NO.1402 オバマ大統領にノーベル平和賞・・・「平和の理想、良心の象徴」賞、これは「世界の決意」として大いに活用すべし。
核廃絶は世界の願いであり、当道場も勿論強く願っている。
オバマ大統領にノーベル平和賞。
肯定的な報道が相次いでいる。
オバマ氏平和賞 米国が 『核の傘』 畳んでこそ
率先し模範示せば賞も輝く 琉球新報 社説 10/11
[ノーベル平和賞] 実績よりも期待を託す 沖縄タイムス 社説 10/11
ノーベル平和賞 「核なき世界」 への一歩に 熊本日日新聞 社説 10/11
平和賞にオバマ氏 「核なき世界」 を後押し 中国新聞 社説 10/11
オバマ氏に平和賞/称賛を力に変えるために 河北新報 社説 10/11
ノーベル平和賞にオバマ米大統領(その1) 毎日新聞 10/10
ノーベル平和賞―オバマ変革への深い共感 朝日新聞 社説 10/10
ノーベル平和賞 オバマ 「変革」 への大きな期待 読売新聞 社説 10/10
オバマ氏平和賞 さあ次は理想の実現だ 毎日新聞 社説 10/10
オバマ氏平和賞 理想主義へのエールだ 東京新聞 社説 10/10
ノーベル平和賞にオバマ氏 被爆者らも祝福 長崎新聞 10/10
【オバマ氏平和賞】 世界の空気が変わった 高知新聞 社説 10/10
オバマ大統領に平和賞 「核なき世界」 へ行動と責任 愛媛新聞 社説 10/10
「ノーベル平和賞」/志高く理想の大道を歩め 山陰中央新報 論説 10/10
オバマ氏の平和賞に広島喜び 中国新聞 10/10
オバマ氏呼ぼう NYで広告 中国新聞 10/10
ノーベル平和賞/核なき世界へ期待込めて 神戸新聞 社説 10/10
平和賞 「核なき世界」 に応援歌 信濃毎日 社説 10/10
オバマ氏平和賞 「核廃絶」 へさらなる力を 新潟日報 社説 10/10
オバマ氏平和賞 核廃絶の希望を広げた 北海道新聞 社説 10/10
すでに多くのブログでも取り上げられているが、ちょっと感想を記しておこうと思います。
オバマ大統領にノーベル平和賞 「核なき世界」取り組み評価 (東京新聞 2009年10月9日 18時57分)
【ロンドン共同】ノルウェーのノーベル賞委員会は9日、2009年のノーベル平和賞を、バラク・オバマ米大統領(48)に授与すると発表した。「核兵器のない世界」の実現に向けた取り組みを評価した。
ノーベル平和賞受賞が決まったオバマ米大統領(UPI=共同)
今回の授賞決定は、実現には数々の困難が予想される核兵器廃絶という理想の実現に向け、オバマ氏が主導してきた国際社会の機運を後押しするとともに、核兵器の保有が国の安全保障につながると考える人々に発想の転換を促す意図があるとみられる。
現職国家首脳の受賞は、00年に当時、韓国大統領だった故金大中氏が朝鮮半島の南北和解への貢献を理由に受賞して以来。米大統領経験者では、02年にカーター元大統領が受賞している。
オバマ氏は、昨年11月の大統領選で、核軍縮に後ろ向きだったブッシュ前政権からの政策転換を掲げて当選した。今年4月のプラハでの演説で「核兵器なき世界」に向けた包括的構想を発表。9月の国連安全保障理事会の首脳級会合では「核兵器なき世界」に向けた取り組みをうたった決議案を米国主導で全会一致で採択させた。
昨日、ラジオでノーベル平和賞の第一報を聞いて、・・・「え?うそ!それは早すぎだろう」。
平和賞といえば、例えばマザー・テレサ、アウンサン・スーチー、ネルソン・マンデラ・・・など、なるほどと拍手を送りたい受賞者もいれば、「嘘だろう」という人物もいる。
戦争に加担しても・・・
日本では佐藤栄作(1974年)。あの時はビックラこいたものだ。
今では天下周知のことだが、核密約で核持込を容認しながら、その事実を覆い隠すのに使われてきた「非核三原則」を提唱したことが評価されたと記憶している。
アメリカのベトナム戦争に全面的に協力した佐藤栄作であった。
ベトナム戦争といえば、キッシンジャーも1973年に平和賞を受賞した。「ベトナムを和平に導いた」がその受賞理由であった。
東西冷戦の時代、中ソへの接近を進めながらベトナム侵略戦争を遂行する「各個撃破政策」の遂行者が、ベトナム人民の果敢な反撃で敗退を余儀なくされた。当時のアメリカの大統領補佐官であった。
もう一方の当事者、当時の北ベトナム代表・レ・ドゥク・トは受賞を辞退したものだった。
「平和の理想、良心の象徴」
ノーベル平和賞だけは、スウェーデンではなくノルウェーが授賞主体であり、選考はノルウェー議会だそうだ。一国の議会が、常に中立で公正であることを期待するほうに無理があるというものだろう。
