NO.647 新自由主義路線の破綻を認めたブッシュさんと脳天気なアソウさん。
夕方7時のニュースは、株暴落の話から。
アメリカ発金融危機が世界中に広がるらしい。
株のことなどはよくわからないが・・・。つらつら考えてみるに、ブッシュは新自由主義の破綻を認めたということですよね。
一方で資本主義は大丈夫かという議論もあるが、サルコジ仏大統領は「悪いのは新自由主義だ、犯人を捜して処罰しなきゃ、資本主義が悪いのではない」といっているというし、ワシントン・ポスト紙は「アメリカ型資本主義は終わりか」といってるらしい。
W・ポスト紙論評 米型資本主義終わり? 金融危機解決策示せず(赤旗)
もともと保守的な新聞だそうだが・・・
論評は冒頭で「大恐慌以来最悪の金融危機は、もう一人の犠牲者を奪った。米国型資本主義がそれである」と述べた上で、銀行こそが1930年代以来の米国の経済力の「旗艦」となってきたと論じています。
「他国にも極度に自由化した(米国の)市場制度をまねることが期待され、奨励された」と指摘。過去30年にわたって米国は、ことに途上国に対し、政府は金融や産業に手出しをするなと率先して主張してきたとしています。
ところがサブプライム(低信用層向け高金利型)住宅ローンや有害な金融商品などを生み出したことで米国の資本主義は世界から非難されていると指摘。ノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ・コロンビア大学教授の「金融危機を解決する何のモデルも示せない米国に敬意を払うものは誰もいない」との分析をあげ、信頼が地に落ちているとしています。
「市場原理」が一番だ、市場での「自由」な競争に基づく経済活動が世界を上手く回すといって、規制緩和をどんどん進め、他の国にも「政府は金融や産業に口出しするな」と「指導」してきた。・・・その結果、足元からの金融危機。
アメリカ型資本主義=新自由主義は「信頼が地に落ちている」のだ。
ブッシュは今度は逆の事を言い出した。
ブッシュ米大統領は10日、ホワイトハウスで声明を発表し、深刻化している金融危機に対応するため、銀行など金融機関への公的資金注入も視野に入れ、「最大限効果のある手段をとる」と表明しました。
ブッシュ氏は、先に成立した不良債権買い上げ等で7000億ドルを投入する法案に言及。「新法は、不良債権の買い取りとともに金融機関の株式買い取りを含めた、資本増強のためのさまざまな手段を活用する権限を財務省に与えている」として、公的資金による銀行などへの資本投入を示唆しました。
アメリカは25兆円、ヨーロッパは130兆円の公的資金をつぎ込むらしい。
これって、自ら「新自由主義」の破綻を認めたということじゃないか。やっぱり「自由にやっていては上手くいかないから、国家が関わる」という事だ。
ったく、お気楽なもんさ!
もうかると思えば、ばくちを打ちまくり、ばくちでスッテしまうと今度は税金で助けるか・・・。
日本政府はどうか?
麻生総理などは、新自由主義路線のハタンは認めない。「構造改革路線」を引き継ぎ、ちょっと具合が悪くて「全治3年」だが、「ちょっと手当てしてこのまま行くぞ!」と言っている。この認識のズレ!まさに脳天気!・・・どうしたものか。
それにしても、アメリカって自分勝手なもんですね。
これまでは、国連などは無視し「一国主義」で勝手放題をしてきたのに、困ってしまうと「国際的な協調」を呼びかける・・・。
政治の世界ではこういうことも通用するのか。ご近所付き合いなら、即アウトなのにね。
さあ、麻生さんはどうする?
いや、麻生総理だけでなく小沢民主も「アメリカと仲良くやっていくのが一番大事」といっている。しかしいつまでもアメリカの子分であれば国際社会でやっていけるという考えは、すでに軍事面では行き詰っており、今回は経済面でもハタンが見えてきている。
軍事も経済も外交はアメリカとの二国間関係を一番とする考えは改めなければならないのではないか?
ここら辺こそが総選挙の中心争点だ。
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友さんの写真ブログです。下手の横好きですが、どうぞごゆるりと。

いつもありがとうございます。
新自由主義(「構造改革路線」)こそが、今この国でも問われているのだ、麻生君!
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2008.10.16 | | Comments(0) | Trackback(3) | ・国際政治
