NO.1476 鳩山総理 「首相の念頭にあるのは、米領グアムだという」 それが本当ならその方向を支持します。
民意を尊重し、「対等な日米関係」を目指すなら、普天間基地は閉鎖し国外移転しかない。これが当道場の一貫した主張です。戦後60年以上にわたって、外国軍が我が物顔で跋扈(ばっこ)する異常をを断ち切らなければなりません。
そこにこそ、「政権交代」の真の意味があります。
普天間の「移設」場所について「首相の念頭にあるのは、米領グアムだという。」という報道が事実なら、当道場はこれを支持します。
普天間移設「新しい場所を」首相が指示(12月4日3時4分配信 読売新聞)
ただし、普天間移設 首相、新候補地の検討指示 年内決着断念で(朝日)には「グアム」への言及は無い。沖縄の米軍普天間飛行場移設問題で、鳩山首相が北沢防衛相に対し、「新しい場所を探してほしい」と述べ、日米合意に基づく米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(沖縄県名護市辺野古)以外の移設先を探すよう指示していたことが3日、明らかになった。
首相の指示は、移設先の検討を事実上仕切り直すよう求めたものと受け止められている。新たな移設先を見つけるには時間がかかることから、首相は年内の決着を先送りすることにしたとみられる。
首相は3日夜、「年内に決めなきゃいけない、という議論をしているわけではない」と記者団に述べ、年内決着を見送る考えを公の場で表明した。
これに先立ち、首相は3日夕、首相官邸で平野官房長官、岡田外相、北沢防衛相と会談し、4日に都内で開く日米外務・防衛当局の閣僚級作業部会に向けた協議を行った。首相は「連立は大事だ。米国とは誠実に協議してほしい」と述べ、移設問題の決着が遅れても、米側の理解を得られるよう指示した。首相はここ数日、平野氏らと連日協議を重ねており、新たな移設先の検討指示もこの中で出た。
複数の関係者によると、首相の念頭にあるのは、米領グアムだという。首相は3日、普天間移設を2014年までに完了すると日米が06年に合意した米軍再編のロードマップ(行程表)について、「柔軟性を持って臨むことは可能だ」と記者団に語り、移設の時期や場所などを軌道修正する可能性を示唆した。
一方、北沢防衛相は3日、社民党の阿部知子政審会長らと防衛省で会談し、移設問題について首相から「丁寧、慎重に時間をかけてやってほしい」と指示されたことを明らかにした。
政府は、一連の方針を与党側と調整するため、近く、連立3党の各党首が参加する基本政策閣僚委員会や、党首や幹事長らによる政府・連立与党首脳会議を開く考えだ。また、米側に対しても、4日の日米作業部会で概要を伝える方針だ。
首相が新たな移設先の模索を指示したことで、11月の日米首脳会談で首相がオバマ大統領に約束した「迅速に結論を得る」対米公約は果たせなくなり、日米関係は大きな打撃を受けることになった。
揺れる鳩山政権ではあり、読売の報道が事実なのか、総理の信念が確固たるものかについてはにわかには信じがたいのが率直なところではあるが・・・。
「対米公約は果たせなくなり、日米関係は大きな打撃を受けることになった」と揺さぶりをかける「読売」だが、フィリピンでもエクアドルでも、粘り強い交渉により米軍の撤退を勝ち取っており、そのことで関係が悪化したしたりすることはない。
ゲーツの恫喝以来、右往左往の鳩山政権ではあったが、「首相の念頭にあるのは、米領グアムだという」のが事実なら、これを機に腰をすえた対米交渉を強く望むものです。
国民の声、団結を作り上げながら、新政権の立場を鮮明にして交渉に当たり、戦後長く続いた対米従属外交に風穴を開けることが出来れば、政権への信頼は増すことでしょう。
逆にここでつまづけば、米軍基地問題の解決はこの政権には出来ないことになるでしょう。
大事なことは、ここにおいても国民の世論と運動の力です。国民こそが主人公の新しい政治を切り開くことが出来るのかどうなのか。ブログ言論からも大いに声を上げ注視していきましょう。
追記:(12.4 夕刻)
なんだか、あほなこと書いたみたい。勿論総理には幻想は持ってはいないけど・・・。
