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NO.1132 忌野清志郎「ぼくの好きな先生」と「こどもの日」。

 子どもの日にちなんで、いろいろと。
ちょっと長くなるばってん、付きあってんしゃい。

私ゃ、この人は知らんやったばい。
同じ時代を生きたはずやばってん、田舎者やったけんやろうね。もちろん私が。
ロックの神様やなんて、・・・ご冥福をお祈りします。

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         薫風にそよぐ麦たち。 

 15の春まで種子島の農家で育ち、鹿児島市に引っ越した高校時代は受験漬け。
ラジオも聞いたことはなかったばい。
 この人の名前を聞いたのは6,7年ほど前。
新人の若い職員が、学生の頃バンドにかぶれていて、イマワノキヨシロウに心酔しよったげな。
そいで名前は覚えた。歌い方がまた、そっくりやったばい。

 ばってん、この歌は聞いた事があったったい。
大学に入ったとき友達が歌うとったけん。
なんか、田舎にもこんなよか先生がいたけん、「良かなあ」って思うとったったい。

追悼 忌野清志郎  RCサクセション 「ぼくの好きな先生」


ぼくの好きな先生  作詞:忌野清志郎 作曲:肝沢幅一

タバコを 吸いながら いつでも つまらなそうに
タバコを 吸いながら いつでも 部屋にひとり

僕の好きな 先生 僕の好きな おじさん

タバコと 絵の具の においの あの部屋に いつもひとり
タバコを 吸いながら キャンバスに 向かってた

僕の好きな 先生 僕の好きな おじさん

タバコを 吸いながら 困ったような 顔をして
遅刻の 多い僕を  くちかずも少なく しかるのさ


僕の好きな 先生 僕の好きな おじさん

タバコと 絵の具の においの 僕の好きな おじさん
タバコを 吸いながら  あの部屋に いつもひとり
僕と同じなんだ 職員室が 嫌いなのさ


僕の好きな 先生 僕の好きな おじさん

タバコを 吸いながら 劣等生の この僕に
 素敵な話をしてくれた ちっとも 先生らしくない

僕の好きな 先生 僕の好きな おじさん 

タバコと 絵の具の においの 僕の好きな おじさん


 こげな記事を見つけたばい。
清志郎「先生のこと歌に」… 「ぼくの好きな先生」秘話(asahi 2009年5月5日3時1分)

 ♪劣等生のこのぼくに すてきな話をしてくれた――2日に58歳で亡くなったロックシンガー、忌野清志郎(いまわの・きよしろう)さんには終生慕う先生がいた。東京都立日野高校で担任だった小林晴雄さん(77)。初期のヒット曲「ぼくの好きな先生」のモデルになった。

 ・・・《十八になる私の子供はギターのプロになるのだと申します。私どもには何が何だかわからなくなりました》

 69年11月、朝日新聞にこんな身の上相談が載った。清志郎さんの母からだった。

 「大学に行っても4年遊ぶんだから、4年は好きなことをやらせてあげましょう」。気をもむ母を説得したのが、小林先生だった。

 ・・・高校時代にバンド「RCサクセション」を結成。活動にのめり込み、欠席や遅刻が相次いだ。ただ、美術部顧問で、生徒の話にじっくり耳を傾ける小林先生にひかれ、絵画制作に熱中した。

 ・・・「勉強が嫌いだから絵描きになった」という先生は、職員室が嫌いで、美術準備室でいつも一人でたばこを吸っていた。後輩の芝田勝美さん(56)は、部員でもない清志郎さんがショッキングピンクに染め上げた白衣を着て、放課後の美術室で黙々と絵筆を動かしていたのを覚えている。「本当に小林先生を慕っていました」

 ・・・高校を卒業した70年にプロデビュー。2年後、「ぼくの好きな先生」が入った初アルバムを携えて美術室を訪れた。「先生のことを歌にしたんだ。迷惑でしたか」。先生は「照れくさかったけれど、やっぱりうれしかった」。 (以上部分、引用)


        buru2086.jpg

 教育とか福祉とか、人に関わる仕事には”余剰人員”が要ると。
いろんな人がおるんやけん、いろんな人が関わる必要があるとよ。
受験指導が得意な先生ばかりで、どこでも尻をたたかれたらかなわんやろう。
”余剰人員”は、国鉄民営化のときにはやった言葉たい。
私は、こればもじって、口癖のごと言うて来たばってん・・・。
寅さんやって、なんか生産性とか、効率とかいいか?
怠け者のアホや!
ばってんなんであげん人気のあるとな?
情があって真っ直ぐで、みんなの憧れの自由人たい。
人間はみんなそれぞれ持ち味があると。それぞれなんよ。
・・・自分の考えにぴったりの歌やったったい。

