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NO.2717 陶友通信NO.135を発行しました。陶友祭にお越しください/障害のある人たちの地域生活実態調査など。

 秋が駆け足で逃げていくような…、そんな日々です。

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冬と言えば、陶友祭!

★第19回陶友祭のご案内★
    ご来場、お待ちしています!!

    12月8(土)9(日)日 11;00~17:00


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障害のある仲間たちの日ごろの仕事の成果を見てください。買って下さい!
 あなたの”まなざし”が仲間たちの生きる力です。共に生きる暖かい地域と社会を作る交流を。

…色気もないチラシばってん、笑チャンが悩みながら作ったけん公開。
企画に居酒屋がないのが陶友としては、と言うより私としては『画竜点睛を欠く』と言うところですが、・・・直営の居酒屋「友さん」でも出そうかな?(笑)

 …ということで、通信を紹介します。是非お読みください。
   (画像クリックで別画面で拡大してお読みいただけます。)

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陶友通信NO.135(1面)。

「洋服も買いたい おしゃれもしたい」・・・ ふつうのくらし

「お洋服・・・一緒に見に行ってもらえたらいいなぁ・・・」
○○さんの言葉です。
四年ほど前に福岡にやってくるまで、おしゃれがしたくても、そんなものとはほど遠い生活をしていたといいます。
そこで、一緒にショッピングに出かけることになりました。

「秋やけん、羽織にもつかえるシャツがよかとねぇ・・・」
二件目のお店に入ると、店員さんが声をかけてくれました。
耳の聞こえない○○さん。はじめは戸惑いましたが、私も間に入りながら、自分の欲しいものを店員さんに伝えます。
すると、店員さんは商品を出してくれ「羽織って見られますか?」と聞いてくれました。○○さんも嬉しそうにうなずきます。
鏡の前でヨコを向いてみたり、後ろ身を眺めてみたり。
「おかしくないよね?こげん明るくてもいいよね?」と、くるくる回りながら、青春時代に戻ったようなとてもいい笑顔を見せ「これにする!!」とそのシャツを買うことに決めました。
・・・一息つき、○○さんが言います。
「田中さんたちにとっては簡単にできることでも、私にとっては本当に一つ一つが大きなことなんよ。だから、とっても楽しかった!」
これまで、楽しめなかったことを“今”思いっきり楽しんでいる。
そのことを私たちは精一杯応援していこうと思いました。


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陶友通信NO.135(2面)。

★「きわめて貧しい収。社会から遠ざかり、家族依存の老障介護。親なきあとは・・・・!?」

きょうされんが「障害のある人の地域生活実態調査最終報告」(2012年10月2日)を発表しました。
以下、要約して紹介します。

「 障害のある子どもを親が手にかける、一家そろって心中を図る。21世紀となって10年経った今でもこうした悲惨な報道は後を絶ちません。その背景を一言で言えばこうなります。『障害のある人の極めて貧しい収入、家族に依存した介護による毎日は、ギリギリの生活になっている』
。言いかえれば、親など家族が居なくなってしまえば、途端に生活を維持できなくなる『生活保護予備軍』『社会的入院・入所予備軍』ということです。それが私たちの国の障害の重い人のおかれている現実・・・」(前文より)

◆2人に1人は相対的貧困以下、99%は年収200万円以下
・年金や障害手当、生活保護、賃金などの年収が100万円以下が56.1%、112万円の「貧困線」を下回る相対的貧困状態に、2人に1人。
・年収200万円以下のいわゆるワーキングプアの状態は、国の調査で22.9%を占めるとされているが、障害のある人の98.9%、100人のなかで99人がこの状態。

◆生活保護の受給率は、障害のない人の6倍以上
・1996年以来増え続ける生活保護受給者。保護を受けている人の割合は、1.52%(2010年時点)。
・一方、障害のある人が生活保護を受けている割合は9.95%。実に6倍以上。

◆6割弱が「親との同居」
・「誰と暮らしているか」の問いでは、「親と同居」が56・7%と過半数。一人暮らしをしている人は7・7%で1割もなし。「配偶者」と回答した人は、わずか4・3%。
・10歳代から40歳代前半までの約6割が、また、40歳代後半でも4割が「親との同居」。一方、50歳代から、親の高齢化で、一人暮らしや入所施設などの割合が高くなる。
・「親と同居」の背景には、本人の低収入があり、親と同居せざるを得ない状況。これは、障害のない人が20代前半から30代前半に一人暮らしが増え、その後結婚等により家族同居の割合が上昇するのとは、大きく異なる生き方。

