NO.1539 お父さん 眠れてますか?
「俺?眠れてるかって?俺は時間は少なめだが、バタン・グーだよ!」
ハナニラ、名前の通りにニラの臭い・・・
帰りの車の中で聞いたラジオの話。
こんな政府のキャンペーンがあるそうだ。
動画:内閣府 政府広報 睡眠キャンペーン 眠れてますか?
あくびをしながらネクタイを締める父親、
「そういえば娘のアドレス 知らない 友達 知らない 彼氏 知らない…」
父親を心配する娘が、
「私は知ってるよ!お父さん最近眠れてないんでしょ?」
不眠の事 まずはお医者さんへご相談ください
「だめだよ ちゃんと知らないと!体のことも私のこともね」と娘。
内閣府は3月を「自殺対策強化月間」と決め、中高年男性に的を絞った「睡眠キャンペーン」をスタートさせた。
昨年の自殺者は3万2753人。今年はそれ以上のペースだ。12年連続の自殺者3万人超。交通事故死者の6倍以上だという。中でも中高年男性の自殺がもっとも多く、うつ病に起因するケースが少なくないそうだ。
キャンペーンで「睡眠」をテーマにしたのは、「うつ」の傾向が睡眠時間に端的に反映されるからだ。心の健康を崩すと十分な睡眠がとれなくなる。心配事でなかなか眠りにつけなかったり、夜中にはっと目を覚ましたり・・・。眠れない人の8割がうつ病だったという。そして、自殺者の8割がうつ病に起因しているとも聞く。
2週間以上の不眠が続くのは、「うつ」のサインとみていいという。家族が気づいてあげ、専門医に相談する事を勧めていた。うつ病の多くは、早期に適切な治療を受ければ回復できる。
中高年世代には仕事を優先して健康を後回しにする傾向、そして弱みを見せない傾向が強いそうだ。私などはその辺は軟弱でいい加減なのだが・・・。職員にも「体が一番。具合が悪かったら休め。あんたが2,3日来なくても仲間たちは死にはせん」と言っている。
つらいお父さんたちには身近な人の声掛けが大切で、 キャンペーンは、家族の気づきで自殺の予防につなげたいということのようだ。まず家族が声掛けし、サインに気づくことが自殺予防の第一歩だという。
しかし、こういう啓発やキャンペーンを軽視するものではないが、最近は過労や失業、事業不振などのストレスから「うつ」になり、自殺に至る人が多い。うつ病や不眠を誘発しないような人間らしい働き方、健康で働きやすい職場作りなどが、その大本になければならないだろう。
WHOは「自殺は社会問題」だという。以下も参考にどうぞ。
過去ログ:NO.1364 「自殺予防週間」・・・自殺予防は新政権の大きな課題・試金石
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1397.html
しかしこれらのキャンペーンや啓発・相談活動より以前に、現実に人々が生きるこの国の社会や政治がどうなっているかが問題だと思う。
WHOの「自殺は社会問題」だという立場は、一人ひとりの自殺を考えるうえでも、それをとりまく政治と社会のあり方を問うているのである。社会のあり方によっては予防もできるというのがWHOの考え方だ。
世界的にみても異常な「自殺大国」(人口当たりの自殺率は、先進国の中でもイタリア、イギリスの3倍以上、アメリカ、カナダの2倍以上・・・)の政府の役割と責任は大きいと言わなければならないだろう。
お父さん、ゆったりしっかり眠りましょう!
と思われたら



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http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html
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2010.03.18 | | Comments(2) | Trackback(2) | ・社会評論Ⅲ
