NO.1297 「新しい憲法のはなし」と「ちょっといい話」
イル・サンジェルマンの散歩道さんから、「ちょっといい話」というコメントをいただいた。
「声高に改憲を叫ぶ人にも、聞かせてあげたい話」だそうです。
「へえ~~、そうなんだ」という話。
気楽な話題として紹介しておきます。
(読みやすいように改行しています)
ちょっといい話
私の先輩が東京町田市の「町田南9条の会」の世話人をやっているのですが、その機関紙に先輩が載せた文があります。なかなか良い文なので紹介します。
<前略>平成13年、全国植樹祭が山梨 県に2回目にめぐってきたとき、「葉っぱのフレディ」の訳者みらいななさんが、美智子皇后にご挨 拶することになった。皇后とみらいさんの間で、素敵な会話がすすむ中で皇后が、みらいさんの後ろに隠れるようにしていた田中さんに目礼を送った。
田中さんは前に出て「童話屋の田中です」と挨拶をした。
すると皇后は「あぁ、あなたが田中さん、『あたらしい憲法のはなし』を出版してくれてありがとう。わたしたち家族は毎年5月3日にはみんなで『あたらしい憲法のはなし』を読むことにしているんですよ」 とおっしゃった。その日は5月20日で、童話屋が「あたらしい憲法のはなし」を出版したのはその月の憲法記念日、5月3日だったという。
2009-08-06 木 04:01:25 | URL | jeanvaljean #- [ 編集]
すみません、舌足らずで。この話はNHKラジオ第1で、毎朝4時過ぎから放送している「心の時代」で、童話屋の田中和雄社長が語った話だそうです。天皇制についての議論はちょっと横において、日本国憲法が皇室にも定着していることに注目してもよいのではないかと思ったものですから。声高に改憲を叫ぶ人にも、聞かせてあげたい話です。
2009-08-06 木 08:02:34 | URL | jeanvaljean #- [ 編集]
あたらしい憲法のはなし
みなさん、あたらしい憲法ができました。そうして昭和二十二年五月三日から、私たち日本国民は、この憲法を守ってゆくことになりました。このあたらしい憲法をこしらえるために、たくさんの人々が、たいへん苦心をなさいました。ところでみなさんは、憲法というものはどんなものかごぞんじですか。じぶんの身にかかわりのないことのようにおもっている人はないでしょうか。もしそうならば、それは大きなまちがいです。
国の仕事は、一日も休むことはできません。また、国を治めてゆく仕事のやりかたは、はっきりときめておかなければなりません。そのためには、いろいろな規則がいるのです。この規則はたくさんありますが、そのうちで、いちばん大事な規則が憲法です。
・・・(中略)・・・
ところがこの憲法には、いまおはなししたように、国の仕事のやりかたのほかに、もう一つ大事なことが書いてあるのです。それは国民の権利のことです。この権利のことは、あとでくわしくおはなししますから、こゝではたゞ、なぜそれが、国の仕事のやりかたをきめた規則と同じように大事であるか、ということだけをおはなししておきましょう。
みなさんは日本国民のうちのひとりです。国民のひとりひとりが、かしこくなり、強くならなければ、国民ぜんたいがかしこく、また、強くなれません。国の力のもとは、ひとりひとりの国民にあります。そこで国は、この国民のとりひとりの力をはっきりとみとめて、しっかりと守ってゆくのです。そのために、国民のとりひとりに、いろいろ大事な権利があることを、憲法できめていいるのです。この国民の大事な権利のことを「基本的人権」というのです。これも憲法の中に書いてあるのです。(以上冒頭部分)
学生時代、1972年の日本平和委員会による復刻版を買って読んだものです。


あたらしい憲法のはなし(あたらしいけんぽうのはなし)は、終戦後に短期間使用された、中学校1年生用社会科の教科書。
1947年8月2日に当時の文部省は、同年5月3日に公布された日本国憲法の解説のために新制中学校1年生用社会科の教科書として発行した。日本国憲法の精神や中身を易しく解説している。朝鮮戦争の始まった1950年に副読本に格下げされ、1952年には姿を消した。著作権は旧文部省に属するが、保護期限は過ぎており、各社から復刻版が出版されている。
童話屋のはこちらでしょう。

思えば、天皇家の人々も可愛そうではある。
どの程度の自由と権利が保障されているのかしら?
余談ですが、
「髭の殿下」といわれた?(名前、忘れた、三笠宮?寛仁親王だそうです)が、かつての職場に訪問され、ある福祉団体の講演で私の働きをほめてもらったことがある。
「お気楽なものよ」と思いつつも、内容は正当な評価だったので悪い気ははしなかった。
「アカ」の私に対する評価が、殿下の一言でころっと一面だけ変わったのには苦笑してしまったものだった。
「殿下」が「トド殿下」の異名もありトドが好きだということで、理事長に、「トドの箸置きを献上したいから作るように」と言われ・・・。
拒否する理由もなく、
・・・作品そのものは、なかなかの出来ではあったが。
理事長の自己満足だけだったろう。
そんな事があったのを思い出してしまった。
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2009.08.07 | | Comments(2) | Trackback(1) | ・頑張れ憲法君
