NO.1264 ぼちぼち・・・、復帰します。
ボチボチと、復帰したいと思います。
とは言え、都議選後、解散総選挙の日程もほぼ決まるという状況の中での数日間、浦島太郎状態の中では、どこから書いていいものやらとつながりを作るのが難しい状態です。
自分なりに整理するために長くなると思いますが、どうぞお付き合いください。
基本的には、山本さんがコメントで指摘された以下の点に、どういう態度で臨むかという立場を明らかにするところからはじめるべきかと思います。それは山本さんに限らず政権交代を望む多くに方たちの批判であり懸念でもあろうと思うからです。
(前略)・・・そこで共産党は、
「民主党と協力して、自公政権、官僚主導政治を倒す!しかし、我々は民主党と一定の距離は保ち続ける。民主党が右傾化したり、間違ったことを行った場合には我々がブレーキになる。公明党の二の舞にはならない!」
そう宣言して頂きたいのです。
・・・(中略)・・・
以上は、民主党支持者の望みです。
いえ、厳密には民主党支持者ではなく、自公政権に怒りを持つ人々の望みです。
しかし、実現する(単に政権交代だけではない)には野党の協力が不可欠なのです。
民主党はそこまで信頼されていません(できません)。
そこで、
1民主党と協力して政権交代を成し遂げて、国のシステムを変える。
2そして共産党はキャスティングボードを握り、日本の「良心」として存在する。
以上の立場を表明すれば、自公は嫌いだが、民主を信用できない、しかし民主に入れるしかない現状を憂う護憲派、左派、穏健中道路線を歩む人達の多くが共産党を支持するでしょう。
ま、無理か。共産党には…
2009-07-14 火 13:21:52 | URL | 山本 #xcxKlrDc [ 編集]
今朝のテレビでもやっていましたが、いよいよ解散です。まあ、「追い込まれ解散」ですが。
自民党は、沈みかけた泥舟の中でいよいよ迷走し、これが政権党かと思われるような醜態をさらしています。
いよいよ、自公政権打倒へ
麻生総理は21日の閣議で解散を決め、中川秀直元幹事長らが求める党総裁選前倒し実施を視野に入れた両院議員総会開催要求を拒否し、議員
混乱ぶりはさもありながら、自民党は百戦錬磨の政権党で、先の郵政選挙のときもあの混乱の中から、起死回生の小泉劇場戦略で息を吹き返し大勝したわけですから、油断は大敵。なんとしても政権の座から引きずり落とし、自公政権打倒という国民の願いを実現させなければなりません。
都議選の結果を見ても、政権交代を望む世論は、民主党が政権に就くことはほぼ間違いないだろうという状況でしょう。そこで、ここ何日間かの報道を振り返ってみました。

そこには、政権を意識した民主党の「継続性」と「現実性」だろうと思うが、順不同に見ただけでも以下のような気になる報道があります。いちいち論評は加えませんが列挙します。
民主:一転「給油継続」 特措法期限まで 米国に配慮
民主党は16日、海上自衛隊によるインド洋での米艦船などへの給油活動について、政権獲得後は、これまでの反対姿勢を転換し、当面は継続する方針を固めた。同党はこれまで、活動の根拠となるテロ対策特別措置法や、給油を継続するための法改正に反対してきた。だが米国側が公式、非公式に民主党の主張への懸念を繰り返し伝えたことを受け、日米関係を重視する立場から方針を転換した。
鳩山代表、非核三原則見直しも 政権獲得後「持ち込ませず」米と協議
民主党の鳩山由紀夫代表は15日、都内で記者団に対し、政府の非核三原則(核兵器を作らず、持たず、持ち込ませず)のうちの「持ち込ませず」について、民主党政権が実現した場合、米国側と見直しを含め協議する考えを示した。
鳩山氏は非核三原則について、「現時点では米国が核(兵器)を搭載した船を日本に寄港させる意味がなくなっている。非核三原則は現実に守られている」との認識を示した。
民主公約、夫婦別姓明記見送り 党内に根強い慎重論
民主党は、総選挙マニフェスト(政権公約)で、選択的夫婦別姓制度を柱とした民法改正の明記を見送る方針を決めた。同党は98年の結党以来、野党共同でこの改正案提出を重ねてきた。政権交代後に推進すれば実現へ大きく近づくはずだっただけに、推進派の不満が募っている。
<民主>米との対立色薄める マニフェストの外交・安保原案
民主党の次期衆院選マニフェストの原案となる「09年政策集」の外交・安全保障部分が11日明らかになった。日米同盟に関して、昨秋時点では明記されていた在日米軍基地の負担軽減に向けた見直しや、在日米軍駐留経費負担(思いやり予算)の検証が削除された。米側の反発を踏まえた対応とみられ、政権交代の可能性が高まる中、米国との対立色を薄めるものとなった。
社民・重野氏、鳩山代表に苦言 「発言に注意を」
社民党の重野安正幹事長は16日午前の記者会見で、核持ち込みに関する日米密約に関連し、民主党の鳩山由紀夫代表が非核三原則の扱いを日米で協議する意向を示したことに強い不快感を示し、発言に注意するよう注文を付けた。
