国会が緊迫!鴻池副官房長官の「不倫旅行」は、最大の政治的スキャンダルに発展し、麻生政権の命取りになることは必至。
衆院予算委員会で、その政権の統治能力を問う野党の攻勢にあって、麻生太郎総理は窮地に追いやられ立ち往生。解散は時間の問題となってきた。
閣僚がが8ヶ月に4人も辞任する(「日教組は教育のガン」など不適切発言の中山成彬元国交相、G7泥酔事件の中川昭一元財務大臣、裏株取引の平田耕一元財務副大臣につづいて・・・)という事態は、鴻池祥肇(こうのいけよしただ)官房副長官の辞任により一気に麻生政権の統治能力と責任問題に発展し、麻生総理には解散しか選択肢がなくなったのである。
・・・イヤイヤ、たとえば今頃はこういうふうにになっていたはずなんだが、ということ。
(不毛な民主党の代表選討論よりも、NHKにはこういう場面を中継して欲しかったな!)

麻生総理は、鴻池官房副長官の辞任について、「健康問題まで任命責任が問われるのか・・・」ととぼけていたが、鴻池氏自信が、公務用のJR無料パスを使って「不倫旅行」をしていた事実関係を認めたことで、一転、任命責任を認めた。
事の重大性は、それにとどまらないところにある。それは新型インフルエンザ対策を政府を挙げて取り組んでいた最中の、官房副長官の破廉恥な行為だったのである。そこにこそ、分かりやすい「不倫」スキャンダルより重い、政権の致命的な危機管理、統治責任の問題があった。
今頃衆院予算委員会が開会中であれば、冒頭書いたような状況になっていただろうということだ。
麻生太郎の絶体絶命の窮地を救ったのは、日程的にはたまたまとは言えまたもや民主党であった。(いや、11日の小沢辞任から鴻池辞任、13日の補正予算成立までの日程は仕込まれた茶番劇とさえ思える。)
民主党は、代表選挙というお家の事情で補正の徹底審議を放棄。表では「補正は史上まれに見るひどい予算」といいながら、「採決は14日でいい」という自民に、「13日でもいいよ」と13日の衆院通過を事実上容認した。
もし、徹底審議をしていたら・・・、という話でしたが。
民主党の政治的性(さが)
しかし、これはたまたまの話ではない。
民主党の国会戦術は「寝る(審議拒否)」こと。実際の国会対応は欠席戦術を取ってきた。
まあ、論戦する対立軸が無いから、実際に対面すると困るんだろうけど。党首討論も小沢氏自ら提起し実現したのに「セレモニーで実りが無い」などと拒否ばかりしてきたし・・・。
国会は欠席して、一方では国民の目が届かないところで”密室政治”。その最たるものが07年11月の小沢、福田密室会談における「大連立」構想だった。「自公政治」の転換をいながら、密室の党首会談では自民との連立政権で合意。自衛隊派兵恒久法や消費税増税で一致していたという。
・・・ま、詳細は皆さんも記憶に新しいでしょうから省きますが、国政の基本で自民党と違いが無いから、お天道様の下での論戦と国民世論で自公政権を追い込むことが出来ない。必然的に政局の駆け引きに頼るしかない民主党の政治的性(さが)とでも言うべきか・・・。
これだけ分かり易い、鴻池祥肇官房副長官の辞任劇にあっても、麻生政権を追い詰めるどころか、助け舟を出してしまったのであった。
麻生政権を崩壊寸前まで追い込みながら、小沢代表の金権問題を皮切りに、敵に塩を送り続ける民主党。麻生は息を吹き返しつつある。
秘書課広報室の玲奈さんが、「鴻池祥肇さん、ありがとう。自民党の政治倫理の低レベルぶりを見せてくれて。」という記事を書いているけど、鴻池の爺さんには、もっともっと貢献して欲しかったなあ、と思う友さんなのでした。(笑)
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2009.05.15 |
| Comments(1) | Trackback(5) | ・民主党批判Ⅱ
案の定、と言うしかない。
16日の民主党党首選に向けて、マスコミは「鳩山由紀夫幹事長と岡田克也副代表の一騎打ち」報道が盛んだが(NHKが実況中継までした。この感想は最後に一言だけ)、その選挙戦の中身のことだ。
( この項、はじめは「鳩山幹事長は、『新憲法制定議員同盟』の顧問を辞任すべき」というタイトルにしようかなと思ったんだけど・・・。)

