NO.1453 「チルドレンファースト(子ども第一)」の公約が泣くばい。
(父の7回忌で鹿児島に帰っています。予約投稿)
当道場の立場は、事実に基づき是々非々・・・。
しかし、非々非々が続くね。
また、鳩山政権に物申さないかんばい、情けなかあ。
「チルドレンファースト(子ども第一)」が泣くばい。
我が家にも紅葉がほんの少し・・・。
新政権は、全国共通に定めてきた保育所面積の最低基準を、東京など待機児の多い都市部では一時的に下回ることも認める方針だ。
現行の面積基準は1948年の制定以来、改善なし。60年たっても「食事も昼寝も遊ぶのも同じ場所」。基準の引き上げこそ必要なところを、自民党政治が長年サボってきたものだ。
新政権になり、いよいよ60年ぶりの基準引き上げかと思ったら、逆の話ばい。情けなかあ。
最低基準は絶対に壊してはいけない最低、最後の基準なのだが。
あろうことか!更に保育所の全国一律の最低基準そのもをなくそうというのだ。
子どもにかかわるナショナルミニマム(全国一律の最低基準)を、地方分権の名でを壊していいのか!?
私の4人の娘たちはみんな保育園でお世話になった。
園庭で伸び伸びと安全に遊ばせてくれる保育園を選び、私は15年間送り迎えをしたものでした。
構造改革路線は、社会保障・福祉分野の「基礎構造改革」として、老人分野での介護保険制度の改悪、後期高齢者医療制度として、障害者分野では自立支援法として推し進められてきた。
保育分野は、曲がりなりにもその波を押しとどめてきたのだが・・・。
規制緩和路線は、ここにも襲ってきたのだ。しかも、新政権の手で!
「チルドレンファースト(子ども第一)」の公約はどこに行ったんだ!!
下の記事を読んでください。
この人たちは自分の孫たちを、こんな保育園に預けたいとでも言うのだろうか。
2009年11月13日(金)「しんぶん赤旗」より。
子の安全 国の責任放棄
保育所 避難・耐火基準撤廃
厚労省検討 “庭なし”“高層”も
政府の地方分権改革推進委員会(委員長=丹羽宇一郎伊藤忠商事会長)が認可保育所の国の最低基準の撤廃を勧告したのを受け、厚生労働省が避難用の外階段などの設置、耐火、医務室や園庭の設置などについて、全国一律の最低基準をなくし、地方自治体の判断に任せる方向で検討していることが12日までに分かりました。
長妻昭厚労相は、東京など一部地域に限り、保育室の面積の最低基準を地方に委ねることをすでに表明しています。それにとどまらず、子どもの命にもかかわる重大な規制緩和が、全国規模で検討されていることになります。
現行基準では、2階以上に保育室を置く場合は耐火建築物または準耐火建築物であることや、2方向の避難経路を確保すること、4階以上の場合は避難用に外階段を設けることなどを定めています。従来の認可保育所では、大勢の乳幼児を速やかに避難させるために、2階から園庭になだらかな滑り台を設置するなどしています。
また、現行基準では、2歳以上の幼児を入所させる場合は、子ども1人につき3・3平方メートル以上の屋外遊戯場(園庭)を設けることとされています(近くの公園などでも代用可)。園庭の設置義務がなくなれば、近くに公園もないビルの中などにも、認可保育所をつくれることになります。
厚労省の担当者は本紙に対し、「今までは4階以上の保育所は望ましくないだろうということで、国としてはあまり検討してこなかった。基準を地方の条例で決められるようにすれば、自治体が『高い建物だが安全だ』と判断できる余地が出てくる」と語りました。
東京都が独自の基準で設置している認証保育所では、常時火を使う飲食店の上階に保育所がつくられた例もあります。最低基準の緩和で、雑居ビル内の保育所が広がっていく恐れもあります。
改善こそ必要
全国保育団体連絡会副会長・上野さと子さんの話
厚生労働省の検討内容に驚いています。避難用の外階段や耐火上の基準、医務室や園庭の設置についての国基準をなくすのは、乳幼児期の子どもの生命と健康、安全を守ることに国が責任を負わなくなる、とんでもない話です。
幼い子どもは、地震や火事などの災害時に、一人では避難できません。医務室や園庭は、子どもが1日8時間以上生活する場所である保育所に、必要不可欠なものです。
最低基準は現状でも低すぎるもので、改善こそ必要です。
追記:(15日深夜) この記事に、以下のコメントをいただきました。
嶽村さんは、福岡市で保育問題に精力的に取り組んでいます。たくさんの方々が読んでおられるとこのブログで、保育のことを取り上げていただいて感謝です。
これまで必死で改悪をくいとめてきて、民主政権になりほっとできるかと思いきや、公的保育制度崩しが一気に進んでいます。
国会請願には福岡から20名が行き、福岡選出の国会議員全員に要請文を渡してきました。
本当に。民主党は、憲法や子どもの権利条約や児童福祉法の存在を知らないで議員をしているのでは?と疑ってしまいます。
明日16日には、延長保育事業の仕分け作業が行われます。
これからもご支援お願いします。
九大生との六本まつりも応援よろしく。
2009-11-15 日 22:57:17 | URL | 嶽村 #- [ 編集]
子育てブログには、保育所の問題も触れているところもあるかもしれませんが、政治関係のブログでは、私の見たところ保育関係の話題は余り取り上げられていないようですね。
子育てに忙しい世代はブログどころではないというので、そういうブロガーがいないのかもしれません。
私自身は、ついこの間まで当事者でしたので関心が向いてしまいます。
今後もどしどし関連記事をアップできればと思います。
嶽村 さんのブグも紹介しておきます。→「たけむらブログ」
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http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html
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2009.11.15 | | Comments(6) | Trackback(3) | ・子どもと福祉・保育・教育
