NO.1317 女子(おなご)は大事にせんばじゃあろ。
先ずは面白い話から。
どこでも今では「女は粗末に扱っていい」とか「差別していい」などとは言いませんね。
私が生まれて育った種子島では、奥さん・妻のことを「バキイ」と言います。
そして、「バキイは大事にせんばじゃあろ」といいます。
新婚旅行で帰郷した(金がなかったから、交通費だけ持ってばあちゃんや友達のところに世話になった)時に、ある話好きのおじさんに聞いた話です。
桜島フェリーは、片道15分で150円。一日80往復便。
観光シーズンには100往復以上。
市営で、市民の足、観光の足なのですね。
うどんがおいしいです。ささっ、つるつるっと食べないとね!
実はこの「バキイ」、漢字では「馬貴」と書くとのこと。
種子島は農耕で暮らしを営んできましたから、それは馬と言えば農家では一番の労力で、とても大事にしたものでした。だれもが認めるところです。
おじさんの話では、「奥さんは、その馬と同じように貴く、大事にしなければならないということだ」とのこと。
大事にするのは分かるが、馬と比べられる奥さんもまた可愛そうにとは思いましたが・・・。
ま、女性が馬以下に差別的に扱われてきた時代からの言い習わしですから・・・、良心的な意味で「いい話」として聞いたものです。
ところで、我が家には、絶対に女性差別はありません!
妻1人に娘4人ですから5対1、悍太(カンタ)という息子がいますが柴犬ですからあ・・・出来るわけが無いですう。しかも妻の稼ぎが私の稼ぎよりも、断然多いとなれば、「下部構造が上部構造を規定する」です。力関係は歴然。むしろ、逆差別はあるかも・・・、いやないでしょう、ない・・・と思います(笑)
・・・そんなこんなで娘達の人生を考えた時に、この女性差別は男親の私にとっても、娘達の幸せのためにも何とかしなければならない!という切実なものがあります。
たまたま昨日の2009年8月19日(水)「しんぶん赤旗」
日本は女性差別正せ
民法改正・労働の平等など勧告
国連委
によると、 国連・女性差別撤廃委員会が18日、日本における女性差別撤廃条約の実施状況の審査の結果をまとめ、「総括所見」を公表したそうな。
所見は、60項目。
前進面(肯定的側面)はわずか7項目。これまでの勧告をサボっており、雇用、教育、暴力、女性の参画などの「主要関心事項および勧告」は前回2003年の22項目の2倍以上になっているそうです。
また、差別的法規として、民法での、結婚最低年齢の男女差、女性のみに適用される結婚禁止期間、結婚のさいの夫婦同姓の強制などをあげ、改正のための即時の措置をとるよう勧告。
労働については事実上の平等の実現をするように指摘。
とにかく急いで、先ずは、性による職業・コースの区分け・人事を廃止し、男女の賃金格差の縮小、妊娠・出産した女性に対する違法な解雇をしないことなどが要請されている。
日本政府に対し、「(1)民法の改正(2)雇用・政治・公的領域等での暫定的な特別措置の2点について、2年以内に実施状況詳細報告を提出すること」を要請しているそうだが・・・。
これは政治がしっかりとやるべきことです。
「バキイは大事にせんば!」と口先で言うだけではだめです!
そこで、以下は「日本共産党の基本政策」から、「1.世界でも異常な女性への差別をなくし、『両性の平等』を社会に徹底します」部分の紹介です。
【3】民主主義がつらぬかれ、人権が大切にされる社会をつくります
1.世界でも異常な女性への差別をなくし、「両性の平等」を社会に徹底します
国連女性差別撤廃条約がつくられて30年。日本ではいまなお女性差別がつづいています。女性雇用労働者の半数以上が非正規雇用であり、賃金は正社員で男性の68%、非正規をふくめると53%です。妊娠・出産、育児休業取得を理由とする解雇など違法な差別も横行しています。働きたくても子どもが保育所に入れない深刻な事態も広がっています。女性の長時間労働も広がり、健康破壊・母性破壊がすすんでいます。1人目の子の妊娠・出産で7割が退職し、30歳代の労働力率は先進資本主義国24カ国中23位と、女性が最も働きにくい国となっています。女性の地位の低さは老後の低年金にも影響を与えています。
ヨーロッパでは、母性の社会的役割を重視し、子育ては男女と社会全体の共同責任だという女性差別撤廃条約の原則に立ったルールの確立と社会的な合意がすすんでいます。パートと正規社員の均等待遇の改善、家族政策の充実、育児休業制度の改善、保育所整備などがすすめられています。その結果、家族支援の公的支出は日本の3~4倍です。財界・大企業いいなりで、労働法制の改悪、社会保障の切り捨てをすすめる日本の「ルールなき資本主義」が、世界でも異常な女性差別の原因になっています。戦前の日本の社会を「理想」とし、民法改正などに反対する勢力が政界で大手を振っていることも異常です。