 ところで、
今時も、良かことを書く新聞もあるとばいね。
信州信濃は、つづり方教育や、子どもを大事にする教育の伝統があるけん (あった?)受け継いどるんかね。記念に貼り付けとくけんね。

憲法を生かす(4) 子どもは権利の担い手  (信濃毎日 社説 5/5)

 空港でフィリピンに帰る両親と別れるとき、涙が止まらなかった。勉強を続けるため、一人で日本に残る道を選んだ。埼玉県蕨市の中学2年生、カルデロン・のり子さん。もうすぐひと月になる。元気で学校に通っているだろうか。

 両親は十数年前、それぞれ他人名義のパスポートで入国した。2006年に不法滞在が発覚。強制退去処分が決まった。

 不法入国は本来許されない。しかも偽の旅券を使っている。ほかの不法滞在者への影響もある。法の原則にのっとれば、法務省の判断はもっともな面がある。

   戦争繰り返さぬため

 一方で、「子どもの権利条約」にはこう書いてある。教育を受ける権利。親と引き離されない権利。自由に意見を述べ、それが十分考慮される権利。いずれも尊重されるべきである、と。

 悩ましい。けれど、子どもの幸せを第一に考えるというこの権利条約を、日本も批准している。日本国憲法とともに、子どもの人権を守る土台である。

 のり子さんは「家族一緒に日本で暮らしたい」と訴えた。それを「子どもの権利」として受け止める姿勢は、政府やおとなの側にどれほど備わっているだろうか。

 権利条約が国連総会で採択されたのは1989年。今年は20年の節目にあたる。

 権利条約のもともとの発想は、「コルチャック先生」として知られ、1942年に亡くなったポーランドの作家、ヤヌシュ・コルチャックさんにある。孤児院の院長として教育の実践を重ねるなかで、子どもをおとなと対等の人格ととらえ、子どもの立場から権利の尊重を提唱した。

 第二次大戦中、ポーランドはドイツとソ連に分割占領された。コルチャックさんは孤児たちと運命をともにして、ナチスの絶滅収容所のガス室に送られた。

 子どもの権利条約を提案し、締結に力を尽くしたのはポーランド政府だ。どんな状況にあっても子どもたちが生き抜いていけるよう、子ども自身が判断力と意思をはぐくむことが大事だ-。条約では、子どもが自由に意思を表し、活動する「参加する権利」が重んじられている。

 その背景に、戦争とホロコースト(大虐殺)の苦い歴史があったことを忘れたくない。

   暮らしのなかに出番

 日本では、おとなは子どもを保護する意識が強い。その代わりに服従を求めがちだ。「権利を与えると、子どもがわがままになる」といった見方も根強い。

 実際のところ、どうなのか。

 NPO法人が下伊那郡泰阜村で運営する山村留学「暮らしの学校だいだらぼっち」。24年目のこの春も、小学3年-中学3年の17人が1年間の共同生活を始めた。ここの活動は、子どもたち自身が話し合って決めていく。

 その話し合いのしかたに特色がある。全員参加で、みんなが納得するまで話し合う。多数決はしない。子どもも、おとなのスタッフも、一人ひとり同じ重さの“一票”を持っているからだ。

 自分の意見が認められる代わりに、ほかの人の意見も認める。時間はかかるけれど、その積み重ねのなかから、子どもたちは自ら進む方向を見いだしていく。スタッフの辻英之さんは言う。「子どもたちは未熟かもしれないけれど、そんなに間違っていない。こっちが学ぶこともたくさんある」

 食事づくりに掃除、洗濯、風呂たき、まき割り。家では包丁を握ったことのない子も、経験を積むうちに慣れた手つきになる。

   まずおとなが変われ

 機会さえ与えられれば、子どもたちは生きる力を身につけていく。失敗しながら、権利には責任が伴うことを体験から学ぶ。「暮らしの学校」から見えてくる、子どもたちの可能性だ。