私は、小沢一郎代表辞任の最大の要因である西松建設違法献金事件をどう総括するかが先ず第一に問われているとしつこく主張して来たが、その点では、両候補とも落第である。
鳩山幹事長は、「小沢氏の傀儡政権といわれるつもりは無い」と言うものの、事件発覚からこれまで一貫して小沢氏をかばってきた態度そのままに、「小沢氏のおかげで民主党がここまできたのは紛れもない事実」と小沢路線を引き継ぐことを表明している。
一方、小沢氏と距離を置いてきたとされる岡田氏はどうか。
「小沢氏ももう少し説明を丁寧にすればよかったと思う」とは言うものの、代表選について、「非小沢、親小沢という色分けにはしたくない」と述べた上で、西松献金事件に関連して、「小沢さんが集めたお金は、自民党の派閥トップクラスと比べればはるかに少ない」などと、こちらも擁護する発言を繰り返している。
繰り返しになるが、小沢氏は西松だけに限っても、10数年にわたって約3億円の献金を受け取っている。これを「自民党と比べて少ない」という感覚!例え、小沢氏にたいする献金が相対的「小額」だとしたら民主党の責任が軽くなるとでも言うのか。唖然たる見識だ。
岡田氏について言えば、あの鈴木宗男氏が、「小沢代表が、企業献金全面禁止を言った時、それをそのまま受け取って、即禁止しますというべきだった。その提起が小沢氏の十分な説明責任だったのだ」というふうに批判している。岡田氏は、「企業団体献金禁止は3年後ぐらいには・・・」と、うつろに答えることしかできない。
重ね重ねになるが、民主党が政権交代を口にするのであれば、献金額の多少に関係なく、自民党的金権体質に自らが染まっていることに対する真面目な反省と総括が必要だろう。鳩山、岡田の両氏がこの根本問題をあいまいにしたままで「政権交代」を訴えるにしても、肝心の政治の中身を変えようとしているかは見えてこない。
その他、岡田氏の公約は、「行財政改革」、日米同盟強化、「基礎年金の全額税方式」による将来の消費税増税など。鳩山氏は、消費税増税は「将来は不可避」としながら「今は時期じゃない」というもの。さらに2人とも、衆院比例代表定数を80議席削減で民意切り捨ても表明している。両者の政策に大きな違いは無い。
即刻顧問の辞任を
さらに付け加えるならば、鳩山幹事長は、戦前への復古主義的な改憲をめざす「新憲法制定議員同盟」(中曽根康弘会長)の顧問に就任(2008年3月4日)しているが、この立場で、自民党とどう対決し、どういう中身の政権に変えるというのだろうか。少なくとも、即刻顧問を辞任すべきではないか。
ちなみに私の見立てでは、民主党支持者(ブログ)の支持は割れているようだ。一応「護憲派」を気にする人は岡田支持、小沢信者は「護憲」など忘れてしまい鳩山支持。
小沢・政権交代論者は、小沢氏がいなくなると、次の「教祖」を探さなければならないようだが、自ら「護憲派」を自認しながらも、こうした肝心なこともどうでもいいようだ。「護憲派」「リベラル」の、「一事が万事」を見る思いだ。・・・教祖が教祖なら、信者も信者ということか。
NHKは、くだらん中継をするな!
・・・・この後、夕方NHKで両者の討論があったが・・・、変わらんね。これが政権を狙う政党か!?
「官僚体制打破のために、挙党体制でやろう。」
政党が国民に責任を持って一致してやるのは当たり前だろう、なにが全員野球だ!
「企業団体献金禁止を3年以内にやろう。」
(一応は触れたけど)何が3年以内だ、それが「自民党には絶対に出来ないことだ」と自慢してみせる。
消費税は、今増税はやらないといっているだけの話で、縛られたくないので「上げないわけではない」ことを強調していた。
・・・一党の党首選挙を公共の電波で実況する必要があるのか。しかも、内容は最低。身内の話は身内でやれ。自公政権をどう変えるか、国民の関心には全く応えるものはなかったというほど不毛だった。失望。ま、期待はしてなかったが、それにしても!というところ。
相撲放送の方がよっぽどマシだった・・・。
自民党総裁選の時は、一党の総裁選を中継すべきかと批判した、民主党支持者はどう聞いたのでしょうか?(NHKは借りを返したというところか?)
