NO,1290 「この動画を広めてください!」 そして、核廃絶の足を引っ張る自公政権は打倒しよう。
例年なら猛暑の頃ですが、未だに梅雨も明けずの異常気象。地球の悲鳴でしょうか。
8月は、核廃絶へ向け決意を新たにする暑い夏でもあります。
マツバボタン。南米産のこの多肉植物は夏の暑さと乾燥に強い。
小学校5,6年のときの先生が園芸好きで、小さな黒い種をまいて一緒に育ててから、
なじみの花になった。
先ずはこの動画を、4分ほどご覧ください。
核政策の「チェンジ」へ、鍵を握るのは日本だという訴えです。
核兵器廃絶にとって、「この秋までが勝負!」だと言うことを多くの人に伝えるために、ビデオを作り、『憂慮する科学者同盟』の上級アナリスト、グレゴリーさんご本人の許可を得てYouTubeにアップしたものだそうです。ブログでもどんどんアップして広めてください。
要旨は次の通りです。
「米国は、外交政策の基本として、『核態勢見直し(NPR)』に入っており、重要な局面を迎えている。米国は、9月から10月に新しい核政策を決定しようとしているが、米政府部内、国務省、国防総省、国家安全保障会議のメンバー、特にアジア専門家の間に、オバマ氏の構想に反対の人たちがいる。
その理由は、日本政府の『懸念』。日本の外務省、防衛省など安保外交政策を担当する官僚が、『米政府は核政策を転換しないように』と訴えている。
人類史上初めて核兵器の攻撃を受けた国の政府が核政策の転換に反対するのは、皮肉であり悲劇だ。日本国民は、オバマ氏の核廃絶ビジョンを支持する声をあげてほしい」
核態勢見直(NPR)というのは、アメリカの核戦略の基本的なガイドラインであり、アメリカ政府はNPRに法的に縛られるということです。つまり、オバマ演説もNPRが良くないと先へ進まないということになるそうです。
田上富久長崎市長は、9日の平和宣言でオバマ大統領のプラハ演説を世界中が支持するように、そして核兵器保有国の指導者に長崎を訪問するよう呼びかける予定だというニュースが流れていました。格調高いものになるでしょう、楽しみです。
アメリカでは、歴代の核政策を推し進めてきたタカ派とも言うべき、キッシンジャー、シュルツ両元国務長官、ペリー元国防長官、ナン元上院軍事委員長らが、「核抑止は神話だ」と「核抑止力から核廃絶へ」 への政策転換を提案し、「核なき世界を宣言し、外交の主軸に据えるべきだ」と訴えてきました。
そうした核廃絶への流れを受けてのオバマ大統領の演説でした。
これにいち早く対応したのが、日本の政界では共産党の志位委員長。
麻生総理は、「すげえ」と言いながら、「日米安保体制の下における核抑止力を含む拡大抑止は重要」と親書を送り、「いざとなったら『核の傘』で守ってくださいよ」と大統領に念を押したそうだ。
関連過去ログ:
■NO.1123 志位君からオバマ君へのラブレターを公開。
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1147.html
■NO.1164 オバマ大統領から共産党・志位委員長に返書。
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1191.html
■NO.1168 核廃絶へ動く世界 核抑止にしがみつく麻生政権。
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1196.html
■NO.1186 オバマ・核廃絶演説への麻生の手紙、志位の手紙。
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1215.html
そして今、次の報道がなされています。
米、日本の意向で戦術核温存も 戦略指針策定で高官 (共同通信 2009/07/30)
日本政府が核の傘にしがみつき、アメリカの核巡航ミサイル「トマホーク」を退役させないでくれとお願いしているというのです。そしてアメリカ政府内には「同盟国への配慮」を理由に、オバマ大統領の核廃絶宣言に抵抗する「現実路線」の動きがあると。日本政府関係者によると、日本は米議会が設置した「戦略態勢委員会」に対し、米国がトマホークなどの戦術核の一方的な削減・廃棄を進めるべきではないと主張、戦術核戦力の堅持を求めている。(部分引用)
グレゴリーさんが指摘している通り。
あろうことか、世界が核廃絶に大きく動き出している時に、日本政府が麻生総理の意を受けて「核の傘を取っ払わないで!」と動いているのです。
アメリカの核政策の見直しは9月から10月が山場だという。
総選挙は絶好のチャンスです。
核抑止の神話にしがみつき核の傘をいつまでも欲しがり、核廃絶に逆行する自民党と自公政権には退場してもらいましょう。
同時に、政権間近の民主党は、安保外交政策で「現実化」「右往左往」し、非核三原則についても、鳩山代表は「持ち込みはやむなし」とも取れる発言をしています。厳しい監視が必要でしょう。
この夏、オバマ大統領のプラハ演説支持を世界に広げ、核廃絶への圧倒的世論と運動を世界中に広げるために、総選挙での選択は決定的です。
「国民が主人公」の新しい日本を――日本共産党の総選挙政策
(1)地球上から核兵器をなくすために積極的な役割をはたしますを、”続きを読む”で紹介しています。
以下のサイトも是非参照ください。
■国是としての核廃絶反対?! 「池田香代子ブログ」
■オバマ「核廃絶」に「国是」で反対する日本官僚
米国の核政策転換を「唯一の被爆国」が阻もうとしている 大津留公彦 JANJAN 2009/08/01
■◎今年こそ「核廃絶」スタートの夏に
改めて「核のない世界」実現への確信を 関東学院大学教授・日本ジャーナリスト会議 丸山 重威
杉田記者は、タカ派と見られた4人が核廃絶を言い出したことを不思議に思って、その直後、サンフランシスコの自宅でシュルツにインタビューし、核抑止力に否定的だったのに驚かされた、のだそうだ。その杉田記者に、シュルツ氏は 「大量に人が死ぬのが分かっている核をテヘランや平壌に落とせるわけがないのだから、米国の核は脅しにならない。文明国アメリカは大量破壊兵器である核兵器を使えない。私はレーガン政権の国務長官として核政策の立案に関わったが、核が使えないのは自明だった」 と話したという。
そして、杉田記者は、こう書いている。
「冷戦後も、抑止力が必要だと食い下がると、シュルツから、『君は何万、何十万もの人が死ぬと分かっていて、平壌に核を落とすのか。落とせなければ抑止力にならないぞ』 と怒られた」―。
・・・(中略)・・・
一種 「火遊び」 と言っていい冷戦思考そのままの後ろ向きの姿勢が、自民党の若手といわれる議員の中からさえ、出てくるのはなぜだろうか。
それは、シュルツ元国務長官が指摘した通り、いまだに 「核攻撃」 が 「可能」 で、「核を持つことで抑止になる」 という神話が罷り通っているからである。そして案外、日本国民の中にもそれがあるからではないのか?
