NO.1423 公約からはどんどん遠のく 今日このごろの民主党なのでした。
政治とカネの問題・・・。
「検察の捜査に全面的に協力申し上げたい。全容が解明することを祈念している」
誰か他人様のことかと思いきや、衆院本会議でいわゆる偽装献金問題を自民、公明の代表に追及された鳩山総理の答弁である。
「あなた方に言われたくは無い」心境は分かるが・・・。
捜査と平行して自ら調べることも可能であり、むしろ自ら説明する責任があろうというものだ。
他人事では済まされない。
赤松広隆農相が来月、いわゆる大臣規範に抵触する「大規模」政治資金パーティーを開催するということで、批判されている。(上脇博之 ある憲法研究者の情報発信の場)
一方こちらは「大臣規範」は問われないが・・・、「政治とカネ」問題の大御所である。
民主党の小沢一郎幹事長が30日に東京都内のホテルで会費1人2万円の政治資金パーティー「小沢一郎政経フォーラム」を開催するという。
主催団体は小沢一郎政経研究会。
内容は、第1部が「勉強会」、第2部は小沢氏を囲んだ「立食形式パーティー」で、小沢氏本人があいさつし、記念撮影にも応じるというものだそうだ。
同「フォーラム」には毎回300人前後が参加。2008年には4回開催し、総額6349万円の収入をあげたそうな・・・。
民主党はといえば、6月にパーティー券購入を含む企業・団体献金全面禁止を3年後に実施するとした政治資金規正法改定案を衆院に提出。総選挙マニフェストにも同じ政策を掲げていたんだが・・・。
しかもこの禁止公約は、小沢氏が西松建設違法献金事件で世論の厳しい批判を受け、小沢自らが打ち出したものとくれば、このパーティー・・・なんだか、である。
その小沢氏は16日、21世紀臨調(新しい日本をつくる国民会議)に対し、「国会法改定」に加え、「企業・団体献金のあり方」についての提言を求めたが、その後の記者会見で、来年の通常国会に提出する政治資金規正法改定案に「企業・団体献金全面禁止」を盛り込むのかとの聞くと、「それ(21世紀臨調の提言)が出ないうちに、こうだ、ああだといってしまったら、お願いした意味がない」と述べたばかりである。
前出の上脇先生は、「民主党は自民党政治を批判して政権をとったのだから、同じことをして国民の信頼を得られるのか。マニフェストでは企業団体の献金及びパーティー券購入の禁止をうたっており、法改正前から率先して自粛するのが当然だ。」と述べておられるが、全く同感だ。
政治とカネの問題といい、普天間「移設」問題といい、後期高齢者医療制度の問題、労働者派遣法の問題、肝炎患者支援の問題といい・・・、公約からどんどん遠のく民主党の今日このごろなのでした。
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2009.10.29 | | Comments(0) | Trackback(1) | ・政治と金の問題Ⅲ