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2009.05.15 |
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民主党の代表選挙は鳩山由紀夫氏と岡田克也氏の一騎打ちのようだ。
はっきりしておかなければならないことがひとつ。
どちらが代表になるにしても、西松問題に対する党としての責任は免れない。この問題について小沢氏は、「政治資金規正法に基づき適正に処理している」とするだけで、民主党もこれでよしとしているし、両候補ももちろん口をつぐんだままだ。

私は、西松建設の献金疑惑に関する小沢一郎氏と民主党の説明責任問題について、次のように述べてきた。
国民世論が辞任に追い込む
・・・ところが、小沢氏は西松の違法献金について「企業献金という認識にたっていれば政党支部で受領すれば何の問題もない」とはぐらかし、「政治団体のお金がどのような形で集められたのか、せんさくすることはない」と、資金の出所をまったく明らかにしようとしなかった。こういう態度で疑惑にふたをし、国民の「説明責任を果たしていない」という批判を浴びることとなった。
政治資金規正法がどうのこうのと言う前に、先ず、なぜ西松から10年以上の長期にわたって多額の金をもらう必要があったのか?そして、一体それを何にどのように使ったのか? という素直な疑問に答えない。更には、資金の出所については「相手は詮索しない」と言うが、企業による献金は見返りを求める賄賂性の高いのものであり、常識的に理解できない。当然知っていたのではないか。或いは、「ゼネコン企業からの献金は禁止する」とした公約を党首自身が破っている・・・等々についてはなんら説明されていないのである。
小沢氏が民主党の代表を辞めるかどうかは、小沢氏と民主党が決めることで、とやかく言うつもりはない。しかし、この疑惑は「微罪」等と軽く済ませてはならない問題だ。
政治資金規正法は政治家個人への企業献金を禁止している。政治家に政治資金の収支の届け出とその公開を義務付けているのは「政治活動が不断の監視と批判のもとに行われるようにするため」(政治資金規正法第一条)。違法な企業献金を長期にわたり受け取りながら、その事実を隠すうその届け出は制度自体の根幹を崩す「重罪」だ。
そもそも、営利目的の企業が政治家に献金するのは、見返りを期待するからというのは常識だ。実際、小沢氏に絡む「西松」の献金をめぐっても、東北地方などでの公共事業とのかかわりが指摘されてきている。
疑惑政治家は「真摯(しんし)な態度を持って疑惑を解明し、その責任を明らかにする」(衆院の政治倫理綱領)責任がある。小沢氏の態度に世論が納得しなかったのは当然だろう。
鈴木宗男氏の弁 ところで、「説明責任」についてこういう見方もあるのか、という興味深い受け止め方が
ここにで語られている。鈴木宗男氏が、小沢氏を支持する立場から民主党の次の代表は誰かという話で、岡田ではだめだろうという下りでの発言である。(5分過ぎごろから)
かいつまんで紹介しておくと・・・。
小沢代表は、「法律に基づいて処理している」といった。これで十分だ。そして「企業献金は廃止すると言った。これが最高の説明責任ですよ。
甘えの構造で貰っていました。惰性で貰っていました。しかしとてつもない金額です。国民の皆さん申し訳ございません。・・・お詫びと反省をこめて、だから止めるといったんですよ。・・・岡田さんはこれをそっくり受け取り、「代表が言うように、即刻禁止します」と言うべきだった。岡田さんは優柔不断というか、5年をメドにとか、政治資金は悪じゃないとか、そんな議論じゃないんですよ。・・・それをそのままそっくり受け取っていれば岡田代表になっていたでしょう。
小沢氏を支持する立場からは、こう言うふうに聞こえたということでしょうか。それだけではもちろん不十分だが、その言葉が小沢氏自身の口から聞こえれば世論も少しは変わっていたかもしれない。シャイだとか口下手ということではなく、本気じゃないと出ない言葉だろうが・・・。
そもそも説明できないもの さらに、企業献金がどういうものかについても、率直に本音も言っている。
「企業献金というものは説明責任のつかないお金なんですよ。下心があって企業が献金したら贈収賄でつかまりますよ。イヤイヤ無私の気持ちでやりましたと言ったら、株主から背任で訴えられたらどうしますか・・・。どっちに転んでもこれはグレイなんですよ。説明責任がつかないものなんですよ」
いずれにしても、この問題にふたをしたままでは、新しい代表体制でも乗り切れないだろう。
民主党に問われているのは、党ぐるみで小沢氏をかばい、疑惑に開き直ってきたという自浄努力のなさです。党として、みずから疑惑を解明するという責任は、小沢氏が辞めてなくなるものではないだろう。 辞任表明自体が、事件の責任をとったものではなく、総選挙に向けた党の態勢の立て直しを理由としたものだった。
「政治不信を引き起こした事件の責任に目を向けず、ただ選挙戦術上の有利、不利で判断した辞任では理解を得られない」(「読売」)、「小沢氏の体質とともに問われたのは、小沢氏を辞めさせる自浄作用を失い、同氏の決断に委ねるしかなかった、民主党の組織としての底の浅さである」(「毎日」)・・・こうしたマスコミの指摘を世論操作と敵視するようでは、それこそ「真理教」でしょう。
世論調査の結果は、依然として「比例は民主」が自民を上回っており、国民はチェンジを求めている。民主党が説明責任を果たすとともに、「企業団体献金即時禁止」を掲げ、この問題で自公政権に攻勢をかけるられるかどうか・・・。それとも、やっぱり・・・か。
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2009.05.15 |
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