です。
私たちは、障害者作業所運動と言う困難な課題に立ち向かいながら、
一人一人が、個性的で豊かな人格を鍛えて、磨き上げていくのだと言うことをもっともっと意識する必要があると思います。
そう言う意味においても、
私の当面のテーマは、
「自分自身を生きる、共に生きる」です。
偉そうにカッコつけて理屈っぽくなりましたが、
「ばかもの」にならないため、自戒のために。
読んでいただきありがとうございました。
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私の屁理屈解釈はともかく、「ばかもの」にならないために、「自分の感受性くらい」に
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テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学
2007.10.29 |
| Comments(5) | Trackback(1) | ・道場日記・オッス!!
無認可時代(2)
開所当初の仲間の作文を紹介します。(文字使いは変換しています)
「僕は陶友のカギを持っているので、朝8時10分に陶友について、カギを開けます。
そしたらみんなが来て、着替えをして、作業室の中や外や畳の部屋や、お寺の掃除を手分けしてします。
9時になったら、お茶の当番の人がお茶を入れて、それを飲みながら1日の打ち合わせをします。
僕はみんなと仕事するのがうれしいです。」
これは、カゴサン(当時45歳)のものです。
普通に働く、したがって朝は8時30分から、終わりは5時まで。
世の中の人がするのと同じにしていました。
後に、職員が増えると、終礼等の時間が必要になり、終わりを早めるのだが。
鍵は、「どこの会社でも社員は持つでしょう。」と言う訳。
実は、一人職員では、必ず定刻に出勤とはいかなかった。
実は、子育て真っ最中で、3人の子どもを保育園に送っていかなければならなかった。
子どもがぐずったり、病院に連れて行く必要があったり・・・いろいろ。
そこで方便でそう言って、自分たちで始めさせたのだ。
条件の悪さを、マイナスにだけ捉えない、プラスに生かす。そういう発想が求められました。
効果は、作文の如し。
カゴサンは「工場長」と呼ばれ、意気揚々と張り切ったのでした。
もうひとつ。「食事について」
「僕は単身生活で、糖尿があるので酸性食品よりアルカリ性食品を多くとるように心がけています。ここに来る前は、昼飯はどうしようかなと思っていましたが、仲間のお母様が作ってくれたおかずだけ持ってきて、ご飯だけここで炊くという事で、安心しました。月に2回ぐらいみんなでカレーや豚汁を作ります。」
Kくんは、アパートに1人暮らし。昼飯を何とかしようと、お母さんたちにおかずを少し多めに持たせるように頼み、ご飯は当番で炊くことにしました。
おかずを真ん中にして、みんなで食べました。
彼は、お陰で元気にやっていましたが、残念ながら、何が原因かアパートで孤独死してしまいました。
5.6年前のこと。一人暮らしは、命に関わってしまいました。
「僕は食事当番をしました。お米を5合図って入れました。
ゴシゴシ、ゴシゴシときれいに洗いました。美味しい美味しいご飯が出来上がりました。
僕はみんなのお茶碗についであげました。
みんなが美味しい美味しいと1パクパク食べてくれました。
僕が食べていると、『お変わり』といったので、ついであげました。
みんなで食べると美味しいので、たくさんおかわりします。」
これはオサンチン(当時25歳)の作文です。
同じ窯の飯を食い、なにより、「自分たちでやる」喜びと気風にあふれていました。
「自分たちの仕事場だ」「自分たちの力でやっていくんだ」、
そして「出来ない事は人に助けてもらおう」・・・。
私は、これまでの依存的な彼らの生きる感覚・姿勢を変えようと、「自立」の精神を強く求めました。
何もかも依存されたら、一人職員ではやっていけなかったのです。マイナスは、プラスに転化されたと思います。
読んでいただきありがとうございました。
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皆若かった頃、草創の気概が伝わりますか?
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テーマ:私たちにできること - ジャンル:福祉・ボランティア
2007.10.28 |
| Comments(3) | Trackback(0) | ・陶友の歩みと出会いⅠ
作日は午後から一日陶芸教室。
草月流の人たちが10名ほど。もう10年近くの付き合いになる。
自作の花器を作り、花展で使うということで、喜んでいただいている。
皆さん腕のほうは・・・。
しかし、どんなものが作りたいのかがはっきりしているので、比較的やり易い教室だ。
中には図面を書いてきて、監督をして私に殆ど作らせる人もいる。
今回は、よくもこんなに沢山作るよなあ・・・だった。
終わったら恒例の飲み会である。
今回は特に若い女性ばかりで初めは窮屈だが、少し酒も入れば、イケイケドンドン。
お花の教室独特の雰囲気のある集まりです。
先輩がよく後輩の面倒を見るとか、後輩は先輩を立てるとか、気遣いがあります。
私は、ときに過剰さを感じたりするのですが・・・。(失礼)
ということで、飲み会のときも過剰なほどサービスしてもらいました。
勿論、リップですよ!お酌とリップだけ。
あまりベタベタかまわれて育ってない私は、そういうところが少し窮屈なのです。
返って気を遣ってしまって・・・。
だから早めに「いい気分」まで持っていくために、ピッチをあげるのです。
ま、有難い事です。
結構飲んだみたいで、終盤の記憶はまだら。
タクシーで作業所まで送ってもらい、作品の仕上げをするつもりが、
机にうつ伏せに寝てしまっていた。
午前中に、仕上げを済ませ(ホンとにまあ、こんなに沢山創ってくれたものだね!)、
知人のお母さんの葬儀に参加して来たところ。
96歳。大往生。最後まで一切の医療行為をせず、穏やかに潮が引くように往かれたとの事。
宅老所第2よりあいで、大好きな歌を皆さんが歌う中・・・。
大潮の干潮の時刻ピッタリだったそうです。
ご冥福をお祈りします。
読んでいただきありがとうございました。
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ちょっと鼻の下を伸ばしたかもしれない友さんに、喝!
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テーマ:今日の出来事 - ジャンル:日記
2007.10.28 |
| Comments(2) | Trackback(0) | ・のんべえの詩(うた)
開所までの歩みを振り振り返る。
無認可時代(1) 自分たちの力を最大限発揮する。
陶友の正式な開所は1992年6月1日。第3ひかり共同作業所『工房 陶友』
開所までの歩みを振り返ってみる。
・2月8日(くしくも私の誕生日だった)
ひかり運営委員、職員(私)、親の関係者で、作業所開所を確認。
・2月中旬
場所を、伝承寺を借りる事を確認
・2月下旬
400万円募金を開始
・4月9日
仲間たち4名と、業者とともに敷地の整地作業に入る。
木を伐ったり、草を取ったり自分たちの汗を流す。(やれる事は自分たちでやる!障害に甘ったれて人からやって貰って当たり前と思うな!が最初からの方針、気持ちだけでも・・・)
・4月21日
窯据付。有田の熱研さんに安くしていただいた(250万)。
コンクリートで基礎を固め手、大型クレーンで吊るして据える。本格的大窯にビビりみんなドキドキ。
・4月28日
プレハブ建設(まさに工事現場にあるあのプレハブ)。若い職人さん1人でやれるもんだ。みんなで材料運んだり手伝う。
3間8間の24坪。15坪が作業室、9坪が事務所兼、休憩室兼、食事室兼兼・・・。
費用の関係で、トイレはお寺さんのを借用。
・5月22日
ガス搬入、給排水、電気工事進む
こうして、5月末に完成し6月より正式にスタートする事となる。
いや、4月からの取り組みそのものがスタートだった。
仲間たちにとっては、出来上がったところに来るより、現場で作り上げるのを見ながら自分たちも汗を流した事によって、「俺たちの仕事場だ!」と言う気持ちが作られた。
その間、4月末にはわずか2ヶ月で400万円の募金目標を達成した。
ひかりは当時、新しい認可施設「ひかり作業所」を開所させたばかりだった。ひかりの運動の成果と募金活動のノウハウは、大きな力になったが、それに寄りかからず関係者は大奮闘した。
開所式は6月12日。
新聞各紙やテレビもその前後に、大きく取り上げ、幸先よいスタートを切った。
(陶友の歩みと出会い・・・つづく)
読んでいただきありがとうございました。
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歴史をまとめるための、自分のための文書で面白くもないでしょうが・・・
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テーマ:障害者作業所 - ジャンル:日記
2007.10.26 |
| Comments(0) | Trackback(0) | ・陶友の歩みと出会いⅠ
ちわっす!
