NO.579 愛情系「ふるさとをください」
昨日午後よりきょうされん30周年記念映画「ふるさとをください」の上映会があり、作業所のみんなで参加した。
あらすじはこちら。
終わってから、応援団の皆さんと合評会とビールパーティー。
20人ぐらいの参加で、和気あいあいと感想を語り合った。あわせて、実習学生の総括発表会も。
映画は極めてシンプルで、ハッピーエンド。
「映画評」は色々あるようだが、参考のために、脚本を書いたジェームズ三木氏の思いを紹介しておきます。
彼は「勝敗が決まって終わる闘争系か、愛が実って終わる恋愛系か、すべてのドラマは、そのいずれかに分かれる」と言う。もちろんこちらは、恋愛系。
「伝えなきゃならないことがある。使命感から来る緊張感」と、「みんなが楽しく笑ってみて、いつの間にか何かが伝わっているというのが目標でした。それがうまくいくかどうかという緊張感」・・・二つの緊張感を持って書いたという。
精神障害に対する世間の偏見は根深い。病状が良くなり退院しても、家族が引き取りたがらず、帰るふるさとがない。そこで、みんなで作業所を作り、働き暮らそうとする。すると、今度は地域から「危険な集団から地域を守る」と言って反対運動がい起こる・・・。
ジェームズ三木は、資料を読み漁り精神病は誰でもかかりうる病気と知り衝撃を受ける。しかも、脳神経系の疾患として科学的な治療法も進んできている。支えがあれば普通に地域で暮らすことができるのに、その支えが地域にない。作業所つくりはその支えつくりだ。
関係者の間では広く知られていることが、社会に知られていない・・・。
彼は、「受け容れない人々の気持ちは、どういうものだろうか。そこに焦点を当てて書きました。住民には住民の立場と言うものがあって、けしからんと簡単に言えるものでもない」という。
だから、「批判すれども、敵視せず」だと。
「優しさや愛情で仲良くすることを大事にしないと、もう世界は救われませんよ。勝ち負けや優劣を競う時代がずっと続いてきたが、核兵器や大気汚染の問題が出てきたら勝ち負けなんか関係ない。勝つことは絶対に気持ちがいいんです。でも、愛情系に価値観を変えないと、人類みな負けてしまう」・・・世界でいえることは、日常生活でもいえることだと。
所長さんが、反対派の会長さんに言う。
「あなたたちがふるさとを大事にする気持ちはよくわかります。どうかその大事なふるさとを、少しだけ分けていただけないでしょうか?」
映画については、必要な説明もあるし作りっぽいところもあれば、展開にも「現実にはそううまくはいかない」と言う批評もある。
氏は言う。
「仲良くできますよと、よいう理想を描いているんですね。それを『甘い』と言うのは闘争系の人だな・・・」と笑う。
全国上映日程はこちら。
お近くの会場で是非ご覧ください。
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2008.08.31 | | Comments(2) | Trackback(2) | ・マスコミ・テレビ・新聞Ⅰ