重野氏は「非核三原則は被爆国である日本には国是に等しい政策で、非常に問題だ」と批判。その上で「近い将来、首相になる意識があるなら『首相の発言は重い』と認識するべきだ」と苦言を呈した。
さらに「われわれの琴線に触れることを平気で否定するのはいかがか」と述べ、“連立相手”への配慮を求めた。
民主への不安
では、政権交代後の民主党が安心して任せられるかというと、「不安がある」というのもまた事実のようです。政権交代を実質あるものにするために、これらの動きに対する批判は当然続け、ブレーキをかけなければならないでしょう。
勿論評価すべき点も以下のようにあます。
障害者自立支援法の凍結 民主、公約に明記へ
民主党は衆院選のマニフェスト(政権公約)に、障害者自立支援法を凍結して、障害者が福祉サービスを利用する時の原則1割負担の撤廃を明記する方針を固めた。政権奪取初年度に実施し、支払い能力に応じて負担額を決める「応能負担」に戻す。必要な財源は約150億円と見込んでいる。
その他の課題でも労働者派遣法の抜本改正や後期高齢者医療制度の廃止、母子加算復活など野党が協力し、よりよい暮らしを守る政治に少しでも進む可能性もあります。
政権交代を求めながら、その後の民主党政権への懸念や注文を述べた、以下のブログなども参考に読ませていただきました。
「都議選大勝」の民主党を甘やかしてはいけない
有権者の声を意識しないようになったとき暴走が始まる(さとうしゅういち氏)
自民党を右寄りに乗り越える? 民主党(これお・ぷてら氏)
民主党を「自民党化」から引き戻したい。(村野瀬玲奈氏)
野党時代の政策は撤回するとのことです(非国民通信氏)
悪あがきする自民党と、急速に右傾化する鳩山民主党(kojitaken氏)
今後は民主党を観察しよう (上脇博之氏)
そして、以下の報道がありました。
「民主政権」に政策提言=衆院選後は「建設野党」-共産
共産党は16日、次期衆院選に臨む「基本的立場」を発表した。東京都議選での民主党圧勝を踏まえ、「民主党中心の政権が成立する可能性が大きい」と判断。衆院選後は、「建設的野党」として積極的に政策提言していく姿勢を打ち出した。
「民主党政権」が誕生した場合、共産党と一致する政策については「推進者」として協力すると明記。一方で、憲法改正や比例代表の議員定数削減などに対しては「防波堤」として反対していくとした。志位和夫委員長は同日の記者会見で「良いものには協力し、悪いものには反対する。『行動する是々非々』の立場だ」と強調した。

当の「しんぶん赤旗」の記事は以下です。
自公政権退場の決定的な“審判”
新しい日本の進路の“選択”を
総選挙にのぞむ日本共産党の立場
志位委員長が幹部会声明を発表
幹部会声明全文です。
自公政権を退場に追い込む決定的な“審判”をくだし、新しい日本の進路の“選択”にふみだす選挙に
――解散・総選挙にのぞむ日本共産党の基本的立場
2009年7月16日 日本共産党中央委員会幹部会
具体的な議論は知る由もありませんが、都議会選挙の反省と山本さんの指摘に代表されるような批判を踏まえ、政権交代を望む国民の声にどう応えるのか、その発展方向も見据えて、という点で総選挙方針を発展させ、より正確にしたものと見られます。
自公政権打倒を第一義的に打ち出す
声明は、はっきりと自公政権打倒を第一義的に打ち出し、その中での日本共産党の役割を明らかにしたものになっている。
これまでは自公批判と民主批判が「同列」に置かれていると見かねられないなかで、ややもれば「共産党は自公政権打倒に反対なのか」「自公を助けている」と受け止められかねないものがあった。国民の願いに「冷や水を浴びせる」という批判もあったようにも思う。
私なりに読むと
この声明は、私なりに読むと以下のように要約できます。
都議選の結果は、自民党政治・自公政権の交替を求める強い気持ちの現れであり、次の国政選挙は、「国民が、自公政治に代わる新しい政治の中身を探求する新しい時代、新しい政治のプロセス」をさらに一歩すすめるものとなるだろう。
総選挙は、「自公政権に決定的な退場の“審判”をくだすとともに、それにとどまらず自公政権のあとの日本の政治をどうするか―『新しい政治の中身』の“選択”が問われてくる」「さらに民主党中心の政権が成立したさいに日本共産党がどういう役割を果たすかが問われてくる」選挙だ。
自公政権の終えんそれ自体は、「無条件に積極的」な意味があり、「日本の政治を前向きに変化させる大きな契機」となる。「自公政権を退場に追い込むことは重要」だが、その際、「同じ退場でも、日本共産党が伸びたもとでの退場か、後退したもとでの退場かでは、大きな違いが出てくる」。自公政権に「決定的」な“審判”をくだすうえで、自公政権をその根本からきびしく批判し正面からたたかってきた日本共産党を伸ばすことが重要だ。
民主党政権下での日本共産党の三つの仕事
次に、総選挙に問われるもう一つの問題として、自公政権を終わらせた後の日本の進路の“選択”をどうするかという問題がある。
民主党中心の政権が成立した場合、共産党は何をするか。
「建設的野党としての三つの仕事」にとりくむ。