久々にお声がかかり、手打ち蕎麦道場を開きます・
囲炉裏塾の企画ですが、希望者はどうぞ!
若者と交流し、エキスを吸って若返るのもいかも。
っていうかあ、
俺をつまみにするようなので
一人じゃ、若者に圧倒されそうで心細い・・・。
蕎麦打ち名人?友さんの心意気をご馳走します。
詳しくはこちら →こちらを参照・クリック!
お待ちしております
読んでいただきありがとうございました。
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参加する方、気持ちだけでも参加したい方は
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テーマ:和風、和物、日本の伝統 - ジャンル:趣味・実用
2007.10.26 |
| Comments(0) | Trackback(0) | ・蕎麦道場
ユコチャン(30歳、女、中度知的障害)は、そのよく通る声とともに元気なダウン症の娘さん。
食品班で、豆腐や野菜を売ったり、惣菜を作ったりしている。
ダウン特有の頑固さがあったりして、納得できないとよくエンストしたりしていた。
しかし、お店の仕事をする中で少しづつ自信をつけ、最近はだいぶ落ち着き逞しくなってきた。
ある日、食品作業室の周りをうろつく、ヒロコに注意した。
班以外の者は、衛生上の観点から、そこらへんをうろつかないように言ってある。
だから真面目なユコチャンは、当然注意をする。
本人には普通なのだが、彼女の「ダメよ!」は声も大きく、きついときがある。
ヒロコはこの所、人に何かに言われると、その内容に関わりなく、イライラしてムカツき、仲間につかみかかる。
最初の被害者はアイチャン。(この人も、おせっかいが多い)
作業後の帰途、バス停でつかみかかった事もあり、職員が毎日エスコートしてバスに乗せている。
そして今度のターゲットは、ユコチャンとなった。
はじめは、おっかなびっくりもあって、泣いた。
勿論、職員が気がつき、調整に入るのだが。
そうして、こちらも地下鉄まで送りが必要になってきた。
ただ、職員が間に入り、別々に対応する事だけでは事故は防げても、問題の本質はは解決しない。
当事者同士の関係をどうするかが問題だ。
場合によっては、ヒロコのヤキモチを刺激し、ヒッツカミをエスカレートさせかねない。
ユコチャン自身がどう対応するかも、支えなければ。
私は、最初のトラブルのとき、涙を浮かべ訴える彼女に、
「ユコチャンよく我慢してあげたね、さすがお姉さん、先輩だもんね。」と声をかけた。
「ヒロコ、ほんとは友達になりたいけど、お母さんがいなくて寂しかったりするから、がまんしてあげてね。」
「頼むね。先輩。お姉さん!」
涙目でちょこんと頷く。
今日、職員の状況の見間違いで、ユコチャンを一人で帰した。ヒロコは、ほかに職員と一緒のはずだった。
ところが、フリーだった。
心配しながら終礼をしていると、
「来なさい!」とユコチャンの声。
駆けつけると、ヒロコにきつくつかみ掛かられたまま、連れ戻してきたのだった。
おお、逞しい、立派。
これまでだったら、パニクッて泣き喚いていたろうに・・・。
自分の中に力は眠っているのである。ユコチャンの自己認識が、「ヒロコと同レベルだ」と言うものであれば、こうはいかないだろう。
最初にトラブルがあった時の終礼で、私は、
「ユコチャンを高い立場に引き上げ、立たせる必要がある。キイワードは『先輩』『お姉さん』である。」と話した。職員もそういう視点で関わってきた。
末っ子で、一人娘のように育った彼女にとっては,この言葉は、自分を大きく膨らませ、眠った力を自ら引き出す、魔法の力を持つキイワードなのだ、と思ったから。
今日のように、今のところユコチャンは、健気に奮闘中である。
無理をさせてはいけない。しっかり見守らねば・・・。
読んでいただきありがとうございました。
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健気に頑張るユコチャンのために
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テーマ:ダウン症 - ジャンル:福祉・ボランティア
2007.10.25 |
| Comments(2) | Trackback(0) | ・仲間とともにⅠ
自立支援法、応益負担はなぜダメか、障害について考えましょう。
4) 生命(いのち)と障害。
次に、障害の一次的レベルとでもいうべき、「機能・構造障害」について考えて見ましょう。
生命と障害の話です。
ひとつの生命は必ず終わります。
(正確には、死は全ての生き物の宿命ではないそうです。死の起源は性の誕生と共にあるらしいのです。生殖の役割を果たして動物は死ぬのです。サケが分かりやすいですが・・・。ちなみに、その後の長い「老い」があるのは人間だけらしい。)
生命のもうひとつの特徴は新しい生命を生み出すことです。
一つ一つの生命は、生命を受け取り引き渡すランナーということです。
こうして、地球上に生命が誕生して38億年。
今、生きとし生きてる3千万種とも言う生き物は、一度たりとも生命のバトンを渡しそびれることなく、今ここに生きているのです。
だから
、‘トンボだってオケラだってアメンボだって、みんなみんな生きているんだ、ともだちなんだ‘。
それぞれのランナーが、懸命に自分の命を走り、自分らしい走りをしながら、自分たちらしい形やあり方を選び、創り出し、身に着け、引渡し、多様な進化の形として、今を生きています。
今ここに生きてること自体が、つながり続けてきた生命の奇跡です。
そういう生命体のひとつとしての人間。
私自身も38億年を引き継ぐ生命です。もちろん、陶友の仲間たちも。
私がここに生まれえたのは、生命科学によると70兆分の1の、奇跡の確率らしい。
男子が1秒間につくる精子は千個、女子が一生に4~500個の排卵をする、その中から1対の出会いがある。
そして、各々840万通りの可能性を持った遺伝子の組み合わせが70兆通りだそうだ。
しかも女性は、受精後母親の胎内ですでに四百万個の卵子の元を持っていたらしい。自分が生まれるその前から、次の生命を大切に育んでいたなんて、・・・(改めて尊敬!)!
そうして幾多の危機を乗り越え、生命は生まれた!
しかも高度に精密で複雑な、脳と神経系を持った生命体が、生まれ出ずるまでの幾多の試練の中で、どこも傷つかずに「普通」に生まれる事自体が奇蹟ともいえるのではないだろうか?
羊水の中で育った胎児は、その臓器を一回も試運転することなく,いきなり空気中で稼動させなければならない。
つながる生命の一部に、「機能・形態障害」が起こることはある意味で「必然」とは言えないだろうか。
人間の生命の進化とリレーの過程で「起こりうる出来事」、誰かが「その役割を担わなければならなかった。」と考えるのが自然なような気がします。
人間の生命の名において、「障害は自己責任だ」という論の成り立つ余地があるのだろうか?
5) 共に生きる知恵と「炭鉱のカナリア」
少年の頃を思い出した。知的障害を持つ従妹がいた。祖母が「あういう子は、家中の災難を一人でしょって生まれて来た子じゃ、大事にせんば・・・」といっていた。種子島の田舎の、学もない、決して慈悲深いとはいえない祖母だったが、共同体の「共に生きる」知恵と、命を生み出した母性とがそういわせたのかもしれない。
話を戻します。
仲間たちは、今悲鳴を上げています。(知的障害の仲間は、訳もわからず、悲鳴さえ上げられない!)「炭坑のカナリア」の話をご存知ですか?