◆低収入ほど社会と 遠ざかる

・障害のある人の暮らしぶりは収入によって大きく変化。収入と「休日の主なすごし方」、収入と「休日だれとすごしているか」の関係からは、収入の増加に伴い「趣味」、「友達とすごす」が増加。収入が増えるにしたがって、家族に支えてもらい、家族のみと家にいるだけの生活から、自らの選択による生活、他の人々とも交わりながらの生活へと広がる。逆に収入が低いほど、親と過ごす時間が増えて、交友関係が狭い。

◆結婚している人は4%台
・・・こうした実態を改善・改革するためとしてきょうされんは、▽家族依存の温床となっている扶養義務(民法)の改正▽障害基礎年金の拡充を中心とした所得保障制度の確立▽地域で自立した生活を支えるための基盤整備▽労働と福祉を一体的に支援する「社会支援雇用制度」の確立―を提言しています。

★「みんなが笑っているから」

特別支援学校を卒業し、いったん他所の就労移行施設を経て、この10月に晴れて陶友の一員となった○○さん。(経緯は、前号の陶友通信を参照。)
現在、食品班での担当は、リヤカー販売を基本に、販売用備品の準備や惣菜のパック詰め等、器用な仕事もこなしています。家では夕飯の仕度のお手伝いもしているそうで、陶友でも時折コロッケ作りや製菓作業に入り、手際のよさを発揮することも。
彼はかねてから「陶友に通いたい!」という思いを強く持っていました。ある日、それはなぜかと尋ねると・・・
『(他と比べて)陶友は、みんな笑ってる。だから好き』。
生徒時代からいろんな実習先を経験してきた彼がそう陶友を評価し、好きと言ってくれたのです。そんな陶友だから?こそ、岩永さんも毎日笑顔は絶えず、愛嬌たっぷりな彼はムードメーカーになっています。
そんな○○さん、さすがにまだまだ生徒気分は抜け切れていません。しかし、陶友に来た当初はなかなか聞けなかった先輩の指摘や助言も、最近ではしっかり聞き理解しながら、仕事や活動に少しずつ反映できるようになりました。 
彼の気持ちと陶友の雰囲気が、成長の原動力になっているのかも知れません。
笑顔いっぱいに、○○さんらしさ全開に!これからもゆっくり着実に成長できるよう、一緒に頑張っていきましょうね!

★「遅刻から見えてくる 生きづらさ」

早起きの○○さんが何故か遅刻が目立ち、原因を探す事にした時の話。
○○さんは文字が苦手で、時計を読む事も苦手なようです。お母さん曰く、「早く準備はできているんです。でも家を出る直前に何かが気になって、突然鞄を交換しだしたり。それから、駅行きのバスはいくつかあるんですけど、決まった番号じゃないと不安で、かなりバス停で待っていると思うんです。」との事。
職員が出勤時に見かけると、先に来る電車があっても向かいのホームで待っていて…、決まったホームからしか乗れないのかも知れません…。
お洒落が気になったり色々な思いと困難を抱え、バス・地下鉄を乗り継いで出勤していると思うと、「仕事なのだから遅刻はだめです。」ではすまされない事が沢山隠れているようです。
これは仲間の生活のほんの一部で、他にもこの様な日常の困難があるのだろうと思いつつ、例え困難だとしても社会人として生活する上でも、生きていく上でも何が改善できるのかと仲間の生活を考えるきっかけとなった出来事でした。


 盛りだくさんですが、最後に★よろしければ、ご協力お願いします。

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全国の作業所で、運営資金作りのために「きょうされん」がつくった「働く仲間のうた」カレンダーを販売しています。
定価1200円!
詳しい内容は→http://www.tomoichiba.jp/s_kyousaren_1848.html
ご注文は、上記の「TOMO市」サイト、もしくは、各支部(http://www.kyosaren.com/aboutKyosaren/post-2.html)や最寄りの作業所へ。福岡市内の方はぜひ、我が陶友(http://www.toyu-genki.com/)へ。

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テーマ:障害者の自立 - ジャンル:福祉・ボランティア

2012.11.22 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・陶友通信

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Author:友さん
軟弱オヤジの「硬派道場」へ、ようこそ。障害者作業所所長やってます。福祉や政治、日々の思いを気ままに…。
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なお、気が弱いので「道場破り」はお断り。
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