NO.103 いろいろです。
きょうは、ちょっと困難な仲間たちについて。
自閉症のトノ(33歳、男)は、人環境変化が苦手である。
変化によるストレスと闘わなければならなくなる。
今大奮戦中で作業どころではない。
親子3人の暮らしの中に、妹さんがお産で帰ってきて2歳の甥と新生児の泣き声に囲まれて、人環境の大異変が起こっているのだ。
初めは、甥もトノも避けあって大変だったようだ。
親指の付け根をかむ自傷行為が復活し、睡眠障害も引き起こした。
作業所内では殆ど作業には入れない。
「めだまがくるくる・・・」「しおみずばかりじゃふやけてしまう・・・」と終日さえずっている。
「仕事せんで、何で目玉が回るとか!」と私に言われながら。
お父さんが連絡ノートに書いてきた。
「家族がみんなで台所に集まっていたとき(普通こんな人口密度の高いところは避けるのだが)、甥が『おじちゃんスキスキ』と言うと、すかさずトノは背を曲げ顔を近づけた。
頬ずりには至らなかったが、十分に親愛の表現であった。
その姿は感動だった。
・・・みんなお互いに我慢しあい支えあっているんですね。」と。
トノは笑顔で耐えながら、いいおじさん目指して闘っているのである。
自傷も睡眠もかなり安定して来ている。。
闘っているのである。作業もせずただフラフラしてるのではない。
極度の頻尿に悩まされながら・・・。
週明けは生活の乱れがピークだ。
ミホチャン(60歳、おとこ)は、今日も朝から酒のにおいをプンプン。
風呂にも入らず髪もひげもボウボウ。
酒だけは毎日努めてる。俺が言い出すときりなくなるから、今日のところは黙認。
作業だけはしこしことやっている。
長期の休みが続くタッチン(33、男。軽度知的に精神障害)。このところ時々出てくるようになった。担当の栗に背後霊のようにくっつき回っている。そばにいると作業をするが、目を離すといつの間にか帰ってしまうこともある。この職員体制ではマンツーマンは無理。
少しづつ足が向いてきてるからいい傾向。
ホンチャン(33.男)も、サラキン疲れとバイト疲れか、
「あっちが痛いこっちが痛い」と、2週間以上休んだが、出てきだした。
消費生活相談に行って「返済はしなくてよかろう」ということになったらしい。
様子見。肩の荷が下りたのか。一応普通に元気だ。
ホストクラブの皿洗いのバイトは続けるらしい。
6~7万の小遣いになるらしいから。
陶友には何しに来とるのか
。「気持ちが安らぐ」そうで、それも利用の仕方か。
2ヶ月近く来れなかったドナタサン(31.女、軽度知的に精神障害)は、このところ元気。
いつものように、元気な豆腐の売子さんになった。
仲間ともいつものようにオチャラケている。
あの休みは何だったんだ。
お天気姉さんだからこんなもの。待てばいい。
その時が来れば復活!である。
「どなたでしたかね?」と言う私のツッコミに「もう、友さん!○○でしょうがあ!もう、もう」である。
しばらくはこの調子で落ち着いてくれるでしょう。
もひとり。長欠のマサキクン(51、軽度知的に精神障害)。
時々、栗を持ってきたり柿を持ってきたり・・・。
何か用事にかこつければ足は向く。
これも待つしかないだろう。
日曜日は担当のとくいが、能古島に一緒に出かけたらしい。
その土産を持ってこさせると言う作戦の元に。
しかし今回は通用せず
。本人は休み、お母さんが土産を持ってきた。ご苦労様。
グループホームでの集団生活になじめず、アパートでの1り暮らしに戻ったナツサン(61.女)。知り合いになったお寺さんで、朝晩の御勤め。
掃除をして、朝夕食を頂くのだそうだ。たくましい。
ずっとそうした来た。調子がいいときは良いが、何かあると冷静に合理的に物事の判断ができず、相手の悪口を言いふらし、あきれられて去られて・・・。
また次の人を探す。
逞しくもあり・・・、障害故と思えば仕方なくもあり。
さて今度はどう続くか?
糖尿の値が高めに推移している。
いろいろである。
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2007.10.16 | | Comments(1) | Trackback(0) | ・仲間とともにⅠ
