fc2ブログ
忍者解析

NO.183 「敵は自分たちの無関心と無知とあきらめだった。」・・・若きイラク帰還兵からのメッセージ

「31歳 フリーター 赤木智弘氏」の「希望は、戦争」と言う発言が話題になっている。
彼が戦争を希望すると言う単純な話ではないが、今日の青年たちが置かれた貧困の向こうに何があるのか。重大な問題提起である。

9条世界会議」の公式メルマガが届いた。
ぜひ紹介しておきたい。
アメリカで若いイラク帰還兵の取材を続ける、堤未果さんの話が紹介されている。
貧困戦争の問題、生存権25条)と9条の問題、「生存権と引き換えに戦地へいってる」というアメリカの若者の実態、・・・。

今、最もよく考えなければならない課題だと思う。
「無関心と無知とあきらめ」を乗り越えて。
一緒に考えて見ましょう。今日のところは、紹介だけにしておきます。
以下、同メルマガより引用です。


今回は「11・27憲法カフェ@早稲田大学」での堤さんのお話とあわせてお伝え
します。
 イラク戦争が始まったばかりのころ、若いアメリカ人にとって、戦争は、映画
やビデオで見るゲームに過ぎなかったと堤さんは言います。さて、あなたにとっ
ては??
「イラクで人殺しをさせられて帰ってきた彼らは、あれは間違いだった。ひとり
殺したら、自分の人生はゲームオーバーになってしまうんだ、と気づいたといい
ます」。
 そんな若い犠牲者を出したくなくて、堤さんは日本の若い人たちとも積極的に
対話をしてきました。

「彼らのいちばんの不安は、この時代を生き延びていけるのかということなんで
す。ワーキングプアになっちゃうんじゃないか。結婚できないと思う、そんな女
の子も増えている。9条は大切だけど、ただ9条というだけでは、戦争に行った
ことのない世代はピンとこないんですね。当たり前の暮らしができることを保障
した憲法第25条、平和的生存権が危ういことを彼らは肌で感じている。アメリカ
で取材をしていて思うのは、日本の子どもたちを戦争に行かせたくなかったら、
9条を守るだけでは足りないんですね。9条は結果であり、最後のつじつまあわ
せですから、9条が変わるころにはもうとっくにネットカフェ難民やワーキング
プアの若者たちは、生存権と引き換えに戦地へ行っている。アメリカではそれが
起きているんです」

 9・11以降、社会保障費が著しく削減されたアメリカでは、中間層が一気に貧困
層に落ち込みました。競争原理が導入され、暮らしや安全を守る機関が民営化さ
れ、セーフティネットが切られたことも打撃でした。テロとの戦いの名のもとに
個人情報が一元化されました。さらに教育改革で全国一斉学力テストが行われ、
子どもたちの家庭環境を含めた情報も、携帯電話の番号まで国家が握ることに。

貧困にあえぎ、世間から見放された子どものもとにある日突然、電話がかかっ
てきます。とても感じのよい声で。“キミとぜひビジネスの話がしたいんだ。ジ
ェントルマン同士、ふたりでね”。そして会うと尋ねられる。“きみの将来の夢
はなに?”。夢というキーワードにアメリカの若者たちがとても弱いことを知っ
ていますから。つい夢を話す。たとえば、“会計士になりたいけど、大学はあき
らめているんです”と。すると、イケメンで感じのよいリクルーターはにっこり
笑って、それをかなえる方法がある、というのです」

周到に用意された、イラク戦争への魅力的な招待状。契約の抜け穴がいくつもあ
る悪魔の招待状。

「イラクから帰還した彼らは、今まさに9条を捨てようとしている日本の若い人
たちに対してメッセージしています。“僕たちは最初、敵は政府であり、大企業
であり、情報を操作したマスコミだと思っていました。でもイラクから帰ってき
て気づきました。敵は自分たちの無関心と無知とあきらめだった。闘う敵を間違
えないでほしい”と」



堤未果さんの映像メッセージは、http://whynot9.jp/ で見ることができます。



読んでいただきありがとうございました。
2つのお願い
1)よろしければ、一言でもコメント頂ければとても嬉しいです。
(右下Commentsをポチッとどうぞ。小さくて見にくいですが。)
2)ブログランキングに参加中です。
あきらめない。関心なくても関係している。関心を持って考え、参加することから始まる。 
ポチッと一押し、応援してください


