NO.1191 少なくとも西松建設国沢幹雄元社長と二階秘書は起訴を 検察審査会に不服申し立て/ マリコン疑惑に二階ら
西松建設疑惑。西松には二階博俊経産相の秘書がパーティー券の購入を依頼したのは明らかなのに、検察は二階側を不起訴処分にした。
湯布院散策
「二階派側は起訴相当」 市民団体が審査申し立て(東京新聞 2009年6月4日 19時05分)
西松建設がダミー団体を使って政治団体のパーティー券を購入したとされる問題で、大阪市の市民団体メンバーらが4日、自民党二階派政治団体「新しい波」の元会計責任者らを不起訴とした東京地検の処分を不服とし、東京検察審査会に審査を申し立てた。
申立人は「政治資金オンブズマン」の呼び掛けで集まった憲法学者ら36人。4月末、新しい波の関係者や西松建設前社長らを東京地検に告発したが、地検は今月1日、新しい波側を嫌疑不十分で不起訴、前社長を起訴猶予処分とした。
申立代理人の阪口徳雄弁護士は「このままでは小沢一郎民主党代表代行以外の政治家への献金の真相が闇に葬られ、不公平感が残る」と主張。
パーティー券が二階俊博経済産業相の秘書を通じて売られていたことから「少なくとも秘書と前社長の二人は『起訴相当』としてほしい」としている。
改正検察審査会法では、「起訴相当」の議決後に検察官が再び不起訴とした場合、審査会は再審査を実施し、再び起訴相当と議決すると、裁判所が指定する弁護士が起訴する。
申立人のブログ「上脇博之 ある憲法研究者の情報発信の場」に「二階大臣違法パーティー券事件の検察審査会への審査申立書 」が掲載されています。
告発した政治資金オンブズマン共同代表・上脇博之神戸学院大学教授の話 (赤旗日曜版)
(「どこへ行く、日本」さんから転載させていただきました)
東京地検特捜部は、パーティー券代を支払った西松建設前社長の国沢被告を「起訴猶予」で、二階氏の派閥「新しい波」の会計責任者らを「嫌疑不十分」で、それぞれ不起訴としました。
起訴猶予とは、その前提として“嫌疑があり起訴できる”と、特捜部が判断したということです。それなのに特捜部は、小沢民主党代表代行の公設秘書の政治資金規正法違反事件で、すでに起訴されていることを理由に起訴を猶予したのです。この判断自体が問題です。悪質な西松マネーの全容を解明するためにも、前社長を追起訴すべきです。
二階氏側を「嫌疑不十分」として不起訴にしたことも納得できません。二階氏は「パーティー券購入が問題になること自体、きわめて納得のいかないこと。不起訴処分は当然」とコメントしましたが、まるで「嫌疑なし」で不起訴になったかのような口ぶりで、無責任です。小沢氏の秘書だけ立件し二階氏側を誰も立件しないのでは、全容解明できません。
西松は内部調査でダミー政治団体をつくって政治家に違法な資金提供をしていたと「自白」しました。特捜部は二階氏の秘書がダミーの政治団体ではなく西松に派閥のパーティー券購入を依頼し、その一部がダミー団体名義で振り込まれたことまでつきとめています。ですから、二階氏側は西松からカラクリを教えられ真の資金提供者が西松と知っていたはずです。パーティー券を売りさばいた秘書も、派閥事務に従事していた者として政治資金規正法違反に問うべきです。
私たち告発人は検察審査会に審査を申し立てます。法改正により検察審査会で「起訴相当」の議決が2回続けば、裁判所が指定した弁護士が検察官に代わって起訴するようになりました。審査会の判断に注目したいと思います。(以上、転載)
ついでにと言ってはなんだが、『どこへ行く、日本。』さんのエントリー、「検察捜査が本当に『国策捜査』と思うなら、民主党関係者も検察審査会に訴えるべき。」はいいツッコミをしている。ここに紹介しておきたい。
民主党は最近は余り言わなくなったが、「国策捜査」批判を繰り返していた。しかし、それは「こっちだけやってあっちはしない」というのと、漆間(うるま)巌官房副長官が「自民党側は立件できないだろう」と言ったということをその根拠としていただけで、未だに「国策捜査」を然るべく立証していない。西松建設違法献金問題で二階氏はじめ自民党関連筋が軒並み不起訴の報に接し、昨日のエントリーで「もう検察審査会で『起訴相当』2連発で行くしかない」と書いておいた。書いておいてふと不思議に思った。あれほど、小沢一郎・民主党前代表(現代表代行)の公設第一秘書逮捕の際は「国策捜査」だと非をならした人たちが、今回は不思議なほど静かなことである。
見落としもあるかも知れないが、どの報道にも民主党筋がこれこそ「国策捜査」の証しだと抗議の声明を出した等の内容は何も報じていない。不思議なことだ。不思議だな、不思議だなと思いつつ、はっと気がついた。そうだ民主党にとっては実は、検察が自民党筋については不起訴処分にしてくれた方がありがたいのだ。これで小沢氏の献金問題が話題になれば「あれは国策捜査だ」と言い続けられるから。
西松献金問題で自民党筋も起訴ということになれば、小沢氏が西松から受け取った献金は自民党筋とは違って汚いものではないことを真っ正面から証明しなければならなくなる。だが、それはできそうもない。だからそうならなかったことで正直なところほっとしているのだろう。小沢氏への献金が汚くて、怪しいものだと言うことは民主党にも分かっていることだから。
正面から潔白を説明できないときに人間がとる道は何か?ずばり、すり替えしかない。民主党とその応援団が「国策捜査」コールを大声で繰り返したのは実はそのためだった。そうでなければ、民主党も、その応援団の人たちも、この動きを見せなければならないはず。(以上、転載)
