NO.1517 介護療養病床を廃止は医療難民を大量に生む愚策 民主党は公約を守れ!
地方選における民主党の大敗と内閣支持率低下が報じられている。
長崎県知事に自民系中村氏 民主敗退、鳩山政権に痛手 (東京新聞 2/21)
町田市長選:民主に逆風くっきり 東京 (毎日新聞 2/22)
内閣支持37% 「参院民主過半数」 反対55% 世論調査 (朝日新聞 2/22)
「政治と金の問題」の影響が大きいと言うのが大方の報道で、それは然りであろう。
しかし、民主党と政権への支持が減っているのはそれだけが原因ではないだろう。
「命を守る」と声を大きく繰り返してきた鳩山政権は、命を切り刻んできた自公政治の転換をこそ期待されているにもかかわらず、先送り先送りで、国民の政権交代にかけた願いに応え切れていないその現実が、今日の支持率の低下にもつながってきているのだと思う。
後期高齢者医療制度の廃止の先送り、労働者派遣法の抜本改正の抜け穴容認と先送り、障害者自立支援法廃止の先送り、普天間基地問題の迷走と先送り、企業・団体献金禁止の先送り・・・。
そして今度は、長期の療養を必要とする患者が入院する介護療養病床を廃止するという。「命を守る政治」の根本にかかかわる問題だ。
自公政治を引き継ぐ
この廃止方針を決めたのは、社会保障費の削減を進めた自公政権だった。2011年度末までに医療保険適用の医療療養病床を25万床から15万床に減らし、介護保険適用の介護療養病床を13万床からゼロにするという計画を06年に決定した。国民の反撃を受け、医療療養病床は各都道府県の目標に即して22万床程度残す方針に転換したが、介護療養病床の廃止は変更されていない。
公約に違反して
民主党は昨年の総選挙前の政策集に「療養病床を削減する介護療養病床再編計画を中止」すると明記。政権公約(マニフェスト)にも「療養病床削減計画を凍結」とした。しかし、1月27日の参院予算委員会で長妻昭厚生労働相が「基本的に(介護療養病床の)廃止というような方向性は変わりません」と答弁したのである。社会保障費削減のための机上の愚策であり、公約に反してまで自公政治を引き継ぐものである。
「命を守る政治」を語りながら命を切り刻んできた自公政権の政策を引き継ぐという・・・、政権交代の意味がどこにあったのか?!
いま、医療の現場では「医療難民を大量に生む愚策だ」「民主党は公約を守れ」という不安と怒りの怒り声が上がっている。いくら「命を守る政治」とか「国民生活が第一」を口先で繰り返しても、こうしたことを繰り返していては政権への信頼は失われるばかりだろう。
それほどに、国民の政権交代への期待が高かったのだということを肝に銘じ、公約を守る政治に立ち返ることこそが、民主党と政権に求められているのである。
「命を守る」公約の原点に立て!
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2010.02.22 | | Comments(0) | Trackback(2) | ・安心の医療を
