政治について書こうとすると、どうしても報道を追いかけてしまう。時間的にしんどいから、徐々にスタイルを変えないといけないなと思う。・・・が、これは一言まとめておくべきだろう。来年度予算の財務省原案について。 一言で言えば、小泉 構造改革 の「骨太方針 2006」を土台にしたもの。 社会保障を切り詰め、軍事費を聖域にし、大企業減税を続け、最終的な帳尻は消費税増税で合わせようとする路線上のものだ。 一般会計の予算額は88兆5480億円と過去最高。景気悪化に伴う税収減で、公債依存度は37.6%。 政策実行に当てる一般歳出は51兆7310億円。 暮らしを圧迫、大企業・大資産家優遇とアメリカべったりは変わらず・・・。 海外子会社の利益非課税化や証券優遇制度の延長で空前の儲けの中でも、派遣きりの無法を繰り返す大企業や大資産家を応援し、軍事費は5兆円規模を維持し、グァム新基地の建設費を盛り込み米軍再編には3.5倍増額だ。 一方で、」「社会保障抑制は限界」との世論に押され、抑制額を230億円にとどめた。しかし、これは小泉 以来の抑制路線を変えるものではない。一時的に「埋蔵金」で埋め合わせをして、帳尻を合わせるに過ぎない。一時しのぎを続け「抑制は限界」という世論を逆手にとって、消費税増税をもくろんでいる。 自公政府は増税や社会保障の改悪で、年間13兆円もの負担増を国民に押し付けてきた。1年限りの2兆円のへのツッパリにもならない「定額給付金」でごまかし、一生のしかかる消費税増税をねらっている。 小泉 「構造改革 」を根本から変えない限り、凍りついた内需を溶かし景気回復を進めることは望めない。国民の暮らし福祉、中小企業を守る予算に切り替えること。そのための試金石は、年間5兆円の軍事費と7兆円の大企業・大資産家向け減税にメスを入れるかどうか・・・。 自公政権では、望めないことは明らかだ。総選挙で新しい政治への選択が求められている。 お付き合いついでにシャッターはこころで切れ! も、よろしく。
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2008.12.21 |
| Comments(1) | Trackback(1) | ・麻生政権
日曜日、どんよりとした空からシトシトと雨が降っている。真実一路 さんからのTBで、「すくらむ」さんの 日本はGNP世界第2位でもGNH(国民総幸福)は先進国最下位~若者、子供は極端に「幸せ」感じない という記事を紹介いただいた。 以下かいつまんで引用紹介します。
「GNH」というのを聞いたことがあるでしょうか。「GNH」というのは、今までの国内総生産=GNP(Gross National Product)という経済至上主義の指標よりも、これからは、GNH(Gross National Happiness)という「国民総幸福」の方が大事だよ、という文化人類学者の辻信一さんらが提唱している新しい指標です。(※もともとは、ブータンの国王が唱えたもので、すでに国連開発計画のアジア太平洋地域会議でも論議されている状況にあるそうで、「持続可能で公平な社会開発」「自然環境の保護」「有形、無形文化財の保護」「良い統治」という4つの主要な柱から成っており、国民総幸福量GNHの増大が経済成長GNPよりも重要という考え方だそうです) この考えを提唱している辻信一さん編著『GNH もうひとつの〈豊かさ〉へ、10人の提案』(大月書店)の中で、さまざまな「幸福度」に関するデータがとりあげられています。 (中略) 「今の状況は幸せですか?」の項目は、14カ国平均が43%(16~34歳)、57%(8~15歳)に対して、なんと日本は飛び抜けた数字で最下位になっていて、8%(16~34歳)、13%(8~15歳)という異常な数字です。 (中略) ちょうど40年前に、当時、次期大統領に当選することが有力視されていたロバート・ケネディが、GNPと、それによって測られる「豊かさ」をこんなふうに痛烈に批判しました。 「アメリカは世界一のGNPを誇っている。でも、そのGNPの中には、タバコや酒や薬、交通事故や犯罪や環境汚染や環境破壊にかかわる一切が含まれている。戦争で使われるナパーム弾も、核弾頭も、警察の装甲車もライフルもナイフも、子どもたちにおもちゃを売るために暴力を礼賛するテレビ番組も」 次にケネディは、GNPに勘定されないものを挙げていきます。 「子どもたちの健康、教育の質の高さ、遊びの楽しさはGNPに含まれない。詩の美しさも、市民の知恵も、勇気も、誠実さも、慈悲深さも…」 そしてこう結論します。 「要するにこういうことだ。国の富を測るはずのGNPからは、私たちの生きがいのすべてがすっぽり抜け落ちている」・・・(以上、引用)
私が、過去ログ:
NO.828 日産・ゴーン社長が、国にたかり出した。② で、新車が売れない社会というのはそんなに不幸なことか、そういう経済や社会に対する見方はおかしいんじゃないかという素朴な疑問を見て、「真実一路」さんが紹介してくれたのだと思う。先ずはお礼を申し上げます。
GNPは世界2位を誇りながら、この国には幸福感がないという報告はこれまでも色々言われてきたが、GNH(国民総幸福)という考えは、寡聞にして初耳。これはいわば、主観の調査である。主観のサンプルが科学的かどうかという問題はあるが。
人間の暮らしや生き方を見るとき、主観は外せない要素だと思う。特に幸福感は、客観的な状況や数字が持つものだけでは語れないものだから・・・。
人間社会のあり方を考えるときに、物質的な富を基準にした数値だけで見るのではなく、それが実際に人々の暮らしにどういう風に映っているのかという指標は、有意義なものではないだろうか。その「幸福感」という主観は、とりもなおさず現実の反映なのだから。
障害を考える場合にも同じことが言えます。 障害には色々なものがありますが、機能障害や能力障害では、色々な指標でその程度を客観化して障害程度を判定します。しかし、それだけでは測れない障害=「生きづらさ」=「主観的障害」があります。
知的障害の場合でも、単純に知的な能力だけを見た場合、それが低いと障害が重く高いと軽いなどとはいえない状況があります。つまり、誤解をそれずに言えば、重いとおめでたく、軽いと色々と精神的に複雑で障害を受容できなかったりして、主観的障害が非常に重くなる。つまりその人の「生きづらさ」感が、実際に生きることの困難を大きくしていくという問題があります。
特に精神障害の場合などは、自己受容をどうするかがきわめて重要な要素となります。
リハビリテーションの理論的なリーダーである上田敏はこれからの障害研究では、この「主観的障害」という考えを導入することが必要だと提唱しています。
ちょっと話が横道にそれましたが、人間はそれぞれに意識を持って生きているわけで、こういう面からの社会へのアプローチは軽視されてはいけないだろうな、と思うしだいです。もちろん精神主義になり、ゆがんだ社会を我慢して受け入れるような意識作りに利用させてはなりませんが。
・・・というわけで非常に面白く読ませていただき、感謝です。
お付き合いついでに
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2008.12.21 |
| Comments(6) | Trackback(1) | ・社会評論Ⅱ