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NO.1168 核廃絶へ動く世界 核抑止にしがみつく麻生政権。

 核廃絶へ世界が動き出している。

4月5日 オバマ大統領のプラハ演説
4月28日 共産党志位委員長がオバマ大統領に書簡
5月16日 米政府より返信
 これまでの経過については、以下の過去ログで紹介したところです。

  NO.1123 志位君からオバマ君へのラブレターを公開。
        http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1147.html

  NO.1164 オバマ大統領から共産党・志位委員長に返書。
        http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1191.html

       buru2277.jpg

 オバマ大統領からの返書の、「私たちは、この目標に向かって具体的な前進をつくりだすために、日本政府との協力を望んでいます。」という内容を受け、志位委員長は麻生総理に党首会談を申し入れた。

2009年5月21日(木)「しんぶん赤旗」
核兵器廃絶の国際交渉へ 日本政府がイニシアチブを
志位委員長、麻生首相と党首会談 首相「オバマ演説はすごい」


 20日の党首会談で志位氏は、オバマ大統領との書簡のやり取りを報告し、米政府の返書のなかで、核兵器廃絶という「目標にむかって具体的な前進をつくりだすため、日本政府との協力を望んでいる」と書かれていることを紹介。
 首相にたいし「被爆国の政府として、核兵器廃絶の問題を正面からの主題とした国際交渉を国際社会に呼びかけ、開始するためのイニシアチブをとってほしい」「唯一の被爆国の政府としてこれを行う道義的な責務、また権利がある」と求めた。

 麻生首相は、プラハのオバマ大統領演説について、「いままでに聞いたアメリカ大統領の演説のなかで最もすごい演説だ。核兵器をもっている国が(「核のない世界」を)初めて呼びかけたことに一番大きな意味がある」と自分も驚いて注目したと述べたそうだ。

 しかし、日本政府が核兵器廃絶のイニシアチブをとることについて、首相は正面からは答えず・・・。
「すごい演説だ」としながら、まるで他人事。これが唯一の被爆国の総理大臣か!


 一方、オバマ大統領の本気ぶりが伺える報道がある。
2009年5月21日(木)「しんぶん赤旗」
「核ない世界」 熱烈に支持
廃絶要求 元米高官4氏 オバマ大統領と会談

 【ワシントン=小林俊哉】二〇〇七年一月に「核兵器のない世界」の実現を呼びかけ、国際世論を喚起してきた元米政府高官四氏が十九日、ホワイトハウスでオバマ大統領と会談しました。四氏はオバマ氏が「核兵器のない世界」を掲げていることに「熱烈な支持」を表明しました。

 四氏は、ニクソン、フォード両政権のキッシンジャー元国務長官、レーガン政権のシュルツ元国務長官、クリントン政権のペリー元国防長官とナン元上院軍事委員長です。

 会談後、オバマ氏は記者団に対し、四氏の主張がプラハでの演説で示したオバマ政権の政策のきっかけになったと指摘。「米国がリーダーシップをとり、ロシアだけでなく、世界のすべての国と協力して、核兵器がもたらす脅威を減らし、最終的に根絶することは、絶対に必要なことだ」と述べました。

 四氏を代表して発言したシュルツ氏は、米ロ首脳が四月一日の共同声明で「核兵器のない世界を達成する」と表明したことを「本当に印象深く思う」と評価。「オバマ氏はプラハでの演説で、核兵器のない世界というビジョンと、それに向けたステップをはっきりさせた」と述べ、「われわれはその努力を強く支持する」と表明しました。

 こうしてみると、オバマ大統領からの志位委員長への返書は、たまたまのお付き合いというものではなく、オバマ大統領が本気で共産党の「核廃絶への情熱をうれしく思う」とともに、「この目標に向かって具体的な前進をつくりだすために、日本政府との協力を望んでい」る気持ちを表すものだということが伺える。

 それにしても麻生総理、唯一の被爆国の総理大臣が、いまだに核抑止力にしがみつく方向から転換が出来ず、「核廃絶へのイニシアチブ」どころか、アメリカの変化にも対応できていない。
 アメリカの前向きの変化は目に入らず、 米軍基地を強化に手を貸したり、自衛隊海外派兵をすすめる麻生政権は、アメリカの悪いところにだけ追随している。

