NO.1032 ソマリアへ自衛隊 めちゃくちゃ違憲!伊勢崎賢治(動画あり)
死者が出るのを覚悟しているようだ。
ソマリアへの派遣艦に、自衛艦としては初めて死体安置所が設置されたという。
2009年3月14日(土)「しんぶん赤旗」より紹介。
派遣艦に死体安置所 初設置 犠牲者を想定
「海賊対策」を名目にソマリア沖アデン湾へ自衛隊を派兵するため、政府は13日の安全保障会議と閣議で、現行の自衛隊法に基づく海上警備行動の発令を決めた。ソマリア沖での「海賊船」対策として、広島県呉基地から十四日派兵する海上自衛隊の護衛艦二隻に「死体安置所」を設置していたことが13日、本紙の取材で明らかになりました。
「死体安置所」設置が確認されたのは「さざなみ」(4、650トン)「さみだれ」(4、550トン)の両護衛艦。自衛艦に「死体安置所」が設置されるのはこれが初めてです。冷凍用施設で、甲板の一角に設置しているといいます。
関係者によれば「三人が安置される広さ」です。「交戦による海賊の死者を安置するのが目的だが、自衛隊員の犠牲者もありうる。それは隊員に動揺を与えるので絶対に口にしない」と言います。
ある隊員は「インド洋の燃料補給の派遣でも『戦争にいくつもりで行け』といわれたが、今度はそれ以上の覚悟を要求される。幹部は交戦も想定している」と指摘します。
交戦は憲法が禁ずる「海外での武力行使」そのもので、明らかに憲法に違反しています。
「死体安置所」についての本紙の問い合わせに対し防衛省は、「必要な改修はしている。(安置所など具体的なことは)運用に関することであり回答できない」(広報課)としています。
同時に、船舶の保護対象や武器使用の範囲を拡大する「海賊対処」派兵新法案も閣議決定し、同日衆院に提出。
そして、2艦が昨日出航した。「復興支援」などを目的に掲げたこれまでの自衛隊の海外派兵とは大きく異なり、危害を加える海賊の撃退を任務に含み、銃撃戦に直面する可能性は大きい。だから、死体安置所も初めて備え付けたのだろう。
派兵先にありき
「とにかく、何が何でも派兵を」というやり方は、世界中のどこにでも自衛隊を出せるという前例つくりだ。「海賊問題」を口実に利用した自衛隊の海外派兵は憲法違反である。
政府は、ソマリア周辺海域で海賊が生まれる背景・原因について、現地の実情をほとんど掌握していないといわれている。
内戦状態のソマリアの治安回復などの根本的な解決が必要だ。海賊行為は国際犯罪であり、国際的な連携や、周辺国が一体となって行う警察活動によって取り締まるべきだ。日本は、そのための財政的、技術的援助や、ソマリアの内戦と貧困の解決に向けた外交努力をするべきではないか。
伊勢崎賢治さんの話は大変参考になります。
要旨を抜書きして、紹介します。
ソマリアへ自衛隊 めちゃくちゃ違憲!伊勢崎賢治
自衛隊を置き続ける、言い訳のため
「日本政府にとってのソマリアへの自衛隊派兵は、オバマ政権の新しいアメリカの戦略、対話型の戦略もしくは、戦争の大義を見直すという方向に行くことを察知して、その中で自衛隊を置き続ける、他の言い訳を探す必要に迫られた、その戦略の一つだと思います」
「ソマリアの海賊の問題は陸の問題だ。陸の内戦状態の政治的背景が、いま海賊という形で現れている」
「全ての国連関係者が口をそろえて言うことだが、今のソマリアの状態での軍事行動というのは、アフガン、イラクの二の舞になる。タリバンみたいな人たちが海賊の元締めをしている」
「日本にとっての問題は、これは単に、自衛隊を置き続けるために、OEFから、海賊退治ということで方向転換を図ったに過ぎない」
めちゃくちゃ違憲度が高い
「平和憲法を持っている国として考えなければならないこと。
政府は国民への説明として、シーレーン防衛を言う。日本のタンカー、すなわち石油を守らなければ、と。
しかし、たとえ石油を確保できずに、電気が止まろうとも、実利のために、物質的な利益のために戦争はしないと憲法は謳っている。」
「対テロ戦争への協力、OEFは違憲だ。NATOの自衛戦争への参加は、日本とは同盟関係がない他人の戦争への参加であり違憲中の違憲だ。
でも違憲度で言えば、日本国民の実利のための派兵の方がもっと違憲度が高い。めちゃくちゃですこれは。」
「こういう議論をするとナイーブととられる、今の世論の方が異常だ。
日本はどんどん違憲度が高い派兵をするようになってくる。そしてそれに対する国民の批判がどんどんなくなっていく。僕は、このことを大変憂慮している。」
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2009.03.16 | | Comments(0) | Trackback(1) | ・ソマリア沖派兵