 少子化が進む社会のなかで、子どもたちだけでのびのびと動ける空間を確保していくことが、おとなの大切な役目なのだろう。

 子どもの健康や安全、人権などの面で、おとなの目配りは欠かせない。けれど、先回りするのはよくない。その兼ね合いが難しい。

 子どもに任せると手間がかかるし、危なっかしく見える。結論を急がず、待てるだろうか。

 日本国憲法にある幸福追求権や表現の自由は、子どもにも等しく保障されている。

 まずおとな自身が変わらなくてはいけない。子どもを権利の担い手と認めること。子どもの意見を引き出し、真剣に受け止めること。参加の道を広げ、その力を伸ばす手助けをしたい。

 核家族化が進み、地域のきずなも弱まっている。分かりやすい処方せんはないけれど、子どもはおとなの後ろ姿を見ている。きょうのこどもの日に、一人ひとりが考え、声を掛け合いながら、できることから踏み出したい。 (以上、引用)


 まあ、日本の親の子育てがみんな悪かて言わんばい。
参考に、イル・サンジェルマンの散歩道さんのパリのメーデー風景 その2 子ども編なんか見ると、向こうの子どもたちは伸び伸びしとるごたる空気を感じるばい。
 ちゃんと自分の思いや考えを「主張」し「参加」しとるばい。

「隣人祭り」と連帯
 横道にそれるばってん、フランスの社会保障を支えたのはフランス人の連帯意識げな。
最近はフランスもご他聞にもれず、地域のきずなも弱まっているげな。
そこで10年ぐらい前から「隣人祭り」が始まっているげな。(こちらを覗いてんしゃい
 難しか話じゃなく、同じ建物に住む近所同士、寄り合って食事をして仲良うするらしかばい。
こげんしてまた、連帯を取り戻しよるったい。
よかね。
真似して、やろうかな。

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 ばってん、子育てはますます複雑で難しうなって来るごたるね。
うちはもうそろそろ卒業やばってん。
親や大人の接し方ばかり言うても、こら違うバイね。
社会的に考えんなら。・・・で、次は定番の「赤旗」からやばってん。
・・・珍しく、柔らかかばい。(笑)
そういう人が意識して書いたっちゃろうね。

主張 こどもの日 安心して成長できる社会に(2009年5月5日(火)「しんぶん赤旗」)

 風薫る五月、笑いながら駆けていく子どもたち。見ている側も思わずほほえみます。子どもは社会の宝、未来をつくる主人公です。

 その子どもたちが安心して成長していけるようにすることは、おとなの責任です。

心の声に耳を傾けて
 何より、すべての子どもに衣食住、保育や教育を行き届かせることです。ところが、この当たり前のことにほころびが生じています。「子どもの貧困」の拡大です。

 構造改革による雇用破壊、不十分な社会保障のなか、親たちは子育ての余裕を奪われ、食事もままならない子どもが増えています。

 本紙は現場からその姿を伝え、問題解決を呼びかけてきました。今後も力を注ぎたいと思います。

 日本の子ども関連の予算は、フランスの四分の一の水準にすぎません。そのもとで養育費や学費の調達は親の自己責任にされています。親の収入がなくなれば、子育てが行き詰まる仕組みです。

 子ども関連の予算が多いフィンランドでは、国から母親全員にベビー服やかけ布団、哺乳びんや絵本などがぎっしりつまった箱が届きます。十七歳まで子ども全員に月一万三千円程度支給され、専門学校や大学を含め教育は無償です。学生は月々数万円の返済不要の奨学金をもらえます。

 日本も予算の使い方を変えれば、そうした国になれます。次の総選挙で新しい政治への道を開き、子どもの貧困のない国へ大きな一歩を踏み出しましょう。

 教育に目を転じれば政府や財界の「いまの子どもはこれが足りない。だからこれをやらせよ」という姿勢が気になります。例えば学力がないから授業時数を延ばし全国テストで尻をたたくなどです。

 学力とは何か、人間はどう育つのかの冷静な議論なしに、支配的な人々の「こうあるべき」から発せられる号令は、子どもを貧しい人間観の枠にはめ、未来の芽をつむものでしかありません。

 いま必要なことは、子ども一人ひとりをよく見ること、心の声に耳を傾けることです。

 なぜ学習がつまらないのか。なぜ人間関係で傷ついているのか。そんな自分のことを理解し、一緒に歩いてくれるおとなを、子どもは求めています。そして、そうした関係を通じてこそ、子どもは人類が築いてきた学問や文化をわがものにしていくはずです。

