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NO.300 「金額の問題やないとって!」・・・自立支援法費用負担問題。

 少し時間がたちすぎですが・・・。
福岡市との懇談会の報告を一部だけ。
   過去ログ参照→NO.264 「タイシコン」=対市懇・・・福岡市との懇談会。

 1月31日の行われた懇談会。ひかりグループからは、仲間、親、職員100名以上が参加。市側からは、関係部局の職員10名参加いただいた。10数年の積み重ねで、市側がたくさん参加して、現場からの生の声を聞こうとする姿勢は、大いに評価できます。が、肝心な内容は?

 陶友からはカゴさんが、自立支援法による利用料の1割負担問題について、「働きに来ているのに利用料取るのはおかしい、国に働きかけてください!」と、要求していた。市の回答は「日中活動では働くという側面はあるけれども、スタッフの皆さんの支援を受けているので、一定の負担をして欲しい。」「作業所は、今の制度では障害福祉サービス事業所と言って”就労訓練”をするところで・・・」というもの。

 「私たちは働きに来ているんだ。だから、お金を払わなければならないというのはおかしい」という仲間に、「作業訓練というサービスを受けているんだから、費用負担はしていただく・・・」両者の主張は平行線。

 懇談会後、カゴさんは「市の人が(国の軽減策で、負担は)大分少なくなっているって言ったやろ?でも、金額の問題やないとって。普通の人は働きにいくとに、お金は払わんでしょ。いくらかの問題やないとって」

 他にも、作業所の経営難に関わり「職員を増やせるようにしてください」との要求に対し、市は「施設内でどうするかは、施設の方針、職員配置の問題です・・・」と。「施設内で解決できるような問題じゃない」と言うと、なんと「そんなに大変なら、私たちが施設長さんに言ってあげましょうか?」・・・冗談じゃないでしょう?

 自立支援法の精神は、着実に行政に浸透か?
 就労支援を目玉にして、訓練して一般就労を目指せと言う。それが困難な仲間たちが働く場所(施設や作業所)は、「働く場」として認めようとしない。そこでは、工賃上げろと尻をたたく。勿論、1ヶ月働いて1万円の月給なんて「非常識」で、何処でだって頑張って給料を上げようと努力している。しかし、職員の配置が余りにも貧弱(少ないうえに非常勤主体)で、成果の上げようがない。その改善を求めると、それは、施設経営の問題、と来る。

 現場の頑張りと工夫を越えた問題だと言うことが伝わらない。訓練して一般就労にありつける者だけに、「労働権」は認められていると言うのか。

日本国憲法第27条 すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。
 
 無差別平等にすべての国民じゃないのか?(勿論児童は除くが) 障害があろうとなかろうと。その権利を障害をもつ人たちに保障するために支援しているのが、施設や作業所の果たしている役割ではないのか?それを支えるのが、国家の義務ではないのか?

 このようにして、国・行政の責任は放棄し、「施設と利用者の契約で成り立っているから、問題は両者で話し合って解決してください」とくる。「契約制度」になってから、公的福祉は何処へ行ったのか。


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2008.02.21 | | Comments(2) | Trackback(0) | ・仲間とともにⅣ

NO.299 こんなひどい事が!・・・「奴隷生活」の知的障害者。

ちょっと手抜きですが・・・。
陶友職員ブログ(リンクにあり)にコメントいただいた、かんさんのサイトから紹介します。
今時と言ってはなんだが、知的障害者が「奴隷」として働かされていたということ。
http://www.stv.ne.jp/news/item/20080213191011/
※会見の模様は動画配信されています。

◆「刑務所以下」障害者が訴え

 食事は残り物のソバ、満足に銭湯にいくことも出来ないーこんな職場があるのでしょうか?
札幌市内の食堂で働いていた知的障害者が、運営会社などを相手取って裁判を起こしました。弁護士の記者会見では、耳を疑うような悲惨な仕事の実態が明らかになりました。

