NO.1238 「国旗・国歌、嫌いなら教師を辞めよ」・・・上田清司(きよし)という埼玉県知事
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下記の記事を見て、「報道発ドキュメンタリー宣言」を思い出した。
2006年に東京都教育委員会が、職員会議における挙手採決の禁止を決めた時、これに反対した都立三鷹高校の土肥信雄校長のドキュメンタリーだ。
東京は麻布10番の居酒屋さんの注文の行灯。早く送らねば・・・。
教育委員会は、重ねての公開r討論にも応じず、新聞で「反省を促す」と言う卑怯なやり方に終始した。採用率99%という非常勤採用も落とし、徹底して見せしめのように差別し弾圧したのだった。
この件では、現在、不採用は不当だと提訴してたたかっておられる。
先生は、「言論の自由が全てだ。どんなときでも自分の意見の言える立派な大人に!」と、その教師としての信念を貫く。
毎朝通用門で生徒に挨拶をし、授業を見て回り、クラブ活動にも参加し生徒を理解しようとした校長先生。退職で離任するその式に、生徒たちが手書きの「卒業証書」を授与する。
「右の者は、度重なる教育委員会の弾圧にも負けず、本校の教育課程を修了したことを証する」
教育の場こそ、自由でなければならない。
誰の言葉かは知らないが、教育学部であった学生の頃に出会った言葉だ。教師が、彼の基本的権利を奪われたとき、子どもは、支配者の奴隷としてのみ育てられる。
教師が、来るべき社会の理念を忘れたとき、子どもは、現実に適応する人間としてのみ育てられる。
教師が、訳もなく支配者に頭をたれたとき、暴力は子どもたちを支配する。
教育という営みにおいて、生徒たちは教師の”映し鏡”である。教育の仕事も福祉の仕事も生き様が問われるのである。
ちなみに、
都教委のようなこういう動き・意図はどこにでもあるようだ。
私が初任の頃の施設で、延長が突然、「職員会議は決定機関ではない。園長の諮問機関だ。」と言ったことがある。
彼は教育委員会出身であった。
幸い7人ほどの小さな職場だったので、それは園長としての建前で、実際はよく話し合い、全職員の合意の下に運営されていたが・・・。
と言う事で、その記事である。
「国旗・国歌、嫌いなら辞めよ」=起立しない教員に-上田埼玉知事(時事ドットコム)
そう言えば、こいつも民主党だったよな。上田清司埼玉県知事は1日の県議会本会議で、県立学校の式典で君が代斉唱時に起立しない教員がいることについて「式典のルールに従って模範を示さなければならない教員が模範にならないようでは、どうにもならない」と述べた。その上で「そもそも、日本の国旗や国歌が嫌いだというような教員は辞めるしかないのではないか。そんなに嫌だったら辞めたらいい」と強調した。
君が代斉唱時に起立しない教員がいることへの解決法を民主党県議からただされ、答えた。これに対し、共産党県議団は「思想と良心の自由を定めた憲法19条の規定をないがしろにするもので、700万県民の代表にふさわしくない危険な発言だ」とし、撤回を求める談話を団長名で発表した。(2009/07/01-18:05)
と言うと、いやらしいかなあ?
尤もこの御仁、国政に初立候補のときから、新自由クラブ、自由連合、新生党、新進党、フロムファイブ、民政党、民主党と政界再編に伴い所属政党を渡り歩いたが、政治的には一貫して保守であり、今流行の「地方分権論者」のようだ。
風評では選挙が上手いらしいが、知事になった姿を見て埼玉県民はどう思っているのだろう。
こんな人物がたどり着くところが民主党であり、党政が伸びれば何でもありとばかりに、こう言う人物を受け容れるというのも、この党の胡散臭さを物語る一つだ。
国旗,国歌と地方分権
参考までに、非国民通信さんが、この記事に関して書いているエントリー「地方分権の実態」は、彼らしい視点が鋭く面白い。リンク先で、一読をお薦めする。
地方主権を語りつつ、その地方自治体の歌ではなく国歌が優先される、この辺からも「地方分権」云々を語る人々の正体が垣間見えるような気がします。県の歌ではなく国の歌を強いておきながら、それでいて地方分権を訴える、そんな彼らが「国」の主導を嫌うのは、単に自分より「上」に立つ人がいるのが気に喰わないだけなのでしょう。その自治体だけならば自分が最高権力者なのに、県よりも上に「国」が存在することが腹立たしい、県内部では思うがままでも、「国」には逆らえない、それがイヤなのです。だから地方分権、地方を国による干渉から切り離すことで、より自分が権力を揮いやすい環境を作りたい、そうした思惑から自治体首長は地方分権を力説し、そして「強いリーダー」を待ち望む住民が歓呼の声を上げる、そういうものなのかも知れません。(以上、部分引用)
関連過去ログ■NO.981 教育の名でここまでやるか 「君が代」強制
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-995.html
「大脇道場」消費税増税反対キャンペーン中!
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html
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2009.07.04 | | Comments(5) | Trackback(4) | ・マスコミ・テレビ・新聞Ⅱ
