日本選挙学会 というのがあるらしい。 「赤旗」報道 によると、
その総会・研究会が17日までの2日間、京都市の同志社大学で開かれました。研究会では政党のメディア戦略、民主党の構造分析、自治体合併が選挙に及ぼす影響などをめぐって議論が交わされました。 代表選が終わったばかりの民主党の地方組織の構造の実証研究、代表選出をめぐる問題点について、政党としてのあいまい性と未成熟さが示されました。 民主党と有権者との関係について「民主党は政策中心に有権者の支持を獲得しているといわれるが、民主党の場合、政策は支持・投票にあまり影響を及ぼしていない」「民主党とはこういう政党だろうという見方は人によって分かれる」と、支持者、投票者側が抱く民主党観にも、同党のあいまい性が反映しているとの指摘がありました。(以上、部分引用)
なるほど、当たっているかな。
国民の中では政治的意識が高い層であるはずのは政治ブログ界隈を見ても、政策は余り関係ないようだ。自公政権を変えるには、一番大きくて近い、が主な支持の根拠のようだ。その政策評価や中身については二の次三の次になっている。これは、究極的には民主党の問題というよりも、有権者・国民の意識の問題であり、この国の政治的民主主義の成熟の度合いの問題だろうが・・・。
「政権交代」なら改憲論者でも 例えば、新しい代表になった鳩山由紀夫氏は改憲論者で、戦前への復古主義的な改憲をめざす「新憲法制定議員同盟」(中曽根康弘会長)の顧問に就任(2008年3月4日)している。私は少なくとも、すぐに止めるべきだと主張しているが、熱心な「政権交代」論者は、護憲を自認しながらこのことには不問だ。「清濁併せ呑む」太っ腹というよりも、単なるダブルスタンダードにしか見えない。
その鳩山氏、「小沢傀儡ではない」とはいっていたが、やはり小沢氏を筆頭代表代行に重用するしかなかった。民主の人事にとやかく言うつもりはないが、世論は評価しないだろう。
鳩山氏は、金権政治に対しては一歩も前に進めないが、改憲には早速一歩前に進もうとしている。
憲法審査会の始動を容認 自民党は連休前にもと狙っていたのだが・・・。
鳩山由紀夫代表は、17日のNHK番組で、改憲手続き法(国民投票法)にもとづき衆参両院に設置されている憲法審査会について、「議論は始めて結構だ」として、憲法審査会を始動させ、議論の開始を容認した。
改憲原案の審査権限をもつ憲法審査会は、2007年の参院選で改憲を公約した自民党が大敗したことで、これまで宙に浮いていた。自民、公明両党は今国会での始動をめざしており、これに迎合するものだ。
鳩山氏は憲法について「時代に沿って変えなければいけないものが50年、60年変わっていない。ここに最大の問題がある」と発言。「憲法審査会のスタートに民主党は反対しているが」との問いに「議論は始めても結構だと思います。ただ、経済がこういう状況下で憲法(の議論)を真剣にできるのか。そういう余裕がいまの政権にはないのではないか。(民主党は)そう思っているから国会対策のなかで憲法審査会の議論がされていないということだ」と述べた。
要するに、改憲論議は「余裕をもってじっくりやろう」と答えたということだ。
これまで冷凍庫で保存していたものをチルドにもどし、じっくり熟成させておいしく調理し食べようか、と。
保守二大政党による改憲策動は、「政権交代」の看板の陰で目立たぬ形で着々と進められている。警戒が必要だ!