(1)課題ごとに一致点で協力し、政治を前に動かす「推進者」の仕事
(2)民主党が表明している危険な諸政策を具体化する動きがおこったさいには、それを許さない「防波堤」となる
(3)「国民が主人公」の立場にたった民主的政権をつくるための国民的共同を探求、前進させる
要するに、
①自公政権はお引取り願うために、大いに力を合わせましょう。
②新しい民主党政権では、これを監視し、いいものはいい悪いものは悪いと積極的にかかわり、新しい民主政治をすすめましょう。
③そのためには「比例は日本共産党へ」・・・というところでしょうか。

最初に紹介した山本さんのコメントには、その引用部分など理解できないところや同意できないところももあり、全面的に受け入れるものではありませんが、その趣旨を以下のように理解し、
1、政権交代を願う国民の気持ちを正面から受け止め、これに心を寄せ共にたたかうべきだ。
2、その上で、新しい民主党政権との関係できちんとした役割を果たせ、
ごもっともな指摘だと受け止めたいと思います。
(すぐにお答えするべきでしたが、私事で返事が遅くなったことをお詫びします。)
私自身の反省
私は、先を読んでというか、「自民も民主も同じ」部分を強調し、そういう意味で、政権交代の意義を過小評価している、ひいては、「唯我独尊」「上から目線」などという負のイメージで受け止められていたかもしれません。
私自身の未熟さでしょう。
言い訳がましくなりますが、「万年野党」の少数派にいると、育ちがおおらかにならないということもあるようです。「そうかそうか」と包み込む力がしぼんで、「俺は間違ってないぞ」と、違いを見つけては自分を守ることに、自己主張に関心が行ってしまうような・・・、そういう経験もあり、私自身、習い性となっているところもあるかもしれません。
ここは、今一度反省して見直しながら、書き続けたいと思います。
政治は理屈だけでは動かないというのも一理あるでしょう。気分や感情も含め、生身の人間の行動でしか動かなないものだとも思います。かといって、複雑な政治情勢は「ワンフレーズ」で語れるものでもありません。・・・リアルの世界での修行がまだまだ足りません。
とは言え、誤解のない様に言いますが、二大政党制批判や民主党批判を封印するつもりはありません。民主党に白紙委任の政権交代の向こうには、国民の幸せは担保されていないと思いますから・・・。
政治を変えるのは国民自身であり、ともに自民党政権に変わる新しい政権、真の民主政治を目指すという立場で、ない知恵を絞りながら発言を続けて行きたいと思います。
そういうことを考える上で大変参考になったのが、「土佐高知の雑記帳さん」の以下一連のエントリーです。紹介しておきます。
日本8月革命前夜にどう臨むか?
自公政権打倒が第一義的課題だ
玄人の目線と素人の目線
野党連合はどこまで来ているか?
批判には真摯に向き合い
長々と書いてきましたが、こういう立場をこれから一つ一つの記事に表現するということは・・・、難しいだろうなとプレッシャーがかかります。批判には誠意を持って向き合いながら、何よりも目の前にいる、共に働き生きる障害のある仲間たちやそれにつながる人たちが、どうすれば幸せになれるのか、政治はどういう役割を果たすべきか、・・・そこを出発点に考えて発言して行きたいと思います。
選挙というものは、こういう政党構図が望ましいと思っても一人ひとりを選ぶわけですから、結果はふたが開いてみないと分からない。悩ましい選択をしなければなりません。幸いというべきか、今度は2票あるので、よく考えたいものです。
最後までありがとうございました。
「大脇道場」消費税増税反対キャンペーン中!
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html
応援よろしくお願いします。 ランキングー



- 関連記事
-
- NO.1281 「お年寄りと子どもの医療費を無料に」・・・「みんな無料」を目指して! (2009/07/28)
- NO.1278 問われているのは 「日本の方向」 総選挙の争点は 「政権の選択」 ではない (NPJ通信より) (2009/07/26)
- NO.1277 二十歳の若者の夢は「就職すること」・・・! (2009/07/26)
- NO.1276 麻生太郎総理の、高齢者は「働くことしか才能がない」発言 (2009/07/25)
- NO.1275 民主党の「政策集の要旨」を見ると・・・。 (2009/07/25)
- NO.1273 民主党の一人勝ちを心配する声が大きくなっているようですが・・・。 (2009/07/24)
- NO.1267 「安心社会実現」?先ず自公政権の退場を! (2009/07/21)
- NO,1265 一つの”審判”と一つの”選択”に2票をどう使うか。 (2009/07/20)
- NO.1264 ぼちぼち・・・、復帰します。 (2009/07/19)
2009.07.19 | | Comments(4) | Trackback(6) | ・2009総選挙Ⅱ