スポンサーサイト



テーマ:政治・経済・社会問題なんでも - ジャンル:政治・経済

2007.12.04 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・9条・平和Ⅰ

NO.182   誰のための「家つくり」か?・・・陶友の歩みと出会い・・・NO.17

無認可時代(9)

陶友の歩みについて、再開します。これから週3本ぐらいアップして、早く今に追いつこうかなと思います。興味ある方はカテゴリー「陶友の歩みと出会い」を参照ください。いよいよ、1000万円募金の峰への挑戦です。


サトウさんは、ジッと考えた後「次の打ち合わせの日程を入れよう。」と提案してきました。
???次の日程を決めて、われわれは失礼しました。

帰り道3人で、
「次ってどういう事や?」
「サトウさん、設計の相談に乗ってくれるってことじゃない?」

果たして、サトウさんは自ら陶友の現場に、打ち合わせのため尋ねてこられたのでした。
8月の終わりか9月の初めごろだったか・・・、プレハブの作業所に西日が指し、うだるような暑い日でした。

汗を拭きふき、佐藤さんは仲間たちにどんな作業所が欲しいかと聞きました
彼の家つくりは、徹底して施主と話し合うところから始まります。
通常の家の場合は、100項目以上のチェックリストに基づきながら、家族一人ひとりの出身や生い立ち、暮し方、性格、趣味、癖に至るまで掴んでいくそうです。

私は、仲間たちに聞いても、彼らは主観的で一面的だし、「しょうもないんやないと?」と思っていましたが。
「トイレが欲しかです。」「着替えする所が欲しかです。」「ご飯食べるところが広かとがよかです。」・・・仲間たちは口々言います。
・・・「そげなことは、当たり前やろうもん」と、思いながら、「あーくそ暑か、早う形だけの聞き取りは終わらんかね。」・・・不謹慎にも私はそう思っていました。

そして、小脳の障害で平衡感覚がおぼつかないK君が切り出しました。
「ぼくは、段差があると歩きにくいです。靴を脱いだりするのも面倒です。外国のように靴を履いたままで、仕事も食事も出来る様にして下さい。」と。

一時間近い聞き取りが、やっと終わりました。
佐藤さんは、その部屋で唯一涼しげな、熱帯魚の水槽を見ていました。

後で佐藤さんに聞いた話。
あの空間に、熱帯魚を置いた演出のセンスが気に入ってくれたそうです。いや、小さな生き物を育てる気持ちが気に入ってくれたそうです。

もっと大事なことを聞きました。K君の話で、設計の基本構想が浮かんだと・・・。
全ての空間をオープンにして、三和土(タタキ)の土間でつなごうと。

私は、「仲間が主人公」と言い、「仲間たちの要求にこたえる作業所運営を」と言いながら、「こんな話は、どうでもよかろうもん。」と思っていました。
ところが、佐藤さんは、あの一流の建築家が、素人のしかも知的障害のある彼らから、辛抱強く、その願いを聞きだそうとしたのです。

彼の家つくり思想の原点を見た思いがしました。
誰のための「家つくりか」・・・。そこに自分の専門性を、どう提案して形にしていくのか。

「私も設計者の一人、皆さんも設計者です。一緒に設計をしましょう。」

後で、自分が恥ずかしくなりました。



読んでいただきありがとうございました。
2つのお願い
1)よろしければ、一言でもコメント頂ければとても嬉しいです。
(右下Commentsをポチッとどうぞ。小さくて見にくいですが。)
2)ブログランキングに参加中です。
ほんとに恥ずかしい話です。バカな友さんに愛のムチを! 
ポチッと一押し、応援してください



テーマ:障害者作業所 - ジャンル:日記

2007.12.04 | | Comments(2) | Trackback(0) | ・陶友の歩みと出会いⅠ

«  | HOME |  »

プロフィール

友さん

Author:友さん
軟弱オヤジの「硬派道場」へ、ようこそ。障害者作業所所長やってます。福祉や政治、日々の思いを気ままに…。
コメント、TB、リンク歓迎。お茶やお酒はセルフでごゆっくり。
なお、気が弱いので「道場破り」はお断り。
070727 スタート

アクセスカウンター

全記事(数)表示

全タイトルを表示

カレンダー

11 | 2007/12 | 01
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

つぶやいとっと。

カテゴリー

小さな天気予報


-天気予報コム- -FC2-

FC2ブックマークに追加する

FC2ブックマークに追加

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

オープンソースCMSホームページ制作 スリーピースコミュニケーションズ

福岡のホームページ制作会社はTPC


ホームページ制作
出会い