NO.1010 歴史的な付審判決定!0.07%の壁打ち破る・・・安永健太さんの死亡事件の真相を明らかに。
(NPJ お薦め ブログ 推薦御礼稀少な情報だからでしょうか?)
佐賀市の安永健太さん=当時(25)=が警察官らに取り押さえられた直後に死亡した問題で、佐賀地裁が、遺族側から付審判請求を申し立てられた警察官五人のうち一人を、特別公務員暴行陵虐罪で審判に付す決定をしました。
遺族側は請求を棄却された残り四人について、不服申し立てをおこなう方針です。
付審判請求とは、
公務員権乱用や特別公務員暴行陵虐などの罪について、告訴・告発人が不起訴に不服がある場合、裁判を行うことを裁判所に請求できる制度。付審判決定は起訴と同一と見なされます。
付審判決定は2日付。決定書によると、この警察官は2007年9月25日午後6時5分ごろ、佐賀市内の歩道で、職務執行として安永さんを保護する際、素手で胸などを数回殴る暴行を加えました。
県警はこれまで、警察官らが自転車で蛇行運転する安永さんを発見し、停止を求めましたが、安永さんが従わず、追突したバイクをけるなど暴れたため取り押さえたとし、暴行はなかったと説明しています。
しかし、取り押さえられた安永さんは、心肺停止状態となり、搬送先の病院で、同日午後7時に死亡が確認されました。
遺族は08年1月に特別公務員職権乱用等致死の疑いで署員らを告訴しました。しかし、佐賀地検が不起訴処分としたため、同年4月に付審判請求を申し立てていました。
安永さんの死亡事件を考える会は、「安永健太さんの死亡事件の真相を明らかにするために、裁判も含め真相究明に係る様々な取組みを支援し、二度とこの様な惨事が起きないように、障がい者が地域で安心して暮らしてゆくために、障がい者の権利擁護についても同時に考えてゆくことを目的として活動しています。」
以下、最近の出来事 安永健太さんの死亡事件を考える会より引用して紹介します。
« 歴史的な付審判決定!<0.07%の壁打ち破る>
報道資料
ついに、この日がきました。昨年2008年3月29日の佐賀地検の不起訴を受け、その直後ご遺族が佐賀地裁に対し、同年4月3日に佐賀県警の警察官5名を特別公務員暴行陵虐致死容疑にて付審判請求していた件について、11ヶ月経った昨日3月3日に、直接暴行を加えたとされる警察官1人を特別公務員暴行陵虐罪で付審判を開始するとの決定を下しました。残りの4名の警察官に対しては課題が残りましたが、弁護団としては、暴行に加わっている点からしても、共犯であり、保護の範囲であったとは言えないとの見解を示しています。
ちなみに、この付審判請求ですが、平成に入ってから今までで5700件以上行われていますが、通ったもの、すなわち付審判の決定がでたのは、本当にわずか4件だけで、確立から言えば0.07%といった、非常に厚い壁であります。
<決定のポイント>
遺族側が求めたのは、
①あくまで一連の取り押さえに加担した5名の警察官に対する罪。
②暴行があった取り押さえ行為により、健太さんが死に至らしめられた。ということであります。
今回の決定では、直接暴行をくわえた一人の警察官についての付審判開始であり、残りの4名については、取り押さえに加わっていても付審判開始にはいたらないということです。
また、暴行と死亡との因果関係については、今回の決定では認めず、「陵虐致死」ではなく、「陵虐」となっています。
これらの件について、弁護団は、まず
①4名の警察官に対しては、取り押さえに加わっており共犯である。したがって今後不服申し立ても検討するとのことです。
②「致死」までに至っていない点については、暴行と死との因果関係が充分に認められるので今後も「致死」ということを目指していくとの事でありました。
とにかく、ご遺族も、弁護団も応援してくださった全国の皆様に対し、本当に良い報告ができたと喜んでいらっしゃいました。全国の皆様から寄せられた署名は11万人にも及ぶ勢いで、未だに事務局へ送られてきている状況です。弁護団は、裁判所はこの11万人の声を無視することはできなかったのではないかと、今回の決定について評価しています。考える会としましても、2008年4月18日の街頭署名を皮切りに、各地で行った、取り組みに際し、多くの皆様のご支援とご協力を賜りましたことは、本当にありがたく感謝申し上げる次第です。
今回の結果につきましては、3月14日の緊急報告会にて詳しくご報告したいと思っておりますので、会員の皆様や署名を頂きました皆様、募金、応援のメッセージを下さった全国の皆様、そして、これから応援しようとお考え下さっている皆様、どなたでも参加できますので、是非とも、ご参加ください。参加につきましては、事務局までお問い合わせ下さい。(参加には申し込みが必要です。)
この安永さんの死亡事件は単に障害がある人の問題ではないと思います。警察は最後まで健太さんを障害者とは判らなかったと言っていますが、それ自体もこれから明らかになるのではないでしょうか。健太さんが障害者だとわかっての行為でなかったか。本当に真相究明が急がれます。単なる障害者理解の掛け声では、本当の再発防止にはならないと思います。二度とこのような悲劇をおこさないためにも、引き続き皆様の応援が必要であります。
緊急報告会
とき:2009年3月14日(土)13:00~16:00(受付12:30~)
ところ:佐賀市文化会館 イベントホール
参加費:無料
第一部 緊急報告 付審判請求の結果から
遺族あいさつ
弁護団:付審判決定の評価と今後の展開
考える会:付審判の意味と今後
第二部 特別講演
「障害がある人が地域の中で暮らすことと人権問題」
講師:藤井 克徳 氏
※参加には申し込みが必要です。申し込みに関するお問い合わせは、考える会事務局までご連絡ください。
「大脇道場」消費税増税反対キャンペーン中!
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html
いつもありがとうございます。
ランキングー

↓ ↓


- 関連記事
-
- NO.1499取調べの「可視化」は急務です。 (2010/01/27)
- NO.1475 東金女児殺害事件 指紋不一致 無罪主張の根拠に (2009/12/04)
- NO.1365 知的障害者と冤罪 (その2)・・・ 東金女児殺害事件 弁護団が無罪主張へ (2009/09/14)
- NO.1021 「大阪のおばちゃん捕り物帳」と障害者・・・刑務所が一番のセーフティーネット! (2009/03/12)
- NO.1010 歴史的な付審判決定!0.07%の壁打ち破る・・・安永健太さんの死亡事件の真相を明らかに。 (2009/03/08)
- N.841 千葉・東金事件弁護団への支援要請【転載】 (2008/12/25)
- NO.838 知的障害者と冤罪。(加筆再掲) (2008/12/23)
- NO.837 取調べの可視化を! (2008/12/23)
- NO.811 重ねて、適正な取調べと報道を。 (2008/12/11)
テーマ:政治・経済・社会問題なんでも - ジャンル:政治・経済
2009.03.08 | | Comments(0) | Trackback(1) | ・障害者と「犯罪」