その昔、坑夫はかごに入れたカナリアを持って,坑道に入ったそうです。ガスをいち早く感知して危険を知らせてくれたのだそうです。
今、仲間たちは,自立自助、自己責任が押し付けられる、この国にあって、「ここから先へ行っては危ない!人間が行く道じゃない!」と、教えてくれているのではないだろうか?
応益負担に反対するこの運動は、単に、仲間や家族の経済的な負担が大変だから何とかしなきゃという問題を超えた、大きな意味を含んでいると思います。
6) つながる生命=障害は私たちの一部
障害を持つ人たちは、特異な存在ではなく、「つながる生命=私たちの一部」だということ。
生命を受け継ぎ、より豊かな生命を紡ぐために、ともに走るランナーだということ。一人のランナーの役割として「障害」をしょったかもしれない、仲間たちの「いきることの困難」を、この国、この時代に生まれた不幸で塗り固めたら、私たちに、心から笑える明日は来るのだろうか。
応益負担に反対する私たちの運動は、こうして一人障害者問題にとどまらず、人間が人間らしく生きる社会のあり方を問うものとなっていると思います。
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長々と有難うございました。生命って、生きてるってすごいことだと思いませんか。いのちを大切にって、何百回聞くよりも、いのちの営みの事実を知ることが大事かも・・・。
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テーマ:医療・介護・障害制度改正の余波 - ジャンル:福祉・ボランティア
2007.10.25 |
| Comments(2) | Trackback(1) | ・障害者自立支援法Ⅰ
午後、次女から電話。何事かと思えば
「昨日お母さんに何かしてあげた?」
「は?なん?」
「結婚記念日じゃなかったと?」
そうか、手帳を見ると、そうだった。
数字は苦手だし、こういうことには無頓着だし。
娘たちがささやかなお祝いでもしてくれるらしい。
早く帰るように言われたので、真っ直ぐ帰宅。
妻と次女、三女は、来たる姪の結婚式に備えコーラス教室へ(出し物の練習らしい)。
三女が台所に立っていた。母親の大好物、チャンポンを作るらしい。
オイオイ、何で俺が母親に何かをしてやらないかんで、母親の好物なんだ?
24周年。
惚れあって結婚したつもりも、そのかけらもなし。
子育てと仕事に追われ、あっという間だった。
うちは世間一般の、夫婦とはちょっと違っていたかもしれない。
私の仕事と生き方では、家族は養えないのは明瞭だったので、家計の主な稼ぎ手は妻だった、である(ing)。妻は定年退職まで丈夫に勤め上げてもらう必要がある。
従って、家事育児などに過重な負担はかけられない。
やっぱ、世の中は金よ、金を持ってるものが強いの!
だから私は悟りを開き、争わず、尻に敷かれる前に、自ら主体的に尻の下にもぐり込む作戦でやった来た訳だ。
そう言う訳で、私は、世間のお父さんよりも遥かに、家事育児に関わることになった。
要するに、食わせてもらい好きなことをする紐稼業だったから、だから(ing)、その穴埋めはしないといけないと言うこと。
おむつ交換から、風呂、15年にわたる保育園の送り迎え、学校に入ったら参観にPTAの役員も。
炊事も朝は殆ど(おっかあが低血圧で、朝が苦手だったこともあるが)、夕方も時々。
(でも、娘たちが中学に入ると、食事時間がそろわず、味噌汁作ってもパンを食ったり、バカが、やる気なくして止めたけど。料理って喜んで食う人がいるから出来るんだもんな)
俺って結構いい親父、夫と思うけど、我が家では評価低いもん。当たり前視されている。
それはそれでいいか。
チョー可愛い娘たちが4人も出来て、好きなことを好きなようにやらせて貰って来たから。
おまけに、庵つくりを認めてくれ、半一人暮らしも・・・。
何より、金の心配しなくていいのは、これって大きいもんな。
やっぱり、有難いことだ。
ここで一言。
金の稼ぎが悪いのは、俺の甲斐性が悪いんじゃないからな。
この国が福祉をないがしろにして、福祉労働者の低賃金構造を作っている。
この国の甲斐性が問題なんだ。(こういう話になると、がぜん燃える!)
それが我が家の力関係に反映している。・・・ここで張り切っても仕方ないか。
そんなこんなで、皆でチャンポンを食べ、ちいさなケーキを食べ、ささやかなお祝いは終わった。
「24年間も有難い事で」というと
「そうね」である。
しょうもない私話に付き合っていただき、恐縮。
読んでいただきありがとうございました。
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テーマ:記念日 - ジャンル:結婚・家庭生活
2007.10.24 |
| Comments(5) | Trackback(0) | ・家族・娘たち(今・回想)Ⅰ
トノ(33男、自閉症・重度知的障害)には、およそ世間の常識からは、見当もつかないような行動がある。
地下鉄に乗るとき、空席があるのに満席のところへ行き、席を空けることを強要したり・・・。
その度にお父さんは、状況を調べ、お詫びと理解をお願いにの回ったり、大変な努力をされている。
そうやって彼の活動範囲を守らねば、家に閉じ込めておけと言うことになるからだ。
さて、連絡帳でおもしろい報告があった。
名付けて「トノの美感覚の法則」としよう。
昨日の地下鉄乗車時、
入り口付近に空席があるにもかかわらず、満席のところに行き、
座っている女性に指差し「トノ!」と叫んだそうである。席を譲って、と。
一方、殆ど空席のときにも、わざわざ他人のすぐ隣に行き密着して座るらしい。
若い女性でもムクツケキおじさんでも、、お構いなしに・・・。
お父さんは、その鍵を解きました。
物を並べるのにこだわる彼の行動パターンをヒントに。
「彼にとって、0%か100%が美しいのです。中途半端に開いている席は美しくない。
だから満席のシートを選ぶのです。
逆に、すべて空席から始まるときは、端から順につめていくので、最初の客の隣に着席する。」
これが彼のルールだと。
「これらの行動の背景にあるのは、『赤の他人は物と同じ』です。
人としての関心はまったくない。
トノにとって、家族や陶友の仲間、職員など、気心の通じた人だけが『人間』として認知されているのではないかと思います。」
自閉症の人は、おのおの自分なりの行動の法則をもっています。
人はみんな持ってるのだが、彼らの場合、常識の範囲を超えてるので理解しがたいだけです。
「このように本人の行動をよく観察し考察し理解する努力は、絶対に欠かせません。」と、叱咤され激励も受けました。
私は、連絡帳に次のように書いた。
「なかなか興味深い分析です。脱帽です。かなり正しいと思います。
参考にさせていただきます。
『0%か100%が美しい。』・・・『美しい』がいいですね。
ありますね、そういう美の感覚って言うものが・・・。」
読んでいただきありがとうございました。
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「トノの美感覚の法則」に、なるほどと思ったら、
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テーマ:自閉症児の親 - ジャンル:福祉・ボランティア
2007.10.24 |
| Comments(4) | Trackback(0) | ・仲間とともにⅠ
自立支援法の応益負担がなぜ許せないのか。
障害観に関わる問題であり、生命観に関わる問題です。
2回に分けて、一緒に考えてみたいと思います。
1) 応益負担とは何か。
施設を利用したりホームヘルプを利用したり・・・障害を持つ人たちへのサービスには当然費用がかかっています。陶友の場合、その運営費(人件費や管理費など)は最低でも年間2400万円ほど。これまでは国と福岡市から公費として全額支給されてきました。仲間一人当たり月額14万円程度。
施設やサービスを利用するとき、利用料をどうするかが「負担」問題。
これまでは「応能負担」でした。つまり支払い能力に応じて払うというもの。お金がなくても必要なサービスを受けることができ、生存権を保障しようとしてきました。従って一部の高額所得者以外はほとんどの人たちが無料で利用できました。
ところが、今度の障害自立支援法で「応益(定率)負担」が持ち込まれました。皆一律に経費の一割の利用料を払わなければならなくなりました。払えなければ利用をやめたり、控えなくてはなりません。(厚労省調査で既に1,600人以上の人が施設をやめています。)障害の重い人ほどたくさんの支援が必要でそれだけお金がかかる仕組みです。
わたしたちは、この仕組みだけはなんとしても元に戻すように求めています。
この法は、公費の支出を抑える目的だけが先行し、障害者の自立支援とは正反対のものといわなければなりません。(おおよそ今の政府の政策用語としての「自立支援」は、「国の厄介になるな」と表裏一体のものだが・・・)
政策問題の中心には、障害をどうとらえるか、障害観の問題が潜んでいます。(つづく)
2) 「障害」とは何か?