ノルウェーノーベル賞委員会は「核兵器のない世界というオバマ氏のビジョンと働きに特別な重要性を認めた」と指摘し、、「核のない世界」を掲げ、ブッシュの一国主義から国際協調と対話重視の外交への路線転換や、気候変動への積極関与などを打ち出したとして、オバマ政権の外交全般を手放しで評価したものとなった。
「オバマ大統領がリーダーシップを取っている国際的な政策、理想こそ、委員会がまさにその108年の歴史を通して促進しようとしてきたことだ」。
「オバマ氏は国際政治に新しい環境をもたらした。その際、国連やその他の国際機関が果たしうる役割が強調されている。対話と交渉が、最も困難な国際紛争でさえ解決する手段として好んで選ばれている」。
「オバマ大統領のイニシアチブのおかげで米国はいま、世界が直面している気候変動という重大な挑戦に立ち向かう上で、より建設的な役割を果たしつつある」
「オバマ大統領ほど世界の注目を集め、人々によりよき将来という希望を与えた人物はきわめてまれである」・・・と。
平和賞の狙いは「平和の理想に向け、良心の象徴となる存在を作る」ことだという。オバマの政策を支援したいということだろう。
オバマ氏は4月5日、チェコの首都プラハで「核兵器のない世界」を追求することを明らかにし、「核兵器を使用した唯一の核保有国として、米国には行動すべき道義的責任がある」と明言した。
賞を与えたということは、世界の希望を超大国の指導者・オバマにに象徴的に託したということだろうか。そういう意味では、世界のあるべき方向を指し示すものとして、「早すぎ」などと斜に構えてみることもないだろう。それは私たちの「行動への決意」とすべきだ。
アフガニスタンから撤退せよ
しかし、手放しでは評価できない。
オバマはさらに重い責任を負うことになった。行動が求められているのだ。
戦争が泥沼化したアフガニスタンに関しては、今年3月、新戦略を打ち出し、イラクから軍事的な軸足を移した。NATOにも協力を求め、更なる派兵をすすめようとしている。
アフガニスタンでは、オバマの受賞に対し、”戦争賞”を与えるべきだと批判されているそうだ。
オバマは、平和賞にこめられた世界の平和への願いを受け止め、即刻アフガニスタンから撤退すべきだ。
米軍基地撤去を
日本では、沖縄をはじめ米軍基地網を張り巡らし、主権を蹂躙して来た。
いま、民主党政権は、普天間基地の移転問題で右往左往している。基本はアメリカに気を遣ってものが言えないからだ。
こう言えばいい。
「オバマさん、平和賞受賞、おめでとうございます。
世界は核廃絶と平和を願い、あなたを象徴として、その思いを託しました。私たちも大いなる協力を惜しみません。
つきましては、わが国にある米軍基地は撤去してください。
極東のみならず、世界のどこでも戦争を仕掛けるために私たちの国が協力を求められるのは、甚だ迷惑なだけです。そのための米軍の再編強化はもう必要ないでしょう。
世界が認めたその理想を一つ一つ実現しましょう。
わが国との関係で言えば、その一歩があなた方の軍隊が祖国に帰っていただくことです。
追伸:広島、長崎への訪問は必須科目です。どうぞお越しください。大歓迎します。」と。
結論!オバマのノーベル平和賞は、「世界の決意」。大いに活用すべきだ!!
関連過去ログ:
■NO.1123 志位君からオバマ君へのラブレターを公開。
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1147.html
■NO.1164 オバマ大統領から共産党・志位委員長に返書。
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1191.html
■NO.1168 核廃絶へ動く世界 核抑止にしがみつく麻生政権。
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1196.html
■NO.1186 オバマ・核廃絶演説への麻生の手紙、志位の手紙。
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1215.html
お薦めブログ:■「オバマ米大統領が受賞したノーベル平和賞の意味」(村野瀬玲奈さん)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1461.html#trackback-top
「大脇道場」消費税増税反対キャンペーン中!
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html
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2009.10.10 | | Comments(3) | Trackback(12) | ・核廃絶へ
