NO.1202 「政権交代」が目的なのではない。
「政権交代」(カッコつき)には反対だ。
逝きし世の面影さんに「総選挙前の印象操作」というTBをいただいたので、折角なので私も一言ごく簡単に触れておこうと思う。
それは、以下の二つの記事に対する苦言で、礼儀をわきまえ、冷静に整然と述べる面影さんらしい、
「はなゆーさん。
この記事は駄目ですよ。羊頭狗肉か竜頭蛇尾か、3流週刊誌程度のお粗末な内容です。」という内容だ。
小池氏の発言内容はどこにも示されていない。『低気温のエクスタシーbyはなゆー』
2009年06月07日
『共産党の参議院幹事長の発言に(ネットでは)波紋広がる 』
http://www.asyura2.com/09/senkyo64/msg/789.html
2009年06月07日
『共産党の参議院幹事長が「政権交代に反対する」と明言した模様 』
テレビ朝日「サンデープロジェクト」での小池晃議員
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%B1%A0%E6%99%83
の発言。
面影さんは、はなゆーさんの日頃の情報紹介を評価しつつも、この取り上げ方については「駄目ですよ」と率直に、直接コメントされたようだ。およそまともなコメントはこれ一本のようだが、その内容に私は賛成だ。
そして、これに喜んで群がる阿修羅周辺の書き込みは読むに耐えないものばかりだが、まあ、こういういい加減な情報に飛びつく連中の程度が知れて、そういうものかという想いだ。
反共主義というのは体系だった理論などではない。ただ共産党が悪いといえば良いだけの雑言の類の寄せ集めなんだから・・・。
その上で、若干中身に立ち入っておく。この「雑言の類の寄せ集め」が沈殿するとき反共がはびこっていくので、ここは一言書かずにはおられないからだ。
小池さんの発言の詳細は知らないが、その中身は日頃からの主張によれば、「自民と悪政を競うような、中身が変わらない政権交代には反対だ」だろう事は容易に察しがつくことだ。
小池氏の主張は当然でしょう。
何のための政権交代かが今や分からなくなったブログ界隈の言論が多くなってきたが、この国の政治をどうするか、自公政治をどう変えるかという目的から、手段として民主党を支持していたであろう人々の多くの特徴が、手段が目的化されてしまったことである。そして、目的は見失われ、民主の政策や政治動向にも何らまともに目をやることさえできなくなってしまったのである。やせ細り、およそ言論と呼ぶには気恥ずかしい限りだ。
今日は余り時間が取れないので、いずれ詳しく書くが、東京都議会での民主党を見ればいいだろう。鳩山由紀代表が都議選選対の責任者に座り、政権交代の前哨戦として「石原都政に厳しい思いを持つ都民と共に」、「政権交代の産声を先ず東京から」と、過半数獲得を目指しているという。
どの面下げて石原都政を批判し野党面するのか、恥かしい限りだ。いまや、「政権交代」は魔法の力を持つに至ったようである。それは政治の中身を隠し、有権者の思考停止を誘う危険なポピュリズムとして・・・。本質的にはあの小泉の「自民党をぶっ壊す」「改革なくして成長なし」「郵政民営化が改革の本丸」等と同義語になってしまった感さえある。
石原都政のこの4年間だけでも、石原知事が出した議案の総数1122件に対し、自民党と公明党はそのすべてに賛成だが、いま野党のフリをしている民主党は、1115件に賛成してきたのである。反対は7件だけ。賛成率は99・4%。(時間の都合でその法案のひどい中身については次の機会に譲りたい)
立派な与党でありながら、「政権交代」をいう・・・。都民の前では批判して見せなければならないような石原の悪政に、賛成してきたことを隠して・・である。こういう政権交代に反対なのは、当たり前でしょう、ということだ。
そして国政でも今や鳩山民主党は、消費税増税に関しても、自衛隊の海外派兵に関しても、衆院の比例定数を削減することに関しても、国政の重要問題で自民と悪政を競うところにいる。こんな悪政に一貫して対峙して来た共産党が、悪政を競い合い推進する政党が顔だけ変える「政権交代」に賛成するなら、それこそ国民への裏切りであり、政党としての存在意義さえ失ってしまうだろう。
残念ながら共産党は小さい。二大政党による政権交代が争点であるかのように描く日本のメディアの現状の中で、・・・小政党は埋没しそうであるが、そこは小さくとも正論を掲げ、政治の中身を問い、自らの力で切り開くしかないだろう。
当道場も非力ながら、応援を続けたい。
政権交代は目的ではなく、この国の国民の暮らしや福祉や教育や、平和や民主主義や・・・、一人ひとりの幸せを支え守る政治を実現することこそが目的だからだ。だから、一つ一つのの政治の事実を、政策を吟味し検証しながら、政治に参加していく姿勢が求められているのではないだろうか。
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2009.06.12 | | Comments(11) | Trackback(4) | ・2009総選挙Ⅰ
