NO.1410 そもそも、「税」の起こりは?
今日は公休日でしたが、窯焚きに出てきました。先週から休みなしなので、火の番以外はしないでボーっとしとこう!と決めこみました。
デスクワークをちょっと、記録の整理を少し片付けてから・・・。
さて、お金は回ってきただけを、必用にあわせて使う。
実は、私はお金のことに頓着がなくて、おっ母まかせ。給料や差し引かれる税金や社会保険料などにはいちいちチェックしないところがあります。
そんな私が偉そうに税や、消費税について書くのも、なんだか・・・ということで、少し税についてのそもそもを勉強せんといかんという気になりまして・・・。
税は国家とは切り離しては考えられないのだが・・・。
そもそも税は、どこから生まれたのか。
太古の昔は、太陽をはじめとする神々に、作物の豊作や自然の災害に遭わないようにと祈りを捧げ、そこにお供え物をした。その供え物をまたみんなで分け合っていた(再分配)そうだ。いわば、税の始まりは自発的なお供え物にあったらしい。原始共同体の時代であろう。
生産がふえ富が一部のものに集中し、国家がつくられる時代になると、権力を持つ者が、神の子孫だとか、代理人だとかいって自らを権威づけをして、供え物を貢ぎ物にして自分のものにし、それが税になっていったということらしい。
奴隷制の時代は、貢ぐ主体そのものを所有したということか。
これは、紀元前2600年頃のメソポタミアのウル王朝のスタンダード(軍旗)に描かれた戦争の後の祝宴の図といわれている。上段では、祝宴をする権力者達が描かれ、下段は宴のためにウシやヤギ、ヒツジなどの家畜と収穫物を運ぶ民百姓だろうか。これが貢物じゃないかということらしい。なるほど。
また、「古代エジプトのパピルス文書に当時の農民に対する厳しい搾取と免税特権をもつ神官・書記に関する記述がある。」そうだ。
以下はウィキペディアより参考に。
歴史的には、労働、兵役やその地方の特産物等による納税が行われた時代があった。例えば万里の長城など歴史的な建造物の多くは、強制的な労働力の徴発より作られたものと考えられる。
現代では、相続税における物納などの例外を除き、金銭による納付が原則とされている。金銭による納付のメリットは、納税者を租税としての強制的な労働や収穫物の調達といった煩わしさから解放することにある。
古代エジプトのパピルス文書に当時の農民に対する厳しい搾取と免税特権をもつ神官・書記に関する記述がある。古代ローマ帝国のブルータスは属州の長官に赴任したとき、住民に10年分の税の前払いを要求した。古代中国の漢の主要財源は、算賦(人頭税及び財産税)、田租、徭役(労働の提供)であった。
古代インドのマウリヤ朝では、農民に対し収穫高の四分の一程度を賦課し、強制労働も行われていた。
唐では当初均田制に基づく租・庸・調の税制を採用したが、農民の逃亡が相次いだため、荘園に課税する両税法が導入された。また、塩の市場価格の10倍もの間接税を課した。中世ヨーロッパの封建領主は、賦役、貢納の他、領民の死亡による労働力低下を理由に、相続税、死亡税を賦課した。また、女性の結婚に当たっては、結婚許可税を徴収した。
「税」の字の「へん」は作物を意味し、「つくり」は”はぎとる”という意味だそうだ。国や支配者が、民百姓の労働力や収入や収穫物の中から、はぎとって取り上げるものの意味だそうだ。
税を剥ぎ取られる民百姓の苦しみを、キリストは「極悪の徴税人が天国に至る道は、ラクダが針の穴を通り抜けるより困難である」といい、孔子は「悪税は、飢えた虎・狼より恐ろしい」と言ったとか・・・。
こうした税を巡る支配者と民百姓の矛盾が、様々な闘いを呼んだことは想像がつくことだ。
次は日本での税の起こりを見てみようと思います。(つづく)
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2009.10.19 | | Comments(3) | Trackback(1) | ・消費税・財源・税Ⅲ