 その仕事の中心に教員がいます。それだけに、教員を上から言われた通りの業務をこなす“実務者”に変質させる、政府・財界の教育統制を許してはなりません。

 憲法と「子どもの権利条約」を生かし、子どもたちの豊かな人格形成を支える教育をつむぎ出すための共同を発展させましょう。

「世界の宝」手渡そう
 世界では戦火がやむ日がありません。アフガニスタン、イラク、そしてガザ…自分を守る力が弱い子どもは真っ先に殺され、心身を深く傷つけられます。

 日本には憲法九条があります。九条は戦争のない世界を築くための「世界の宝」です。高校の教職員組合の調査でも高校生の六割が九条を支持しています。憲法九条を守り、子どもたちに手渡そうではありませんか。

 力をあわせて、子どもたちが安心して育つことができる社会をつくっていきましょう。(以上、引用)

 
 やっぱ、よかことの書いとるばい。
いろいろ大人が勉強して賢くなって、子どもたちが伸び伸び育つことができる環境ば作ってやらなね。

 あの栗原清志少年が、忌野清志郎になれたのも、 「大学に行っても4年遊ぶんだから、4年は好きなことをやらせてあげましょう」って、気をもむお母さんを説得した小林先生の力が大きかったやろうね。


 最後やばってん、
この麦くさ。

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 一本一本はなんちゃなかもんね。
飛び切り丈夫でたくさん穂をつける優秀な奴がおるわけやないばい。
目だって貧相な奴があるわけでもないっくさ。
似たりよったりやばってん、みんなで片寄せあって生きとるとよ。

もし一本やったら、どげんなるね。
あげな華奢な身体じゃ、風を受けて折れるばい。
みんなで並んで風を交わし、穂をつけ実りをもたらすんじゃろうもん。

もし、へそ曲がりが
「俺は一人で麦になる」って言うたら、
ごっつか木のようにでもならんと生きて行かれんやろうね。
・・・そしたら、麦じゃなくなるとばい。


人間も人間同士は、そうかわらんたい。
みんなそれぞれ、似た人間同士や。
だけん、つながりあって、助けあって生きていくとやないと?

 ロックの王様も、俺たちも同じ一人の人間たい。
 ・・・ばってん、優秀な才能ある奴は、やっぱ、ちょっと羨ましかこつもあるばってんね。ハハ・・・。

・・・ま、俺は俺自身を生きていくか。

 つまらん独り言に最後まで、おおきに!ついでにポチもよろしくね。

麦と言えば、こんな記事も→過去ログ:NO.484 身体も上げちゃろうか?・・・「麦文象嵌深鉢」(むぎもんぞうがんふかばち) 。

 麦




  
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2009.05.05 | | Comments(2) | Trackback(0) | ・子どもと福祉・保育・教育

NO.1131 九条変えたら 命取りやで!

 今日は「こどもの日」やばってん、最近は余りこいのぼりも見かけんごとなったばい。

        58 004

 世の中も大変、子どもたちも大変バイ。
どの子もみんな元気にすくすく育って欲しかね。
大人がしっかりせなね。

 ・・・ということで、直接は関係はなかばってん、
 うちの”とくいちゃん”が頑張った憲法劇、・・・ここでも紹介しとこうかな。
「劇団ひまわり一座」の憲法劇「海のジェノサイド(大量殺りく)」

 県弁護士会の弁護士や市民でつくる「劇団ひまわり一座」が29日、福岡市中央区の中央市民センターで憲法劇「海のジェノサイド(大量殺りく)」を公演した。
 国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)に翻弄(ほんろう)されながらも、自分らしく生きる沿岸漁民の姿や有明海のえさ場に訪れる渡り鳥を通じて、国民主権や基本的人権を保障した現行憲法の大切さを訴えた。メッセージは「憲法があるけん平和たい」。



 元記事はここ→工房陶友スタッフ日記
 何事にも臆せず前向きな”とくいちゃん”が、年一度の舞台女優体験を書いとるけん、見にいってんしゃい!

