NO.1040 小沢代表は、要するに「企業・団体献金を禁止する気がないが、言ってみたまで」という事?
昨夜、NO.1036 小沢一郎氏が企業・団体献金全面禁止を表明?ウソだろう!?と思い、以下のように書きました。
いや、ほんとに実行する気があるかどうかは言わずもがな、発言自体が信じられません。
何せ、この間の政治生活で小沢一郎という政治家がやってきたことを見れば、こういう言葉が出てくる必然性がどこにもない。
いや、こんなこと言って世論を交わしてまた「抜け道」を考えてるのかな?何せその道の専門家だから。
ガセネタじゃなかったら、説明して欲しいものです。

すると、早速akiさんが、以下のコメント。
で、その「おそろしい」記事とは以下のものでした。民主党のホームページにいって、小沢代表の記者会見をビデオで見るといいですよ。
あの記者会見の発言が、こういう記事になるのかと、わけがわからない。小沢代表の何日か前の記者会見も合わせてみてください。小沢自身の政治献金についての考えは伝わってきますから。
世の中の記者がよほど理解能力がない、というのでなければ、何か別の作為があって、こんな記事になるんでしょうね。
メディアはつくづくおそろしい。
2009-03-18 水 06:38:14 | URL | aki #- [ 編集]
元をそのままたどれば(ビデオを見たようなものです)、関連する小沢発言は、以下のものです。「朝日」2009年3月17日20時16分より。
小沢氏、企業献金全面禁止を表明 来週にも進退判断
西松建設の違法献金事件を受けた政治献金の見直しについて、民主党の小沢代表は17日の定例記者会見で「企業献金、今回問題になっている団体献金を全面的に禁止すべきだ」と語り、公共事業受注の有無にかかわらず、企業・団体献金を全廃するように政治資金規正法改正を検討する考えを表明した。
党内で検討されている公共事業の受注企業からの献金禁止については「ほとんどの企業が国や都道府県、市町村と何らかの形で関係あるから、公共事業でもって仕分けはできない」と指摘し、「今度の問題を教訓とすれば、企業・団体献金を禁止するならいい」と踏み込んだ。 (以上、部分引用)
(2009年3月17日22時30分 読売新聞)17日定例記者会見の全文より。
記者質問・・・代表の事件を受けて、政治資金規正法改正の議論が活発になってきている。民主党内の一部では、いわゆる公共事業の受注企業からの献金を全面的に禁止すべきだという意見や個人献金の条件を緩和して企業献金から個人献金に移行すべきだという意見が出ている。代表の考えとは少々違うと思うが、今後の政治資金規正法の改正のあり方についての考えは?
小沢代表・・・「あのー、私の考えと違うちゅうわけじゃありません。私は日本の社会はもう少しオープンにすべきだと。政治資金も同じ。あるいは行政も同じ。民間の会社経営も同じ。もう少しディスクロージャー。これを徹底することによって、国民がその資料を基に判断するというのがもっとも民主的な私は社会だと言っているわけであります。
ただ、私自身の不徳の致すところもあって、こういうことになっておりまして、その中から企業献金。公共事業ということではなくて、公共事業といいますとね、あなた方はそのゼネコンのことばっかり思い浮かぶでしょうけれども、ほとんどの企業が、例えばこの間、防衛庁のああいう汚職事件ありましたが、三菱重工をはじめ、それこそ何千億の事業を引き受けているわけでしょう。大小あっても、全部、ほとんどの企業が国や市町村と県と都道府県市町村と何らかの形で関係ありますから、禁止するということであれば、私は企業献金、そして今回それこそ問題になっている団体献金。これを全面的に禁止するということだと思います。
公共事業でもって仕分けはできない、事実上。ですから、いろんな業界が政治団体、個人、会社や業界、政治団体いっぱい持っているでしょう。その政治団体通じて寄付っちゅうこともいっぱい行われていることでしょう。そうすっとその出資者はかなりのケースで企業でしょう。だから、そういう意味では今度のことの問題を教訓とすれば、全企業、企業、団体献金を禁止するということならば、私はいいんじゃないか。
それで、なるべく個人献金しやすいような制度的なものにするとか、あるいはみなさん方がもう少し強力に啓蒙(けいもう)活動をやっていただくとか。なにしろ、オバマさん600億(円)ものお金集めてやってきたわけですから、だからそれが個人献金の金額にするとどの程度の割合なのかは私は知りませんけれども、いずれにしても本当に大勢の人が、トータルの量は別として、数では献金したことは間違いわけですから、その意味で私は日本においても、そういうような、もしやるとするならば企業献金、団体献金の禁止、徹底しなきゃ意味がないと、そう思います」
「もしやるとするならば」・・・仮定の中の仮定の話ですね。
自ら疑惑を解明する気も無いし、企業・団体献金を禁止するつもりも無いのではないでしょうか。行間ににじみ出ていますよね。
氏の持論は「企業・団体献金結構だ。透明にしておけばいいんだ」、その上で、「ディスクロージャー(情報公開)して国民が判断すればいい」、というのものですから。
そして、「企業団体献金を禁止するという場合に、法律の成立にかかわらず、小沢代表として、あるいは民主党として、企業献金を受け取らないのか。」という記者の質問に、
「私の考えと違うっちゅうわけじゃありません。」と言いながら、「我々、民主党が単独でそうするということも、これはもちろん、一つとして結構なことですけれども、みなさんの意見を聞かなきゃ、私一人で言うと、また、あいつが勝手にしゃべったという風に言われますけれども。」・・・キッパリと言えない。党首として党にも責任が持てない?・・・。「政権を取ったら、私は政治資金のあり方にしろ、まずは国の基本の統治の機構、政治のあり方、それを根本的に変える」と、一般化して先送り・・・?。
aki さんの言われる通り、
「世の中の記者がよほど理解能力がない、というのでなければ、何か別の作為があって、こんな記事になるんでしょうね。」・・・ホントにそうですね。 文脈をたどっても、単なる世論かわしに見えますが。「世論かわし」を手伝う「作為」があるのでしょうかね。
・・・なにしろ小沢氏は、最も「自民党的金権」の伝統の継承者で、この間、「抜け道」つくりに知恵と力を発揮してきたのだから。
aki さん、「小沢自身の政治献金についての考えは伝わってきます」よ。
・・・とは言え、小沢氏が本気で次期衆院選の争点に「企業・団体献金禁止」を正面から掲げるならば、それはそれで注目に値するでしょうが。
ということで、次のエントリーは、「抜け道」つくりに知恵と力を発揮してきた小沢氏のフントウぶりを振り返ることにしようと思います。
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http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html
いつもありがとうございます。 ランキングー



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2009.03.18 | | Comments(1) | Trackback(0) | ・民主党批判Ⅰ