日本共産党のアメリカ論
 対比して、日本共産党の「アメリカ論」とでも言うべきか、アメリカの変化をどう見ているか、志位委員長の記者会見から紹介しておきます。

今回の書簡と党綱領の立場
 志位 日本共産党とアメリカとの関係について言いますと、わが党にとっては、アメリカ政府から公式の形で返書が来たというのは、歴史上初めての出来事です。これまで核兵器廃絶を主題に、アメリカ大統領あてに書簡を何回かにわたって出したことがありますけれども、返書が来たのは今回が初めてです。

 アメリカ社会が大きく変わりつつあるということを実感いたします。一言でいって、新しい大統領は「聞く耳」を持っている。すなわちアメリカに対するさまざまな意見、耳に痛いことも含めて「聞く耳」を持った大統領が生まれたということを感じています。大統領のプラハ演説を読んで、核兵器廃絶の問題では前向きな一致点が生まれたと感じました。私の書簡ではそれを歓迎するとともに、同意できない点も率直に書きました。この点では明らかな変化が起こっていることは事実ですから、それが実るような方向で、わが党としてあらゆる努力をしたいと思っています。

 ただ、オバマ政権の外交路線の全体がどうなるかについては、全体についての評価を言うのはまだ早いと思っています。それから日米関係については、残念ながら、いまのところ変化が見られないというのが現状だと思います。在日米軍基地の問題、あるいは自衛隊の海外派兵の問題などについて、変化は見られません。何より日本政府の側が変化を求めていないことが問題ですが。これらの問題については、事実に即してよく見極め、言うべきことは言っていくことは当然です。

 アメリカ社会の大きな変化ということを言いましたが、私たち日本共産党も、二〇〇四年に綱領を改定して、今日の世界では、一律に「独占資本主義国=帝国主義国」とは言えなくなってきているということを明らかにしました。帝国主義論の発展を綱領改定のときにいたしました。その国のとっている実際の行動を事実に基づいて見極めて判断するというふうに、綱領の理論的立場を発展させました。

 アメリカについては、アメリカのとっている対外政策全体を具体的に分析して、綱領では帝国主義と規定をしています。しかしそのアメリカについても、アメリカがやることはすべて否定すべきものだと、あらかじめ先入観を持って見ることはしないということを、綱領改定のさいに明確にしました。いわば事実に即し、複眼で見るということです。アメリカの行動でも、世界の世論を反映して前向きな変化が起こったときには、それはそれとして私たちは評価をします。もちろんまずい点は率直に批判します。複眼で見て対応することを、綱領改定の際に明確にしたわけです。今回、オバマ大統領への書簡をあのような思い切った形で出せたのも、新しい綱領の立場にそくしたものだと言えると思います。

日本共産党とアメリカとの新しい関係
 問い 委員長が書簡を出したことで返書が来てキャッチボールが始まったことになると思いますが、共産党とアメリカとの今後の関係はどうなるのですか?

 志位 今回のやりとりは、核兵器問題という人類の死活的課題の一点に問題を絞ったものですが、私の書簡を、駐日米国大使に会って公式に届け、大統領の指示で国務次官補が公式に米国政府を代表して返書を出したということですから、日本共産党という政党とアメリカ合衆国の政府という関係ですが、公式の話し合いのルートが開かれたということだと、私たちは理解しています。

 私たちは、アメリカのとっている政策に対する批判点はたくさんあります。しかし、アメリカという国をもとより否定しているわけではありませんし、敵対を望んでいるわけでもありません。対等・平等の立場に立ったほんとうの友好の関係をアメリカと築きたいと願っているわけです。そういう展望にてらしても、どんな問題でも相互に自由に意見を交換する、互いに立場が違っても相互の立場を理解する、ということが直接できる関係になったというのは、非常に大きな意味をもっていると考えています。

 「事実に即し、複眼で見る」・・・今日の日本の政治過程を見るのにも欠かせない基本的な視点だろう。




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2009.05.22 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・核廃絶へ

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