政策問題の中心には、障害をどうとらえるか、障害観の問題が潜んでいます。
いくつかの視点で考えてみたいと思います。
まず、障害を持つ人たちがサービスを受けるのが「利益を得ることだ」という考え方。厚労省の役人は、普通の市民が電気代、ガス代を払うようなものだと言ったそうですが!(さすがに後で訂正したそうだが)「益」のもともとは「溢れる」。余分で贅沢なものの意味です。食事や排泄を支えるホームヘルプ、移動のための車椅子、聴覚障害者の手話通訳・・・日々の生命活動の維持とぎりぎりの社会生活への参加を手に入れようとすることが「益」だと。
こういう考えは「障害は自己責任」論と連なっています。
障害は、本人や家族の責任だから、それにかかわる費用は自己責任で支払いなさいとする考えです。
障害の科学的な定義は、紙面の都合(能力の?)で他の機会に譲るとして,ここでは、「身体のある部分の機能・構造に問題が起こり(機能・構造障害)、普通にできることが出来なくなって(能力障害=活動制限)、それによって、身の回りのことや家事や就労や、通常の市民生活が出来なくなった(社会的不利=参加制約)状態、この3レベルからなる全体像」とでもしておきましょう。
平たく言えば、どこそこが悪いとか、何かにが出来ないとか言うことだけで見るのではなく、その人が社会的に生きて、暮らしている存在としての「生き辛さ」と言う視点が大切です。
社会福祉の主要な領域は、社会的不利をどう軽減し、生き辛さをいかにして克服するかにあるとも言えるでしょう。
3) 障害は自己責任か?
障害を持ってしまったというのは、個人の責任だといえるだろうか?
まず、誰も自分から好んで障害を持つにいたった人は誰一人としていません。自己選択のないところに、自己責任の論理は成り立たないでしょう。
一般に、障害には、「不可知性(前もって予測できない)」、「不可逆性(いったん障害を持つとほとんど元には戻らない)」、「普遍性(誰でも障害を持つ可能性がある)」という特徴があるといわれています。
だからこそ、障害によって被る「生きることの困難」への支援や、不利益を補うための支援は公的に保障さえるべきものとしてきたのです。たとえ一割の負担でも、自己責任にしてはならないと。(つづきは明日)
読んでいただきありがとうございました。
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長々と有難うございました。ついでにと言ってはなんですが・・・。
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テーマ:医療・介護・障害制度改正の余波 - ジャンル:福祉・ボランティア
2007.10.23 |
| Comments(2) | Trackback(1) | ・障害者自立支援法Ⅰ
応益負担撤廃
自立支援法全面施行から1年。
利用者の負担増、事業単価の引き下げ・日割り計算方式による経営危機・・・現場は大変な状況です。
ねじれ国会と言う事態の中で、野党初め与党・福田総理まで総裁選最中は「抜本改正」を主張してましたが、ここに来て急激にトーンは落ちました。
枡添厚生労働大臣は、「法の枠組みの中で」とくぎを指しました。
応益負担制度など基本的な枠組みを残しながら、わずかな修正で対応しようとする腹です。
国会任せでは私たちの要求を実現することは出来ません。
声を出し、体を動かし、この悪法の抜本改正のために集会が持たれます。
応益負担制度撤廃!容認できない障害者自立支援法 福岡県民集会
2007年10月31日(水) 天神 警固公園
11:00~開会
12:30~街頭パレード
主催:福岡県障害者協会(092-592-4538)
陶友も作業返上で参加します!
あわせて30日の東京の集会(←クリック)にも、人手不足にもまけず、
職員を1人派遣します。日帰り強行軍ですが・・・。
昨年の10.31フォーラムの力を再び!
応援してください!
読んでいただきありがとうございました。
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集会成功のために
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テーマ:社会保障 - ジャンル:政治・経済
2007.10.23 |
| Comments(0) | Trackback(0) | ・障害者自立支援法Ⅰ
ツンクン(37歳)は、毎日数回「友さんが好きです」と言ってくれる。
今年の初めに、私の庵に泊まりに来てくれた。
(私の所に泊まりに来たと言うのは、彼にとってはステイタスなのだ。)
その時、マグロをご馳走した。と言っても、安物。
近所に、黒マグロのコッパが安く売られてる。時々買う。味は一級品である。
それを出したら、美味い美味いと沢山食べてくれた。
それ以来、「友さんが好きです。マグロが好きです。」と言う。
私は「俺とマグロとどっちが好きや?」と聞く。
彼との付き合いは、20年近くになる。
前の施設に、養護学校を卒業して入ってきて以来だ。知的には中重度。
いつでも誰でも、心を和らげてくれる。
その秘密を、初めての家庭訪問で見た思いがした。
今は亡きおじいさんと話した。
「うちの孫はよか孫です。この頃は、朝は自分で起きてきて、支度して出かけるようになって。じいちゃん元気でと、声かけてくれる。やさしか孫です。」
普通、手のかかる孫ですがよろしくお願いします、と来る筈だが。
若い時ブラジルに開拓移民として行ってたと言う。
少し、スケールガ違う人だった。
なるほど・・・と、後から考えた。
おじいちゃんを始め家族が、彼のことを肯定的なまなざしで見て、育てて来たのだろう。
ツンクンはいじけたところがまったく無く、とても気持ちいい。
人を気持ちよくしてくれる。
ちょっとひ弱なところもあったが、
後輩たちが入ってくるたびに、少しづつ逞しくなって来た。
特に、私がイライラしてる時等、
何の脈絡も無く突然「友さん」と声をかけ、「好きです!」と言う。
ダウン星人特有の顔を、フニャーッと崩して。
「何イライラしてんの。」と優しくチェックされた気がする。
ツンクンは精神的にとても落ち着いている。そして優しい。
先日、「知的障害そのものは、対人的な面ではそう難しくは無い」と書いた。
ゆっくり丁寧に、そのペースに沿って関われば、ゆっくりゆっくり共に歩むことが出来る。
ツンクンのように、お互いいい気持ちで。
彼のおじいさん達のように、障害を受容し、肯定的に関われば、心がねじれたり、性格障害や精神障害を2次的に蒙る事も無かろう。
個人的に言えば、私はツンクンに何度も救われてきた。
無認可の頃から、幾たびもの困難の中で、
「友さんが好きです。」と言う一言で。
「どっちが好きや?」の質問に、当初は困惑してた。
最近は、すかさず「友さんです。」と答える。
俺が、そう言うように頼んだから。(ははは)
読んでいただきありがとうございました。
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ツンクンに「好きです」って言われてみたいなって思ったら、
思わなくてもいいけど、
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テーマ:ダウン症 - ジャンル:福祉・ボランティア
2007.10.22 |
| Comments(6) | Trackback(0) | ・仲間とともにⅠ
土地探し
作業所作りを始めるにあたっては、場所の確保が難題である。
最初は、早良の奥まったところに一軒家を買った。
便利なところは高いし、借地して気を遣うのはいやだから、自分で土地を買うことにした。
家を立てる事等考えもしなかった人生を歩んで来てたから、土地探しなど初めて。
たまたま妻の同僚が新聞で見たという広告を紹介してもらい、見に行った。
土曜の午後見て、夕方には契約した。
いろいろ探すのも面倒で、迷えば迷うほど迷うのが私の性格。
「おっ父がよければ決めるよ」で決まり。(俺は金なし、財布はおっ母のもの)
交通の便は悪いが、90坪に中古の平屋。改装すれば、立派な工房になる。
「要らなくなったら売ればいいや」バブルの頃であった。
1991年の秋のこと。
そうこうしているうちに、
宅老所のS女史から「お寺さんが土地貸してくれるってよ。」と言う話が来た。
S女史は、ここ伝照寺の茶室を借りて、全国の先駆けとなる「宅老所」の産声を上げる準備をしていた所だった。
そこで私が作業所の準備をしていることを話してくれたらしい。
S女史は、若い頃からの知り合いで、その連れ合いはひかりの所長である。
