NO.1234 企業献金を「禁止」して、「故人献金」か・・・?
飼い主に、「エサは要らんと言うのだな!」と言われて、
「あ、いえ。あの、その、・・・欲しいです。下さい!」と言う話です。
民主党は6月1日に、企業・団体献金を3年後に禁止する政治資金規正法改正案を提出している。
7月1日の衆院倫理選挙特別委員会の理事懇談会は、与党提出の公選法改定案とともに民主党案も審議入りするよう求めたが、民主党は審議入りを拒否した。
理由は、「大臣が交代するかもしれないから・・・」だそうだ。
自分が出したした法案の審議も断るとは。
・・・結局理事長職権で2日より審議入りはしたようだが。
企業・団体献金の問題は、政党のあり方の基本に関わる重要問題。
与野党案あわせて、しっかり議論すべきではないか。
鳩山由紀夫代表の「幽霊献金」問題と言い、民主党は、口先だけで本気でやる気があるのかと、改めて突っ込みを入れておく。
そういえば、民主党は件の法案を提出した6月1日その日に、日本経団連との「政策を語る会」に参加している。そのときの模様を赤旗が報じているので紹介しておきたい。
2009年u>6月21日(日)「しんぶん赤旗」より。
“企業献金ないと干上がる”
民主「禁止までご支援を」
経団連に要請
「企業・団体献金を即、全面禁止すれば、われわれも干上がってしまう」。民主党が日本経団連と行った1日の「政策を語る会」の席上、同党の直嶋正行政調会長が企業・団体献金に頼らざるをえない党内事情を述べていたことが、経団連が公表した議事録でわかりました。
議事録によると、経団連側は、「1月の定期大会では『寄付の拡大を目ざす』と掲げていたが、方針を大転換したのか」「企業・団体からの寄付に全く依存せずに政党が政治活動を行うことが現実的なのか。禁止までの間はどのように党を運営していくのか」とどう喝に近い質問を出しました。
これに対し直嶋氏は、全面禁止といっても「企業や企業人が政治に積極的に参加することを否定するものではない。企業・団体献金は全て悪いから禁止すると考えているからでもない」と弁明し、「禁止までの3年間については、引き続きご支援をたまわりたい」と要請しました。
経団連側が要求した消費税増税についても直嶋氏は「いま、消費税を上げる必要はない」としつつも「年金、医療等の財源を消費税により賄うことが必要となる」「消費税についてはかたくなには考えていない。段階を踏んで実行していきたい」と応じました。
これじゃあ飼い主も立場が無いから怒る筈だ。
飼い主に、「エサは要らんと言うのだな!」と言われて、
「あ、いえ。あの、その、・・・欲しいです。下さい」と言う。
この話の本質は、国民の世論が、飼い主と番犬2号の間に矛盾を引き起こしたと言う話なんだが・・・。
大体、民主党の「3年後禁止案」は、政党助成金の増額をも含むものだ。
自前で健全なカネ、個人献金でやる意志も力も無いことを認めている。
だって、党首自身が個人献金ではなく「故人献金」で、もう既にはじめているんだもんね。
笑い話にもならないじゃないか!!
焦点の「政治と金」をめぐる問題でも、民主に政権交代したところで、国民が望む清潔な民主政治は望むべくもないということではないだろうか?
ここは、企業献金を一円ももらわない、政党助成金も返上している日本共産党の出番と言うところだろう。
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2009.07.02 | | Comments(0) | Trackback(3) | ・政治と金の問題Ⅱ
