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NO.169  「9条を生かすことも念頭に」・・・加藤周一

去る11月24日、「9条の会」の第2回全国交流集会が東京でありました。
呼びかけ人のうち、5人の方が挨拶しましたが、その中にとても心に響いたものがあります。

先ずは、沖縄の集団自決の問題で裁判中の大江健三郎氏。

 「2007年11月9日、大阪地裁で私を尋問した相手の弁護士は、その綾子さんの本を朗読しました。「国に殉ずるという美しい心で死んでいった人々を命令で強制されたというのは、その死をおとしめるものだ」と。私には理解できません。
渡嘉敷島の集団自決で赤ん坊、老人、女性の方が数死んでいる、その前で「美しい心」という恥知らずな者らに対して、私の母親が言っていたように、くちをひねりあげてやらねばならんと思っています。それを死ぬまで自分の仕事にすると公言しています。」


 すさまじい気迫を感じました。

 もう一人は加藤周一さん。
9条を守るだけではなく、生かすことも念頭に置かなければならないと、次のように言っています。

「政府の行動が、安部内閣から福田内閣に代わり、より慎重になるし、状況判断はより現実的に細かく行うようになっています。これは遙かに手強い相手です。
 解釈改憲を進めて憲法を空虚にして、無いのと同じにしょうという動きが出ている中で、その理屈を打ち破る必要があります。
 こうした中で二つのことを提起したい。一つは運動が長丁場になることを意識することです。組織がが劇的に大きくなることより、大きくなった組織がゆっくり大きくなることを意識して進む必要があります。
 もう一つは、日常性に結びつけていくことです。改憲勢力の政策は福祉反対、対外的な戦争を容認するという一定の方角をとっています。それに相互に連関する日常生活のあらゆる問題を通じて考えていく必要があります。」


障害者福祉の現場から、9条を守るだけではなく、生かすとは・・・。

考えなければなりません。


3行日記
2007.11.26.月
陶友祭まであと2週間。尻に火がつき、手帳ばかり見ている。窯焚きをいつにするか、どう効果的に時間を使うか。追いつめられないと集中しない悪い癖。ウィイルス性の胃腸炎が流行?職員が休み、仲間も何人か休み、早退も。嘔吐と下痢で。手洗いを徹底しなければ。



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今日は他人のふんどしだけ。大きな宿題を背負ってしまいました。
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2007.11.26 | | Comments(2) | Trackback(0) | ・9条・平和Ⅰ

NO.168 誰を思いやる?

人間、思いやりが大切です。
困っている人や、苦しんでいる人には思いやりが必要です。
皆そう言いますね。

かつて1978年、アメリカが円高ドル安で苦しんでいるときに、政府は思いやりを発揮しました。
在日米軍駐留経費を税金から出してやったのです。「思いやり予算」です。
最初は5年間の時限立法で、100億程度でした。
それがいつの間にか「恒久化」して、今日では年間2100億円にものぼります。

政府は来年度予算編成に当たって、財政難を理由にこれを削りたいとしていますが、相手のアメリカが駄々をこねているようです。

もともとこの在日米軍駐留経費は、日本が負担する義務はまったくないものです。
安保条約に基づく日米地位協定では、全額アメリカが負担することを謳っています。
だから、自主的に「思いやった」予算なのです。

米軍基地で働く従業員の人件費を100億ぐらい削りたいと言うのが政府の方針です。
財政制度等審議会が人件費の見直しを迫ったからだそうです。

財政難を言うなら、思いやるゆとりもないわけで、全部止めにすればいいのにと思います。
ところが、その気はさらさらないというのが、この国の方針です。
とりあえずちょっとだけ削り、また大盤振る舞いをする予定です。
既に米軍のガム移転費用など、の再編計画を後押しするために3兆円もの支出を決めています。

お金がないのではなく、どう使うかの問題でしょう。
アメリカが世界の何処でも人殺しの戦争をする。一の子分でそれにくっついて行って、人も金も出す・・・こんな恥ずかしい国があるでしょうか?
国を守るためと言い、5兆円もの軍事予算を組み、おまけに「思いやり予算」・・・。

ちょっと話は変わるけど、あの安倍さんが総理大臣代理も立てずに、サボってたとき「北」が攻めてきたかね?国家の危機管理の体制が空白になっても・・・。
平和な外交をすれば、いまどきの国際社会の中で軍備なんてどうして必要なのか「わけわからん!」

思いやりは必要です。誰に、どういう思いやりをするか?

障害者自立支援法で、応益負担分は510億円。
この負担のために、わずかな年金で暮す障害者たちは悲鳴を上げています。
そこに思いやりを発揮する事こそ、政治の本当の思いやりではないでしょうか。



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「思いやりは大切です」といって、米軍や大企業には思いやりの政策を実行します。福祉の大切さは否定しません。そこで「自立自助」の福祉を説きます。
私たちが日常使う言葉と、政策として使う言葉の違いを良く見抜く勉強も必要ですね。

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2007.11.26 | | Comments(2) | Trackback(0) | ・軍事費削れ

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軟弱オヤジの「硬派道場」へ、ようこそ。障害者作業所所長やってます。福祉や政治、日々の思いを気ままに…。
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なお、気が弱いので「道場破り」はお断り。
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