彼も若い頃から、障害者問題の学習会を通じて知り合った。妻は彼の後輩でもある。
お互いに、それぞれの結婚を祝う会の実行委員長をやった中である。
そして伝照寺の住職。
彼も、私が大学卒業後に働きだしたとき、この近所のアパートに住み、地域の平和運動で知り合った方だった。
「友さんなら知ってる。彼なら土地を貸してもよかばい。」と言って下さったそうで。
世の中狭いものだ。
浄土真宗の中にも、福祉の勉強会があり、
地域が変わって檀家さんがばらばらになる中で、檀家さんだけのお寺としてではなく、
地域の中でいかに共存するかを探っていたときらしい。
それから、この寺は、お年寄りと障害者を受け入れて、支えてくださっている。
こうして、都心の住宅街の1等地で、作業所を始めることができた。
地下鉄から5分、ヤフードームの近く、しかも住宅街で静かで緑も沢山と来てる。
ただでいいと言われたが、そう言う訳にも行かないだろうと、形ばかりの借地料で。
有難いことである。
あの時そのときの出会いがつながり、その力に支えられて最初の大きな一歩が踏み出せた。
自分では描きもしなかった、予想外に大きな一歩が。
私事だが、あの土地は、家族も増えることだし、何とか支払いは出来ることでしょう(おっかあ頼みで)、ということで、今の我が家を建てる事となった。
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Sさん、伝照寺さんありがとう、出会いに感謝!の気持ちをこめて
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テーマ:福祉のお仕事 - ジャンル:福祉・ボランティア
2007.10.22 |
| Comments(1) | Trackback(0) | ・陶友の歩みと出会いⅠ
国際貢献
文字どうりとはこのこと。
終日雲ひとつ無い、さわやかな秋晴れ。
こんな日は前もって予定を組んでおかないと、あれよあれよと終わり、
あ~あ、もったいなかったとなる。例によってなってしまった。
何となくテレビを観ていた。
「世界の子どもがSOS!THE・仕事人バンク マチャアキジャパン」‘戦争・疫病・貧困・・・日本の匠の技が救う’
紙が無くて、思い切り絵を描きたいというイガンダの少年。
薪拾いに4時間、10キロも担いでとってくる少女は、時間が取れたら勉強したいと言う。
カンボジアの泥水を飲む少女の村、
インフラの整備が送れ5歳までに7人に1人の子どもが死ぬという。
それぞれ、紙漉き職人、かまどを作る左官職人、井戸掘り職人が出かけて行き、
その技で助けようという話。
いいなと思ったのは、
ただやってあげるのではなく、
現地の資材、原料を使い、現地の人に技術を伝えると言うこと。
ご苦労もあっただろうがそれぞれにうまくいき、
現地の人たちが喜んだ。子どもたちのきらきらした目が印象的だった。
自衛隊を戦争支援に出さなくとも、
いくらでも世界で困っている人たちに喜んでもらえることが出来る。
「団塊世代の技術を使ったら・・・」と、コメントもあった。それはともかくとして・・・。
「国際貢献」の大義のもとに、
海上自衛隊のインド洋派兵を続けるための、「新テロ特措法」の審議が本格化する。
湾岸戦争のとき、金で片付けた事への、アメリカの批判。
アーミテージは「ショウ ザ フラッグ 」「ブーツ オン ザ グラウンド」と、ストレートに自衛隊の派兵を求めた。
国際貢献=海外派兵という短絡的な外交政策が、
機を待っていたとばかりに強引にとられた。
戦争に軍隊を出すことが先にありきである。
紛争の予防のために、
戦争の原因、貧困や差別をなくすための国際的な援助こそが求められている。
テレビでさえもできる。
国を挙げて、そういう考えの下に政策を考えれば多様なことが可能だろう。
そして、アジアの人々と生きた交流も出来、信頼を築く事も出来るだろう。
職人たちが、よか顔しとったばい!。
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アメリカの戦争に手を貸さず、真の国際貢献を!
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テーマ:政治・経済・時事問題 - ジャンル:政治・経済
2007.10.21 |
| Comments(2) | Trackback(1) | ・マスコミ・テレビ・新聞Ⅰ
今日は、単なる日記。・・・07.10.19
職員は夕方から皆、学集会に。
早く終わるんだったら、待ってて久しぶりに食事でもと思ったが、終了は9時だそうで・・・。
そこで、TPCの事務所に、サポートのお礼に顔を出し、飲み会の誘いも断りまじめに帰宅。
今日は、PCが来る日。
庵では、母屋からの無線ランでノートPCを使っていたが、
電波が弱く、時々いきなりオフラインになったりして、
せっかく打ち込んだものを消してしまったりと、トラブルがあった。
思い切って、庵にも配線を引くことにした。ついでにPCも買っちゃった。てな訳です。
これまでの生活では考えられないことですが、そういうことで。
巨人中日戦を観ながら、ゆっくりくつろいでます。
巨人に負けて欲しいと思いながら・・・。ははは
あ!ホームラン。リリーフエースの上原が打たれて、
7対4. 決まりだな。いいでしょう。
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つまらん話ですが、大目に見て
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2007.10.19 |
| Comments(0) | Trackback(0) | ・ゆう楽庵つれづれⅠ
3行日記・・・07.10.18。
金木犀初香り。介護士の次女「いいかおり!」ゲンチャリで走る風は涼を越え、さぶっ!
更に本日ブログランキング登録3日目で、カテゴリー「福祉・ボランティア」部門12位、その中の「障害」ジャンルで、堂々1位!(マイナーなところだけど)皆さんのお陰。感謝。
今日も、金八さんには間に合わなかった。最後の「3Bのホームページに書き込みがありました」の所から少しだけ・・・。
それは、「私」というノートの提出があったということ。
実は私も、交換日記の経験がある。それは新人の若い職員と。
初めのうちは対面して話すのは、なかなか難しいものがある。
間が持てないし、いろいろ。
まして仏頂面の私には、若い新人は、ビビルでしょう。
私も、見かけによらずシャイなんで、いろいろと気を使う。
あるとき、新人の女子職員が「交換日記をしましょう」と提案してきた。
「私は話すのは苦手だが、書くのは好きで筆まめです。」と。私も書くのは好きだったので、応じることにした。
相手のペースに気を使わず、ゆっくり考えながら自分の考えが書ける。
時々の問題や悩み、あるいは家族のことや生い立ちのこと。
書く内容は自由。渡すのも不定期の自由。
その職員とは、半年ぐらい続いたろうか。
お互いを知り合い、気兼ねなく自由に話せるようになった頃、
ノートは必要なくなり、いつの間にか行き来しなくなった。
それから私は、若い職員が入るたびに、「赤いノート」を渡した。赤い・・・には、理由は無い。だだ、どこかから沢山貰ってあったからだ。
現職員の栗などが、よく「
赤いノート」の事を、実習生なんかに話してるのを聞く。
それぞれのペースで、話したいこと、聞きたい事、を書く。
自分に正対し、相手に向き合う。
幾たびかの往復の後、ノートは役割を終える。忘れていた頃に来ることもある。
正面から、飾らない等身大の自分に向き合えない人は、
この仕事には、向かない。いい仕事はできない、と思う。己にまやかしや、斜めな人間は、相手にも誠実に向き合う事は出来ないだろう。
ある時には、未熟な自分をさらけ出す勇気がいる。
そういう覚悟と、勇気、力が無ければ、福祉の仕事を深いところではできない。
私は、技術や知識よりもまず、そういう人間としての構え、あり方を求めてきた。「
赤いノート」が又活躍するように、
福祉職場・業界を、若い人たちが跳びこんで来る
魅力ある世界にするために闘わなければならない。
金八さんを見て、「
赤いノート」のことを思い出した。
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テーマ:福祉のプロを目指す - ジャンル:福祉・ボランティア
2007.10.19 |
| Comments(2) | Trackback(0) | ・道場日記・オッス!!
