NO.1538 「非核三原則堅持」の前提
新政権が発足して半年が過ぎたが、支持率も低下しメディアによる「政界再編」煽りが進んでいる。
シラユキゲシ 白い花弁に黄色い芯 その可憐さに似合わず強健にはびこる
鳩山邦夫、自民党は飛び出したものの同調者はないということで、青菜に塩か?でも、カネはたんまり持っているから自らの延命には事欠かないか・・・、などと思ったり。
ところで鳩山総理、半年前には「非核三原則法制化もあり」などと発言したり二転三転していたが。
鳩山政権の方針は、「法制化はなし」のようだ。
外相「法制化の考えない」 非核三原則堅持で(東京新聞 2010年3月14日 12時26分)
この件については、「超左翼おじさんの挑戦」が、民主党自身のマニフェストに照らして、次のようにわかりやすい語り口で批判している。岡田克也外相は14日午前、フジテレビの番組などで、外務省有識者委員会が「核持ち込み」など3密約を認定した後も非核三原則を堅持するとした政府方針に関連し「内閣がそれぞれ決めること。将来にわたって縛ってしまうのがいいのか」と述べ、法制化はしない考えをあらためて示した。
岡田氏は「鳩山内閣は非核三原則を守る」と明言した上で「次の内閣はどうするか。法制化するならばきちんとした議論をしないといけない」と指摘。また、これまで法制化を主張してきた社民党からも「正式に言われていない」として、与党内でも法制化の議論をする考えはないとした。
核密約を認め廃棄せよ私は、民主党が有事には(核持込を)認めようということでは、マニフェストの信頼性が問われると思う。北東アジア非核地帯というマニフェストだ。
これは、日本、韓国、北朝鮮は核兵器を保有も、製造も、持ち込みもしないというものだ。アメリカ、中国、ロシアは、そういう国に対して核兵器を使用しないことを約束する。
つまり、有事になることはあっても、この地域で核兵器は使用しないことを約束し合うのだ。それを法制化(条約化)しようというのだ。
北東アジア非核地帯には、そういう積極的な意味がある。そういう方向をめざすというのが、民主党のマニフェストではなかったのか。非核三原則の法制化は、その国内版である。
この分野でもマニフェストを捨て去るのか。それとも非核地帯の条約化は推進するのか。民主党にはそこが問われている。
私は別の角度から、それ以前の問題として、先ず政府は核密約を認めなければならない。その上で非核三原則を守るためには、密約の破棄と非核三原則の法制化が必要だろう。
政府は「日米密約」についての外務省の報告で、「核兵器を積んだ艦船や航空機の通過や寄港を事前協議の対象とはしない」という密約について、文書はあったが「核持ち込み」の「明確な合意」でなかったと主張している。そして、「合意はなかった」としながらもそれでいて、これまで核兵器が持ち込まれていた可能性は否定出来ない。
日米核密約が結ばれたのは1960年の日米安保改定時。このときに核持ち込みについては事前協議の対象にしないという密約が結ばれた。日本政府が非核三原則を唱えだしたのは68年以降であり、「つくらず、持たず、持ち込ませず」という三原則のうち、少なくとも「持ち込ませず」は最初から形骸化していたのだ。
「密約」を密約として認めなければこれまでの無法な核持ち込みの説明はできないし、その密約を廃棄しなければ、岡田外務大臣が「鳩山内閣は非核三原則を守る」と明言したなどと言っても、今後のことは何の保証にもならないではないか。
政府は「広義の密約」だとかなんとか屁理屈言わず、はっきりと核持ち込みの密約を認め、これを廃棄すべきだ。
唯一の被爆国日本の国民が核兵器廃絶の思いをこめてつくりあげた大事な平和原則、それが非核三原則である。
核持ち込みの密約を密約と認めず廃棄もしないで、米軍が有事に必用とあれば、国民が知らない間に核兵器を日本の領海や領空に持ち込む仕組みをそのままにしておくなど、到底認められない。
政府は核密約の存在を認めて、これを破棄することと一体で、非核三原則を法制化すべきではないか。
政府は核密約を認め廃棄せよ !
と思われたら



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2010.03.17 | | Comments(0) | Trackback(1) | ・核廃絶へ