 劇が終わり、この日、諫早から見に来られた原告団の漁民の皆さんが舞台の上に立ち、代表の方が挨拶をされました。
原告団の皆さんが上がってこられたとき、なんともいえない感動が・・・
  (中略)
原告団の皆さんに「劇を見て、今までの苦しかったことや苦悩したことを思い出したけど、最後に勇気が出ました。」と言っていただきました。

その言葉を聞いたとき、「がんばってひとつの劇を作り上げる」ということ以上に、この劇をやることの意味を感じました。(とくいちゃん)



         みんな楽しそうに踊って、ええこっちゃ。
            人間が人間らしく生きられるのも
            自由が保障された平和があるから

         日本国憲法ができて60余年。
            日本は戦争しとらんのやで

              大事にしいや。

            九条変えたら 命取りやで !

                     by ゲンゴロウのゲンゴ


        

 これはイントロの画像。この人はゲンゴさん。残念ながら、”とくいちゃん”ではありませんが・・・。
 ゲンゴさんの「憲法入門講座」です。博多弁でやって欲しいな。関西弁は受けがいいけど・・・、福岡発で。

追記・訂正
 「この憲法講座は,昨年7月福岡のダンスチーム「ニューバランス」が企画した「NO WAR LOVE PEACE」での一こまです。」
詳しくは、コメント欄のまくらさんの説明をどうぞ・・・。早とちりですみません(汗)

  
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2009.05.05 | | Comments(2) | Trackback(3) | ・9条・平和Ⅰ

NO.1130 自衛艦派遣ではなく、ソマリアの国家再建の試みへの支援こそ。(追記あり)

     NPJ お薦め ブログ 推薦御礼

 私たちはこの国のことをもっとよく知らなければならない。
改憲派の海外派兵の恰好の口実となっている「海賊の国」ソマリア。
ここでは国家再建の模索が始まっている。
アフリカの角と呼ばれ、インド洋から地中海へ、ヨーロッパとアジアを結ぶ海上交通の要所アデン湾に面する人口850万人の「国」。
 
ソマリア

ソマリア②

無政府状態と貧困 
 1991年に中央政府が崩壊して以来、18年間に渡り軍閥の抗争が続き、難民が多く世界最貧国のひとつと言われ、人口の半数近くが「食えない」貧困にさらされ、外国からの援助に頼っているという。
 海賊も、政府崩壊で領海を失った漁場を、外国のトロール船で根こそぎ荒らされたり有毒廃棄物の不法投棄で、漁ができなくなり生きる術を失った元漁師達が多いという。

新政府樹立の試み
 昨年8月の暫定政府との合意に基づき、この1月、暫定政府とは対立関係にあったイスラム勢力のアハメド氏が大統領に選出された。15回目の政府樹立の試みだそうだ。

 アハメド氏は2006年後半に、軍閥勢力を抑えて首都モガディシオを支配下においていたイスラム法廷連合の議長だった。ところが当時の暫定政府が彼らを敵視して、エチオピア軍の支援を得て国外追放していた経緯がある。

 その後、国連などの強い働きかけによりイスラム勢力との和解が進み、今回の大統領就任につながった。

 新首相のシュルケルマ氏は、これまで国連職員としてスーダンなどの紛争処理に当たってきた人物で、他の新政府メンバーも軍閥抗争には無縁のソマリア人で構成されているという。

 そして、新政府はイスラム法の全土適用を認めた。イスラム教徒が95%というソマリア。未だに武装攻撃を続けるイスラム教強硬派を牽制するためだという。大統領は、イスラム法適用で女性の権利が侵害されることはないと明言もしている。イスラム法の適用が対立の解消に役立つという、イスラム法学者などの意見を取り入れたというのだ。
 伊勢崎さんの言う「和解への妥協」だろう。

 新政府は、旧暫定政府とイスラム勢力の民兵を統合して軍隊や警察を作っている。大統領は、国際的な支援があれば1年以内に海賊行為の4分の3は自力で取り締まり防止できると言明している。


武力では解決しない
 ソマリア沖には、日本を含む15カ国が艦船を派遣している、しかし、海賊の襲撃は減るどころは増加の一途だ。4月8日には、米貨物船が襲撃され船長が人質になり、米軍は12日に特殊部隊のスナイパーが3人の海賊を射殺して船長を救出した。フランス軍も海賊を射殺した。海賊は報復を宣言し、暴力の連鎖がエスカレートしている。

 こうした中で、国連は「ソマリアと域内の湾岸警備隊の能力強化」の検討を各国に呼びかけ、軍事一辺倒だったアメリカでさえ非軍事・外交的対策の検討を進めている。

  参考過去ログ:N.1101 ソマリア沖「海賊」問題 軍事一辺倒の日本とアメリカの模索。

外交努力と民生支援を
 憲法九条をもつ日本がやるべきことは、こうした現地ソマリアと周辺国の海上警察力の強化のための技術援助・財政援助であり、根本問題であるソマリアの内戦終結、新政府樹立への支援と貧困の解決のための外交努力と民生支援にこそあるだろう。 
 