こんなことで呼び出すかね!
午後から県障害福祉課の説明会に行って来た。
「福岡県授産施設等工賃水準向上計画推進事業について」である。
県下の、就労型の施設から、希望に基づき5施設づつ5グループをつくり、そこにアドバイザーを派遣する。
各グループごとに、商品の質の向上、新商品の開発、事業の効率化、販路の開拓などのアドバイスを受け、工賃水準向上に資する協議・検討・開発を行うという事業だそうだ。
ついては、実態と希望調査をするので、後日発送するアンケートに協力を、という内容。
こんな事でわざわざ呼び出すかね!
呆れて居眠りもしなかった。
現場の実感としては殆ど実効は期待できない。私は参加するつもりはない。
いま、そういう目的でも必要なのは、人手。
自立支援法により、施設の収入が減り、人手不足は深刻なのだ。
職員を増やすための財源措置が、今1番に求められている。
これは、内閣府を中心に中央官庁横断的にしている「成長力底上げ戦略」の、「就労支援戦略」の1部、
「『工賃倍増5カ年計画』による福祉的就労の底上げ」の、福岡県での具体化事業である。
情けない限りだ。
そんな事の、説明でいちいち呼び出すな!文書を送ればいいじゃないか。
現場のクソ忙しさを見てみてみい。
障害福祉年金(1級月額82.000円、2級同66.000円、生活保護基準よりも安くとても自立できない)の、引き上げもせず、わずか1万円の月給を2倍にしたところで何がどうなると言うんだ!
それは、利用料で吸い上げられるだけ。
若者や母子家庭や生活保護の就労支援、自立支援事業は、基本的な対策は後退させながら
「国の厄介になるな!税金納めない奴は、生きてる値打ちはないのだ!そうなりたくなかったら、さあ、がんばれ!自助努力で自立しなさい!」と,尻を叩く。
政府が言う「自立」とは、「お上に頼るな、国の厄介になるな!」である。
「穀つぶし」と言われ、障害者が、社会から阻害されていた、戦前の思想に戻るものだ。
「自立」は、新自由主義版「ごくつぶし」だということを、よーく知っておかなければならない。
じゃない?
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テーマ:社会保障 - ジャンル:政治・経済
2007.10.18 |
| Comments(3) | Trackback(0) | ・障害者福祉いろいろ
夜遅くに帰宅して、
「おい、○○ちゃんも、ブログ見てくれてるって」と私が喜んで言うと
風呂上りの妻が
「父ちゃんはいいね、待っている人がいてくれて、楽しそうだし、心配ないか」
???
知り合いの旦那さんが自殺したと言う。
中学生高校生の子どもたちを残して。
事業をやってたらしい。
昨夜帰らず、奥さんは心配してたらしいが、
夕方、事務所に行くと、そこで・・・。
「うちは帰らんのはしょっちゅうだけどね、ま、心配ないか」
自殺の心配か・・・。心配してくれてたんだ。・・・複雑。
そうね。その心配はないでしょう。
身近なところでそんな事あるもんだ。
年間3万2千人もの人が自殺している。
種子島の人口に匹敵する。
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テーマ:日々のできごと - ジャンル:ライフ
2007.10.17 |
| Comments(0) | Trackback(0) | ・家族・娘たち(今・回想)Ⅰ
きょうは、ちょっと困難な仲間たちについて。
自閉症のトノ(33歳、男)は、人環境変化が苦手である。
変化によるストレスと闘わなければならなくなる。
今大奮戦中で作業どころではない。
親子3人の暮らしの中に、妹さんがお産で帰ってきて2歳の甥と新生児の泣き声に囲まれて、人環境の大異変が起こっているのだ。
初めは、甥もトノも避けあって大変だったようだ。
親指の付け根をかむ自傷行為が復活し、睡眠障害も引き起こした。
作業所内では殆ど作業には入れない。
「めだまがくるくる・・・」「しおみずばかりじゃふやけてしまう・・・」と終日さえずっている。
「仕事せんで、何で目玉が回るとか!」と私に言われながら。
お父さんが連絡ノートに書いてきた。
「家族がみんなで台所に集まっていたとき(普通こんな人口密度の高いところは避けるのだが)、甥が『おじちゃんスキスキ』と言うと、すかさずトノは背を曲げ顔を近づけた。
頬ずりには至らなかったが、十分に親愛の表現であった。
その姿は感動だった。
・・・みんなお互いに我慢しあい支えあっているんですね。」と。
トノは笑顔で耐えながら、いいおじさん目指して闘っているのである。
自傷も睡眠もかなり安定して来ている。。
闘っているのである。作業もせずただフラフラしてるのではない。
極度の頻尿に悩まされながら・・・。
週明けは生活の乱れがピークだ。
ミホチャン(60歳、おとこ)は、今日も朝から酒のにおいをプンプン。
風呂にも入らず髪もひげもボウボウ。
酒だけは毎日努めてる。俺が言い出すときりなくなるから、今日のところは黙認。
作業だけはしこしことやっている。
長期の休みが続くタッチン(33、男。軽度知的に精神障害)。このところ時々出てくるようになった。担当の栗に背後霊のようにくっつき回っている。そばにいると作業をするが、目を離すといつの間にか帰ってしまうこともある。この職員体制ではマンツーマンは無理。
少しづつ足が向いてきてるからいい傾向。
ホンチャン(33.男)も、サラキン疲れとバイト疲れか、
「あっちが痛いこっちが痛い」と、2週間以上休んだが、出てきだした。
消費生活相談に行って「返済はしなくてよかろう」ということになったらしい。
様子見。肩の荷が下りたのか。一応普通に元気だ。
ホストクラブの皿洗いのバイトは続けるらしい。
6~7万の小遣いになるらしいから。
陶友には何しに来とるのか
。「気持ちが安らぐ」そうで、それも利用の仕方か。
2ヶ月近く来れなかったドナタサン(31.女、軽度知的に精神障害)は、このところ元気。
いつものように、元気な豆腐の売子さんになった。
仲間ともいつものようにオチャラケている。
あの休みは何だったんだ。
お天気姉さんだからこんなもの。待てばいい。
その時が来れば復活!である。
「どなたでしたかね?」と言う私のツッコミに「もう、友さん!○○でしょうがあ!もう、もう」である。
しばらくはこの調子で落ち着いてくれるでしょう。
もひとり。長欠のマサキクン(51、軽度知的に精神障害)。
時々、栗を持ってきたり柿を持ってきたり・・・。
何か用事にかこつければ足は向く。
これも待つしかないだろう。
日曜日は担当のとくいが、能古島に一緒に出かけたらしい。
その土産を持ってこさせると言う作戦の元に。
しかし今回は通用せず
。本人は休み、お母さんが土産を持ってきた。ご苦労様。
グループホームでの集団生活になじめず、アパートでの1り暮らしに戻ったナツサン(61.女)。知り合いになったお寺さんで、朝晩の御勤め。
掃除をして、朝夕食を頂くのだそうだ。たくましい。
ずっとそうした来た。調子がいいときは良いが、何かあると冷静に合理的に物事の判断ができず、相手の悪口を言いふらし、あきれられて去られて・・・。
また次の人を探す。
逞しくもあり・・・、障害故と思えば仕方なくもあり。
さて今度はどう続くか?