女性への差別は人間の平等と尊重の原則に反し、人類の発展に貢献すべき女性の能力の発揮を困難にし、その国の発展をもそこなうものです。日本共産党は、女性への差別をなくし、国際的な基準にたったヨーロッパ並みの「ルールある経済社会」をつくるために力をつくします。女性差別撤廃条約の選択議定書の批准をすすめます。
(1)企業の女性差別や不利益扱いを許さず、差別是正のための法改正をすすめます
パート労働法や派遣労働法などに均等待遇原則を明記し、パートや派遣、臨時など非正規雇用労働者の労働条件を改善します。男女賃金格差是正をはかります。間接差別の禁止規定を実効性あるものに改善します。
妊娠・出産を社会的に保護し支えてこそ、女性が平等に働くことのできる条件がつくられます。「産休切り」「育休切り」などの違法行為の根絶はもとより、産前産後休業中は「業績ゼロ」として評価を下げても企業が不利益な扱いをしたことにはならないなどの不当な差別を禁止します。
男女雇用機会均等法を改正し、差別是正のための強力な救済機関の設置、違反した企業に対する指導の徹底、罰則の強化などをすすめます。
(2)女性も男性も仕事と家庭の責任をはたせるよう社会的援助を強めます
労働時間の短縮をはかり、男女がともに仕事と子育てを両立できる条件整備をすすめます。育児介護休業法を改正し、所得保障の6割への改善、パートや派遣労働者がとりやすいように適用条件の見直しをすすめます。
保育に対する国や自治体の責任を後退させる保育制度の改悪を許さず、だれもが安心して子どもを預け、働く権利が保障されるように、認可保育所の新増設、保育条件の改善など、国と自治体の責任で保育の拡充をはかります。
母子家庭の命綱である生活保護母子加算を復活します。児童扶養手当の削減を許さず、父子家庭にも支給できるようにします。
(3)男女平等・人権尊重・民主主義をすべての分野につらぬきます
民法を改正し、選択的夫婦別姓制度の実現、再婚禁止期間・婚姻最低年齢の見直し、婚外子差別の禁止をすすめます。家庭、社会のすみずみまで男女平等、個人の尊厳の徹底をはかり、家庭内暴力、セクシャルハラスメントなどを生まない社会をつくります。
いかがでしょう。
さらに、《分野別政策》 12 女性は、もっと詳しく女性の人生と暮らしのあらゆる分野にわたってきめ細かく書かれています。
是非リンク先でご覧いただくとして、ここでは目次・項目(それぞれに詳しい説明があります)だけを紹介します。
世界でも異常な女性への差別をなくし、「両性の平等」を社会に徹底します
1.企業の女性差別や不利益扱いを許さず、実効ある法改正をすすめ、雇用・労働の場での差別是正をはかります
・派遣、パート、有期雇用労働者の均等待遇の権利を確立します
・男女賃金格差是正、昇進・昇格差別是正をはかります
・企業による妊娠・出産の不利益扱いをやめさせ解雇、退職勧奨を根絶します
・自営業・農業女性の労働を正当に評価し、支援します
2.女性も男性も仕事と家庭の責任をはたせるよう条件整備をはかります
男女ともに労働時間の短縮をはかります
・育児介護休業を、男女・正規非正規の区別なく安心して取得できるようにします
・国と自治体の責任で公立・認可保育所を新・増設し、学童保育を充実します
3.母子家庭・父子家庭への支援をつよめます
・母子家庭があたり前の生活を営めるようにします
・父子家庭への支援をつよめます。
4.女性が健康に生涯をおくるために社会保障を拡充します
・妊婦健診を充実し、出産費用の軽減をはかります
・産科医不足を解決します
・乳がん・子宮がん検診、健康診断の充実などをすすめます
・女性が老後を安心して生きることができる公平な、年金をめざします
5.男女平等、民主主義を法的にも社会的にもつらぬき、あらゆる分野で女性の人権を尊重する社会にします
・民法改正を実現します
・セクシャルハラスメント防止をはかります
・DV被害の防止・自立支援を充実させます
・「慰安婦」問題の解決をはかります
6.政策・意思決定機関への女性の参加を促進します
・政府に指導的地位の女性割合30%目標の達成をもとめます
・あらゆる分野で女性が生きいき活躍できる社会にします
女性を大事にしようと思ったら、やっぱり比例は共産党ですね。
「大脇道場」消費税増税反対キャンペーン中!
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html
応援よろしくお願いします。 ランキングー



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