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NO.261 静的風景。

ここ、庵の屋根裏部屋の南から、背振山系が見える。
うす曇で風もなく、見た目にも静かだ。
白侘助(ワビスケ椿)が、楚々と咲いて、蝋梅(ろうばい)が甘い香りを漂わせている。

開発されて40年近くなるだろうか、この小さな住宅地は、高齢化が進み・・・。
静かなところだが、今日は、特に静かだ。

から、遠くの坂道に、黄色い帽子に黄色いランドセルの1年生の背中が見える。
1人で帰っている。

・・・今日はサボッた。初サボり。
「もしもし、人手は足りていますか?」
   (足りてるわけ、ネエだろ!)
「今日は体が重くて・・・、休ませて貰うわ。なんかあったら、ケイタイ空けとくから、よろしく頼むよ」
私のケータイは、無くても良いようなもの。
1日平均で1ぐらいの受信しかない。

昼前に、1回、報告があっただけ。
「ヒロコと妹が、外泊して妹が学校にも来てない」と。
ヒロコは出てきたようだが、妹のことは大体所在もわかっているから、学校と父親に任せる。

・・・で、私は動かない。動くのは明日で十分。
この件で、明日は一仕事だな。

今日は、十分自分を甘やかしたから、そろそろカンタ(柴8才)と散歩に行って体を動かし、
明日に備えようかな!


暗い話ですみません。
誕生日までは、安全運転で行きます。
2つとも大変でしょうが、ポチッと元気を下さい。

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テーマ:頑張れ自分。 - ジャンル:日記

2008.01.15 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・ゆう楽庵つれづれⅠ

NO.260 重い障害者と生きた初めての人々。・・・人間らしさについて考える。(3)

皆さん、こんにちわ。
お付き合いありがとうございます。「浪花節的人間論」もこれで、終わるようにしたいと思います。

ナンディがあの3万年前の時代に、重い障害を持ちながら、天寿を全うすることが出来たのはナンディ?

学生たちは、いろいろと面白い答えを披露してくれます。
「彼はシャーマンで、群れにとって重要な役割を持った存在であった」、なるほど。
こらは学説でも言われていますね。
「ひょっとこ」は、実は障害者の「火男」で、仲間が狩に出かけた時も夜も、火を守り重要な役割を持っていたともよく聞きますね。常識的でまともな理解と言えるでしょう。
間違いじゃないでしょうね。

中には「彼はボスの娘の彼氏だった」という、ユニークな答えを見つけた女学生もいました。
だから、特別に食料を貰えたと。・・・彼女は、恋愛中で大切な恋人のことが浮かんだのかもしれませんね。それも有り、かも知れません。

でも私の「浪花節」では、これらの説は物足りません。
「シャーマン」とか「火男」とか、群れにとって功利的に役に立たなかったら、生存できなかったことを、認めたくないからです。
だったら、現代の新自由主義的なマイナスの人間像でしかあり得ません。
そうなれば、ナンディが生きられたのは、偶然でしかあり得なくなります。

私は次の様に考えたくなります。
彼の個人的な力を超えた力が、彼の生存を保障したと言うことではないでしょうか?それは、「群れの力」「集団の力」「社会の力」と言えるのではないでしょうか・
私たち(人類)の先輩は、「個の生存競争」を抜け出し「群れ的・社会的共存」により、生存する人間へと進化していたのではないか。・・・と思うのです。

つまり、ありきたりの言葉で言えば、弱肉強食の掟から自らを解放し、「相互扶助、共同と連帯」のもとに、ともに生きる存在として、私たちの先輩は、動物の群れから袂を分かち、人間としてこの地上にその1歩を記したのではないか。そこに人間らしさの本質があるのではないかと思うのです。そしてそこにこそ進化の壮大な未来が見えたのではないか?と。

「浪花節」は、次にナンディよりもはるか遠い先輩たちのことを、ネタにしてみます。
もっと昔、先輩たちは樹上生活をいていました。
仲間も増え、もっと多様で多くの食料を必要として、木の上から降りてきました。
種を守る動物本能には変わりありません。
しかし、地上には、トラやライオンや、他にも動物学的にははるかに優れた能力を持つ強いものたちが、それぞれの生存をかけて生きていました。

「やべぇ!負けちゃうよ・・・」
そこで先輩たちは、ライオンに勝つために牙をむき、つめを研ぐことをしたでしょうか?
チータより早く走る訓練をしたでしょうか?
彼らは、自分たちのそのままの姿を受け入れ、
「俺たちは弱いんだ、・・・だからこそ助け合い知恵を磨こう。そしてともに助け合って生きていこう」と考えたのだと思う。
そのDNA(遺伝学的意味ではなく、俗に世代から世代に、歴史的文化的に伝わるの意)が、また数十万年も受け継がれながら、ナンディたちに引き継がれたのだ。