糖尿の値が高めに推移している。
いろいろである。
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2007.10.16 |
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3行日記・・・07.10.15
庵を建て、半一人暮らしをはじめて1年になる。今日は久しぶりにのんびり、何もしなかった。
夕方カンタ(柴犬8歳、我が家の長男)と散歩に出た。
日が落ちるのが早くなった。秋のこの空気感は、寂しさ。何で寂しく感じるんだろうなあ。
先日の囲炉裏塾で、私は「母の涙」について話した。
一人が「友さんはマザコン」と書いてあったが、この言葉は好きではない。
私の場合は、コンプレックスではなく、心の中に深く存在するということです。
私の母は76歳。
今も、原付を乗り回し元気だ。
口数の少ない人で、働き者で辛抱強い苦労人だ。
私は、父と母と家族と暮らし、言葉ではなくその存在によって育てられれた。と思っている。
私が、娘たちのことでイライラして、
「おかあちゃんは、子育て失敗したと思うことは無かった?」と聞くと、
「そんなことはない。私たちみたいな親から、こんないい子ども達が育って・・・」
と言うような人である。
母に怒られた記憶は、ほとんどない。
囲炉裏塾の時に話したことを、書いておこうと思う。
種子島の田舎での出来事である。
私が小学1年になりたての頃の話し。
農家は日が落ちて暗くなるまで働き、馬車で帰ってくる。
近所はみんな女の子で、彼女達は暗くなると、賄いの手伝いをする。
母親が野良仕事から帰る頃には、晩御飯ができているのである。
うちは、母が帰ってきてから炊事が始まる。
動機は明確には記憶してないが、母の大変さを思った。
ある日私は、自分で飯炊きをすることにした。
今のように、スイッチポンという風には行かない。
水汲みにいき、まきで火をおこしかまどで炊くのである。
水加減も火加減も分からないのに、とにかくやってしまった。
結果は見事に、食べるところが無いほどの焦げつき!
裏山に全て捨てて、お釜を洗いながら、
母は、「お前はバカな子じゃ。」と涙を流した。
そして「火事でも出したらいけないから、子どもは、足を洗って家に上がっときなさい。」
とだけ言った。
私は、無性に涙が出て止まらなかった。
失敗したのが悔しかったのか、よくは分からなかったが、
とにかく涙が出てきて仕方が無かった。
そのうち「お母ちゃんは喜んでくれてるんだ」という思いが沸いて来た。
その日のその後は、記憶に無い。
「お母ちゃんは喜んだ」という思いは、日に日に膨らんだ。
そして、ほとぼりが冷めた1週間後、再び挑戦することにした。
今度は隣の姉さんをコーチに迎えて、水加減火加減を教えてもらいながら。
成功した。
母が喜んで褒めてくれた記憶は、しかし無い。
それから毎日、夕方の飯炊きは私の役割となった。
中学に入り、部活で帰りが遅くなる日まで。
私が自分から、その役割を担うようになるには
「母の涙」だけで十分だった。
自分が何かをすることで、誰かが喜んでくれる。
私のなかで「母の涙」は生き続け、人生を導いてくれている。
こういう仕事を選んだのも、こういう生き方を選んだのも、そこに出発があると思う。
人は出会い、関わりあい、そして誰かの心の中にに生きていく。
たぶん死んでも。
「里の秋」でも歌うと、胸がキュンとなり、涙腺が緩むような、
そんな季節になってきた。
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テーマ:頑張れ自分。 - ジャンル:日記
2007.10.16 |
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3行日記・・・07.10.15
昨日は久しぶりに飲んだ。町内のソフトボールのメンバー12人。最後に一番年配者に誘われカラオケへ。皆帰ったのにおれだけ。いや皆帰ってしまったからだよ。いつもこうなる。そして「お父さん、いつまでもズルズル飲んで!ダメよ!」と、末娘に怒られる。いつものパターン・・・。
月給1万円にも満たない仲間たちの仕事、その売り上げにも消費税はかかっています!そして彼らがそのわずかな給料で、ジュースを買うのにも情け容赦なくかかります。
逆累進性の最悪の大衆課税ですが・・・。
ここに来て、消費税増税議論が、社会保障財源をめぐって盛んです。
「早急に本格的な議論を進め、消費税増税を含む税体系の抜本的な改革を」(福田所信表明)
「2009年までに年金の国庫負担を2分の1に引き上げ上げるためには、消費税=社会保障目的税で・・・」(谷垣自民政調会長)
「年金国庫負担問題は、税制論議をやらないと不可能」(枡添厚労相)
「基礎年金の財源は消費税で賄うのが穏当」(伊吹自民幹事長)
問題はきわめて単純。
消費税で社会保障財源を、なんてのは詐欺だと言うことです。消費税が導入されたて16年。その総額は148兆円。その間福祉や医療、社会保障はよくなりましたか?
同時期の大企業を中心とした法人税の減税は、145兆円。なんと、消費税を取ることで、大企業の税金をまけてあげていたと言うことです。
どうして、消費税しか財源がないようなことを言うのでしょうか?
自公政治には、ほかの財源が見えないようです。
それは、大企業、大資産家優遇と、アメリカにへつらう政治を行っているからです。
大企業の利益は政府統計でもこの9年間で、15.1兆円から32.8兆円と2.2倍に。
同時期の大企業の納税分は10%しか増えていません。
法人税率の大幅引き下げと優遇措置で5兆円にものぼるばらまき減税のためです。
(法人税率を10年前の水準に戻すだけで4兆円の税収です。)
大資産家には、所得税税引き下げや証券優遇税制で2兆円以上の減税。
年間5兆円にのぼる軍事費はでは、イラク、アフガニスタンへの派兵に1650億円、米軍への「思いやり予算」に2300億。米軍のグアム島への移転再編には、財源検討もしないままポンと3兆円の支出を決めました。
ここに目を向けないから、消費税しか見えないのです。
自立支援法で、障害者たちが新たに負担したのは270億円。(当初700億から、390億、270億へと運動によって減らしてきました。)
障害者からなけなしの270億をむしりとり、米軍には2300億も思いやる。
更に消費税でむしりとる。
だれのことを、思いやるべきか。
障害者関係予算は8000億強。国家予算の1%。
GDP比では、ドイツの5分の1。
消費税については、simantoさんが、もっとくわしくかいてます。
ご参考にしたい方は、こちらから
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テーマ:社会保障 - ジャンル:政治・経済
2007.10.15 |
| Comments(0) | Trackback(1) | ・消費税・財源・税Ⅰ
今日は囲炉裏塾の日でした。10人ほどの若者が集まりました。
テーマは、「私を変えた言葉」
それぞれに発表してました。
皆さん是非、陶友HPの「活動報告」を読んでください。
リアルタイムでアップしてるので、なかなか雰囲気も出てますよ。
シンプルですが、さわやかな青春短編集を読む思いで聞きました。
最近の若者は、つるんで議論したりするのが苦手のようですが、緩やかに交流を続けています。
私は今回は中途で失礼しました。
平均年齢をあげてもいけないし、若者たちが遠慮したらいけないし・・・。
焼酎飲むと、日ごろ無口な分しゃべりまくるから・・・。
次回は、蕎麦打ちらしいから、少ししゃしゃり出ようかな。
近く活動予定がHPにアップされるはずですので、
私の蕎麦を食べたい人、若者と語り合いたい人は是非ご参加ください。
準備の都合がありますので、事前にご連絡ください。
テーマ:本日の日記 - ジャンル:日記
2007.10.14 |
| Comments(0) | Trackback(0) | ・道場日記・オッス!!