そのことを私は「民主党はたたかっていない」と言ってきたのだが・・・。
自民も民主も、自浄能力は発揮できないわ、国会でもお互いにスネに傷を持つので疑惑解明には及び腰。
それにしても、この二階博俊経産相は、とんでもない金権政治家だ。マリコン汚職疑惑が急浮上している。(マリコン疑惑についての「赤旗」記事を、”続きを読む”で紹介しています。)
さて延長国会、時間は十分にあるだろう。徹底究明すべきだ。民主党は「法案をあげるから解散してくれ」ではなく、論戦で解散に追い込むべきだ。
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二階派結成時3000万円
関係者証言「献金要請あった」
マリコン団体
二階俊博経済産業相が代表を務める政治団体「新しい波」(二階派)が、同団体を立ち上げた2003年に、海洋ゼネコン(マリコン)関係者でつくるダミー(隠れみの)政治団体から3千万円の献金を受けていたことが3日、本紙の調べでわかりました。同団体関係者は、二階氏側から献金の要請があったことを認めており、“マリコンマネー”が派閥結成の資金にあてられた疑いが浮上してきました。
献金していたのは「港栄会」で、06年に「さんそう会」に名称変更しています。
情報公開で入手した03年分の政治資金収支報告書によると、「新しい波」は、「港栄会」から8月29日に3千万円を提供されています。
当時、「港栄会」は千葉市にある会計責任者の自宅を所在地とし、代表はマリコン大手の五洋建設幹部でした。03年は、二階氏が保守新党(当時)から自民党に合流した年。二階氏は保守新党の政治団体「保守新党政治協会」を同年11月に「新しい波」へと改称し、会長に就任。「港栄会」からの資金提供後に自民党の派閥として「新しい波」の活動をはじめたことになります。
献金の経緯について、「さんそう会」関係者は「要請があったから献金した。こっちから『金が余っているから引き取ってください』と、言うはずがない」と二階氏側が持ちかけた献金だったことを認めました。
献金の原資については「マリコン業界の複数の会社が、実質的には出している」と証言。献金の動機は「港湾工事などで仕事につながればいい。1社だけの献金では大手ゼネコンに対抗できない」と語っています。
政治資金規正法では、企業や業界団体から献金を受け取ることができるのは、政党の本部と支部だけです。「新しい波」のような政治団体は受け取ることができません。
ところが「さんそう会」は、実質的にマリコン企業の資金を原資としながら、政治団体となることで、自民党の運輸族議員らの資金管理団体や政治団体に毎年多額の献金をしています。二階氏側が事実上のマリコン企業からの資金提供だと承知していたなら、政治資金規正法にふれる疑いがあります。
「新しい波」事務所は、本紙の取材に対して「政党機関紙の質問に対しては、回答しておりません」としています。
「さんそう会」 海洋ゼネコン(マリコン)の東亜建設工業(東京都千代田区)や五洋建設(同文京区)の役員・顧問が歴代の代表をつとめる総務相届け出の政治団体。06年に「港栄会」から名称を変更しました。現在の所在地は、横浜市金沢区の会計責任者宅。
2009年6月4日(木)「しんぶん赤旗」
マリコン献金2億8300万円
ダミー団体 自民運輸族中心に
本紙が明らかにした海洋ゼネコン(マリコン)関係者でつくるダミー(隠れみの)政治団体「さんそう会」(旧港栄会)による二階俊博経済産業相側らへの多額の献金。その額は3億円近くにのぼり、運輸族に巨額資金が注がれた癒着の実態が浮き彫りになっています。(矢野昌弘)
2000~2007年の政治資金収支報告書によると、同会は自民党議員らに8年間で総額2億8300万円もの献金をしています。二階氏が「新しい波」を立ち上げた03年の献金は、総額6500万円にものぼりました。
献金の大半は、自民党国会議員3人の政治団体や政党支部に集中していました。
二階氏が代表の「新しい波」には03年に3千万円、07年に1千万円の献金が行われ、8年間で計4千万円。
「新しい波」事務総長の泉信也元国家公安委員長(自民党参院議員)の政治団体や政党支部には計5150万円、渡辺具能元国交副大臣(同党衆院議員)側には計8500万円を献金していました。
献金を集中する理由について、「さんそう会」関係者は本紙に「だれに献金をするか、理事会で話し合って決めた。マリコン業界の仕事を得ようと、業界に少しでも理解のある人に献金してきた」と話しました。
3人はいずれも港湾関係の自民党運輸族議員です。泉氏と渡辺氏は、マリコン業界とかかわりの深い旧運輸省港湾局OB。二階氏は旧運輸相を歴任した運輸族議員です。二階氏は海上に人工島をつくった関西国際空港建設で大きな役割を果たしたとされます。
マリコンが得意とするのは埋め立て・浚渫(しゅんせつ)工事。同会の代表を送り出した東亜建設工業や五洋建設の受注実績を見ると、浚渫工事額の8割以上が公共事業によるものでした。
本紙の報道で「新しい波」への03年の3千万円献金が二階氏側からの要請だったことが明らかになりました。公共事業と密接な関係にある業界の政治団体と、その資金に頼る政治家との癒着の解明が求められます。
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2009.06.05 | | Comments(2) | Trackback(1) | ・政治と金の問題Ⅱ