一発の核爆弾は必ず報復の核攻撃を生み、一撃の何倍もの人々が死に、傷つき、環境を汚染し、何世代にもわたって後遺症を抱えることになる。そんな、核兵器は廃絶する以外に人類が生き残る保障はない。
・・・(中略)・・・
「核の傘を守って」 と訴えたといわれる麻生首相と対照的に、共産党の志位委員長は4月28日、オバマ大統領に書簡を送り 「大統領がプラハで行った演説を、私は大きな感銘をもって読んだ。その発言の精神が世界政治で生きた力を発揮することを願う」 と共感と歓迎の意思を表明した。米政府は5月5日付で、デイビス国務次官補代理から、大統領の謝意と「日本政府との協力を望む」 と表明した返書を届けた。
「核」 にどう立ち向かうか? 「核抑止論」 を捨て、本気で 「核なき世界」 を目指すかどうか? それは日本の将来の問題であり、総選挙の最大の争点の一つである。(以上、部分引用)
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http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html
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「国民が主人公」の新しい日本を――日本共産党の総選挙政策より抜粋。
【2】憲法9条を生かした自主・自立の平和外交で、世界とアジアに貢献する日本をつくります。日米安保条約=日米軍事同盟を廃棄し、アメリカと対等・平等の関係をつくります。
(1)地球上から核兵器をなくすために積極的な役割をはたします
被爆国日本の国民の切実な願いであり、人類的課題である「核兵器のない世界」――核兵器廃絶に向けて、歴史的な変化がおこりつつあります。オバマ大統領が4月にプラハでおこなった演説は世界に大きな問題を提起しています。これは、(1)米国大統領として初めて「核兵器のない世界」を追求することを国家目標とすると宣言しています。(2)広島・長崎への核兵器使用が人類的道義にかかわる問題であることを初めて表明するとともに、その立場から核兵器廃絶にむけた責任を語っています。(3)そして、核兵器廃絶にむけて世界の諸国民に協力をよびかけています。
日本共産党の志位和夫委員長は、この演説を歴史的意義をもつものとして重視し、(1)核兵器廃絶のための国際条約の締結をめざして、核兵器保有国による国際交渉を開始するイニシアチブを発揮すること、(2)2010年のNPT(核不拡散条約)再検討会議において、核保有国によって、核兵器廃絶への「明確な約束」が再確認されることをもとめる書簡をオバマ大統領に送りました。それにたいして、米政府から書簡にたいする返書(オバマ大統領の指示で、国務次官補代理が大統領に代わって書いたもの)が届けられました。書簡への感謝が表明され、「この問題(核兵器のない世界)にたいするあなたの情熱をうれしく思う」という返書は、核兵器廃絶にたいするオバマ大統領の真剣さと熱意を示すものです。
米国大統領への書簡と、米政府からの返書は、内外に積極的な反響をよびおこしています。志位委員長は衆参両院議長と会談し、被爆国・日本で核兵器廃絶の国民世論を喚起していくことで一致しました。多くの国々の在京大使や外交官からも歓迎の声が届けられています。全国各地で、自治体の首長、平和・市民団体、宗教者などとの懇談がおこなわれ、政治的立場の違いをこえて、多くの人々から歓迎の声が寄せられています。この反響の広がりは、核兵器廃絶という人類的課題が空想的なものではけっしてなく、現実のものとなる可能性を多くの人々が感じだしていることを示しています。
アメリカに前向きの変化を促した根本の力は、平和を願う世界諸国民のたたかいです。
日本共産党は、戦後一貫して核兵器廃絶のためにたたかい続け、綱領にもその課題を明記した党として、この歴史的なたたかいの一翼をにない、広範な人々と共同して地球上から核兵器をなくすために積極的な役割を果たします。
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2009.08.02 | | Comments(9) | Trackback(8) | ・核廃絶へ
