NO.14 やさしい作業所職員は、すかんっちゃん。
今日は、私用で休み、夕方から陶芸教室もあるので、はやめに、職員終礼に間に合うように出てきた。
一日の報告を聞く。
まあ、毎日毎日いろいろあるわ。
こんな時、決まって「俺がいるときは、こんな事ないんだが・・」という事がある。
要するに、「たががゆるむ」のだ。
「知的障害の人は、素直で心がきれい」と、よく聞く。
確かに、そういう人もいるし、そういう場合もある。
現実は、人の顔色見たり、うそついたり、ずるかったり、強い者にへつらったり、陰日なたがあったり、弱いものを押さえつけようとしたり・・・およそ、世の中に転がっているいやな面も、それぞれに持ち合わせている。
いい悪いは別に、彼らなりに獲得した「生きる知恵」である。と、私は、見ています。
彼らとて、この社会の現実の中で生きてきたのです。
美しい、無菌の「ハウス」で、純粋培養されて来た訳ではありません。
それらが、知的障害と複合するところに、単純には行かない難しさがあります。
・・・、ともあれ・・・。
こんな時、そんな報告を聞くたび、
「なんや、おれはだだの怖い監視人か」
と、愕然としてしまう。
「あーあ、いやな存在!こんな存在になりたくて作業所作ったんじゃないのになあ・・・」
ま、一人ぐらい怖い人もいていいか、いやな役回りだ、などと言い聞かせて、諦めている。
俺、ほんとは、優しい作業所の職員は、あんまり、すかんっちゃん。と、ひがみつつ・・・。
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2007.08.09 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・実践的福祉労働論
