NO.1055 凪国会と西松献金疑惑
ちょっと寒いけど、今日は夜桜でも見に行こうかな、・・・ということで、今日は簡単に1本だけ書いて見ます。
政権交代を目の前にして、この国会の低調ぶり、凪ぶりはどういうことか?
麻生政権は、瀕死状態にあったにもかかわらず、生きを吹き返しつつある。
かえでの芽吹きが初々しくかわいらしい。
共同通信 2009年3月24日(火)20:30より。
09年度予算案、27日に成立=自・民が委員会採決で合意
自民、民主の馴れ合い参院予算委員会の自民、民主両党筆頭理事は24日、2009年度予算案の審議日程について協議し、27日午前に締めくくり質疑を行い、採決することで合意した。予算案は野党の反対多数で否決される見通し。参院本会議でも否決されるが、両院協議会を経て、憲法の衆院優越規定により同日中に成立する見通しとなった。
また、所得税法改正案など09年度予算関連4法案も27日に、参院財政金融、総務の両委員会でそれぞれ採決される。4法案は同日、参院本会議で否決されて衆院に返付されるものの、衆院本会議で3分の2以上の賛成により再可決され、成立する公算だ。
この一年の国政のあり方を決める予算案。審議が尽くされたとは到底言いがたい。
しかも、予算関連法案には、2011年度までに消費税増税の法案を国会で通すことをプログラムした法案が含まれている。徹底審議をして是非を国民の前に明らかにする必要があるのだ。
しかるに、自公与党はもちろん許せないが、政権交代の旗手・民主党が、採決では反対するであろうが、成立を前提にした採決に合意したのだ。消費税増税法案に事実上手を貸す馴れ合いである。
米軍グァム移転問題でも
さらに、参院議院運営委員会は26日の理事会で、「在沖縄米海兵隊のグァム移転に関する協定」について、本会議での趣旨説明・質疑もせずに外務委員会に付託する」ことを決めた。これも自民党と民主党の合意によるものだ。
これまで思いやり予算に関する特別協定でも、本会議での趣旨説明・質疑を行って来たのに、向こう数年で3兆円にものぼる負担を決めているグァム移転協定について、この扱いはどういうことか。米軍が自分の国に基地を作るのになぜ日本が莫大な血税をつぎ込まなければならないのか!
先日は沖縄県議会で、批准反対の決議も上がっている。沖縄県民、国民の重大問題に国会が応えようともしない・・・。
底流に金権疑惑
こうして低調国会、馴れ合いの凪国会の裏には、自民、民主の二大政党による馴れ合いがある。
今将に、総選挙を前にして、政権交代めざし、その違いを明らかにし対決こそが求められるこの時期になぜ馴れ合いか?
この底流には、対決できない二大政党の事情がある。
すなわち、金権政治にお互いにまみれているということだ。世論は小沢氏への批判が厳しい。しかし、問題は、二階、森、尾身など現役閣僚をはじめ 元総理元大臣などに及ぶ疑惑にまみれた自民党も同じだ。
それだけであれば、このようなていたらくまではいかないだろう。致命的なのは、両党ともに自浄能力を発揮できないところにある。自浄努力を見せれば国民の信頼も上がるし、その力でいい方向に向かうだろうが・・・。現状では、対決しようものなら「お前のところはどうなんだ」と、お互いに返り血を浴びる関係なのだ。そしてお互いにこの問題には触らず、一緒にふたをするしかないである。共犯者の沈黙は新たな過ちを犯すのだ。
こうした事情が、予算審議でも米軍グァム移転問題でも、国会がそのあり方を徹底して審議して国民の前に明らかにすることを妨げているのである。
金権政治は、その賄賂性によって税金を企業の利益のために使い政治家に還元させるという形で、直接民主政治をゆがめるだけでなく、こうして国会審議のあり方そのものを歪め、議会制民主主義を毒しているのである。
自民、民主両党に及ぶ西松献金疑惑の徹底解明を、国会の責任で行うことを改めて求めるとともに、企業・団体献金の全面禁止を求めるものである。
ついでに言えば、
私が小沢憎しで政権交代まで憎んでマスコミの尻馬に乗っているという見方もあるようだが、お門違いというものだ。そんなケツの穴の細かい根性で政治を語れるか?
小沢民主党については、「ちゃんと説明せよ」「企業・団体献金禁止は誰が言おうと正しい」、だったら、この間の総括をして「悪かった」「疑惑の金は返す」「これからは一切もらわない」と言い切れば済むことだ。そして。「企業・団体献金禁止を総選挙の争点にしようじゃないか」、そうしてこそ自民との対決もはっきりする。民主党としての自浄能力を発揮しろ。ごたごたしている場合じゃないだろう・・・そう言ってるだけだ。そうすれば、その点では支持も協力もしよう。
そんな事もできないから、この国会の体たらくを招いている。(それだけではない政治の基本路線上の問題が大有りなのだが・・・) ソマリア問題にしてもそうだ。そうして自らの弱点から、麻生の支持挽回を許しているのが民主党だ。
私は一貫して自公政権を批判してきた。自公政権を批判し政治の転換を求めるなら、数で一番「交代」に近い民主を批判するなという議論、小沢民主を批判するものは、反自公にあらず?・・・これがブログ言論の中に広くあることは知っている。
私はそういう議論には組しない。
保守二大政党制には未来は無い。そういう立場から、現実の政治問題について、言うべきをいい批判すべきを批判している。
もちろん言いたいことを言い散らかせばいいとは思ってはいない。言うからには正確に伝わって欲しい、この国の政治をよくすることに参加したいと思って言うわけで、そういう意味での建設的な批判には素直に耳を傾け、正すべきは正したいと思っている。
ということで、ま、今後ともよろしくお願いします。
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2009.03.29 | | Comments(2) | Trackback(4) | ・政治と金の問題Ⅱ
