NO.1507 金融資産はゼロという小沢一郎氏、4億円はどこから?
疲れと「父子家庭」の家事当番のために、必要な会議をキャンセルして早く帰って来た。
今日は早く寝るつもりがなかなか寝付けない。
そこでちょっとパソコンをいじることにした。
昨日は、4月並みに暖かかった。写真はずっと前の雪。
さて、「不当な検察権力とたたかう旗手・小沢一郎」であったが、自身の不起訴が決まるや、「公平公正な検察当局」だそうだ。
私は、鼻から小沢氏が権力とたたかうなどとは思ってもいないが、世間は大いに期待したのだろうか?
敬愛する卵かけごはんさんの「茶番劇は結構です。」が、天木直人氏の「権力者同士が手を結べば馬鹿を見るのは非権力者の一般国民だ」を紹介している。
こちらは、かねてから胡散臭く、私はあまり覗くこともないのだが、今回の記事はまともというべきか。
最後の一行に至っては、然りである。
・・・しかし我々一般国民は、この騒動を冷静、客観的に見極めなければならない。
この騒動は、どっちが正しいか、どっちが勝つか、などと言った観点で見てはならない。
今度の大騒ぎの顛末は、時の権力者と、同じく一般国民にとっての絶対権力者である検察官僚の、お互いの面子を立てあった手打ちで終わった茶番劇だったと見たほうがいい。
政治資金疑惑で限りなく灰色の権力政治家と、裏金問題で限りなく灰色である検察組織が、国民不在の取引をしたとすら思えてくる。・・・
馬鹿を見るのは国民だ。その事をよく知っておいたほうがいい。
今度の騒動の最終判定者は、非権力者である一般国民である。世論である。(以上、部分引用)
それにも増して共感するのは、余り多くは語らないが地に足がついた親愛なるススムさんのこの記事!
「そりゃないでしょ・・・小沢さん!! だから貴方は信用できないです・・・」。
さらに、地検特捜部の「嫌疑不十分」で起訴されなかった、時の人「小沢さん」はその後の記者会見で・・・
「不起訴は公平公正な検察当局の捜査の結果として受け止めている。」と神妙な面持ちで語ったそうですね。
私はこの事を報じるTVの画面をみていて、「なんと白々しい人なのだ。」と改めて痛感しましたよ。先月の民主党党大会の前日、秘書の石川議員が逮捕されたことを受けて党大会で、小沢さんは次のように力んで発言していましたね・・・。「党大会の日に合わせたかのように逮捕が行われている。到底このようなやり方を容認することはできません。これがまかり通るなら、日本の民主主義は暗澹(あんたん)たるものになる」「断固として、このようなやり方に毅然(きぜん)と自らの信念を通し、戦っていく決意でございます」。
まさに、検察の横暴=不当捜査=民主主義の危機という図式を示していたわけです。
その図式でいくなら、小沢さんは不起訴となった記者会見で胸を張って次のように言うべきです。
「秘書の逮捕は今でも不当だと思っている。しかしそんな不当な捜査を持ってしても、私を起訴することは出来なかった。それが全てだ・・・私は完全に無実である」
いつから民主主義を揺るがすような検察のやり方を、公平公正とヨイショするようになったのでしょうか? あまりにもダブルスタンダードではないでしょうか。
と、チクリ!小沢さんの戦闘的な言葉に乗って、民主党命の熱狂的ブロガーたちからは、検察当局の横暴とそれに追随する日本共産党というパターンで共産党攻撃も激しかったものでした。
・・・マァ・・・ブログの世界ですからどのような事を発信しようが自由なのですが、その方々は今回の小沢さんの見事な「使い分け」をどのようにとらえているのでしょうか~。
ところで、「政治とカネ」問題はうんざりだ、もうそろそろいいだろう、それよりも経済を、暮らしをどうするんだという空気作りが始まっているように思う。
しかし、小沢問題は、刑事責任を問うには「嫌疑不十分」であって、「嫌疑なし」ではない。りっぱな「嫌疑あり」なのだ。土地購入の4億円の一部は、「天の声」で公共事業を受注したゼネコンからの税金が流れたとのではないかとの疑惑は一切晴れていない。
8日に国会議員の資産が公表された。小沢氏の金融資産はゼロだそうだ。
上脇博之氏は、衆議院議員の資産報告の公表とその問題点のなかで、「政治倫理の確立のための国会議員の資産等の公開等に関する法律」について、そのザル法ぶりを以下のように説明している。
この現行法は、「政治倫理の確立のため」とは書かれているが、資産公開を定めただけで政治倫理法の名には値しない。
(4)また、現行法は、資産公開法としてもザル法である。
第一に、公開の人的対象が議員に限定されているため、名義を家族の誰か(例えば配偶者あるいは扶養の親族)にしてしまえば、議員の「資産隠し」は簡単にできてしまう。
第二に、公開の対象資産についても、預貯金は対象になっているものの普通預貯金や当座預金は除外されているし(法律上で除外)、株も対象になっているものの資本金1億円未満の会社の株券等や未公開株も除外されている(規程で除外)。
上記紹介記事では、「外国為替証拠金取引(FX)」も対象になっていないと紹介されている。
また、そもそも現金は対象になっていない。
第三に、証明書の添付も義務づけられていないから、正しい報告かどうかを確認できない。
第四に、資産報告を審査することも行われていない。
資産は変動を審査しなければ、不正蓄財がなされているかどうかをチェックできない。
これでは「資産の実態」はわからない。
抜本改正が必要だ。
東京地検特捜部は、陸山会が2004年10月の土地購入の原資とした4億円には「水谷建設」などゼネコン資金が含まれているのではないかとして捜査を進めていたようだが、小沢氏は「個人資産だ」と主張している。
1月23日の1回目の事情聴取の後には、「89年に銀行から引き出した2億円、97年に家族名義の口座から出した3億円、02年に家族名義から出した6000万円を事務所の金庫に保管し、04年10月には金庫に4億数千万円残っていた」として、疑惑を否定。
2月1日、2回目の聴取後には、「91年に心臓病で四十数日間入院し、万が一という意識があり、(預金口座を)妻や子の名義にした」「贈与した認識はない」とのべ、「わたしの金」と強調。
小沢氏の金融資産は、資産公開制度開始後の約16年間、過去7回の資産等報告書には預貯金、金銭信託ともに「なし」だそうだ。
・・・ザル法による資産隠しは、簡単なようだが・・・。それにしても、普通に考えて不可解である。
一体どういう金で土地を購入したのか?小沢氏の説明や報告書どおりなら、資金を公開対象外の「たんす預金」にしていたか、公表義務のない当座預金や普通預金で持っていたということだろう。そんな大金をそんな形で持っているだろうか・・・、ま、「わたしの金」でも名義が違えば公開は必要ないようだけど、庶民には素朴な疑問である。
今回の小沢氏の不起訴をもって疑惑の幕引きをはかることは、国会の責任放棄である。また、自、公、みんなの党の3党が共同提出した石川議員の議員辞職勧告決議案についても、疑惑解明なしに止めさせればすむというやり方には同意できない。刑事責任とは別に、国会はその政治的道義的責任を含め真相を究明する責任がある。小沢氏らの証人喚問を含む国会招致を、改めて求めたい。
他人のフンドシばかりで取りとめもなくなったが・・・。
・・・まだ眠気が来ない。
羊が・・・とでも数えるべきか・・・。
小沢氏らの証人喚問を含む国会招致を!



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2010.02.10 | | Comments(1) | Trackback(9) | ・政治と金の問題Ⅲ