首相、辺野古案は「生きている」 新案検討は社民が要因(東京新聞 2009年12月4日 11時50分)
アホらし!鳩山由紀夫首相は4日午前、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で、日米合意のキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)以外を検討するよう指示したことを認める一方、「当然のことながら辺野古は生きている」と述べた。公邸前で記者団に語った。
・・・(中略)・・・
その上で「日米合意は重い。他の地域もないのかということは前から言っている」と指摘。「(辺野古案も含め)あらゆるものを検討しなさいと申し上げた」と述べた。(部分引用)
何にも変わっていないじゃないか?!あっちも大事こっちも大事・・・。
追記:今日のお薦めブログ
沖縄県民のこの思いを!(全文はリンク先でどうぞ)
年内決着断念と岡田外相の「市民との対話集会」(海鳴りの島から)
普天間基地移設をめぐって鳩山首相や岡田外相、北沢防衛相の発言は相変わらずぶれ続けている。年内決着が先送りされたとしても、辺野古沿岸部への「移設」かその「微修正」を落とし所にしたいことに変わりはないだろう。しかし、民主党中央が落とし所に結論を落とそうとしても落とせないのは、辺野古新基地建設や県内移設に反対する声が県民世論の大多数を占めているからだ。そして、粘り強く続けられている反対運動が埋み火のようにあり、強行すれば一気に火がついて、反対運動が燃え盛ることが分かっているからだ。今回の鳩山首相の年内決着断念も、たんなる政党間のかけひきや政局の問題ではなく、沖縄の民衆の力によるものである。
・・・(中略)・・・
会場に来る岡田外相に対して、辺野古新基地建設を絶対に許さない!県内移設反対!普天間基地撤去!という声を直接ぶつけたい。ということで、ティダの会は昨日の話し合いで横断幕とプラカードを持って会場の大西公民館に行くことを決めた。岡田外相も市民との「対話」を言うのなら、辺野古で13年も反対運動を取り組んできた住民の声を聞くべきだ。
「対話集会」は午後3時から4時まで大西区公民館で開かれる。多くの市民・県民が集まって、現場で「対話集会」の全面公開を求めると同時に、県内移設を強行しようとしている岡田外相に抗議の意思を突きつけようではないですか。これまで岡田外相の発言に腹を立ててきた皆さん、その腹立ちを声にして岡田外相にぶつけ、これでは辺野古は無理だ…、と思うようになるまで追いつめましょう。
普天間基地閉鎖、米軍は自国に帰れ!と思われる方は



「大脇道場」消費税増税反対キャンペーン中!
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html
- 関連記事
-
- NO.1481 政権の命取りになるぞ! 普天間は沖縄の問題ではなく日本の問題 (2009/12/08)
- NO.1479 岡田克也外相 あんた 一体どこの国の大臣だ! (2009/12/07)
- NO.1478 前言を訂正します。 鳩山総理が「米領グアム」なんていうものではない! (2009/12/07)
- NO.1477 普天間の代替地?冗談じゃないよ 馬毛島(まげじま)なんて! (2009/12/07)
- NO.1476 鳩山総理 「首相の念頭にあるのは、米領グアムだという」 それが本当ならその方向を支持します。 (2009/12/04)
- NO.1474 社民党がんばれ!総理、道は一つしかないでしょう。 (2009/12/04)
- NO.1459 普天間問題 鳩山総理の決断にかかっている (2009/11/19)
- NO.1445 世界には米軍基地を撤去させた例がいくつもある 鳩山政権は「チェンジの立場」で臨め。 (2009/11/12)
- NO.1440 再び、「カナダde日本語」・美爾依(みにー)さんへ。 & 11.8沖縄県民大会決議文 (2009/11/09)
2009.12.04 | | Comments(1) | Trackback(13) | ・普天間基地問題Ⅰ