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2009.05.18 |
| Comments(2) | Trackback(4) | ・民主党批判Ⅱ
日本共産党が世界で注目されていますが、またフランスのAFP通信が報じたそうです。 フランス在住の「イル・サンジェルマンの散歩道」 のジャンバルジャンさん が、現地報道を紹介しています。 以下転載させていただきます。原文はリンク先でどうぞ。
日本共産党は経済危機によってさらに強固に (AFP通信社 2009年5月14日 オザワ・ハルミ) 不安定労働と経済危機は、日本共産党(PCJ)の隊列を大きくした。この党の反資本主義の主張は、世界第2位の経済力から除外された人たちを魅了する。Le Parti communiste renforcé par la crise au Japon le 14/5/2009 à 12h37 par Harumi Ozawa (AFP) La précarité du travail et la crise économique font grossir les rangs du Parti communiste japonais (PCJ), dont le discours anticapitaliste séduit les exclus de la deuxième économie mondiale. 日本共産党の責任者によると、ひと月に1000人の入党者を迎え、党員数40万に達した。この数字を確認することは我々には難しい。しかしこの党のウォッチャーは、「重要なのは、これが日本において新しい活動家を惹きつける唯一の政治運動体である」と見ている。 この党は、前回の選挙で7.5%の投票率を得て獲得した、国会における16議席(ママ)を早急に倍加することを目標にしている。「日本は資本主義の国で、2番目の経済大国である。しかしその現状は厳しい。とくに青年にとっては」と日本共産党国際部の責任者である森原公敏は語る。 それまで「終身雇用」で知られていた日本の労働市場は、1990年代から2000年代にかけて段階的に不安定雇用の爆発的な広がりを経験した。臨時雇いの労働者は、2008年の暮れには約1、500万人に達した。しばしば意のままにこき使われ、将来の展望も見出せないでいる肉体労働者は真っ先に、1945年以来の日本における「最悪の景気後退」の打撃をうけた企業の人員削減の対象となる。労働厚生省によれば、昨年の秋から今年6月にかけて、20万人を超える臨時雇いあるいはパートタイムの労働者が職を失う。「私たち日本共産党が不安定労働者を支え、そして彼らが入党する」ことを森原氏は強調した。 東京にある上智大学の政治科学教授ミウラ・マリによると、党の新しい人気の鍵は戦略にある。 「日本においては、労働組合は安定雇用と全時間労働の間で組織される」と彼女は指摘した。「不安定労働者は」、数年前に活動を始めたばかりの、そしてしばしば共産党に支援される「自主的な労働組合にしか加盟できない」。 労働組合の主要な連合体である「連合」は、日本の政権党である「自由民主党」(PLD、右派)のもっとも強力な反対党である「日本民主党」(PDJ、中道)と連携している。ミウラ教授によると、不安定労働者は、連合が彼らに対して関心をしめさないことに失望し、日本民主党に背を向けている。 「労働者は、自分の権利を主張しなければいけないわ」と、東京の写真スタジオで働くパート・タイマーのサイトウ・エリコ(32歳、仮名)は声を高くして言った。エリコはこの数年間、周囲の友達から同じ話を聞かされたと語った。きつい労働をして、もらう賃金は家賃を払うのがやっとという話である。彼女は、一人ではなにもできないと確信して、この秋日本共産党に入党した。 左翼的な思想の、この相対的な活力は、出版界においても現れている。カール・マルクスの「資本論」のマンガ版が出版され、それに続いて搾取される工船の乗組員による反乱を描いた1929年の日本の小説「蟹工船」が挿絵つきで再版され、ともに大きな成功をおさめた。 日本共産党は、その綱領において「資本主義を打倒し」、「社会主義・共産主義的社会へ前進する」という目標を隠そうとはしない。しかし「20世紀の現実の社会主義」とは距離を置き、プロレタリア独裁を放棄したことを公に認めている。そして「特別の政党を手引書のようにみなすことは、社会主義とはなんの縁もないことであり、非難されるべきことである」と断言する。 日本共産党は米ソ冷戦のあいだ、他の共産党とは正反対に、ソ連あるいは中国によるモデルの押しつけをすべて拒否し、そのことによってその独自の立場を際立たせた。そして1968年のプラハの春の弾圧、1979年のソ連軍のアフガニスタン侵略を非難した。 (以上、転載)
民主党が自民党の「もっとも強力な反対党」であるかは・・・、それは置いても、共産党に対しては国内におけるよりはかなり公平な評価かな・・・。
jeanvaljeanさん、たびたびお世話になり、ありがとうございます。
追記 (5.19)
jeanvaljeanさんより、以下のように訂正が入りましたので、お知らせします。
民主党の記述について AFPの記事についてですが、民主党について書かれているところで「強力な反対党」としましたが、原文は主要な反対党、第1党というニュアンスでした。(以上)
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2009.05.18 |
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