(西村武彦弁護士)「立ったまま、厨房で残り物のソバを食べさせてられていただけ」「もちろん給料をもらったこともない、いくらなのか説明も受けていないー」
労働時間は1日12時間、休みは月に2日だけー裁判を起こした知的障害者の弁護士は、「刑務所以下」だと語りました。
(長田記者)「裁判所に訴えた知的障害者たちが働いていた食堂はこの空き地に立っていました。去年11月に取り壊されて何も残っていません。訴えでは、ここで長時間劣悪な環境の中で働かされていたと主張しています」
裁判を起こした4人の知的障害者は、白石区内の食堂で住み込みで働いていました。給料も支払われず、お金は持たされていなかったといいます。
(西村武彦弁護士)「女性たち3人は390円をその都度もらうが、390円で風呂に入るとジュースが飲めないので2人入って1人は入らないと390円残るーその金でジュースを買う」
少なくとも6600万円にのぼる給料が支払われず、障害者年金2600万円を社長が横領していたと障害者側は主張しています。
実態を把握した弁護士が社長と交渉しましたが解決には至らず、損害賠償を求める裁判になりました。弁護士に対して社長は給料を払わなかった理由をこう話しているといいます。
(西村武彦弁護士)「この子たちは大変な子で24時間面倒見てきたんだからと言っていた」「でもはっきり言っていた、年金は渡していませんと」
いま、食堂の社長は連絡がつきません。食堂で何が起きていたのか、1か月後に始まる裁判で明らかになります。

(2008年2月13日(水)「どさんこワイド180」)

以上、引用。

 なんとも、言葉がありません。
行政は、早くから事実をつかんでいたようですが・・・。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000802140004

障害者奴隷生活」 札幌市、対応に遅れ
2008年02月14日

■06年秋に面談調査

 「無報酬のまま奴隷のように食堂で働かされた」として知的障害がある4人が札幌地裁に提訴した問題で、札幌市が06年10月の時点でこの人たちを面談し、すでに身なりの異様さに気づいていたことが13日わかった。しかし、その後も対応は遅々として進まず、実際に経営者を呼んで給与未払いの実態が把握できたのは8カ月後の07年6月。すでに弁護士が4人を保護しようとしていた時だった。
                      ◇

 札幌市によると、市の知的障害者更生相談所が06年10月、障害者の手帳の更新にあたって面談を実施。その中で、今回原告になった人たちに会った。古びた服を着て、つめの汚れ方も尋常ではなく「給料をもらっていないのでは」「生活環境はきちんと保たれているのか」との疑念を抱いたという。

 同相談所はその後、市役所本庁の障がい福祉課や食堂がある地元の白石区役所に連絡をとったというが、文書で報告を上げたのは3カ月後の07年1月。さらに、市障がい福祉課などが実際に経営者の話が聞けたのは6月4日だったという。

 経営者は「服などの小遣い程度の実費を除き、給料は払っていなかった」「4人に支払われた障害基礎年金は店の運営資金に流用していた」と不正を認めたという。

 ここに至って事態の深刻さに気付いた市側は翌日、年金が振り込まれていた通帳を差し押さえた。その後、生活場所の移動についても検討を始めようとしたというが、それに先んじて同月22日、今回の訴訟の代理人にもなった西村武彦弁護士(札幌弁護士会)が知的障害者施設に4人を保護した。その後、ほどなく食堂は廃業し、経営者らは行方がわからなくなっているという。

 市障がい福祉課は「就労支援に力を入れていかなければならない時にこうした問題が起きた。もう少し踏み込んで実態調査をすべきだった。反省すべきこともあった」としている。

 これに対し、西村弁護士は「札幌市には何度も問題を指摘したが、全く動こうとしなかった。こうした行政の対応を何とかしない限り、知的障害者の労働搾取虐待の問題をなくすことはできない」と批判している。

 保護された4人は現在は健康状態が良くなり、女性たちは化粧を楽しんで笑顔を見せるようになったという。

 今回の訴訟で4人は、食堂を経営していた会社「商事洋光」(札幌市白石区)のほか、本人確認をすることなく障害基礎年金の振り込み口座の開設を認めたとして北門信用金庫(滝川市)を、劣悪な環境を見逃したとして障害者支援団体「札幌市知的障害者職親会」をそれぞれ訴えている。

以上、引用。

 極めて悪質な人権侵害である。食堂の社長は「知的障害者職親会」を通じて、この人たちを「雇用」していたようだ。なんとも、「確信犯」である。行政の対応も厳しく問われる。

 社長の「この子たちは大変な子で24時間面倒見てきたんだから」と言う認識は、知的障害のある人が一人の人間として、その尊厳にふさわしく存在し、生活することが出来ていない、今日の社会状況を反映しているのではないだろうか。

「在日米軍は日本を守ってやってるんだ、少々の事でガタガタ言うな!」
「そこのけそこのけ、軍艦が通ってるんだ!」
「面倒見てもらう身分で、不平をを言うな!」

共通する根っこがあるような・・・。
そんな気がするのは、私だけでしょうか?

 ・・・かんさん、ありがとうございました。


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2008.02.21 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・障害者福祉いろいろ

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