憲法違反のソマリア沖派兵の中止と対処法案廃案を!
 ソマリア沖では、既に「さざなみ」「さみだれ」の2隻の護衛艦が武力行使を行い、さらに4月17日、浜田靖一防衛相は、ソマリアに隣接するジブチに海上自衛隊のP3C哨戒機を派遣するばかりか、警備任務の陸上自衛隊、補給任務の航空自衛隊までも派遣する準備をも指示した。

 これ対し、自由法曹団は「衆議院での海賊対処法案強行採決に抗議し、廃案とソマリア派兵中止を求める声明」(2月23日)で、次のように憲法違反を指摘し、ソマリア沖派兵の中止と対処法案廃案を求めている。

・・・これが実現すれば、ジブチに「3軍統合根拠地」が設営されることになる。護衛艦派遣の「根拠」とされた海上警備行動(自衛隊法第82条)によって、海上自衛隊のみならず、陸上自衛隊や航空自衛隊を海外に派兵することは、憲法のみならず自衛隊法をも逸脱したものである。また、陸上自衛隊の根拠地警備や航空自衛隊の補給などを伴わなければ対抗できないのであれば、その海賊はすでに犯罪者の範疇ではなく、国に準ずる組織にほかならない。こうした海賊に対する武器の使用は、憲法違反の武力行使とならざるを得ない。

 政府による「3軍統合派兵」の既成事実化は、恒常的な海外派兵態勢を生み出そうとするソマリア沖派兵と海賊対処法案の本質を雄弁に物語っている。

 なし崩し的に海外に軍事拠点が設営され、海外で軍隊が戦端を開かれていくことを許容する事態は、平和憲法を制定したこの国で、断じて許されてはならない。
「3軍統合派兵」にエスカレートしようとしているソマリア沖派兵は直ちに中止されねばならず、それを追認し固定化する海賊対処法案は直ちに廃案にされねばならない。
自由法曹団は、対処法案の衆議院強行採決に強く抗議し、ソマリア沖派兵の中止と対処法案廃案を強く要求する。


       buru2053.jpg
       室見川河口付近。夕暮れの干潮時、アサリ狩りを楽しむ市民。 

勉強のための追記:(5.5)「伊藤真の憲法Q&A」第4回「ソマリア沖派兵と海賊対処法」より。

Q11 そもそも、国益のために軍事力を使うというのは、日本国憲法の理念、前文、9条に違反していると思うのですが、なぜこんなことが、国会においての議論もなく許されてしまっているのでしょうか?

A11 国益、ひいては国民の利益を守ることはたしかに大事なことです。四方を海に囲まれ、資源をほとんどもたない日本にとって、海上の安全な運行は、国民生活や日本の経済を維持するうえで本当に大切なことです。
 しかし、そんなことは、憲法を制定した当時から分かりきっていたことです。それがいかに大事であっても、日本国憲法は、武力によって守ることを放棄したのです。そのことが広く国民や議員に浸透していれば、国会における議論も違ったものになったことでしょう。
 
 紛争には必ず原因があります。紛争が起きてからそれを軍事的に制圧しようとするのではなく、紛争の原因をなくすために最大の努力をするのが憲法の立場です。ソマリア沖の海賊にしても、ソマリアの政治的不安定からくる貧困、外国船による非合法漁業活動、外国企業による廃棄物違法投棄など複雑な原因があるようです。こうした原因に対して、外交努力や開発援助、ソマリア周辺海域での海上保安活動への援助などさまざまな対処方法があるはずです。

 国会において議員が、また、われわれ国民が「どこまでの武力を認めるか」という議論に終始するだけでは、憲法を活かすことはできません。それができないとすると、憲法が求める平和のあり方が、日本人には高すぎるハードルだということなります。そうならないように、私たちが政治を監視し、声を上げていかなければならないのです。



  
参考:ソマリア沖への自衛隊派兵に反対する「大脇道場!」のエントリー集
     http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-category-82.html

 こちらも参考に:NO.1129 「憲法9条は日本人にはもったいない」・・・伊勢崎賢治さん②(動画あり) 


  
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2009.05.05 | | Comments(0) | Trackback(1) | ・ソマリア沖派兵

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軟弱オヤジの「硬派道場」へ、ようこそ。障害者作業所所長やってます。福祉や政治、日々の思いを気ままに…。
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なお、気が弱いので「道場破り」はお断り。
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