NO.1109 「経済危機が日本共産党を活性化させる」 フランスのエクスプレス紙が日本共産党を紹介 -前編ー (転載)
日本共産党が世界で話題になっているようです。国内でもっと話題にならないといけないんだが、草なぎ剛くんほどとは言わないが・・・(笑)
退職後フランスはパリ郊外にお住まいの「イル・サンジェルマンの散歩道」のjeanvaljeanさんが、フランスのエクスプレス紙(2月21日)、日本共産党を紹介 -前編ーで、翻訳紹介しています。
(後編は→こちらにアップしました)
許可をいただいたのでこちらでも転載し紹介します。
置いてけぼり・・・
La crise dope le PC japonais
Par Philippe Mesmer, publié le 21/02/2009
La précarité croissante et le choc de la crise amènent de nombreux jeunes à rejoindre un Parti communiste en plein réveil. Va-t-il percer dans les urnes?
経済危機が日本共産党を活性化させる
不安定雇用の増大と経済危機の衝撃が、多くの若者を活気を取り戻した共産党への合流へと導いている。投票箱まで流れ込むのだろうか?
昨年は日本共産党にとって最高の当たり年だったといってよいだろう。そして総選挙の年である2009年は、同じような流れになると思われる。
東京の代々木の一角にある、1922年に結成されたこの政党の本部の灰色の建物の屋上には、赤旗がひるがえっている。2007年の9月いらい毎月、平均1,000人の入党者を迎えている。その多くは若者で占められる。日本共産党の現在の党員数は415,000名を数え、共産党が政権をになう国を除けば、世界でもっとも強大な党のひとつである。
カール・マルクス、マンガ版
日本列島を覆う雰囲気を語るとしたら、理想的左派のにおいが漂っているといえる。たとえば1929年に書かれた「蟹工船」が、すでに50万の読者の心をつかんだ。共産党の青年活動家であった小林多喜二が、オホーツク海で操業する蟹工船の労働条件と船員たちの暴動を描いた小説である。マンガ版も発行され、売れ行きを伸ばしている。同様に、カール・マルクスの「資本論」の漫画本も12月15日に発売された。
テレビにおいても、同様なことが起きている。民放の日本テレビが「銭ゲバ」つまり金権を描いたドラマを毎土曜日の夜に放映している。これは1970年に描かれたマンガに着想を得て、一人の貧しい青年が社会の底から這い上がっていく様子を描き出している。そして彼は、「金によって堕落し、幸福という観念さえ失った社会」と、ドラマの製作者であるカワノ・ヒデヒロ氏が表現する社会と対決する。
これは単なる流行にすぎないのか?数百万人の日本人にとっては、労働条件の不安定化、社会の二極化、そして次第に激しさを増す危機の影響によって、日常が失われつつあるのだ。
28歳のタナカ・タロウは、苦痛を強いられる仕事を経験した後、1月に日本共産党へ入党した。大卒の学歴がない青年は、読売新聞グループの関連会社である販売会社で、購読を勧める個別訪問をしていた。「僕は1日に12時間から13時間働きました。1件の購読を獲得すると、1,500円から3,500円の収入になりました」と語った。
定まった収入がないもとで、彼は手数料でしか食っていけなかった。そこに経済危機とインターネットとの競合によって、新しい読者を獲得することが困難になった。「食べるものがなくって、2ヶ月間で10キロも痩せてしまいました。」 一人も読者を獲得できずに帰ったとき、上司たちから無能呼ばわりされた。「ときどき彼らは僕を殴りました。」 疲れ果てた彼は、販売店をやめることにした。社長は辞表を拒否した。そこで、彼はそこを逃げ出そうと決意した。会社が営業部門の社員に住まわせていた宿泊施設で寝泊りしていた彼は、まもなくして路上にいる自分に気づいた。
「ワーキング・プアはますます増大する」
彼の話は、なにも例外的なものではない。「貧困の中にいる労働者は、ますます増えている。2008年、年収200万円未満の人の数は、1千万を超え、中間的な賃金労働者の半分を占める。」と日本共産党の書記局長である市田忠義氏は指摘した。
2000年代初頭いらい歴代の政府が、とりわけ小泉純一郎首相の率いる政府が、急速に労働市場の規制緩和をおこなった。その結果日本は、1998年には全体の就業率の23.8%であった短期雇用を、34.5%に増加させたのである。こうした労働力人口、すなわち臨時雇い、契約社員およびパート社員の人たちは、生活費を稼ぐことにも苦労している。「平均にして彼らの時間給は、終身雇用契約で働く労働者の時間給の60%に相当する。」と労働政策研究・研究機構の小倉一哉氏は語った。
<囲み記事>
急激な減速
日本共産党の青年に対する取り組みの成功は、部分的には経済危機の影響で説明することができる。2008年12月、この国の失業率は0.5%増加し、全労働人口の4.4%に達した。これほどの急激な進行は、過去42年間には決して見られなかった。日本の研究機関の経済学者であるヤマダ・ヒサシ氏は、もし国内総生産が1%後退するならば、「失業者の数は、今から2010年の間に新たに150万人増え、失業率は6%に達することもあり得る。」と見込みを語った。ところで日本の銀行は、2009年の国民総生産の落ち込みを2%と予測している。
以上紹介だけですが。フランス語原文はリンク先でどうぞ。後編やルモンド紙などの翻訳紹介も予定しているとか・・・、また紹介させていただければと思います。なお、「イル・サンジェルマンの散歩道」では、フランスの労働権事情なども紹介しています。jeanvaljeanさん(なんて発音すべきか?)、有難うございました。
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2009.04.25 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・日本共産党Ⅰ