おはようございます。
早朝ソフトに行って来ました。
シーズン最終戦でした。1打数1安打。
実は10分前に起こされて・・・。
14:30からミィーティングと打ち上げ飲み会です。
「道場」への訪問ありがとうございます。
これが99本目です。
凝り性なので、かなりはハマッテしまいました。
ブログ効果の第一は、日々を意識して暮らすことです。仕事も日常も、自分を対象化してみながら、意識的に・・・。
日々が豊かに、より自分の身についていると言う感じです。
沢山の人のことを思うようになりました。
そして、これまで以上に考える時間を持つようになりました。仕事のことも、仲間たちのことも、自分の事も。
人生得しています。
睡眠時間が減りました。これまでは、1日20~35ぐらいのアクセスでしたが、
陶友通信でこのブログのお薦めを書いて頂いてから、
1昨日が84、昨日が123とグーンと増えて、嬉しい限りです。
1回覗いて終わりとならないように、
魅力あるブログとはどういうものか研究しなくてはなりません。
このブログが、自己満足な私物にならずに、
あくまでも、仲間たちのことを多くの人に知ってもらい、一緒に考えてもらい
共に生きる人間らしいあったかい社会作りに、ささやかでも寄与できるものにしたいからです。
そのためには、内容が肝心です。
皆さんのコメントを是非,沢山寄せていただくとあり難いです。
ブログの機能、技術的なものもも勉強しなくてはなりません。
そうはいっても、基本は楽しく・・・。
自分の事をもっと好きになり、つながる人々をもっと愛しく思えるようになればいいな!
と思います。
HPつくりを薦めてくれたTPCとの出会いに感謝です。
訪問していただいた皆さんに感謝です。
皆さん、これからもどうぞよろしくお願いします。
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2007.10.14 |
| Comments(2) | Trackback(0) | ・このブログについて
書きたいことがありすぎて・・・。
でも,読み手からすればちょっと負担かな。
読んで欲しいのなら読み手の気持ちに立たないと、と思っています。
解りやすく、簡潔に・・・。むずかしいね。
沖縄の集団自決に関わる教科書検定のこと。
先のエントリーでも、文部科学省の政治介入については触れていたが、国会論戦の中でいよいよ文科省の自作自演による政治介入が明らかになってきた。
教科書検定調査審議会の場に、「変える」ように調査意見書を出したのは、文科省の教科書調査官自身だった。そして、ほとんど議論も学問的検証もなく、4人の審議委員はこれを追認し検定意見をつけ、書き換えさせた。
沖縄の声を受けて、政府は「意見」は撤回せず記述のみを書き換えるという姑息な対応に出てきている。
執筆者や出版社の「訂正申請」に下駄を預けるなどの手法で。
福田首相は「県民の思いを強く、重く受け止めて文科省がしっかり検討していく」と言ってるが、
県民の要求は、「不当な政治介入を正せ!」ということであり、
文科省が其の不当性を認め、其の責任において検定意見を撤回するのが筋である。
この件については、SIMANTOさんが、赤旗新聞の記事を元に詳しく書いていますので、関心のある方は、左下のリンク集から訪問してみてください。(記事への直接のリンクの張り方がまだわからないので、不親切ですが、紹介しておきます。)
↓
こちらへ
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2007.10.13 |
| Comments(0) | Trackback(1) | ・政治一般Ⅰ
昨日の金八先生について、大津留さんのブログから紹介します。
あまりにも、友さんの感性にピッタリで・・・。
以下、コピーさせていただきました。
10月12日 (金)
ぎらりと光るダイヤのような日10月11日(木)21:00 3年B組金八先生スタートスペシャルを見ました。
印象に残った金八先生の言葉は
自殺について
・日本の自殺者は年間3万2千人でイラクの死者は年間2万7千人
・ 未成年の自殺者は年間623人
・ 3Bの25クラス分
・ なぜ生きていくのか分からないと人間は生きてゆけない
「私」について
・ 主語のない幽霊のような文章は書かない。
日記はかならず「私は」ではじめる
・ 3Bのホームページを作るので日記を書いてくれ、それは金八先生の胸の中に作る
今まで金八先生は詩を引用して授業をすることが多くそれが楽しみだった。
『よりかからず』や『自分の感受性くらい』
はこの番組ではじめて知りその後も味わっている詩です。
今回も茨木のり子の氏が紹介された。
それは『ぎらりと光るダイヤのような日』です。
番組で気になる言葉ととして生徒が取り上げた文にアンダーラインを付けました。
(金八先生が取り上げたところは斜め文字にしました。)
出来るなら毎日を「ぎらりと光るダイヤのような日」「本当に生きた日」に「わたし」はしたい。」
では紹介します。
『ぎらりと光るダイヤのような日』(茨木のり子の詩集から)
短い生涯、
とてもとても短い生涯
60年か70年の
お百姓はどれだけの田植えをするのだろう。
コックはパイをどれくらい焼くのだろう。
教師は同じことをどれくらいしゃべるのだろう。
子供達は地球の住人になるために
文法や算数や魚の生態なんかを
しこたまつめこまれる。
それから品種の改良や
理不尽な権力との闘いや
不正な裁判の攻撃や
泣きたいような雑用や
ばかな戦争の後始末をして
研究や精進や結婚などがあって
小さな赤ん坊が生まれたりすると
考えたり、もっと違った自分になりたい
欲望などはもはや贅沢品となってしまう。
世界に別れを告げる日
人は一生をふりかえって
自分が本当に生きた日が
あまりに少なかったことに驚くであろう。
指折り数えるほどしかない
その日々のなかのひとつには
恋人との最初の一瞥の
するどい閃光などもまじっているだろう。
<本当に生きた日>は人によって
たしかに違う。
きらりと光るダイヤのような日は
銃殺の朝であったり
アトリエの夜であったり
果樹園のまひるであったり
未明のスクラムであったりするのだ。
他人のふんどしで申し訳ないが・・・。
如何でした?
大津留さんは、私の大学の先輩。「九大同窓生9条の会」のメンバーでもあります。
私のイチオシブログで、話題も豊富で、勉強になるし、楽しめます。
珍しい画像も楽しめ、いろんな情報にアクセスできます。
私のリンク集から、ぜひ訪問してみてください!
2007.10.12 |
| Comments(1) | Trackback(1) | ・ゆう楽庵つれづれⅠ
今日観たいなと思っていたのは、ボクシングと金八先生。
陶芸教室のため遅くなり、前者は半分、後者はニュースで見た。
内藤と亀田のWBCフライ級タイトルマッチ。
ともに33歳最年長、18歳最年少チャンピオンをかけての試合だった。
なぜ観たかったのか。
亀田の負け方に興味があったからだ。
試合前からのあの態度。
対戦相手への敬意も大人への尊敬も何も無い。
格闘技だからある程度は仕方ないが、余にもガキ過ぎる。
いくらボクシングそのものが強くても、チャンピオンにはなって欲しくなかった。
あまりにも、人間が薄っぺら過ぎる。それがショーかもしれないが・・・。
「国民の期待」通り、大差の判定で内藤が勝った。
通しで観ていないので強くは言えないが、試合には人間が出た。
ガキは負けが見えると最後は、腹いせのケンカ。見苦しかった。
極めつけは、試合終了後。
勝者を称えることもせず、セコンド陣もみんな引き上げた。
相手への尊敬も勝負への敬意も無い。
後味悪い。勝負とはもっと美しく清々しいものだ。
朝青龍の事が浮かんだ。
亀田が負けてよかったと思う。
あんなガキがチャンピオンになり、メディアに祭り上げられたらたまらない。
少年たちへの悪影響が危惧される。
「ガキが!切腹しろ!自分の口から出たものには責任を取れ!」
と、怒鳴り上げたいくらいだが・・・、そこは抑えて、
経験を通じて、さらに磨きをかけて、チャンピオンにふさわしい器になって欲しいものだ。
金八先生は、28年にわたる第8シリーズ。
学校選択性の中で生徒数が激減した桜中で、
学校の評判だけを考える経営と、問題を抱え悩み傷つく生徒たちと・・・。
今後が楽しみだ。
が、陶芸教室のため、観れない!ビデオもない。
残念!!
茨木のり子の「ギラリと光るダイヤのような日」を使った授業は、金八ならではだった。
誰かあの詩を教えてください。
テーマ:本日の日記 - ジャンル:日記
2007.10.12 |
| Comments(1) | Trackback(0) | ・マスコミ・テレビ・新聞Ⅰ
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