ここに、人間が誕生したのだ。人間が!
浪花節ではあるが、これは結構正しいと思うのです。

さて、そろそろまとめです。
こうして見てくると、福祉や介護といった仕事は、人間の発生とともに存在し、すこぶる人間的な仕事であって、近代から現代にかけて、人間が「人間らしさを自覚的に発揮する営み」を、改めてその社会の発展段階にふさわしく、社会的に組み立てた制度であり、労働であり、事業だと言うことではないでしょうか。

新自由主義が、資本の経済効率と利潤追求を、国家政策として展開する中で、福祉や社会保障が目の敵にされ、破壊されてきています。
新自由主義の、非人間的本質のあらわれであると思います。

福祉に働く皆さん、それを必要とする皆さん。読者の皆さん。
福祉の仕事は、目の前の「生きることの困難」を抱えた人々の支援だけで終わるような、そんな狭いものではなく、そのことを通して、人間らしさを取り戻し、その未来を切り開く仕事だと言うことです。
ドンと構えて、国民と手をとり、前に進みましょう。

当面の最大の障壁は、新自由主義とこれを信奉し推し進める、自公政権
次の選挙で、奴らを政権から引き摺り下ろすこと。

このエントリーは是非、NO.258     NO.259 とあわせてお読みください。

私のほんとの「浪花節的解釈」は・・・ほんとに「浪花節」なんだが・・・
ちょっと恥ずかしいが、続きを、どうぞ.  ア、なんか続きは下のバナーの下からみたい。



「続きを読む」と言う設定にしたかったけど(もったいぶって)・・・、なんか、アップしてみたら不自然だったから、このページで、長いけど、是非読んでください!

やはりナンディは、仲間たちにとって必要な存在であったのですよ。

俺って田舎っぺで、都会の高校に進学したとき、モテないのは勿論、女の子と話したこともなかったなあ。
ある日、友達のうちに遊びに行って、食事をご馳走になった。
そのお母さんが、俺の食いっぷりを見て、
「友さん、気持ち良いねえ、この食べっぷり。嬉しいわア。作った甲斐があるわあ」ってね。
モテる話は関係ないけど、俺も人を喜ばすことが出来るんだって、思って嬉しかったわけよ。

ナンディは、そりゃ彼なりに口と左手を使い、仲間たちと出来ることはがんばったろう。
でもナンディは、もっと仲間たちのためになることがあったんだ。

それは、食いっぷり!
彼は、仲間が苦労してとってきた食料を分けてもらうと、本当に嬉しそうに、うまそうに食ったんだと思う。
それを見た仲間たちは、嬉しかったんだね。
「俺たちが苦労して獲ってきたものを、ナンディの奴、あんなにうまそうに食ってくれる」って。

だからみんな、どんなにきつくても、大変でも頑張って狩や猟、採集にいそしむことが出来たんだ。
つまり、ナンディは、仲間たちに、労働の尊さ、価値を身をもって教えていたのさ。
労働は喜びをもたらし、喜びは連鎖する、と。
労働こそが、すべての富の源。
人間の活動でもっとも大切なことを、その障害を持った姿を通じて、教えていたのだよ。

それはまた、やさしさを仲間たちの心に呼び起こすことでもあった。

そしてみんな気がついたんだ。
・・・みんな違ってみんないい。
みんな自分なりの存在の意味を、人々とのつながりの中に持っている!
その価値を、見つけあい、探しあい、認め合う。それを、伝え合い、共感する。
人間はそこから始まったんじゃないかねって。

どうだ!新自由主義の人間観なんか、人類の壮大な歴史から見れば、針の一突きみたいな一瞬の資本主義の時代の、ほんの一時期に咲いた毒花って事が分かるだろう?
みんなで、毒花退治だ!

以上。浪花節の落ちでした!チャンチャン。ははは、ほんとに浪花節だよ。

長々と、お付き合いありがとうございました。学術的なしっかりしたものも書けると良いんですがぁ・・・
じつりょくが・・ね。ま、「友さん節」って事で、
2つとも大変でしょうが、ポチッと応援下さい。

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2008.01.15 | | Comments(10) | Trackback(0) | ・障害者福祉いろいろ

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軟弱オヤジの「硬派道場」へ、ようこそ。障害者作業所所長やってます。福祉や政治、日々の思いを気ままに…。
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