NO.1222 東国原英夫、橋下徹の「地方分権論」を操る狙いは・・・?
週末からのテレビはムナクソ悪くなるくらいだった。
橋下徹・大阪府知事や東国原英夫・宮崎県知事の露出オーバーである。
今度の選挙は、地方分権を問う選挙だという。
小泉政権以来の構造改革、その地方版三位一体改革で、地方が疲弊してきたことは事実であり、分権に基づき地方の自治をどうするのかは、確かに重要課題だ。
しかし、地方分権といいながら、地方政治において、住民サービス切捨てで住民に犠牲を強いる新自由主義の地方版ともいうべき路線をとってきているのが橋下であり、東国原である。
彼らの地方分権論がいかなるものかは、十分検討する必要があるだろう。
それはさておき、
東国原・宮崎県知事は、「自分を総裁候補にすれば、自民党から総選挙に出てもいい」と言ったそうだ。そのまんま東国原の奢りも大変なものだが、その人気にあやかり口説こうとする自民党の政治的退廃は極めツケだ。
橋本徹は、全国知事会の要請をどの党がマニフェストに載せるか、それによって支持政党を決めると言う。知事個人がどの政党を支持するかは自由だが、公人としての知事が政治グループを作って支持を云々するのはいかがなものか。
日曜日の「たかじんのそこまで言って委員会」は、橋本の同窓会よろしく彼を天まで持ち上げる、まさに「偏向」番組であった。ご覧になった方はほぼ同感でしょうが、ああ、気分悪!でした。
これらの動きの本質はどこにあるのか?
橋下も東国原も、今度の選挙は、地方分権を問う選挙だという。
今度の衆院選挙は、雇用の問題や、暮らしや社会保障の問題、或いは外交の問題など重要な争点で、これまでの自民党政治をどうするのかが問われている。
そこに、人気者にあやかりながら「地方分権が争点だ」と言うやり方は、あの小泉純一郎の「改革なくして成長なし」「郵政民営化が本丸」とした小泉劇場の再来で、自民か或いは民主に支持を集めようとする、大企業擁護・保守勢力の争点そらしの策謀と言えるのではないだろうか。
国民の多くが、自民党政治のゆきづまりに、そこからの決別を求めている。その一方で、民主党による政権交代もたいした違いはないと見てきている。
新たな与謝野、鳩山らの「政治と金」をめぐる問題でも、ソマリア沖への自衛隊派兵でも、消費税増税でも、小選挙区の定数削減問題でも、水俣病の幕引きでも・・・、実際の政治過程を見るとき、その違いは小さく、悪政推進の同じところが大なのである。
東国原、橋下らの「地方分権論」は、第三の選択のように見せかけながら、ワンフレーズであわよくば自民に、或いは民主に支持を集めるための、そして総体的には保守二大政党離れを引きとめようとする争点そらしの策謀であり、メディアがその先鋒を担いでいるのであると思われる。
賢明な有権者は、これらを雑音として消し去らなければならない。
「柳の下に 小泉は二匹といない」ことを、ガツンと知らしめなければならないのだ。
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2009.06.29 | | Comments(1) | Trackback(1) | ・2009総選挙Ⅰ
